祝!10000訪問!

四月に9,000訪問を達成してから一ヵ月経ちました…

遂に! 遂に遂に!
10,000訪問を達成しました!!

今回も僅か一ヵ月での+1,000訪問です!
凄い! 素晴らしい!
パチパチパチパチパチパチ!!



絵画の様に美しい朝の府中湖です。
湖面に朝日が反射して神々しく輝いています!

今回はM1911A1 US&Sの記事が終わっていない段階での10,000訪問になりました。
作業は終わっていますが、思う様に時間が取れなくて記事を書くのが遅れています。加えて現在進行中の「銃の外装を完全に別の銃にする」ブッ飛びカスタムで土日があっという間に終わってしまうので、なおさら記事を書くのが遅くなっています。

またブログ移行作業も、最初の移行作業で「全165記事(当時)移行完了」と表示されたにも関わらず、移行先のWordPressブログに92記事しか表示されない謎のトラブルが発生して止まっています。解説ブログも専門用語のオンパレードなので「書かれている事が何を意味するのか」が全く理解できません…

そんな状況にも関わらずご訪問頂いた皆様、ありがとうございました!

夢は大きく! シュロの木の様に!
次は15,000訪問を目指します!!




今回ご紹介するのは二月にオクでゲットしたモデルガン!
奇跡的に落札できた強運の銃!
エランM1911 "ライバック" モデルです!
コチラです





まさか私がエラン1911を手に入れるとは夢にも思っていませんでした。
しかし「発火済みキズ多数」でまさかの50,000円スタート! ハンドガンで50,000円は高いと思いましたが、電動ガンやガスブロ長モノの値段を考えれば出せない金額ではありません。なによりコレを逃すとエランの1911など一生手に入りません!

激しいバトルを予想しましたが、数人と競っただけであっけなく落札。67,000円でエランの発火式1911が手に入りました!
定価203,040円(税込)を考えれば、驚異の破格値です!









コマーシャルモデルなので軍用モデルとは異なる刻印が施されています。スライド後部のコルト馬が新鮮です。しかし右側には "GOVERMENT MODEL" の刻印が…
アームズマガジンの紹介記事でも「コマーシャルモデル」と記されているので、恐らく民間市場向けの1911を米軍が徴用したモデルなのでしょう。
コチラです

グリップは純正品の赤っぽいアメリカンウォールナットではなく、前オーナーが交換したアルタモント製の黒っぽい積層合板グリップが装着されています。
私はこのグリップの方が好みです。





エラン1911は「究極の豪華仕様!」と思っていましたが…
このモデルはバレルブッシング以外の金属パーツはすべて亜鉛合金製です。仕上げの良さは素晴らしいのですが、素材そのものが醸し出す高級感はあまり感じられません。





マック堺さんが動画で『さらばあぶない刑事』モデルをレビューしてらっしゃいますが、このモデルは金属パーツがすべてスチール製です。私のモデルの金属パーツとは明らかに質感が異なるピカピカのブルーイング仕上げで高級感あります!
コチラです


エラン1911のすべてが「隅々まで気合いの入った超高級品」ではなく、私のモデルの様な「さりげなくコストを抑えた廉価品」も存在する様です。
あくまでも「エラン価格での廉価版」ですが…

オクで高騰しなかった理由はこういうトコロなのかも知れません。エランの商品は定価が凄まじい高額商品なので、欲しい人達は購入希望の商品について徹底的に調べる筈です。その段階で欲しいと思っていた商品が廉価品だと判ると、コダワリ派の皆様は購入意欲が低下するのだと思います。



あるいは「気兼ねなく撃ちまくる」ための廉価品かも知れません。
前オーナー曰く「まだ新しい商品ですが、私の前のオーナーは撃った後に全く手入れをしなかった様で、バレルやマガジン内部に赤サビが発生しています」との事。

マガジン内部は見てもよく判りませんが、バレルブッシングは表面に赤サビが浮いています。とはいえさすがモデルガン! 錆びたスチールが猛烈にカッコイイです!
ドスの効き方がハンパありません!



ハンマーやグリップセフティはこんな感じです。
黒染めの色合いや色落ち具合で亜鉛合金製だと判ります。私は素材フェチではありませんので、カッコ良ければスチールでも亜鉛合金でもOKです!



