Randall 1911 Model B111③

スライド加工の続きです。

スライド右側後方にサムセフティの切り欠きをケガいて、ノコビットで切断します。

スライド左側の切り欠きをプラリペアで埋めます。

スライド後部はこのようになっています。エジェクターが左で、エキストラクターが右です。1911系では見慣れた光景です。

しかしランドール製左利き1911はすべてのパーツが左右反転しているので、エジェクターとエキストラクターも左右が逆になります。エジェクターが右で、エキストラクターが左です。

これを再現するために、エジェクターとエキストラクターを左右反転させます。

マルイ1911系はブリーチ後端の二本の突起のうち、左側の突起の先端にエジェクター形状が成型されています。この部分がスライド後端から突出する事で、リアル形状(外観のみ)のエジェクターが再現される仕組みです。

エキストラクターはただのモールドですが…

エジェクターの切り欠きをプラリペアで埋めます。

硬化後に棒ヤスリとペーパーで整形します。

切り欠きを埋めるとブリーチが装着できなくなるので、ブリーチ後端の突起を二本とも切断します。突起を切断してもブリーチの固定は問題ありません。ブリーチをスライドに組み込む際に前後の位置が少し判り難くなるだけです。

スライド後端左側に、エキストラクターモールドと同じ円をケガきます。

切削ビットで円の内側を削り取り、エキストラクターを装着する切り欠きを整形します。

次にエキストラクターモールドをプラリペアで埋めます。

硬化後に余分なプラリペアを削り落とし、下側を切削ビットで縦に掘ります。

ここに切断したブリーチ後端の突起を固定して、プラリペアで埋めて型を取ります。

硬化後に棒ヤスリとペーパーで整形して、エジェクターを装着する切り欠きを整形します。

これで準備OKです!

整形した切り欠きにエジェクターとエキストラクターを装着します。

まずエジェクターの切り欠きにセロテープをピッタリと隙間なく貼り付けます。ハンマー側にもセロテープを貼り、切り欠き部分を完全にセロテープで囲んでしまします。

セロテープで囲まれた切り欠き部分にプラリペアを流し込みます。

次にMEUピストルのスライド後端部分からエキストラクターモールドを切り出し、そこからエキストラクター部分だけを切り出します。

これをセロテープでエキストラクターの切り欠きに固定し、内側からプラリペアで溶着します。

エジェクターの切り欠き部分に流し込んだプラリペアを取り外すと、こんな感じにエジェクターの型取りが出来ています。

これをエジェクターの切り欠きに固定して、内側からプラリペアで溶着します。

内側に盛り付けたプラリペアは外側から見えない訳ではありません。ハンマー側の側面は外側に露出しているので、綺麗に仕上げる必要があります。

特に左側のエキストラクター内側は大きな円筒形の穴が開いた状態なので、プラリペアでガッツリ埋めましたが…ガッツリ盛り過ぎてブリーチが組込めなくなりました。

盛り付けたプラリペアを削り落とします。

黄色い丸で囲んだ部分を切削してハンマー側の側面を棒ヤスリで整形して…ようやくブリーチが組み込めました。

しかし…

エジェクターとエキストラクターの裏側だけをプラリペアで溶着して、表側の隙間は別パーツらしく見える様に残しておく作戦でした、が…

内側の切削部分を埋めるために大量のプラリペアを盛り付けたおかげで表側の隙間にもプラリペアが流れ込み、気付いた時には隙間が完全に埋まっていました。

仕方なくケガキ棒で隙間をケガいてみましたが、凝った作業を行ったとは思えない程、汚い見た目になってしまいました。

汚いケガキ線をプラリペアで埋めます。

そもそも「ABS/プラリペアで製作したパーツをプラリペアでABSスライドに溶着する」という作戦そのものに無理がありました。金属パーツならともかく、ABS/プラリペアのパーツがABSスライドと一体化する事など、容易に予測できた筈ですが…

硬化後に棒ヤスリとペーパーで整形しましたが…

何回も整形を繰り返したおかげで、色々な部分がガタガタになってしまいました。ハンマー側の側面が歪んだだけでなく、フレームと接する下面も歪んでいます。

おおぉぉぉ…

歪んだ部分を修正しなければ、先に進めなくなってしまいました。

しかしこれだけ歪んだ面をすべて綺麗に仕上げ直すのは大変です。いっその事、ジャンクBOXに転がっている他のマルイ1911系スライドの後端部分を移植した方が早い気がしますが、それではサムセフティの切り欠きを左右反転するトコロからやり直しになってしまいます。

