KSC CZ75改ジェリコ941F⑨


作動調整は一旦お休みして、外観の細かい部分を仕上げていきます。




まずスライドとフレームの棒型テイクダウンマークをプラリペアで埋めて、ジェリコ特有の丸ドットテイクダウンマークを掘ります。細かい部分ですが見た目の印象がガラリと変わります!








次にジェリコのリコイルSPアッセンブリーを分解します。




今回のカスタムでは機能部品はすべてCZの部品を使用する方針なので、ジェリコのリコイルSPガイドは使わずに放置していました。しかしそれでは勿体ないので、黄色い丸で囲んだ先端部分を切断してスライドに組み込みます。












リコイルSPガイドの先端部分を切断します。単純にバッサリ切断するのではなく、根元部分を円錐形に加工してから切り落とします。








次にCZのリコイルSPガイド基部を切断します。












切断した基部にジェリコのリコイルSPガイド先端部分を挿し込んで、ジーナスで接着します。硬化後にハミ出したジーナスを除去して根元を綺麗にすれば「なんちゃってリコイルSPガイド」の完成です!








これをスライド先端に組み込むのですが…そのまま組み込むとスライド後端時にCZのリコイルSPガイドと干渉してしまいます。




そこでCZのリコイルSPガイド先端を切り詰めて短縮するのですが、CZのリコイルSPガイドは内部にガイドピンとガイドピンスプリングが組み込まれています。








CZのリコイルSPガイドはバレルホルダー下部から前方に突き出たバレルホルダーピンが挿し込まれる事で、スライド内部で常に水平な状態で保持されます。ガイドピンとガイドピンスプリングはバレルホルダーピンにスプリング圧を加えて、リコイルスプリング圧と拮抗するカタチでリコイルSPガイドを保持する部品です。








リコイルSPガイド先端部分にネジ山が施されおり、そこにネジ込まれたガイドピンスクリューが内部に組み込まれたガイドピンとガイドピンスプリングを固定しています。このネジ山を残す必要があるので、先端部分を完全に切り飛ばす事はできません。




約3mm短縮するとネジ山がギリギリ数本しか残らなくなりますが、なんちゃってリコイルSPガイドとの干渉は解消されます。








スライドを組み立ててなんちゃてリコイルSPガイドを組み込みます。良い感じです!












あくまでもダミーなので、スライド後退時にリコイルSPガイドは突出しません。しかしダストカバーがスライド先端下部をすっぽり覆い隠すフレーム形状のおかげで、スライド後退時にリコイルSPガイドが突出しなくてもそんなに目立ちません。




続いてジェリコトリガーを移植します。




CZとジェリコはトリガーの形状もトリガーバーの形状も共に酷似しています。実銃がオリジナルとクローンの関係なので当然ですが、エアガンの形状まで酷似しているのはKSCとハドソンが極限まで実銃に忠実な内部構造を再現したからに他なりません(ジェリコのトリガーバー以降は独自構造です)。




さすがはモデルガンメーカー! どちらも素晴らしい技術力とコダワリです! こういう「分解すると判るデキの良さ」はマルイ製品では絶対に体験できません!








トリガーをチェックします。




トリガーピン穴とトリガーバーピン穴はほぼ同じ位置にあります。幸い二箇所ともジェリコトリガーのピン穴の方が細いので、ピン穴を広げるだけで簡単にトリガーを移植できそうです。








まずジェリコトリガーのトリガーバーピン穴を広げて、CZトリガーバーピンを半分くらいまで挿し込みます。








そこにCZトリガーを挿し込み、ふたつのトリガーをトリガーバーピンで連結します。そして両者をセロテープでガッチリ固定します。








この状態でトリガーピン穴を加工すれば、CZトリガーと寸分違わぬピン穴をジェリコトリガーに開ける事ができます。




CZのトリガースリーブがキッチリ入る寸法までトリガーピン穴を広げました。








CZのシャーシにジェリコトリガーを組み込みます。バッチリです!