もうひとつ意外な印象を受けたのが表面処理です。
エラン1911はタングステンを混合したHW樹脂をプレス機で180トン(ひとつ前のモデルまでは100トン)の圧力を加えて成型しています。おかげで鉄と同じ「比重8」という「もはや鉄だろ!」な超ヘビー級のガチガチなスライド/フレームが実現できるのですが、タングステンはブルーイングできないそうです。

なので表面に極薄の特殊コーティングを施して金属の質感や色合いを表現しているのですが…私はこのコーティング被膜には「金属感」を感じません。微細なヘアライン加工が施されて非常に美しいのですが、どう見ても「なにか塗ってる」様にしか見えません。私だけかもしれませんが…





加えてこのコーティング被膜はとても弱いです!
写真マジックで綺麗に見えますが、スライド/フレーム共にコーティング被膜がキズだらけです。オクの「キズ多数」の説明に偽りはありませんでした。

実はキズが付いているのはコーティング被膜だけで、HW樹脂そのものは無傷です。普通に発火させて遊ぶ程度では、このタングステンてんこ盛りのガチガチなHW樹脂にキズが付くとは思えません。



逆にコーティング被膜はちょっと何かに当たっただけでキズがつきます。前々オーナーが盛大にキズを付けて被膜が破れてささくれた部分が気になるので、ささくれた被膜をピンセットで摘んで引っ張ると…
何とそのままイッキに被膜が剥がれそうになりました!
心臓が止まるほど驚きました!

この被膜はツメを立てると簡単にキズが付くほど弱いです。ちょっと信じられない弱さですが、汗や手脂で変質する事はありませんので、その点はブルーイング被膜よりも優れています。繊細な取り扱いが必要なのに変わりはありませんが…





曇天で撮影するとグレーになり、晴天の夕日で撮影するとブルーに輝きます。有色コーティング被膜のなせるワザですが、金属粒子は含まれていない様です。被膜を通過した光が様々な色合いに変化する表情の豊かさはブルーイング被膜そのものですが、やはり私には金属感は感じられません。

弱いコーティング被膜と強靭な金属地肌では「キズの付き方」が異なります。私がこのモデルに金属感を感じないのは、もしかすると被膜に付いた無数のキズが原因なのかも知れません。今回はキズ有り商品を格安で入手したので多くは望めませんが…

気になるトコロはこれだけです。

エラン1911の凄さは持つと判ります!
物凄く薄いグリップの握り心地と、物凄い重さに圧倒されます!
持った瞬間に背筋が「ゾゾゾ!」と寒くなる、唯一無二の「実銃感」です!
圧倒的な存在感にテンションが上がります!





この薄さは今まで経験した事がありません。マルイ1911すら「太い!」と感じる圧倒的なスリムさです。コレが本当のリアルサイズなのでしょう。
フレームのダストカバー部分の薄さは驚異的です! 実銃と同じ寸法を再現するためには、極限まで薄く成形しても破損しない強靭な材質が必要なのがよく判ります。

そしてメチャクチャ重いです! それも銃全体が均一に重いという、これまた経験した事のないリアルな重さです。他メーカーの1911とは質の違う「重さ感」です!
素材そのものの重さを手で味わえる事がこれほど感慨深い事だとは知りませんでしたし、今まで想像した事すらありませんでした!





そしてスライド操作すると、またまた異次元の世界が!
動画でマック堺さんが仰っている様に、ホールドオープン状態からスライドを閉鎖すると、あまりにもスライドが重いので銃が前に持って行かれそうになります。
コレは他メーカーの1911では絶対に経験できない未知の領域です!

私は発火モデルでも発火させませんが、マック堺さんのレビューでは発火も凄いらしいです。機会があれば撃ってみたいと思って5mmと7mmのMGキャップを購入しましたが、私の周囲にそんな都合の良い場所はありません。
火薬を二個装填するDUOカートリッジは物凄い轟音がするらしいので、どこか山奥にでも行かなければ撃てそうにありません。





さすがは高額商品! 大満足の1911です!
コレが67,000円で入手できたのは、本当に奇跡としか言いようがありません!
スティーブン・セガールが愛用するのも納得です!





そして最後はコチラ!

