KSC CZ75改ジェリコ941F⑤


いよいよスライド加工を開始します!




スライドをニコイチ加工するのは大変です。もしジェリコスライドにCZのブリーチを移植できれば、ニコイチ加工しなくても済みます! しかも一番加工が大変な「エキストラクターからセレーション後端までの外装の移植」が不要になります!




しかし…




両者のリリースカム(ノッカーロック)を押さえる部分の長さが異なります。そのままではブリーチを組み込めないので、ジェリコスライドの該当部分を切断します。












今度はスライド内部が干渉するので、この部分もリューターで削り落とします。












ここまで加工すれば一応ブリーチを組み込む事はできますが、内部がキツキツでシリンダーが全く動きません。ブリーチをスムーズに動かすためにはスライド内側全体をガッツリ削る必要がありそうですが、そこまで削ると強度が心配です。




ジェリコスライドはノーマルでもリアサイト根元にひび割れが発生します。そのスライド内側をガッツリ削って強力なシステム7エンジンを組み込めば、一発でスライドが真っ二つになりかねません。




残念ですがブリーチ移植は諦めて、フレームと同様にニコイチ加工を行います。




まずCZとジェリコのエジェクションポートを確認します。ニコイチ加工の際にCZのエジェクションポート位置をジェリコに合わせて移植作業を行うので、そのための事前確認です。








計測結果は次の通りです。




 ・ 前方部分 ジェリコがCZより2mm後方から開口
 ・ 後方部分 ジェリコがCZより5mm後方まで開口
 ・ 開口部  ジェリコがCZより開口部が3mm長い




このくらいの寸法差なら、ニコイチ加工後にローディングノズルが見え過ぎる事も、逆にアウターバレル後端が見え過ぎる事もなさそうです。




CZスライドをエジェクションポート後端の少し手前で切断します。








ジェリコスライドも同様に切断します。








切断したCZスライドにブリーチ一式を組み込んで、パーツ一式を組み込んだニコイチフレームに組み合わせます。ここまでは何の問題もない筈ですが…




スライドが中途半端な位置で止まってしまいます。これ以上後方には進みません。内部を観察すると、なんとシャーシとブリーチが干渉しています!












コレが前回の記事で書いた「CZフレームのスライドレール幅を0.5mm細くしたのが、後に発生するすべての問題の元凶」です!




スライドレールが0.5mm低くなったためにブリーチが0.5mm低くなり、そのために本来なら干渉しない筈のシャーシとブリーチが干渉してしまいました! KSC CZ75がタイトな設計というよりも「CZ75という銃そのものがタイトな設計」なのでしょうが、僅か0.5mm高さが低くなっただけで部品同士が干渉して組み込めなくなるとは…








シャーシは削れば低くなりますが、スライドストップ軸が干渉していると厄介です。最悪の場合、スライドストップ軸の上面だけ削る方法もありますが…




シャーシを取り外してスライドストップだけを挿し込み、再度スライドを組み合わせてみると…干渉しません! 隙間が0.1mmあるかないかのギリギリですが、スライドストップ軸とシャーシ底面は干渉しません!












シャーシ上面を削ります。スライドストップ軸穴が露出するまで削ります。そうしないとブリーチと干渉してしまうので、見た目は二の次で機能最優先で削ります。








無事にブリーチを通過しました! バッチリです!








しかしスライドストップスプリングを組み込んで正しくスライドストップを装着すると、スライドストップ軸に乗り上げてスライドストップの抜けを防止するスライドストップスプリングがブリーチと干渉します!




またしても「スライドレールを0.5mm低くした」弊害が発生しました! この問題を解消しないとスライドが組み込めません!








最初は安直にスライドストップスプリングが噛み込む溝を深く掘って、スライドストップスプリングがシャーシ上面から出ない様に加工しましたが…この方法だとスライドストップスプリングが深く噛み込み過ぎて、スライドストップが抜けなくなる事態に陥りました。












引っ張っても反対側から叩いても、どうやってもスライドストップが抜けません。精密ドライバーでスライドストップスプリングを強引に持ち上げて、チカラ技でスライドストップを引き抜きました。この方法は失敗です…




という訳で別の方法を考えました!




シャーシ右側のスライドストップスプリング固定箇所をリューターで削り、そこに曲げ加工を施したスライドストップスプリングを組み込んでスライドストップスプリングの取り回しを変更します。








本来は上からスライドストップを押さえる構造を、斜め下側から押さえる構造に変える作戦です。そのためにスライドストップ軸の斜め下側に浅く溝を掘ります。








シャーシを仮組してスライドストップスプリングの当たり具合をチェックします。強過ぎるとスライドストップが抜けなくなり、弱過ぎるとシャーシをナナメに傾けただけで抜けてしまいます。スライドストップスプリングの曲げ加減が難しいです。








最終的にスライドストップ軸穴から少し見える状態にしました。この状態で強過ぎず弱過ぎない絶妙なスプリングの効き具合になりました。








スライドストップの装着は問題ありません。装着すれば見た目も機能も純正と全く変わりありません。空のマガジンを装着した状態でスライドストップを引っ張っても抜けません。しかし「分解する」明確な意思をもって反対側から押し込むと簡単に抜けます! バッチリです!








取り回しを変更したおかげで、シャーシ上面にスライドストップスプリングは一切露出しません! シャーシ上面の干渉対策はこれで完了です!








これでようやくスライドをニコイチシャーシ後端まで組み込む事ができました!








たったこれだけの事さえ「スライドレールを0.5mm低くした」弊害が邪魔をして余計な手間を強いられました。ここから先はガスガンとしての機能を維持しながら外観を変更する重要な加工の連続なので、とても一筋縄では上手く行きそうにありません…




次回に続きます!

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