KSCマカロフPM⑥

今日の香川県は最高気温37度の猛暑です。
これはもう海の大黒様が呼んでいるとしか考えられません。
颯爽と海に駆けつけると…お盆休みの人達で一杯です。
仕方なく引き返しました。



ラピュタの『竜の巣』の様な高い高い入道雲。
コレを砂浜に寝転んで見られないのは残念で仕方ありません。
台風15号が去った後に35度越えの晴天が一日でもあれば良いのですが…

マカロフの続きです
鉄色倶楽部 青組が完全乾燥しました。
これで塗装は終了です。



パッと見は真っ黒ですが、光を当てるとギラッと濃紺に輝きます。
Feロイヤルが雑味のないスッキリした青色なのに対して、青組は紫がかった濃紺なのが特徴です。







青組は塗料が狭い範囲に勢いよく吹き出されます。なので塗料をフワッと乗せる塗り方ではなく、狙ったトコロにピンポイントで吹き付ける塗り方になります。
塗料の吹き出し方に妙なクセや気難しさはありません。
普通の塗料と全く同じ感覚で塗装できます。







ムラなく均一な塗膜に仕上がっています。
金属粒子が混合された塗料の中では一番簡単に塗装できるのではないでしょうか?
塗装のヘタな私が言うのですから間違いありません。

前回の修正塗装を合わせると全部で四回塗装しています。
それだけ塗り重ねれば塗膜の厚みは十分です。
メラミンスポンジで表面を研磨します。











表面の梨地がツルツルになって紫が強くなりましたが…そこまで繊細な色調の変化は写真では捉えられていません。色が少し薄くなったのが判別できる程度です。
実際には紫の強い濃紺に色調が変化しています。

程よくエッジの銀色が出て良い感じになりました。
このまま組み立てても十分満足できそうですが、今回のテーマはあくまでも「ボロボロ仕上げ」です。ここから更に塗膜を落としていきます。







1,200番のペーパーで表面を研磨して自然にエッジを落としました。
エッジ部分を集中的に研磨すると色が落ちすぎるので、あくまでも自然に色落ちする様に全体をペーパー掛けしました。

しかしエッジの塗膜が落ちるとそこだけが浮いてしまいます。
そこで今回は塗装面に1,200番のペーパーでジグザグにスリキズを入れました。
イタリア製ナイフ『エクストレマ・ラティオ』のカモパターンを真似てみました。
参考にしたのははコチラ
コンバットナイフ "COL MOSCHIN" です



この様にジグザグなスリキズを表面に入れました。
とはいえ1,200番の水砥ぎペーパーで表面を削っただけなので下地のシルバーは出ていません。あくまでも塗装面にスリキズを入れただけです。



実銃は金属の表面が自然にヤレてイイ感じになるのですが、エアガンの塗装仕上げでは表面は綺麗なままです。なのでちょっと強引ですが、こうでもしないとエッジのボロボロ具合と表面の質感が合いません。
ちょっとスリキズが多めですが、上手く銃全体がヤレた感じになったと思います。



アウターバレルは1,200番のペーパーを巻き付けてゴシゴシ水砥ぎしました。
MGC MKⅣ オフィサーズACPなど過去に何回かウェザリング加工を行いましたが、アウターバレルは綺麗なままにしておいた方が良い結果になりました。なので今回もアウターバレルは綺麗な状態を保ちたいと思います。
写真は研磨後にマスキングテープを剥がした状態です。



ちなみに実銃では高温になるバレルはスライドやフレームと異なる素材が使用されたり異なる表面処理が施されます。もちろんパッと見では判別できませんが、最近では一部のメーカーが派手なコーティングで品質の良さをアピールしています。

最近流行りのSAIカスタムバレルに施される窒化チタンコーティング(Titanium Nitride=TiN)は見た目が派手なのですぐに判ります。
SAIカスタムバレルはコチラ
窒化チタンコーティングはコチラ

バレル先端のネジ切り部分はマスキングしていたので加工したままの状態です。なので銃口部分も銃口内部も綺麗な銀色に輝いています。
そこで今度はネジ切り部分から後ろの部分をマスキングしてブラックブラッセンで塗装します。





塗装するとこんな感じです。
マットな質感が常にススで汚れる銃口部分に良く似合っています。

ジーナスで接合した部分の凸凹は敢えてそのままです。
ネジ切り部分がズレている事が判明した時点で脳内設定を変更して「マカロフのバレルに他機種の9mm口径サプレッサースレッドを溶接加工で移植したカスタムバレル」という事にしました。
ご都合主義にも程がありますが、何せ諜報機関が隠密行動で使用する銃です。そんな「諸々の事情で正規の工場では製作できない銃」が一丁くらい存在しても不思議ではないと思います。





スライド先端部分です。
リューターの削りキズとエッジのハゲ具合の相乗効果でドスが効いたツラ構えになりました。ペーパーのジグザグ削りも良い感じです。
紫がかった色調が僅かに判別できますが、お判りでしょうか?