本日発売のBUCK-TICK最新シングル『獣たちの夜/RONDO』の正式プロモーションビデオです! 最近はかなり長めのPVを公開してくれるので、買う前に曲の1/3位は聞けてしまいます。良いのか悪いのか判断が分かれると思いますが、私は良い傾向だと思います。なにより期待値とテンションが上がります!


明日、予約している初回限定盤CDを買いに行きます。なんとなく秋にライブツアーがありそうな?なさそうな?気配なので、これから毎日クルマの中でヘビーローテーションで聴きます! 暗記するまで聴いてツアー(あるのか?)に備えます!

次回はM1911A1 US&Sの続きです。
ブルーイング被膜をつや消しクリアーで塗るとどんな質感になるのか? なかなか面白い結果になりました!

お楽しみに!

(さらに…)

マルイM1911A1 US&S④

それではブルーイングを行います!

今回使用するのはバーチウッドの『スーパーブルー』です。
100円ショップで買ったタッパーに水を入れ、そこにスーパーブルーを少量注ぎます。
その中にスライドとフレームを漬け込みます。





漬けた瞬間にうっすら茶色っぽくなりました。
30秒ほど漬けてから取り出します。
一回目はこんな感じです。



M1911A1 US&Sは70年以上前の銃です。スライドとフレームは状態が良ければオリジナルのまま使用できるでしょうが、バレルはそうはいかないと思います。

こういう年季の入った銃を現役バリバリで使用するためには、バレル交換が欠かせない筈です。今回はそういう主旨の「レトロフィットカスタム銃」を製作するので、アウターバレルはブルーイングせず、ローバルRを磨いて輝かせた状態のまま使用します。
カスタムバレルっぽく見せる作戦です。


7回目の漬け込み状態です。
どんどん茶色が濃くなってきました。



原液ドブ漬けだと染め具合の微調整ができませんが、薄く希釈した溶液だと何回も漬け込んで徐々に反応させる楽しさがあります。
今回初めてこの楽しさを実感しました!


13回目の漬け込み状態です。
部分的に虹色に替わってきましたが、まだ青色の部分はありません。
写真マジックで青色に見えるかもですが、実際は茶色です。



亜鉛合金製の外装パーツも同じ溶液でブルーイングします。
パーツの表面を400番のペーパーで研磨して、パーティングラインを消して平面を出します。そして800番のペーパーで仕上げます。



パーツを溶液に漬け込みます。
コチラも漬けた瞬間に茶色くなります。



同じ溶液でもパーツの方が反応が早いです。あっという間に濃い茶色くなりました。
亜鉛塗料と無垢の亜鉛合金では反応が異なる様です。


24回目の漬け込み状態です。
表面の被膜が溶液を弾きます。まるで撥水コーティングしたクルマのガラスみたいに溶液をバシバシ弾いて、表面が全く濡れない状態です。
コレ以上は反応しそうにありません。

作業終了です!



染め終わったスライドとフレームを見てみます。

写真では分かり難いですが、茶色~虹色~青色のグラデーションに染まっています。
青色に染まった部分は大半が平面出しを行った側面部分です。他の部分は若干青色の入った濃い茶色という感じの色合いになりました。









一番綺麗な青色に染まったのは、フレーム右側の刻印部分です。
ココだけは美しい青色になりました!
本当にココだけですが…





パーツはすべて茶色になりました。
青色に染まったパーツはひとつもありません。どのパーツも茶色~明るいブロンズ色に染まりました。しかもムラだらけです。
まるで「錆びたパーツ」「汚いケースハードゥン」という趣です…







スライド/フレームとパーツを水洗いします。
タッパーの溶液を捨てて綺麗な水を入れ、その中でシャバシャバ洗います。



綺麗に水を拭き取ってからシリコンスプレーを吹き付けて、反応を止めます。
スプレーした瞬間にスライドとフレームが冷たくなります! こういうトコロも亜鉛合金製パーツと全く同じです!
コレは面白い!

…と思いながらシリコンオイルを拭き取っていると、表面の色が変化しています!
あっという間に表面が青色になりました!

なぜ反応止めのシリコンオイルを吹くと表面が青色になるのか判りませんが、実際に青色になったので、こういう事もあるのでしょう。
ブルーイングは奥が深過ぎます…





ジワジワ反応が続きそうなので、このまま24時間放置しました。

そして組み立てました!
決して「綺麗」とは言えませんが、初めて亜鉛塗料でブルーイングした銃です!
やればできるモノです!