ちょっとアタマが痛くなってきたので、修正作業は後回しです(え!?)。気分のリフレッシュを兼ねて、カスタムパーツを組み込みます。

今回はいつものギガバルブではなく、RCC製シリンダーバルブを購入しました。ギガバルブはピストンヘッドとセット販売なので高額ですが、この商品はシリンダーバルブ単品なので割安です。

純正シリンダーバルブと比較すると、ガスルートの大きさが全く違います。燃費はあまり良くなさそうですが、初速アップは期待できそうです。

チラリと見える金色のシリンダーバルブがカッコイイ!

最後に現実逃避してしまいましたが、スライド加工はこれで一旦終了です。

次回からフレーム加工を行います。フレームの左右反転はスライド以上にアブノーマルな作業の連続で楽しいです! そして亜鉛合金製スライドストップ/サムセフティの左右反転に加えて、これまた亜鉛合金製のマガジン左右反転加工も行います。

難易度の高い加工が目白押しです!

お楽しみに!

Randall 1911 Model B111②

今回のカスタムで使用するのは、お手軽カスタム用に買っておいた新品のマルイMEUピストルと、急遽入手した中古のマルイシリーズ'70です。

基本的にランドール製1911は各部分がシリーズ'70と同じ形状をしています。スライドセレーションもシリーズ'70と同様の垂直に立ったノッチバックセレーションです。

しかしグリップセフティは先端が下を向いた独特なビーバーテイル形状のモノが装着されています。そのためフレーム後端部分はMEUピストルと同様に、左右に広がったテイル部分を避けるカットが施されています。

このグリップセフティはスパーハンマーにもリングハンマーにも対応した、優れた形状をしています。現代の1911カスタムは先端がハネ上がったビーバーテイル形状ばかりですが、このランドール製グリップセフティはスッキリした外観でなかなかカッコイイと思います。

この変わったカタチのグリップセフティがランドール製1911の基本型です。

この「シリーズ'70と同じスライドセレーション」と「MEUピストルと同じスライド後端形状」を両立するために、シリーズ'70とMEUピストルをニコイチする事にしました。

しかし中にはシリーズ'70のグリップセフティが装着されたモデルも存在します。こうなるとフレーム後端部分はシリーズ'70と全く同じになります。

さらにややこしいのが「後端がカットされたMEUピストル形状のフレームに、シリーズ'70のグリップセフティが装着された」モデルです。まるで余りモノのパーツを組み合わせて製作した1911みたいで、激しくアンバランスなのですが…

オーナーによってパーツ交換されている可能性はゼロではありませんが、グリップセフティも他のレバー類もランドール製1911独特のマットステンレスな質感で統一されているので、最初からこの仕様で出荷されたと考える方が自然です。

ランドール製1911は販売数の少なさ故に、半ば受注生産の様な状態になっていました(総生産数が一桁のモデルが多数存在します)。なので変な注文も断らず柔軟に対応した結果、色々な変わった仕様のモデルが生産されたのでしょう。

独自形状のビーバーテイルグリップセフティを製作するのは大変そうなので、失敗して諦める可能性が低くありません(私の場合は特に)。その時はシリーズ'70グリップセフティとMEUピストルフレームの組み合わせになりますが、実銃にこの変則な組み合わせが存在するのは心強いです! 安心して失敗できます!(え?)

まずスライドを左右反転します。

スライド左側にエジェクションポートを開けます。

ランドール製1911のエジェクションポートはシリーズ'70と同じ形状なので、既存のエジェクションポートを参考にしながらスライド左側にケガキ線を書きます。

ケガキ線に沿ってノコビットで切れ目を入れて、ドリルビットで穴を開けます。

そして切断します。

切断面を棒ヤスリで整形します。

アウターバレルを組み込んでエジェクションポートの形状チェックを行います。キラキラ輝くメッキチャンバーは加工部分の仕上がり具合を確認するのにピッタリです。

ブリーチ左側の突起がエジェクションポート後端ギリギリまで突出しています。チャンバー後端部分をプラリペアで延長すると、この突起が干渉する可能性があります。

この突起がなくてもブリーチの固定に問題はなさそうなので、ペンチで折ります。

ノコビットでスライドストップノッチを切り出して、棒ヤスリでテイクダウンノッチを削り出します、が…

マルイ1911系のスライドは意外と厚みがあるので、軸径2.35mmのミニリューターではなかなか正確に切れません。つい大雑把な切り方になってしまいます。

加工部分にプラリペアを盛ります。

マルイシリーズ'70はスライド/フレームその他の外装パーツに青色の塗装が施されています。とても美しい表面仕上げですが、プラリペアのリキッドで塗膜が溶けて汚くなるので、加工前提の場合は無塗装のM1911A1かMEUピストルをベースに選ぶ方が良いと思います。