実銃写真と同じ様にスライド上部の反射防止セレーション部分のエッジをクッキリ出しながらも、他の部分は控え目にエッジを出しています。
実銃の様な雰囲気が出ていると思います。



フレーム下部です。これでもかとリューターでガリガリ削った場所ですが、ペーパー掛けは抑え気味にしています。

本当は青組を全部削り落としてシルバーをガツン!と出したいトコロでしたが…出てくるのは荒々しい金属地肌ではなく、ツルツルのウレタンメタリックシルバーの塗装面です。これでは剥がす面積が増える程「下地の塗料が見えている」安っぽい仕上がりになってしまいます。



実銃の金属地肌とシルバー塗装の塗膜は全く質感が違います。
今回の方法では下地のシルバーはチラ見せでこそ真価を発揮します。なのでフレーム下部も控え目な研磨に留めました。

金属部品も質感を合わせるためにペーパー掛けしました。
削り過ぎて汚くならない様に注意しながら、800番のペーパーで研磨してウェザリング加工しています。



ハンマーは分解してからペーパー掛けしても良かったのですが、セロテープでグルグル巻きにしている方が持ち易いので、この状態で研磨しました。
ご覧の様に研磨は軽めです。黒染め層を軽く削り落とす程度に留めています。



トリガーガードは外側と内側、両側のエッジを研磨しています。
コチラは両側のエッジのみ強めに削りました。



トリガーとスライドストップはこんな感じです。
削って初めて気付きましたが、トリガー前面に縦溝が刻まれていました。
分解前には全く気付かなかったのですが…指が鈍感なのでしょうか?



グリップスクリューはアタマの部分をシッカリ研磨して下地の銀色を出しました。
大きなスクリューなので、黒色に塗装したグリップに組み込めば良いアクセントになると思います。



そしてマガジンベースです。
コチラもシッカリ削って下地の銀色を出しましたが…まさかこんなに下地が荒れているとは思いもしませんでした。
下地の荒れを黒染めや黒い塗装で誤魔化すのは正直あまり好きではありません。20年前の銃ならともかく、二万円オーバーの現行品がコレではちょっと…

とはいえ今回のカスタムに限って言えば、荒れた下地は嬉しい誤算です!



上記以外の部品でウェザリングが必要なモノは随時ペーパーで研磨しましたが、個別の写真は撮っていません。

というのも、実はここまでの「ボロボロ仕上げ」を終えた後、そのまま組立作業に移行しました。組立の途中で研磨が必要だと判断した部品はその場でササッと研磨してすぐに組み込んだので、結果的にブツ撮りをスッ飛ばしたカタチになりました。
セフティレバーやハンマースプリング下部のマガジンキャッチ相当部分、各種ピン類が該当します。

唯一写真を撮った部品?があります。
サイレンサーです。
コチラはちょっと変わった「ボロボロ仕上げ」を行いました。





自宅の前のアスファルトの路地に何回も落としました。
普通に落としたり真上に投げ上げて落としたり、回転させて落としたり…
20回くらい落としました。
それでもキズの入り方がイマイチだったので、軽く踏んでゴリゴリしました。
表面に土が付いているのはそのためです。







触るとキズのエッジが立っていてザラザラします。こんな自然で微細なキズを意図的に入れるのはまず不可能だと思います!
あまりにも無茶苦茶な方法ですが、ドスの効いた外観が更に迫力UPしました!

…という訳で今回のカスタムのテーマ「ボロボロ仕上げ」が完成しました!
そして本体の組立も完了しています!
組み上がった姿はそれはもぅ…何というか、その…



映画『ダイ・ハード/ラスト・デイ』の一場面です。
こういう野郎臭さがとても似合う荒々しい銃になりました!

次回をお楽しみに!




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です