KSC H&K Mk23⑥

冬の空は夏とは違う趣があります。
澄みきった青空と乾いた空気が気持ち良いです。

昨年の今頃に岡山市の備中高松城跡を訪れた時の写真です。
秀吉の水攻めで有名な備中高松城ですが、跡地は驚くほど地味です。
ま、現在は跡地の広大な蓮池が主な観光地となっていますので、蓮の咲く初夏が観光シーズンです。



そんな冬の今日この頃ですが、いよいよ風邪が悪化してきました。
暖かい日に治りかけて冷え込んだ日に悪化する悪循環です。
気温が安定する今月下旬までグズグズと体調不良が続きそうです。
皆様もこの時期の体調管理にはお気をつけ下さい。

さて、GUARDER製150%リコイル/ハンマースプリングを再度購入しました。
リコイル調整で紆余曲折して、ムダなスプリングカットを行ったのが原因です。
とはいえ現状で問題なく作動していますので、わざわざ買い直さなくても良さそうなモノですが…



現状で全く問題がない訳ではありません。
スプリングの切断箇所がフレーム内側に干渉して、若干ですがスライドの動きの妨げになっています。



最初は写真の様にカットしたスプリング二巻き分をスプリングガイド前方に組み込んでいましたが、これではスプリングが圧縮される度に切断部分が飛び出してフレーム前方内側を豪快に引っ掻いてしまいます。



分解すると引っ掻き具合が一目瞭然です。
コレはイカンと二巻き分をスプリングガイド後方に組み替えましたが、スライドを引くと内側で微妙な引っ掻きが生じている感触がします…

という訳で買い直しました。
新品スプリングを組み込んで引っ掻きトラブルは無事解消です。
しかし20発目で生ガスを吹く不具合は変わりません。

それでは私もやってみましょう!
ブリーチ/シリンダーのかさ上げです!



今回かさ上げに使用するのは鎮痛薬「トラムセット」のシートです。

トラムセットはロキソニンが効き難い関節痛や腱鞘炎などに処方されます。
この薬の基本構造はモルヒネ系麻薬と同じですが、麻薬成分を限りなく少なくして依存性を少なくしています。麻薬成分を多くすると「オピオイド鎮痛薬」と呼ばれる医療用麻薬になります。
トラムセットはコチラ
オピオイド鎮痛薬はコチラ

薬を特定したのはシートの正確な厚さを知るためです。
私の安物ノギスでは目見当で0.3mmにも0.4mmにも見えてしまいますので、webで正確な情報を調べようという訳です。



色々調べた結果、薬のシートは「0.3mmのPTPシート」が標準で、遮光性やガス透過性などの違いで0.2mm~0.4mmの幅がある様です。
コチラです
製造元の持田製薬(株)のwebサイトには単に「PTP」としか記載されていませんので、普通の0.3mmのPTPシートで間違いなさそうです。
コチラです

「デジタルノギスを買えよ」というツッコミはナシの方向でお願いします…
そのうち買いますので…

シートをハサミで切ります。
ネジ穴を避けて凹形状にしてみました。



この状態でブリーチを元通り組み込みます。
僅か0.3mmのかさ上げですが、スライドを引くと何かと何かが擦れ合っている様な「ジャリッ」とした感触がします。
かさ上げ前にはなかった感触です。

それでは撃ってみます…

と、その前に、マガジンを挿入し切る直前に抵抗を感じます。
マガジンをゆっくり押し込んでも何かがつっかえてマガジンキャッチがかかるまでマガジンが入りません。

これは取説に記載されていた「マガジンにフル装填せず、BB弾が3mm以上押し込める隙間がないと銃が破損します」の状況なのでは!?

今までこの状況に陥った事はありません。フル装填して問題なく撃っていました。
それがブリーチ/シリンダーを僅か0.3mmかさ上げしただけで取説通りの状況になるとは…ちょっと予想外の出来事です。



気を取り直して撃ちます…

バスン! バスン! バスン! バスン! バスン!

おおおおお!!

前回より更にブローバックが速く強くなりました!
弾の威力も明確に向上しています!

バスン! バスン! バスン!… パコン、パコン、パコン、プシュウゥゥ…

おおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!

なんと一回も生ガスを吹かずに全弾撃ち尽くしました!
時期的にホールドオープンは無理でしたが、生ガス噴射地獄からは解放されました!
素晴らしい!!



ブリーチ/シリンダーのかさ上げで普通に使える状態に復活しました!
偉大なる先人達の知恵と努力に感謝です!
ありがとうございました!!

しかし…

何かが0.3mm摩耗/変形すると途端に作動不良に陥るって…

設計不良じゃないのか!?