青色塗装が溶けるとこんな感じになります。汚いです。

プラリペアを棒ヤスリで削って整形します。

切り出したエジェクションポート部材で右側エジェクションポートに蓋をして、プラリペアで溶着します。

スライド左右の刻印をプラリペアで埋めます。そしてスライド左側の既存のスライドストップノッチとテイクダウンノッチも完全に埋めてしまいます。

余分なプラリペアを削り落とします。

プラリペアの硬化待ち時間を利用して、Fサイトを製作します。

ランドール製1911のFサイトは全モデル共通です。シリーズ'80と同形状の大型サイトがスライドに直付けされています。

実はこのFサイト、以前製作したエル・ポトロと同じ形状(厳密には低く長い独自形状)です。スライドへの固定方法も全く同じです。

唯一の違いは白色ドットの有無です。

シリーズ'80ベースのエル・ポトロは白色ドットのあるナイトウォーリアのFサイトを使用しましたが、シリーズ'70と同形状のランドール製1911には白色ドットのないMEUピストルのFサイトを使用します。

MEUピストルのFサイト基部を切断して、棒ヤスリとペーパーで切断面を整えます。

GスミスSのドブ漬けブルー液で黒染めします。

既存のFサイトを削り落として、リューターでサイト基部が入る穴を掘ります。

Fサイトを固定して、ジーナスを流し込みます。

余分なジーナスを削り落とせば、寸法がピッタリで嵌合がキツキツのFサイト取付穴が完成します。

次にアウターバレルを左右反転します。

シリーズ'70のメッキアウターバレルは加工も塗装も全くできないので、MEUピストルのアウターバレルを使用します。

プラリペアでチャンバーカバー左後方の切り欠き部分を埋めて後方に伸ばします。

ただ伸ばすだけではチャンバーが取り付けできなくなる可能性があるので、チャンバーを装着した状態でプラリペアを盛り付けます。こうする事でピッタリと隙間なくチャンバーカバーを延長できます。

棒ヤスリで削って整形します。

チャンバーの脱着は問題ありません。チャンバーと接する部分の加工はこれでOKです。ただ長さが少し足りないので、追加でプラリペアを盛り付けます。そして反対側にもプラリペアを盛り付けて、チャンバー刻印を埋めます。

延長部分を整形して、余分なプラリペアを削り落とします。

スライドにアウターバレルを装着してみます。どう見てもスライド右側にしか見えませんが、間違いなくスライド左側です! バッチリです!

前回のジェリコカスタムで「性能が伴わないカスタムは達成感がイマイチ」と痛感したので、今回のカスタムは見た目と作動性能の両立を目指します。もちろん飛距離や命中率などの性能も追及する方針です。

そこでミッチャクロン+ブラックブラッセンで黒色塗装したラムダジャパン製6.05mm精密インナーバレルを装着します。

アウターバレルにチャンバーを装着するとこんな感じです。パッと見は純正と変わらなく見えますが、よく見ると左右対称になっています!

銃を組み立てます。

ノッチを埋めているのでスライドストップが装着できない状態ですが、それ以外の各種レバー類は「まだ」純正同様の右利き状態で装着できます。とはいえ加工が進めば、これらのレバー類も右利き状態では装着できなくなりますが…

エジェクションポートとノッチが左右反転しただけで見た目の印象がガラリと変わりました! この段階で早くもタダモノではない空気が漂っています!

ここまでの加工は大成功…と思いきや、右側エジェクションポートに蓋をした部分が少し凹んでいます。プラリペアで溶着する際に少し下方向にズレた様です。

凹んでいる部分にプラリペアを盛ります。

棒ヤスリとペーパーで削って整形します。

綺麗に修正できました!