汚いなりに雰囲気のある仕上がりになりました。
何よりスライド/フレームとパーツの色合いが完璧に合っているのが素晴らしい!
後付けのシリーズ'70用サムセフティだけがバッチリ浮いて見えます!

しかし…

スライドが異様に固くて引けません。
渾身のチカラで引くと…

アウターバレル先端のローバルRが剥がれました。
おおおぉぉぉぉ…



バレルブッシングの組み込みが異様に固いので「?」とは思いましたが…
どうやら溶けたローバルRを修復するための塗り直し中に、スライド先端から予想以上の塗料が内側に吹き込んでいた様です。

おかげでバレルレンチでバレルブッシングを回すと「キッ!キッ!」という有り様。こうなるとバレルブッシングに組み込まれたサポートリングがアウターバレルに食い込んで…
ガチガチに固まってしまった様です。

サポートリングを外すと普通にスライドが前後する様になりました。



加えて単体では綺麗に見えていたアウターバレルも、ブルーイングしたスライドに組み込むと少しも綺麗に見えません。カスタムバレルどころか安物の中古バレルにしか見えません。
見事に作戦失敗しました…



それに…
何といってもスライド/フレームのローバルRが剥がれた部分が汚いです!
それなりにブルーイングできただけに目立ちます!

そこで考えました。

剥がれた部分をクレオスの黒鉄色で塗装します!
鉄色倶楽部 青組は色が全く合いませんが、黒鉄色はそれなりに合います。

キレイキレイで脱脂して、マスキングテープでグルグル巻きにします。







剥げた部分に黒鉄色を吹き付けます。
そして48時間乾燥させます。

マスキングテープを剥がします…

ベリベリベリ…

…?

………???

うわあああぁぁぁぁぁ!!



なんとマスキングテープの貼り痕だらけ!
折角ブルーイングした被膜がマスキングテープに剥がされてしまいました!
ちょっと目も当てられない悲惨な状態になりました…









コレは酷い…

しかし黒鉄色のごまかし塗装は上手く行きました。
良い感じで「よく擦れる部分が錆びた」雰囲気になってくれました!







しかし肝心のブルーイング被膜がマスキングテープ痕だらけではハナシになりません。
何とか修復できないか、色々考えました。

そこで試しにスーパーブルーをティシュに浸み込ませて、被膜を撫でてみます…

すると何と!
ブルーイング被膜が復活しました!!
嘘みたいなホントの現象が起きました! まさかの完全復活です!
しかも青色が深く濃くなりました! ナニがどうなってるのかサッパリ判りません!











「ブルーイング」は本当に奥が深いです。
深過ぎて私には理解できません。
今回は成り行き任せ結果オーライの連続です!


それにしてもブルーイング被膜の繊細さは、とても私の手に負えそうにありません。
粘着力の弱いマスキングテープにあっさり剥がされるほど脆く弱い被膜では、うかつに触る事すらためわれます。

という訳で24時間放置してキレイキレイで脱脂して…
ウレタンつや消しクリアーで塗装しました。





私は触れる事すら神経を遣う銃には興味がありません。いつでもガチャガチャ弄れて撃って遊べてこそ、愛着が湧くというモノです。

正直、クリアー塗装するのは抵抗がありました。
普通のつや有りクリアーでは不自然にテカテカ光り過ぎるのと「何か塗っている」感が出てしまう懸念がありました。しかしつや消しクリアーではブルーイング特有のヌメッとしたテカリが消えてしまう可能性があります。
ま、ウレタン塗料に拘らなければ半つやクリアーがいくらでも手に入るのですが…

二者択一の結果、つや消しクリアーを選びました。
「70年以上前の銃がテカテカ光っているのはおかしい」という理由です。

完全硬化まで78時間放置します。
その間にアウターバレルとグリップを加工調整します。
仮組しているCAW製グリップとは別の、とっておきの実物グリップです!

お楽しみに!

(さらに…)

マルイM1911A1 US&S③

ブルーイングの下地処理を行います。

ホームセンターで一番柔らかい真鍮ブラシを購入しました。
コレでローバルRの塗膜を磨きます。



ブラシで表面を磨くと金属光沢が出てきます!
写真では分かり難いですが、表面がキラキラ輝いています!
この輝きは金属以外の何物でもありません!



