Randall 1911 Model B111⑤


今回はマガジンを左右反転します。




前回までシリース’70のマガジンを加工して作動確認を行っていましたが、ノッチ部分の加工がイマイチなのか、ブローバックの衝撃でマガジンが抜け落ちてしまいます。




なので今回はMEUピストルのマガジンを加工します。




切削ビットでノッチ部分を削ります。








マガジンキャッチの突起に乗る部分を深く掘り込み、下側をスロープ状にナナメに削ります。








しかし…




またしてもブローバックの衝撃でマガジンが抜け落ちてしまいます。二本続けて抜け落ちるとなると、マガジン側の加工が原因とは思えません、




マガジンキャッチの突起の加工が悪いのか、マガジンキャッチの距離が遠いのか、それともマガジンキャッチの角度が悪いのか…








考えられる原因は色々ありますが、フレームの内側で起こっている事なので目視確認はできません。突起が長いマガジンキャッチ(あるのか!?)を入手して現物合わせで加工すれば、ジャストサイズで抜け落ちないマガジンキャッチができそうですが…




WAとかMGCとか、他のメーカーのマガジンキャッチを試してみようと思います。







続いてマガジン上部を加工します。




1911系のマガジには、マガジンフォロアーがスライドストップ内側の突起を押し上げるための切り欠きが設けられています。フレームの左側にスライドストップがあるので、この切り欠きもマガジンの左側にあります。








エアガンのマガジンも見た目は異なりますが、この部分にマガジンフォロアーの突起が突出してスライドストップを押し上げる構造は同じです。もちろん突起はマガジンの左側です。








ランドール製左利き1911はフレームの右側にスライドストップがあるので、マガジンの切り欠きも右側にあります。




SR1911とRandall B131を比較した動画がありました。念願の(?)ランドールB131を入手してテンションの高い黒人さんが、両者のマガジンを並べて解説しています。
















エアガンのマガジンを左右反転する場合、マガジンフォロアーの突起を左右反転させ、突起が突出するスリットをマガジン右側に新設する必要があります。




なかなか難易度が髙そうです…












二本のピンを抜いてBBリップ(マガジン上部)を取り外します。このピンは方向性があるので、マガジンの左側から右側に抜きます。












マガジンフォロアーの裏側にフォロアーレバーとフォロアーレバースプリングが組込まれています。




マガジンフォロアーが下の方にある時にはフォロアーレバーは引っ込んでいて、マガジンフォロアーが上端まで達した時に、フォロアーレバースプリングに押されて、BBリップのスリットから突出する仕組みです。








向かって右側を切削ビットで削り、反対側をプラリペアで埋めて整形すれば、マガジンフォロアーを左右反転できそうです。フォロアーレバーの軸は適当な金属棒で代用すればOKです。




と、言いたいトコロですが…




残念ながら、BBリップもマガジンフォロアーもジュラコン製です。皆様ご存知の「接着剤がくっつかない樹脂」です。当然ですがプラリペアもくっつきません。








ジュラコンはポリアセタール(POM)というエンジニアプラスチックで、耐摩耗性や耐衝撃性が高く自己潤滑性を持つ事から、ネジやギア、軸受け、各種カバーなどに広く用いられる反面、表面エネルギーが低いために「濡れ性」が低く、接着が困難な難接着プラスチックです。




難接着プラスチック用の接着剤がない訳ではありません。『セメダイン 難接着材料用接着剤PPX』という頼もしい接着剤が販売されています。








しかし所詮は接着剤なので、強度が必要なエアガンのマガジンフォロアーには向いていないと思います。試した訳ではありませんが…




とりあえずマガジンフォロアーを分解します。








そして気合いで加工しました!








模型用の精密ナイフで右側部分をひたすら削り、左側の平面とツライチの平面を右側に削り出しました。中央の凸部分はフォロアーレバーの後退位置を規定しているので、左右対称な形状に加工しています。そして写真では分かり難いですが、左側のフォロアーレバー軸と左右対称な位置に、新しいフォロアーレバー軸を削り出しました。




使用したのはジェリコのトップセレーション加工で使用した『童友社 凄!きさげカッター 短刃タイプ』です。物々しい名前にたがわぬ凄まじい切れ味で、硬いジュラコンがサクサク削れます。とはいえ加工後は刃がボロボロになりましたが…











加工したマガジンフォロアーにフォロアーレバーを組み込みます。








フォロアーレバーの後方に1mmのドリルビットで穴を開けます。








そこに直径1mmの金属棒を挿し込みます。








フォロアーレバーと金属棒の間にフォロアースプリングを組み込めば、マガジンフォロアーの左右反転は完了です。












マガジンの右側を切削ビットで削り、左右対称な位置にスリットを成型します。












BBリップも同様に、左右対称な位置にスリット加工を施します。








これで完成! と思いきや…




マガジンフォロアーが組み込めません。フォロアーレバーは組込時に内側に収納される構造なので、フォロアーレバーが干渉するハズはないのですが…




なんとマガジンフォロアーが入る溝の断面が左右非対称になっていました!




左側は四角い断面でフォロアーレバーが入る空間が確保されていますが、右側は円形の断面なので、角ばったフォロアーレバーの突起が干渉してしまいます。








フォロアーレバーの側面を削り落とします。あまり削り過ぎるとスライドストップ裏側の突起を押し上げる部分がなくなってしまうので、少しずつ慎重に削ります。




これでようやくマガジンに組み込めます。








マガジンを組み立てると、こんな感じになります。マガジンフォロアーを下げるとフォロアーレバーが収納され、上端まであげるとスリットから突出します。








しかし…




マガジン左側と比べると、フォロアーレバーの突出量が足りない様に見えます。加工方法は間違っていないと思うのですが…




なんとBBリップそのものが左右非対称になっていました! スライドストップと接触する左側はスライドストップ裏側の突起と干渉しない様に薄く平らに成型されているのに対し、右側は厚く丸く成型されています!








BBリップの左側はまっ平らです。写真がシリーズ’70のマガジンなのはご愛嬌です。








右側を平らに削ります。写真は加工途中なので、まだまだガンガン削ります。








マガジンフォロアーを仮組します。




ガッツリ削ったので右側がかなり薄くなっていますが、BB弾の保持に問題はありません。正面から見た時に、ちゃんとフォロアーレバーの突起が見える状態になりました! これなら確実にスライドストップ裏側の突起を持ち上げてくれるハズです!








再びマガジンを組み立てます。




今度はフォロアーレバーが大きく突出しているのが一目で判ります! バッチリです!












マガジンを銃に挿し込むと、ちゃんとスライドストップの切り欠きからフォロアーレバーが見えます! 左右反転したスライドストップを組み込めば、正常に機能しそうです!








これでマガジンの左右反転は完了です!








次回からいよいよスライドストップとサムセフティの左右反転が始まります。




ここまではトントン拍子で来ましたが(後回しにした部分はありますが)、亜鉛合金製のレバー類を左右反転するとなると、一筋縄では行かない気がしますが…




ま、試行錯誤するのもカスタムの楽しみです。




お楽しみに!

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