とりあえずスライドの主要な部分は加工できました。

とはいえスライド加工はまだ終わっていません。スライド後方部分がまだ手付かずなので、次回はその辺りを加工します。そしてフレーム加工に着手する予定です。

1911カスタムは楽しいです! 特にマルイ1911系は本体が安い上にパーツ類の入手が容易なので、思い切った加工をバンバン行っても心理的なプレッシャーが少なくて済みます。前回のジェリコカスタムは入手困難なパーツ類を大胆に加工する難易度の高いカスタムだったので、プレッシャーがハンパなかったです…

という訳で、次回も大胆な加工を行います!

お楽しみに!

Randall 1911 Model B111①

11月になりました。今年もあと二ヵ月で終わりです。

先月までの暖かさはどこへやら、11月になった途端に初冬の寒さがやってきました。ここ数年は秋らしい秋がないまま冬に突入していますが、今年もそんな感じになりそうです。

今回から新しいカスタムを開始します。

1911カスタムです。

「またか」と思われるでしょうが…ご安心下さい。今まで誰もやった事のない1911カスタムです(少なくとも私は誰かがこのカスタムを行った記事を見た事がありません)。今まで自分の技量を考えて封印していた、とっておきのカスタムです!

私は架空銃にはあまり興味がありません。それよりも実在する銃を再現するカスタムに魅力を感じます。今回の1911カスタムも相当な変わりダネですが、ちゃんと実銃が存在します。

コチラです!

Randall 1911 Left-Handed Model B111、いわゆる「左利き1911」です!

このランドール製左利き1911シリーズは収集家の間では非常に人気があり、程度の良い個体は物凄い価格で取引される超プレミアムアイテムです。ライフリングまで逆回転にした完全な左右反転1911なので、工業製品としての価値も一級品です。

コチラの個体は2002年に2,500ドルで落札されています。新品同様の程度極上の個体が17年前で2,500ドル(11月8日現在で1ドル109.19円=272,975円)なので、現在は3,000ドル以上に高騰していると思われます。

米国でも左利き1911は相当な異端児です。最初に商品化したのがランドール社で、同社が倒産した後はチャーターアームズ社が「左利きリボルバー」を商品化した程度です。完全な左利き1911を商品化するメーカーは現れませんでした。

左利きのハンドガンが商品化されない理由は「ハンドガンのアンビ化が定着した」からです。手間と時間と費用をかけて左右反転したハンドガンを開発しなくても、各種レバー類をアンビ化すれば事足ります。タクティカル系アンビカスタムの流行も追い風になり、左利き1911は過去の存在になりました。

そんなアンビ化全盛の2012年に、超高級ラグジュアリー系1911メーカーのカボット社が突如ショットショーで左利き1911を発表しました。コチラもライフリングまで逆回転にした完全な左右反転1911です。同社は現在も左利き1911 "S100 SauthPaw" をラインナップする唯一のメーカーです。

この "S100 SauthPaw" はMSRP(メーカー希望小売価格)4,695ドル(512,647円)~というとんでもない高額商品です。いわゆる「他では手に入らない」少量生産の超高級ラグジュアリー系1911として生産されている商品なので、ランドール製左利き1911とは趣が大きく異なります。富裕層向けの商品です。

ランドール社の前身は1950年代に創業した航空機部品修理会社KEN-AIR社です。同社の社長ケン・ルー氏と、友人で当時チャイナエアライン社のアドバイザー職に就いていたラッセル・ランドール元空軍准将(第二次大戦の英雄らしい)は、銃器産業への参入で意気投合します。

1981年にランドール元准将の名声を借りた "Randall Firearms Company" を創業して銃器開発を開始します。そして1983年6月に航空機産業で培ったステンレス加工技術を活用したオールステンレス製1911 "A111" の生産を開始しました。

始めて商業的に成功したオールステンレス製1911として有名なのが、1977年に生産されたAMT製ハードボーラーです。初期のハードボーラーはフィーディングランプに問題を抱えており、それが "ハードボーラー(弾選びが大変な銃)” の名前の由来になった事(ラウンドノーズ弾以外の弾薬を使用すると作動不良が発生する)は有名です。

その後もいくつかの小規模メーカーがオールステンレス製1911の商品化を試みましたが、ステンレス特有の "かじり” 現象を克服できすに終わりました(初期ハードボーラーのフィーディングランプ問題も一種のかじり現象)。

"かじり" はステンレスの「摩擦係数が高い」「熱伝導率が低い」「熱膨張率が高い」性質により、高速で回転/往復運動するステンレスが摩擦熱で膨張して対象物に密着する焼き付き現象です。