しかし…
ブラシで磨いただけでは表面のザラザラはなくなりません。表面を僅かに削り落として亜鉛の地肌を露出させているだけなので、目の粗い梨地にはなりますが、ツルツルにはなりません。



そこで次に使用するのはコチラ!
磨き作業の定番『ピカール』です!

普段はコンパウンドは使わないのですが、今回は初めてのブルーイングなので皆様が実践してらっしゃる方法を忠実に模倣して、手堅く作業を行います。
「石橋を叩いて渡る」作戦です。



ピカールを布に取って磨きます。
すると…

ピッカピカになりました!!

真鍮ブラシの輝きとは比較にならないピカピカっぷりです! 本当に金属のカタマリの様な深みのある金属光沢を放っています!
さすが「亜鉛含有率96%」は伊達ではありません!



しかし…
梨地が完全に消えて美しい平面になる部分もあれば、ゴシゴシ磨いても梨地のまま輝きだけが増していく部分もあります。何が違うのかよく判りませんが、あまり磨き過ぎると塗膜を削り落としてしまうので無理はできません。

スライドとフレームは梨地のままです。
コレはコレでアリかな? とは思いますが、もう少しツルツルにしたいトコロです…





アウターバレルは一部分だけ美しい平面(曲面)になりました。
意識して磨き方を変えた訳ではありません。ピカールを塗った布を巻き付けて少し強めにグリグリッ!と磨いただけです。



アウターバレルが綺麗にできたので、再度フレームをゴシゴシ磨いてみると…

塗膜が剥がれました。

上手く行くかどうかのチカラ加減が微妙過ぎて、一度や二度やった位ではとても習得できそうにありません。ブログで華麗なワザを披露してらっしゃる皆様は物凄い経験値をお持ちなのだと思います…



これ以上磨くと塗膜がボロボロになりそうなので終了します。
せめて側面だけでもツルツルにしたかったのですが、ピカピカに輝く梨地も悪くありません。70年以上前の銃がピカピカ輝いているのは不自然な気はしますが…





磨き終えればブルーイングです!
いよいよこの瞬間がやって来ました!

まずは脱脂です。
表面のピカールをキレイに落とさなければいけません。
いつもの様にスライドにシリコンリムーバーを吹きました。

繰り返します。

「ローバルRで塗装したスライドにシリコンリムーバーを吹き付けました」

ピカールを落とすためにシリコンリムーバーを吹きました。
初めての亜鉛塗料なので、いつも亜鉛合金製パーツの脱脂を行うのと全く同じ感覚で、ローバルRの塗膜にシリコンリムーバーを吹き付けました…

プシュウゥゥ…

…?

………???

うわあああああぁぁぁぁぁぁ!!!



なんとローバルRが溶け始めました!
吹いた瞬間に塗膜がグニョ~っと崩れていきます!!
大惨事です!!

慌てて側面のシリコンリムーバーをティッシュで拭き取ろうとすると、ローバルRの塗膜がズルッと剥がれて下地のウレタンメタリックシルバーが出てきました!
触れると塗膜が剥がれるので触れません!

塗膜が乾いて落ち着くのを待ちました、が…





無知とは恐ろしいモノです。
綺麗に輝いてピカピカに輝かせた塗膜がボロボロになってしまいました…

「ローバルRにシリコンリムーバーを吹き付けると溶ける」

達人の皆様には当たり前の常識なのか、誰も「シリコンリムーバーを吹くな!」とは書いてらっしゃいません。思わぬトコロで痛い失敗をしてしまいました。
「石橋がブチ壊れた」瞬間です…

ボロボロの表面を600番のペーパーで修正します。
そして改めてローバルRで塗装しました。



塗膜が剥がれた凹部分が消える様に周囲をペーパーで削りましたが、完全には消えませんでした。普通の塗料より塗膜が厚くて硬いので、削り過ぎない様に修正するのは至難のワザです。

側面の凹部分が目立つので平面出しを行うと、今度は全く関係ない部分が削れて下塗りのウレタンメタリックシルバーやABS樹脂の地肌が露出してしまいました。
もう踏んだり蹴ったりです…





しかもUS&S刻印が溶けたローバルRに埋もれています!
今回の「マルイM1911A1 US&Sお手軽塗装カスタム」は刻印があってこそのカスタムです! その刻印が消滅寸前になりました…