ギラギラと輝くメッキシルバーのCZトリガーが黒色のジェリコトリガーに替わる事で、外観がますますジェリコらしくなりました!








しかし…




組み込んだ当初は問題なく作動していましたが、徐々にダブルアクションの動きが固くなり、やがて「カキッ!」という音と共にダブルアクションが全く効かなくなってしまいました。




分解してみると…なんとトリガーバーとアクセルの接触部分が共に欠けていました!








慌ててスペアのCZからトリガーバーとアクセルを取ってきて交換しましたが…




ジェリコトリガーのピン穴はCZトリガーと寸分違わぬ位置に加工してあります。しかしトリガーバーとアクセルは明らかに無理なチカラが加わったとしか思えない破損をしています。




これはもう「CZトリガーとジェリコトリガーのRが異なるために、微妙にベクトルの異なるチカラがトリガーバーに加わり続けた結果、トリガーバーとアクセルの接触部分に負荷が蓄積して破損した」としか考えられません。




CZトリガーに戻すとスムーズなダブルアクションが復活しました。やはりRの異なるジェリコトリガーが不具合の原因だった様です。








続いてジェリコアウターバレルより2mm長いCZアウターバレルを短縮します。アウターバレルを短縮するとインナーバレルが先端から突出する可能性があるので、インナーバレルも同時に2mm短縮する必要があります。








アウターバレルを切断して切断面を2mm削り、アウターバレルを短縮します。








そしてインナーバレルを組み込んで中心位置を決め、当て木にガッチリ固定してどの方向にも曲がらない様にしたアウターバレルの継ぎ目をプラリペアで溶着します。












ハミ出したプラリペアを削り落として整形します。これでアウターバレルは完成です!








しかしインナーバレルを組み込むと、ショートリコイル位置でインナーバレルが突出します。








インナーバレル先端を2mm削って短縮します。








棒ヤスリでテーパー加工を施し、ミッチャクロン+ブラックブラッセンで黒色に塗装します。












これでバッチリです!








僅か2mm短縮しただけですが、見た目の印象がガラリと変わりました! アウターバレルの「長過ぎ感」が払拭されて、ジェリコらしさがアップしました!








あとは非常に細かいトコロですが、CZマガジンキャッチ右側にジェリコマガジンキャッチと同じ穴を開けて黒染めします。肝心のマガジンキャッチ左側(押す部分)の形状が異なるので重箱の隅をつつくような加工ですが、機能パーツはCZ純正をそのまま使う方針なので良しとします。




本当はジェリコマガジンキャッチの押す部分を切断して移植すれば完成度が上がるのですが、不具合が生じた時に同じモノを製作するのは大変なので止めておきます。








外観の加工はこれで終わりです。







コッキング不良を改善するために、ギガバルブでガス放出量を増やしてブローバックの勢いを増してみました。




効果はありませんでした…








フルオート現象を防ぐために、リリースカムの内側下部を削ってリリースカムが純正状態より高く飛び出す様に加工しました。




スライド抵抗が増して逆効果になりました…












良い結果が出たのは、シリンダースプリングを引っ掛けるピン部分の先端をライターで炙って丸くして、シリンダースプリングが外れ難くしたプチ加工だけです。








他にも細かな削り加工とか部品の入れ替えとか色々やってみましたが、なにをどうやっても作動不良は一向に改善されません。これだけ「やってもムダ」な状態が続くと、もう作動が良いとか悪いとか、どうでも良くなってきます…







とりあえず外観の加工が終ったので、スライドとフレームをマッドさんに送ります。フレームは平面なので良いのですが、スライドはナナメの面なので刻印加工の際に治具を製作して頂く必要があります。




こうなると工賃がイッキにハネ上がるのですが、せめて外観だけでもバシッ!とジェリコFにしたいので、妥協せずにフル刻印をお願いしました。




スライドが戻ってくれば塗装を行います。




次回に続きます!

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