ランドール社は高度なステンレス加工技術でかじり現象を完全に克服して、オールステンレス製1911マガジンも始めて商品化しました。"The Only Stainless Steel Fits For The Duty" のスローガンと共に、オールステンレス製1911バリエーションモデルを次々と販売します。

この事から「オールステンレス製1911を始めて成功させたのは小規模メーカーではAMT社、大量生産メーカーではランドール社」と言われます。ステンレス特有のかじり現象がいかに克服困難な問題であったかが窺い知れます。

ランドール製1911は2モデルに大別されます。

・ 右利きモデル(モデルコードA***)
・ 左利きモデル(モデルコードB***)

スライド長は三種類です。

・ フルサイズ(モデルコード*1**)
・ コマンダーサイズ(モデルコード*2**)
・ カーチス・ルメイ(モデルコード*3**)

左利きモデルも特徴的ですが、カーチス・ルメイも特徴のあるモデルです。

これは東京大空襲で有名なカーチス・ルメイ元空軍大将(東京大空襲時は少将)が、自分がデザインした1911を商品化して空軍コマンド部隊で制式採用しようとコルト社に打診したものの断られたため、知人の勤めるランドール社に依頼して商品化したモデルです。

正式名称は "Curtis E. LeMay Four-Star Model" で、カーチス・ルメイの名前と大将の階級章である四つの星が刻印されています。他にも角型トリガーガードやベレッタM1934みたいなフィンガーレスト付きマガジンバンパーが独特の雰囲気を醸し出す魅力的なモデルです。

最初は左利きモデルとこのモデルを同時並行で製作しようと思いましたが、日本国内で「鬼畜ルメイ」の異名で呼ばれるカーチス・ルメイの評判があまりにも悪いため、こんなモデルを造った日には世間の皆様からバッシングされる(気がする)ので止めました。

スライド形状は三種類です。

・ 通常スライド(モデルコード**1*)
・ リブスライド+固定リアサイト(モデルコード**2*)
・ リブスライド+ミレットアジャスタブルリアサイト(モデルコード**3*)

使用弾薬は二種類です。

・ .45ACP(モデルコード***1)
・ 9×19mm(モデルコード***2)

S&Wオートの様な分類方法ですが、項目が少ないのでS&Wオートほど難しくありません。各項目を素直に当てはめれば簡単にモデル名が判ります。

左利き+フルサイズ+リブスライド+固定リアサイト+.45ACPのB121。

右利き+フルサイズ+リブスライド+固定リアサイト+9×19mmのA122。

右利き+コマンダーサイズ+通常スライド+9×19mmのA212。

右利き+カーチス・ルメイ+リブスライド+アジャスタブルリアサイトのA331。

ランドール社はこれらのオールステンレス製1911バリエーションモデルを次々と市場に投入しましたが、あまりにも時代の最先端を行き過ぎたために売り上げが伸びず、生産開始から僅か二年後の1985年5月に倒産しました。総生産数は9,949挺でした。

商業的には成功しなかったものの、ランドール社は銃器産業に多大な功績を残しました。今では何という事もないステンレス製の銃器も、その源流はランドール社が1980年代に確立したオールステンレス製1911の大量生産技術にあります。

また左利きモデルで左利きユーザーの要望に真正面から向き合った事が、後の各種レバー類のアンビ化に発展しました。「銃に人を合せる」時代から「人に合わせたセットアップを行う」時代への転換もランドール社の先進的な試みが原点と言えます。

日本ではマイナーどころか誰も知らないランドール製1911はどれも魅力的なモデルばかりです。なかでも左利きモデルは「ありそうでなかった」「誰かやってそうで誰もやってない」美味しい1911カスタムになりそうです!

左利きモデルも多数のバリエーションが存在しますが、今回は一番オーソドックスなフルサイズ+通常スライド+.45ACPのB111を再現します。簡単に言えば「シリーズ'70を左右反転させて細部の形状を変更した」モデルです。これならマルイのシリーズ'70を左右反転加工すれば製作できそうです!

次回からカスタムを始めます。

簡単に「シリーズ'70を左右反転させる」と書きましたが…亜鉛合金製の各種レバー類を左右反転させて正常に機能させるという高度な加工が、大雑把な私にできるのでしょうか?

自信がなくはないですが、今回ばかりはやってみないと判りません!

お楽しみに!