WE グロックG17Gen5

今回は速報です! プチレビューです!

※ 左側スライドノッチ部分の内容に誤りがありましたので、訂正しました。

昨年、渾身のフルカスタム銃 "マルイG17改G17Gen5" を製作しました。加工に次ぐ加工の末にひとまずカタチになったのが昨年の5月4日です。それがあまりにも嬉しくてスライドに "FpdtR. 2018.5.4" の記念日刻印を施してもらったのが懐かしいです…




その後、スライドストップの追加補強と最終仕上げを行って完成させました。
「世界最速のエアガンGen5!(多分)」と銘打った動画を世間の皆様にご披露したり、カスタムガンコンテスト2018に応募して銅賞を頂いたり、ショットショージャパン2018秋の会場でみさみささんに見て頂いたり、思い入れと思い出が沢山詰まった特別なカスタム銃です!






それから約10ヵ月後…
遂に海外トイガンメーカーのWE TECHからグロックGen5が発売されました! グロック好きの私としては、トイガンメーカーが発売したグロックGen5が気にならない筈がありません! オルガさんで告知と同時にG17Gen5の初期ロットを予約注文しました!
コチラです

そして…水曜日に届きました!
トイガンメーカー初のグロックGen5です!





気になるので購入したとはいえ「メタル銃NG」の方針に変わりはありません。なので初速計測とか作動確認とか、そういう事は行いません。

今回は「リアルさ」チェックです!
WEのグロックGen5が実銃Gen5をどこまで再現しているかを検証します!
「Gen3とGen4/Gen5は別物!」と言えるほど、Gen3とGen5では異なる部分が山積みです。私がマルイG17Gen3をGen5にカスタムする際には、ほとんど銃全体を造り変えなければいけませんでした。

そこで今回はWE Gen5を実銃写真と実銃準拠で製作した私のG17Gen5と比較して、どのくらいリアルに実銃Gen5が再現されているか、チェックしてみました!



※ 今回はかなりマニアックな比較記事になります。
普通に「グロックGen5が欲しい!」かつ「ハーフメタルは合法だよね?」な方は、迷わず「買って良し!」の製品なのでスルーして下さい。私の様に重箱の隅をつつく様なマニア的視点に共感して頂ける方だけ読んで頂ければ幸いです。

※ また今回の記事は、オルガさん他のトイガンショップ様の営業を妨害する意図は全くありません。あくまでもマニア的な視点で「ここはこうだよね…」と、普通のテッポー好きな方は気にも留めない様な事をチマチマ書いています。
悪意は全くありません。


一通りチェックして、良い点と残念な点が判明しました。

○ 良い点
  ・ 低価格
  ・ アンビスライドストップ完全再現
  ・ スライドプレートとエキストラクターが別パーツ
  ・ 特徴的なマガジンベース形状
  ・ フレームの基本的な特徴の再現
     RTFテクスチャー
     フィンガーレストのないフロントストラップ
     交換式バックストラップ
     下部のマグウェル形状
     右側下部の三行刻印

○ 残念な点
  ・ スライド/アウターバレルがメタル製
  ・ スライドが無刻印
  ・ スライド先端の形状がイマイチ
  ・ スライドロック位置が実銃Gen5と異なる
  ・ リコイルSPアッセンブリーがGen3と同じシングルスプリング仕様
  ・ 右側スライドストップレバーの操作感がイマイチ

こんな感じです。
順番に見て行きましょう。

まずスライドです。
ご覧の通り、メタル製で無刻印です。
オルガさんは今後、刻印入りのスライドを単品発売する予定だそうです。
コチラです



スライド先端部分は…惜しくも造形が甘く彫りが浅いです。
実銃Gen5はG26とよく似た面取りが施されていますが、G26ほどアグレッシブではありません。私のG17Gen5はマルイG26のスライド先端をそのまま移植したので、面取りが激し過ぎます。「Gen5のスライド先端はG26と同形状」と思い込んでいたためにミスしてしまいました。完全なリサーチ不足です。



逆にWE Gen5のスライド先端は面取りが「あと一歩!」な感じで、スライド先端に角ばったエッジが残ってしまっています。実銃Gen5はエッジが完全に丸められているので、細かい部分ですが比較すると違いが目立ちます。スライド先端は「銃の顔」ともいえる部分なので、もう少し頑張って欲しかったです。
それでも雰囲気はバッチリです!