反対側は少しマシな状態ですが、大きな凹部分が目立ちます。
塗膜もガッツリ削れていまいました…





スライドの平面出しを行ったので、フレームも平面出しを行います。そうしないと上下の塗膜がチグハグな状態になってしまいます。

慎重にペーパーで削ります、が…
スライド以上に塗膜が削れてボロボロになってしまいました。
おおおぉぉぉ…







考えてみれば「平面出しをせずに塗装した表面を削って平面出しを行う」事自体、無理があり過ぎです。達人の皆様にとっては造作もない事かも知れませんが、平面出しが苦手な私には難易度が過ぎます…





という訳で、下地処理の段階でココロが折れそうになりましたが…

なんとか表面仕上げが終わりました!
お世辞にも綺麗な状態とは言えませんが、とりあえず準備は整いました!
ボロボロでもちゃんと金属光沢を放っています!



今度はちゃんとハンドソープ『キレイキレイ』で表面のローバルRを洗い流して…
バッチリ綺麗になりました!
いよいよブルーイングを開始します!

果たして上手く行くのでしょうか!?
お楽しみに!

(さらに…)

マルイM1911A1 US&S②

外装カスタムを開始します。

まずイサム塗料のウレタンメタリックシルバーで下塗りします。
塗装するのはスライドとフレームとアウターバレルです。スライド上のRサイトも外さずに装着したまま塗装します。



78時間放置して完全硬化させます。
ここまではいつもの塗装カスタムと同じです。

次にブルーイングカスタムでお馴染みの亜鉛塗料『ローバルR』を塗装します!
今回始めて購入しましたが、容量と値段を考ると少々割高な気がします…
コチラです



色々なレビューを見ると「ドバっと出る」「微調整ができない」という意見が多いです。なので最初に折り畳んだダンボール箱に試し吹きしてみました。

確かにドバっと出ます。
正確には「狭い範囲に高い噴射圧でイッキに噴射される」様に調整されています。

亜鉛含有率96%という重くて粘度の高い塗料なので、高い噴射圧でイッキに噴射しないと上手く塗料が飛ばないのだと思います。また本来のサビ止め用途では細かい継ぎ目や隙間に高圧で塗料を吹き付けて、確実に塗料を浸透させる必要があるのかも知れません。工業用塗料ならではの仕様だと思われます。

しかしエアガンの表面に薄く均一に塗装するのは難しいです。
両手を一杯に広げて、弓道の様な格好で塗装しました。



「どこまで塗ったのか判り難い」というレビューがありました。
私も塗ってみて実感しましたが、ローバルRは塗った直後に表面が乾燥して白くなるので、塗り具合を把握するのが難いです。気を抜くと本当にどこまで塗ったのか判らなくなります。思わず何回も塗り重ねて厚塗りしてしまいそうです。

とりあえず三回塗り重ねて48時間放置しました。

乾燥後の表面は粉を拭いた様なザラザラ状態ですが、持つと表面はシットリしています。ローバルRを本当に完全硬化させるには一ヵ月以上必要らしいです。
今回はお手軽塗装カスタムなので48時間で十分です。







乾燥待ちの間にカスタムパーツを組みこみます。

まずは内部カスタムパーツです。
ロケットバルブとブラックバルブとラムダジャパン製6.05mm精密インナーバレルを使用します。近距離での集弾性が素晴らしいインナーバレルです!
コチラです



TK1911Tの時もそうでしたが、ここ最近の新しいロットの1911系はピストン周辺が改良されているらしく、ロケットバルブ付属のピストンヘッドを組み込むとローディングノズルがキツキツでまともに動きません。




シリンダーヘッドです。
ロケットバルブの直径約13.5mmに対して、純正品は約13.1mmです。これだけ寸法が異なればキツキツで動かないのも当然です。
仕方なくシリンダーヘッドを純正品に戻してシリンダーバルブだけ交換しました。
今後は1911系に関してはロケットバルブの出番がなくなりそうです…



またマガジンも最初は本体付属のM1911A1用を使用する予定でしたが、面白そうなカスタムパーツを見つけたので、それに合わせてTK1911Tの余りモノのMEUピストル用マガジンに急遽変更しました。