非発火式モデルガンならともかく、ガスガンが僅か0.3mmの寸法変化で正常に作動しなくなるというのは、いくらなんでも寸法公差が少な過ぎです。これでは作動不良が続出して当然です。
「撃ってナンボ」のガスガンでこれはちょっとどうかと思います…



ここまで調整した後に改めて見てみると、塗料ハゲが更に進行しています。
やはりHW樹脂の塗装にはミッチャクロンが不可欠でした…









その反面、スライドストップ部分の削れはほとんど見られません。
当時のKSC製品の品質の高さがここでも見受けられます。
最近、CZ75やSIG P226でHW樹脂の「湯ジワ」が話題になりましたが、過去のMGC直系のKSC製品のクオリティの高さを改めて実感します。

古き良きKSCが復活する事を切に願います…



これで残すはアウターバレルのOリングだけになりました。
アウターバレルを計測した結果、Oリングの寸法が判りました。

・ Oリング溝=Oリング線径 1mm
・ Oリング内径 14mm

線径1mmのOリングは「SS規格」という規格です。
この規格の内径14mmの緑色のOリングが入手できれば元通りになります。
調べると緑色のOリングはフッ素ゴム(FKM)製のOリングで、耐熱性が-35度~250度もあります。これなら実銃のバレルに装着しても燃えません。
何事も調べてみないと分からないモノですね。
ま、実銃Mk23のOリングは蓄光性能も有している非常に特殊なOリングなのですが…



このOリングについて、Oリング通販の桜シール(株)に問い合わせてみました。
写真はSS-75の参考商品ですが、問い合わせたのはSS-140の緑色です。
コチラです
http://oリング.com/?pid=89104564

返信が届きました。

・ 申し訳ございませんが、FKM材質の標準色は黒色となり、当該商品は一定以上のロット生産が見込める需要以外では受注しておりません。ご了承ください。

まぁ予想はしていましたが…残念な結果に終わりました。

しかし! このくらいでは諦めません!
何かOリングの替わりに使えるモノはないかとwebで検索しまくった結果…
コレを見つけました。



ロックペイント製「グレージングパテⅡ」です!
模型の世界では有名なラッカーパテの様ですが、私は今回初めて知りました。
コチラです

レビューに「使いきれる気がしない」とか「サイズがものすごく大きい」とか書かれているのが気になりましたが、写真を見る限りは普通のパテです。
まぁ「色が緑色」の時点で普通じゃない気はしますが…

で、届きました。



デカっ!
ちょっと引く位のバカデカさです!
見た瞬間に「バカじゃねーか!」と思いましたが、商品に罪はありません。
よく調べずに買った私がバカなのです…

このパテをマスキングしたアウターバレルに盛り付けます。



色以外は普通のラッカーパテなのでモリモリ盛る感覚ではなく、塗り付ける感覚です。
一回の塗り付けでは必要な厚さになりませんので、何回か繰り返す必要があります。
しかし臭いが凄いのでアタマがクラクラしてきます…



三回目の塗り付けでようやくアウターバレルより僅かに厚くなりました。
ハミ出したり盛り上がったりした部分をカッターで整えて終了です。

と、思いきや…

アウターバレルをスライドに組み込もうとすると、パテの部分が引っ掛かってアウターバレルが入りません。仕方なく「バン!」と手で叩き込むと、引っ掛かっていた部分が削れ落ちてアウターバレルが入りました。
パテ全体がゴッソリ剥がれ落ちはしないかと心配でしたが、それは大丈夫でした。

組込後に再度カッターで形状を整えて終了です。



なかなか良い感じになりました!
Oリングの立体感はありませんが、代用としては十分です!
何よりMk23のバレルに緑色のOリング(のようなもの)があるのとないのとでは見た目の印象が全く異なります!

Oリング(のようなもの)の有無と見た目の印象を比較してみましょう。





Oリング(のようなもの)の作業は今日行いましたので、曇天での撮影です。
曇天なのとパテの艶のなさが原因で緑色がくすんで写っていますが、実物はもっと綺麗な緑色です。

対する晴れの写真は火曜日に撮りました。
フレームのタンカラーは晴れの方が実物に近い鮮やかな色合いに写っています。





やはりこの緑色のOリングはMk23/USP以降のH&K製拳銃のアイコンですね!
Oリングがない方の写真は違和感ありまくりです!

さて、これで完成!…と言いたい所ですが、Mk23はもう少しだけ続きます。
大した事をする訳ではないのですが、そこはまぁ、お楽しみという事で。

次回に続きます。




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