WE Gen5のスライドプレートとエキストラクターは別部品で再現されています。
両者はマルイG19でようやく別パーツ化された部分ですが、WE Gen5でもキチンと別パーツで再現されています。マルイG19のスライドプレートは樹脂製ですが、WE Gen5は亜鉛合金製です。エキストラクターは両者とも樹脂製です。
私のG17Gen5はマルイG17ベースなので両者ともモールドです。ココは素直に羨ましいです…



グリップ側面を見てみます。
コチラは全く問題ありません。実銃Gen5の特徴を余すトコロなく再現しています。
グリップ周辺の外観は100点満点です!



特に「コレは良い!」なのが、グリップ部分の刻印です。
実銃Gen5ではGen4まで施されていたグリップ上部の二行刻印が廃止されて、グリップ下部の三行刻印に統一されました。WE Gen5はその変更点を忠実に再現しています! 私のG17Gen5では再現できなかった部分です。コレは素晴らしい!
刻印の内容が "MADE IN TAIWAN …" なのはご愛嬌です。





交換式バックスストラップはMサイズとLサイズです。何も装着しない状態がSサイズで、そこからサイズアップしていく方式です。
既に各社Gen4フレームで再現されているので、特に珍しい部分ではありません。



マガジンベースの形状も実銃Gen5とほぼ同じです。
こういう細かいトコロがちゃんと再現されているのは素晴らしいです! パーティングラインが少々目立ちますが…





ココまでは良いのですが…残念な部分もあります。
まずはスライドロックの位置です。

実銃Gen5はGen3/Gen4に装着されていたフレームロックピンが廃止されて、スライドロック周辺のピンがトリガーピン一本だけになりました。この変更と同時にスライドロックの位置が数ミリ後方に移動しました。
実銃Gen5とGen4以前のフレームの最大の相違点が、このスライドロック位置です。
コチラです



しかしWE Gen5のスライドロック位置はGen4までの位置と全く同じです。
私のG17Gen5と並べてみれば一目瞭然です。WE Gen5のスライドロック周辺は、単にフレームロックピンのモールドを消去しただけで、スライドロック位置を後退させる大変更は行われていません。





この部分は私も悩んだトコロです。
スライドロック位置を下げるとなると、インナーシャーシを大改造するだけでは済みません。チャンバー下部のロッキング部分も後退させる必要があります。そこまで大加工してスライドロック位置を僅か数ミリ後退させる「労力」に見合った「成果」が得られるかどうかを考えると、加工には踏み切れませんでした…

しかしWE TECHはトイガンメーカーなので、私の様な個人カスタマーとは訳が違います。やろうと思えば大改造を施してスライドロック位置を後退させる事もできた筈ですが…費用対効果を優先したのか、この部分は全く手が加えられていません。

スライドロック位置が全く同じなので、私のG17Gen5にWE Gen5のスライドを組み込む事ができます。写真はWE Gen5のスライドとマガジンを装着した状態です。
この状態で何の問題なくBB弾を発射してホールドオープンします。



逆にWE Gen5に私のG17Gen5スライドを組み込む事はできません。リコイルSPアッセンブリーが太過ぎる以前に、チャンバー下部とインナーシャーシ前端が干渉しています。これではどうやっても装着できません。
マルイグロック系とWEグロック系は微妙に互換性がなさそうです…



そして…
次の残念ポイントがリコイルSPアッセンブリーです。

実銃グロックはGen4からダブルスプリング式リコイルSPアッセンブリーが使用されています。インナースプリングを収納した金属製スリーブの上にアウタースプリングが装着された、複雑な形状のリコイルSPアッセンブリーです。





実はアローダイナミックG17Gen4は、この特徴的なリコイルSPアッセンブリーを完全再現しています。恐らくトイガンで唯一Gen4/Gen5のダブルスプリング式リコイルSPアッセンブリーを再現した商品だと思います。
コチラです



