TK1911T cal. 44TK⑩

土日はBUCK-TICKライブツアーでした。
春夏のツアーは大規模な音楽ホール中心のツアーでしたが、今回の秋冬ツアーは小規模なライブハウス中心のオールスタンディングツアーです。

今や毎年恒例の年末日本武道館ライブがニコニコ動画で生中継される程の『ロック界の重鎮』になりましたが、それでも昔と変わらず地方の収容人数400人程度のハコでガチンコライブをやってくれるBUCK-TICKはやっぱり凄いです!
「おごらない」「ファンを大切にする」姿勢が素晴らしい!

○ BLUE LIVE広島(12月1日)



○ 高松festhalle(12月2日)



ライブハウスのスタンディングツアーは体力勝負です。
ギュウギュウに詰まった観客が前に押し寄せる!左右に雪崩れる!飛び跳ねる!…もはやおしくらまんじゅうどころではない「生命の危機を感じる」状態になります。

メンバーとの距離感がハンパなく近いのは嬉しいのですが、45歳にもなると体力的にキツいです。加えて周囲の女子達に手が触れると(不可抗力でも)別の問題が発生しかねないので「手はグーで胸の前でクロス!」とか、もみくちゃ状態でも自己防衛できる冷静さが必要です。体力は使うは気は遣うはで、正直キツいです…



12月1日のライブは広島港南端の宇品で行われました(前回の記事の直後に出発)。
海を見ていると海上保安庁の巡視艇『しまぎり』が現れたので「おお!」と思いましたが、12.7mm重機関銃は搭載されていない様です。
家に帰って調べると、この船は今年の3月末に退役していました。
コチラです



さてTK1911Tです。
いよいよ組み立てを行います!



まずはスライドです。
ウレタンつや消しクリアーで部品の質感が統一されて良い感じになると同時に、エッジのキズや刻印のガタガタが目立たなくなりました。パッと見には表面のアラがほとんど判りません!
塗装マジックならぬ「つや消しクリアーマジック」です!













スライド上面の反射防止リブの造形がとても綺麗です。波状のセレーションが整然と並ぶ姿に圧倒されます! こういう造形は3Dプリントの独壇場です!
この部分はマッドさんのアドバイスで全く手を加えずに未処理のまま塗装しましたが、下手に手を加えなくて正解でした!









実は最初の作動確認でロケットバルブのYリングがキツ過ぎて発砲後にローディングノズルが引っ込まなくなるトラブルが何回も発生していました。
改めてブリーチを組み込むと今度はローディングノズルが固まって全く動きません。
純正品に戻すと快調にシャカシャカ動きます。

現在流通しているM1911A1は作動性能が向上されているらしいのですが、もしかするとMEUピストルもローディングノズルが改良されたのかも知れません。
社外パーツなので単なる個体差の可能性もありますが…
M1911A1に関してはコチラに記載があります



また今回の3Dプリントスライドは亜鉛合金製のスライドレールを使用しなくても良い形状で造形されています。硬いPA12の上に硬い二液ウレタンつや消しクリアーを塗装しているので、普通に扱う範囲ではノッチが欠ける事はないと思います。



とはいえ3Dプリントは素材を下から上へ積み重ねる積層構造で対象物を造形するため「縦方向に引っ張る(引き剥がす)チカラに弱い」という特性があります。
コチラです



スライドストップがスライドをロックする時は積層方向と同じ横方向にチカラが加わるので問題ありませんが、スライドストップを解除する時は縦方向に引き下ろすチカラが加わるため、何回も繰り返すとノッチ部分が剥離する可能性がゼロではありません。



折角マッドさんが製作してくれた貴重なスライドなので壊れるのはイヤです。とはいえ今回は何もかも未知数な3Dプリントスライドです。
「何があっても後悔しない」人柱覚悟で臨むのが丁度良いのかも知れません…

次はアウターバレルです。
渾身の表面仕上げのおかげでピッカピカになりました!
メタリック系ウレタン塗料独特のつやが綺麗に出ています!
我ながら美しい出来栄えです!



さすがに刻印が消えかけています。こればかりはどうしようもありませんが、数字が判読できないほど酷い状態ではありません。
逆にこの程度の消え具合で済んでホッとしました。



バレル部分もツルッツルのピッカピカです!
金属的な光沢が美しいです!
マズル部分も前回とは比較にならないほど綺麗に仕上がりました!







インナーバレルとチャンバーを組み込みます。
ピッタリサイズなので全く動きません!
完全なシンプルブローバック仕様のアウターバレルです!



あまりにもピッタリなのでインナーバレルを通す際に内部で擦ってしまいました。
先端のブラックブラッセンが剥げて真鍮の金色が見えているのはそのためです。
奥まっているので目立たないのが不幸中の幸いです…





ブラックブラッセンは缶の表面に「常温黒染」とか「耐摩耗性に優れる」とか書いている割に塗膜が弱過ぎです! ちょっとした接触や摩擦ですぐに剥がれてしまいます。
あくまでも個人的な感想ですが、性能の表現がややオーバーな印象は否めません。

私は黒染めが苦手なので純正インナーバレルの先端は必ずブラックブラッセンで塗装していますが、黒染めテクニックが向上するかより良い金属用黒色塗料が見つかれば、ブラックブラッセンはもう使わなくなると思います。

スライドにアウターバレルを組み込みます。
ブリーチさえ組み込めば難しい部分はありません。
あっという間に完成しました!