MEUピストル用マガジンにブラックバルブを組み込みます。



インナーバレルを交換します。
今回は先端をミッチャクロン+鉄色倶楽部 青組で塗装しました。ブラックブラッセンの塗膜があまりにも脆いので、今回は使用しませんでした。



次に外装カスタムパーツを組みこみます。
Anvil製マコーミックトリガー&シリーズ'70サムセフティとKSK(サンコーオリジナルブランド)製WilsonCombatタイプマグウェルです。
KSK製マグウェルはコチラです





まずトリガーを組み込みま…んんん?
トリガーバーが定位置まで入りません。
赤い四角で囲んだスリット部分を少し削って幅を広げる必要があります。





今回のバーンズ製M1911A1 US&Sはオクで入手した中古品です。作動に問題はありませんが、マガジンキャッチのかかりが弱くてすぐにマガジンが落ちてしまいます。
黄色い丸で囲んだ部分が摩耗しているのが原因です。
部品注文で新品を購入しました。



コレで準備完了です!

今回はローバルRの塗膜がかなり厚いので、この段階で本体を組み立てて擦り合わせ調整を行い、完璧に作動する状態にしてからブルーイングを行います。
繊細なブルーイング皮膜を不必要に傷めないための措置です。

ピン穴の塗膜を丸棒ヤスリで削ります。
ピンを押し込んだ瞬間に塗膜が剥がれるのはイヤなので、完璧に処理します。





トリガーがキツキツなので、トリガーとトリガーバー周辺の塗膜を削り落とします。
トリガーがスルスルと抵抗なく前後すればOKです。





グリップスクリューの塗膜を削り落とします。
厚い塗膜が邪魔をしてグリップが装着できなくなると困るので、完璧に処理します。



スライドとアウターバレルがキツキツなので、スライドの内側を削ります。
アウターバレルがスルスルと抵抗なく前後するまでに、かなりガッツリ削る必要がありました。







それでは部品を組み込み…と思いきや、サムセフティが入りません。
赤い丸で囲んだ部分を少し削って幅を広げる必要があります。

先のトリガーも要調整で、このサムセフティも要調整です。Anvil製品には高額な価格に見合ったクオリティを強く望みます…



KSK製マグウェルです。
web通販でこの製品を見つけて購入したために、急遽MEUピストル用マガジンを使用する事になりました。





この製品は実銃用WilsonCombat製マグウェルのレプリカです。
実物を忠実に再現しています。
コチラです


銃本体への装着はポン付けでOKなのですが、グリップを装着すると隙間が空いてしまいます。本体とグリップの間に鉄板が挟まるので当然なのですが、こういう再現しなくてもいいトコロまで忠実に再現されているのが面白いです。





この隙間を解消するためには、グリップ内側を削ってマグウェルのアーム部分が収まる様に加工する必要があります。サンコーさんも「グリップにマグウェルの足をかわすえぐり加工が必要」と明記しています。



使用するグリップがまだ決まっていないので、本体に装着されていたCAW製ウェイト入り木製グリップを暫定的に取り付けています。ウェイトを外せば簡単に削り加工ができそうな形状ですが、質感がとても良いグリップなので勿体ない気がします…





ローバルRの塗膜が厚くてキツキツですが、取り付けるとこうなります!
さすがWilsonCombat製品のレプリカ! カッコイイです!

M1911A1用メインスプリングハウジングとの組み合わせなので、ランヤードリングを取り外してからの装着になります。
レトロなラウンド形状のハウジングにもバッチリ合います!





本体を組み立てるとこうなります。
必要最小限のカスタムパーツが悪目立ちせず、上手くマッチしています!





組み上げた後にシリコンオイルなしでガシャガシャ動かして、スライドがスムーズに前後するまで擦り合わせます。

擦り合わせ後はいろんな箇所が擦れましたが、致命的な塗膜の剥がれは発生しませんでした。ローバルRの塗膜は擦り合わせ程度の負荷には耐える様です。
さすが「亜鉛含有率96%」は伊達ではなさそうです。









トリガーとマグウェルです。
マガジンを挿入するとこんな感じになります。
タクティカル過ぎないタクティカルさが良い感じです!





この状態で1マガジン撃ち尽くしてバシッ! とスライドストップがかかります。
作動は全く問題ありません! 擦り合わせ完了です!