私のG17Gen5にはアローダイナミックG17Gen4のリコイルSPアッセンブリーを短縮加工したモノを装着しています。
リコイルSPガイドロッドがジュラコン製なので短縮加工は容易ですが、直径がマルイGen3のモノより一回り以上太いので簡単には装着できません。インナーシャーシ前方を切り落としてシャーシ前方内側の上下幅を確保した上で、残ったインナーシャーシ前側を大胆に削り込んで上下左右の幅を拡大しました。ココまで加工してようやくアローダイナミックG17Gen4のリコイルSPアッセンブリーを装着する事ができました。







しかしWE Gen5のリコイルSPアッセンブリーはGen3と同じシングルスプリング方式で、リコイルSPガイドロッド先端部分だけが直径の大きなモノに交換されています。そしてリコイルSPアッセンブリーの装着位置をGen3より下方に下げるために、リコイルSPガイドロッドの根元とチャンバー前方に突起と穴を設けて、リコイルSPアッセンブリーそのものを下方にオフセット装着しています。

見た目と機能をGen5のリコイルSPアッセンブリーと同じにするナイスアイディア! なのですが…ダブルスプリング式リコイルSPアッセンブリーは実銃Gen4/Gen5の主要な特徴だけに、頑張って再現して欲しかったです…









そして…
もうひとつの残念ポイントが、右側スライドストップレバーの操作感です。
あくまでも微妙なフィーリングのハナシですが…

ホールドオープン状態で左側スライドストップレバーを押し下げると、カチッとした感触で心地良くレバーが下がります。しかし右側スライドストップレバーを押し下げると、なんとなく「クニュ」とレバーが捻じれている様な感触があります。
もちろん押し下げればホールドオープンが解除されてスライドが前進するので問題はないのですが、左側レバーで感じる硬質感は右側レバーでは感じられません。

フレームを分解してアンビスライドストップレバーを取り出すと、理由が判りました。コチラがWE Gen5のアンビスライドストップレバーです。材質は1mm厚のスチール板ですが、左右のレバーが「横向きの」ブリッジ板で連結されています。





実はこのブリッジ板を用いた形状は、私が最初にアンビスライドストップを製作しようとして断念した形状と全く同じです。
当時の製作途中の写真がコチラです。



スライドストップレバーには「上に押し上げられてスプリング圧を受け止める」チカラと「スプリング圧のかかった状態で下に押し下げる」チカラが加わります。

つまり「チカラの方向は常に縦方向」なのです。コレは左側スライドストップレバーが縦向きの鋼材で製作されているのを見れば一目瞭然です。縦向きの鋼材に縦方向のチカラを加えてもビクともしません。しかし両端を持って横方向に折り曲げるチカラを加えると、僅かに鋼材が反るのが判ります。

左右のレバーをブリッジ形状の板で連結した場合、右側レバーを押し下げるチカラは次の様に分析されます。

 ・ 支点  ブリッジ左端
 ・ 力点  右側スライドストップレバー先端
 ・ 作用点 ブリッジ全体

支点のブリッジ左端から遠い場所にある右側スライドストップレバー先端を縦方向に押し下げるチカラが加わると、アンビスライドストップレバー全体で唯一縦方向のチカラに弱い「横向きの」ブリッジ板全体が斜め下方向に捻じれる様に反ります。
それが「クニュ」という感触の正体です。



実銃Gen5のアンビスライドストップレバーはすべての部分が縦方向になる様に、一枚の鋼材を折り曲げて製作されています。横方向の部分が一切ないので見るからに剛性が高そうです。



私は0.5mm厚のステンレス板でアンビスライドストップレバーを製作していましたが、ブリッジ板を用いた形状ではどうやっても強度が出ませんでした。

そこで実銃と同じ様に一枚のステンレス板を折り曲げて製作する方法に変更しました。Guarder製スチールスライドストップレバーに0.5mm厚のステンレス板を連結し、その連結したステンレス板を折り曲げてトリガーを巻き込む部分、インナーシャーシに沿って折れ曲がる部分、そして右側レバーの根元までを製作しました。
右側レバー部分はGuarder製スチールスライドストップレバーを切断して連結しています。そのため左右反転して使用しているので、見た目が少しだけアレですが…

しかしいくらなんでも0.5mm厚のステンレス板では強度がなさ過ぎるので、曲げ加工を行った部分を中心に、ほぼすべての部分をジーナスで補強しています。おかげで縦方向のチカラに対してはビクともしません! ガチンガチンです!