「チャンバーとスライドのクドいシリアルナンバー刻印」です!
本当はフレームにも同じ刻印が施されているのですが、今回は予算の関係でフレーム刻印はナシです。「クドい三段重ねのシリアルナンバー刻印」は再現しませんでした。
しなくて正解でした…



スライド先端です。
カラー圧入バレルブッシングとRの大きいクラウンの施された小口径マズルが見事に再現できました!



真正面から見るとこんな感じです。
ちょっと時系列が飛びましたが気にしないで下さい。



続いてフレームを組み立てます。

…といっても特に難しいトコロはありません。
強いて言えばスライドストップ穴とマガジンキャッチ穴の塗膜を削り落としてスムーズに作動する様にクリアランスを調整した程度です。
周囲のコヨーテタンが剥がれているのはご愛嬌です。





ミッチャクロンといえども無敵ではありません。
こんなトコロも剥がれてしまいました。
ガンブルー系の色ではないので非常に目立ちます…



完成したフレームを見てみます。
「アースカラー」以外は全く普通の1911クローンです。もう少し感慨があるのかと思いきや、拍子抜けするほど普通でした。
製作した私自身が拍子抜けしたのですから間違いありません。
実銃TK1911Tがそういう銃なので仕方ありませんが…





いよいよスライドとフレームを合体させます!
表面仕上げに手こずったおかげで長くなりましたが、遂にTK1911Tの完成です!
「ロシア製非致死性ゴム弾仕様1911クローン」という、恐らく史上最速かつ最初で最後(私一人)のエアガンTK1911Tです!







おおおぉぉぉぉ…

キリル文字の刻印と銀色のチャンバーが華やかな右側と真っ平らで無刻印の左側が対照的な1911クローンに仕上がりました!

この銃の特徴は「側面の完璧な平面出し」にあると思います。
240番のペーパーでガシガシ研磨したフレームはともかく、3Dプリントで造形されたスライドは物凄くザラザラでも「ヒケ」は一切存在しません。
丁寧にザラザラを削り落として凹部分を溶きパテやサフェーサーで埋めれば、それだけでヒケが全く存在しない完璧な平面が造り出せます!

私の様に研磨が苦手な人間でさえビシッ!と美しい平面を簡単に造り出す事ができました。コレは「構造上ヒケが発生しない」3Dプリントの素晴らしい美点です!
削り過ぎてエッジが垂れるのは別問題です…



シャープなエッジに光り輝くアウターバレル。1911系の魅力が凝縮されています!
しかもアウターバレルは完全なシンプルブローバックです!
バレルがチルトアップする9mm仕様や.38super仕様とは違う独特の光景です!



サイトピクチャーはこんな感じです。
実はこのF/Rサイトがメチャクチャ狙い易いのです! ヘンテコなカタチからは想像できませんが、Rサイト背面の形状と角度が絶妙で吸い込まれる様に目が凹ノッチの一点に誘導されます。構えが適切なら凹ノッチに焦点が合った時にちゃんとFサイトが凹ノッチの間に入っています! コレは凄い!
実用一点張りのロシアならではの1911用F/Rサイトです!





PA12製スライドは重いので、GSA製110%リコイルスプリングを組み込むと丁度良いバランスになりました。
現状ではフローティングバルブだけのロケットバルブとブラックバルブとGSA製110%リコイルスプリングの三点だけを組み込んだ状態です。Anvil製ロングリコイルSPガイドロッドも機能パーツに含めれば四点です。

この状態で三マガジン撃ちました。
全く問題ありません! バシバシ回転してビシッ!とスライドストップします! 最初の作動確認の時に発生したローディングノズルの引っ掛かりは一切ありません。
マルイの銃は社外パーツをポコポコ投入するよりも、必要最小限の社外パーツをピンポイントで組み込むのが最良の方法だと思います。





ガスと弾を入れて作動させる前にシリコンオイルを塗布せずにガシャガシャ動かしてウレタンつや消しクリアーのザラザラを削り落とす作業をしました。その際にチャンバー部分と右側ダストカバー部分が剥げてしまいました。
写真は粉を吹き飛ばした後に撮りましたが、削り落とした直後は結構な量の粉が出ていました。しかし塗料を塗り重ねると塗膜が厚くなるので擦り合わせは欠かせません。

コレで世にも珍しいロシア製1911クローンが完成しました!
後はキリッ!と晴れた日にロケを行うだけです!
普通の1911系ならモデルガンのマガジンとかダミーカートとか気分を盛り上げる小物を揃えて楽しむ事もできますが、この銃に関してそれは…



…と思いきや、よく見るとマガジンは.38super仕様のモノとカタチがソックリです。
.44TKは.45ACPより細いので.45ACP用マガジンは使用できなかったのでしょう。
コレならMGC製.38super用マガジンで代用できます!
コチラです



思えば同じ.38super口径のエル・ポトロを製作した時もこの.38super仕様のマガジンが欲しくて仕方なかったのですが、あの頃はモデルガンは守備範囲に入っていなかったのでオクで実物マガジンを探すというムダな時間と労力を費やしました。
今はモデルガンの良さも理解できてきたトコロなので迷わずモデルガン方面を検索して難なくこの通販サイトに到達しました。

このマガジンはステンレス製でシルバーのみのラインナップです(多分)。
しかしTK1911Tのマガジンはなんと黒色! ロシア人はどこまでもひねくれてます! このマガジンを再現しようと思えば「ブルーイングの難易度が高い」と言われるステンレス製マガジンを黒染めしなければいけません。



という訳でエル・ポトロ用とTK1911T用(黒染め用)の二個を購入しました。
私のウデでステンレス製マガジンが綺麗に染まるか甚だ疑問ですが…

あと「グリップも何か珍しいモノに交換したいな」と思いつつ…

次回に続きます!




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