擦り合わせが終われば、再び完全分解します。



準備は整いました。
いよいよ「亜鉛塗料にブルーイング」を行います!
果たして上手くできるでしょうか?

お楽しみに!

(さらに…)

マルイM1911A1 US&S①

令和になりました!

天皇陛下が退位して上皇陛下になり、皇太子殿下が天皇陛下に即位されました。
「上皇」が誕生するのは江戸時代末期の光格上皇(1817-1840)以来、202年ぶりの事です。間違いなく100年後の教科書に掲載される歴史的出来事です!
連綿と続く「皇室の歴史」に驚きます!



令和のカスタム第一号はコチラ!
マルイM1911A1をバーンズさんが刻印カスタムした "M1911A1 US&S" です!
コチラです







私が語るまでもありませんが…
第二次世界大戦中に製造されたM1911A1はコルト社製品だけではありません。
コルト社に加えてレミントンランド社、イサカ社、シンガー社、ユニオンスイッチ&シグナル社(US&S社)の5社がM1911A1を製造しました。

各社の製造数は次の通りです。

 ・ レミントンランド社  878,000挺
 ・ コルト社       629,000挺
 ・ イサカ社       345,000挺
 ・ US&S社        55,000挺
 ・ シンガー社      500挺

シンガー社製M1911A1の少なさが際立ちますが、US&S社もレアな部類に入ります。同社が製造したM1911A1は1942年から1943年の二年間で55,000挺、シリアルナンバー1041405~1096404の個体です。
コチラです




当時のUS&S社の記録映像が残っています。
無音声動画ですが、場面が変わる度に字幕が出るので内容は理解できます。男性が戦場に駆り出されて女性が兵器工場で働かされるのは、どの国も同じですね。
コチラです


コルト社製M1911A1とはスライド刻印が異なるのはもちろん、フレーム刻印も異なります。US&S社製M1911A1にはスプリングフィールド造兵廠のマークはなく、検査官が異なるためインスペクションマークも "G.H.D" ではなく "R.C.D" です。





しかし!
バーンズ製M1911A1 US&Sはスライド刻印だけ変更した廉価版なので、フレーム刻印はマルイ純正=スプリングフィールド刻印のままです。
私は "MADE IN JAPAN" 等の刻印には寛容な方ですが、刻印カスタムがウリの商品でフレーム刻印をそのまま放置するのは、ちょっとあり得ないと思います…







そこでマッドさんに依頼して、フレーム刻印をUS&S社製に変更して頂きました。
いつも「誰も依頼しないヘンテコな刻印」ばかり依頼しているので凄く時間がかかりますが、今回はマッドさんが過去に何回も行った実績のある刻印なので、あっという間に完成しました! シリアルナンバーは1041405です!
あまりの早さに驚きました…





コレで完璧なUS&S社製M1911A1になりました!

あとは表面仕上げをどうするか? ですが…
今回は「亜鉛塗料でのブルーイング」に挑戦します!

ブルーイングは苦手なのですが、苦手な事を避けていては新しい事ができません。それに亜鉛塗料でのブルーイングはテッポーカスタムでは定番中の定番です。テッポー好きの皆様がフツーに楽しんでらっしゃるカスタムができない様では、カッコつけてブログを書いてもサマになりません。



なにより70年以上前に製造されたM1911A1の質感は、どう頑張っても塗装では再現できません。この金属感とパーカライジング(ブルーイング?)の剥げ具合は、ブルーイング以外の方法では再現不可能だと思います。

という訳で今回は亜鉛塗料のブルーイングでUS&S社製M1911A1を再現します!

それだけでは物足りないので、私の好きな「レトロフィット」カスタムを併せて行います! 過去にM1911A1ターゲットカスタムVz61スコーピオンで行った「クラシックな銃器に必要最小限の近代改修を加えて現役バリバリにする」カスタムです。





今回はM1911A1ターゲットカスタムとはカブらない方向でカスタムする予定です。
1911系はカスタムパーツが豊富なので、あらゆる方向のカスタムが可能です。同時にカスタムのセンスが如実に現れる難しさもあります。

US&S社製M1911A1がどんな1911になるのでしょうか?
時代考証がハッキリしている銃なので、オリジナリティとリアリティを両立させないとバカっぽい銃になってしまいます。
投入するカスタムパーツのサジ加減が難しいです…

次回に続きます!

(さらに…)