…という経験をしていただけに、WE Gen5のスライドストップレバーが実銃と同じ形状で製作されているのを期待したのですが…縦方向の剛性がイマイチなブリッジ式アンビスライドストップレバーが出てきた時にはガッカリしました…

ちなみにWE TECHも右側レバーの剛性不足は認識しているらしく、パッと見は左右両側のレバーがスライドと接触してホールドオープンさせている様に見えるものの、よく観察すると左側レバーだけがスライドに接触してホールドオープンする構造になっています。

スライドストップレバーの写真です。
スライドと直接接触するのはフレームを跨ぐアーム部分です。この部分がスライドのノッチ部分に接触する事でスライドの前進が止まるのですが…左右のアームの前後長が同一ではなく、右側アームの方が左側アームより約1mm短くなっています。
このためホールドオープン時に右側レバーを斜め後方から見ると、アーム部分の後端がスライドに接触していないのが確認できます。



左右両側のレバーでブローバックの衝撃を受け続けると中央のブリッジ部分に負荷が集中して、最悪の場合には折れてしまうかも知れません。折れるよりは右側レバーの役割を「ホールドオープンの解除」に限定する方が賢明です。しかもリコイルスプリングのチカラは左側レバーに集中しているので、右側レバーでホールドオープンを解除してもブリッジ部分に負荷が蓄積する事もありません。

こういう工夫はさすがトイガンメーカーだけの事はあります! 私のG17Gen5はバカ正直に両側レバーがスライドを受け止める構造を再現したおかげで、右側のノッチ部分が少しずつ削れてきました。ノッチ欠け対策が必要です…


色々書きましたが、トイガンメーカーからグロックGen5が発売されたのは素晴らしい事です! しかも驚きの定価格! テッポー好きにとってはこの上ない朗報です!

「しかしメタル銃なので…」

メタルスライド/フレームのエアガンに関しては色々な考え方があります。「ハーフメタルは合法です♪」とか「現実に大手ショップで普通に販売されていますよ?」という見解を述べてらっしゃる方々の記事を見る事も多いです。



私も昔は嬉々としてメタルエアガンを収集していました。
しかし現在は「メタル銃NG」の方針に変わりましたので、メタル銃はすべて処分しました。高額な製品も多かったのですが、すべて完全分解してメタル外装だけLAさんに「パーツ扱い」で買い取ってもらいました。
驚くほど安価だったのを覚えています…

という訳で、今回のWE Gen5のメタルスライド/アウターバレルも破壊しました。
WE Gen5のメタル外装はマグネシウム製ではなくアルミ製です。しかしDETONATOR製アルミ外装パーツほど硬度がくないので、ホビー用ハンマーで簡単にバラバラになりました。





結局、フレームとマガジンだけが残りました。

「私のG17Gen5の手作りフレームをWE Gen5のフレームに置き換えようか?」と思いましたが…WE Gen5フレームにマルイG17マガジンを装着すると、マガジンのさが約1mmほど低くなりました。WE Gen5のフレームを流用する場合にはマガジンキャッチ位置を加工調整する必要がありそうです。

iv>
折角のトイガンメーカー純正Gen5フレームなので、このままジャンクBOXに放り込むのは勿体ないです…



今回はトイガンメーカー初のグロックGen5! WE Gen5の「リアルさ」をチェックしました! グロック好きなら間違いなく「買い!」の完成度です! 何よりアンビスライドストップがキチンと機能するのが素晴らしいです!

唐突な記事ではありましたが、グロック好きの私としては「果たしてWE Gen5はどんなモノか?」をチェックせずにはいられませんでした!
客観的に見れば「お金が勿体ない!」「なにやってるの?」なのですが…

次回はデザートイーグルの続きです。
今週も忙しいので停滞気味ですが、頑張って最終仕上げを行います!

お楽しみに!




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