ハドソンデザートイーグル.44 カッタウェイ⑭

さてデザートイーグルです。
いよいよ金属パテと溶きパテでの最終仕上げです。
それが終わればサフ吹きを行います。

まず金属パテでの最終仕上げです。
バレル、スライド、サブフレームの形状を整えました。

バレルは先端下部の金属パテが剥がれていたので修正しました。写真では表面が荒れている様に見えますが、下地の黒い瞬間接着剤が部分的に見えているだけです。
実際はこの状態でツルツルになっています。



なぜこの部分が剥がれていたかといえば…加工途中にバレルが手からスッポ抜けて、このカドの部分が机の上に置いていたケータイに直撃したからです。
ガラケーなのでこの程度のダメージは問題ありません。しかし防水性能は多分アウトなので、新しいのを購入したいのですが…ドコモに行くと「スマホにしましょう!」と言われるのが目に見えています。私はガラケー派なので、あの手この手のセールストークは勘弁して欲しいです…



スライドはブリーチ下部とボルトを修正しました。
ブリーチ下部に金属パテを盛り、削り過ぎて歪んでいた下面のラインを平行にしました。地味な部分ですが、仮組でも歪んでいるのが一目で判るほど目立つ部分です。
ビシッ!と一直線に整形しました。





ボルトのエキストラクター周辺が欠けていたので修正しました。
コチラもビシッ!と隙間なく整形しています。





サブフレームは左右の結合部分の隙間を埋めました。
ココは一個の部品を切断した様に見せなければいけないので、隙間を完全に消してしまう必要があります。







コレで金属パテでの最終仕上げは終了です。
ポロポロと崩れる金属パテは細かい部分仕上げには向いていませんが、何回も使用しているうちに慣れました。慣れれば便利な素材だと思います。なにより乾燥時間が早いのが素晴らしい! 私の様に「限られた時間内に少しでも多く加工したい」方にはピッタリの素材です!

次に溶きパテと320番のペーパーで最終仕上げを行います。
コレがサフ吹き前の本当の最終仕上げになります。

バレルはほぼ全面を金属パテで成型したので、大小様々な無数の凸凹があります。
全面に溶きパテを塗ってペーパーでガシガシ削りました。
まずまずの仕上がりになったと思います。









スライドはボルト部分を中心に溶きパテを塗りました。
コチラも表面の荒れが多かったので厚めに塗りました。白色の溶きパテなので、加工中にサフの表面がどうなっているか確認するのが難しいです。削っては光にかざし、また削っては光にかざしの繰り返しで仕上げました。
次回はグレーの溶きパテを購入します。









サブフレームも全面に溶きパテを塗りました。
亜鉛合金部分のヤスリキズを消して、結合部分を滑らかにします。そのためにペーパーでの研磨は最小限に留めました。









フレームもサブフレームと同様に、ヤスリキズを消すために溶きパテを塗りました。
トリガーガードや追加加工したグリップ前面の切り欠き部分に荒れた部分やヤスリキズが目立っていたので、この部分を集中的に仕上げました。









仕上げ作業が終われば、フレームとサブフレームを別々にしておく理由はありません。既にブッタ切ってスカスカ状態なので、この時点で両者を合体させても組立作業に影響はありません。
接着材でガッチリ接合します。







コレで溶きパテと320番のペーパーでの最終仕上げは終了です。
長い長い加工がようやく終わりました!

仕上げが終わればサフ吹き!…なのですが、その前にしておく事があります。
一度仮組してディスプレイケースに固定します。
そして突き出したネジをグラインダーで切断します。このためにホームセンターで一番安いグラインダーと切断砥石を購入しました。安いとはいえリョービ製です!
『リョービ 刃砥ぎグラインダー CG-11』amazon価格5,968円の品です。
コチラです

私が切るモノといえば亜鉛合金かアルミかステンレスくらいです。その程度の用途なら、この一番小さいグラインダーで十分です! なにより軽くて小さいので取り回しがしやすいのが最高です! もちろん必要十分なパワーはあります!
ステンレス製のネジが一瞬で切れました!







コレで作業はすべて終了しました!
いよいよサフ吹きです!

今日は雲一つない晴天でした。絶好のスプレー日和です…と言いたいトコロですが、風がキツくて作業が難航しました。

クレオスのサフは容量が170mlしかないので、無駄吹きの多い強風コンディションだとすぐになくなってしまいます。買い置きのサフは通常のサフェーサー1000が二本とプライマーサフェーサー1000が二本ありましたが、三本カラになってプラサフ一本だけになりました…



風でサフが舞い回ったので、腕がサフで真っ白になっています。
風に飛ばされない様に至近距離から吹いたので、タレた部分も多々あります。
乾燥後に要修正です…

とはいえ、やっとサフ吹きまで到達しました!
長い長いカスタムもいよいよ塗装仕上げを残すのみです!
サフがタレた部分の修正が済めば、のハナシですが…

じっくりサフを乾燥させてから塗装を行います!
お楽しみに!

(さらに…)

祝! 8000訪問!

二月に7,000訪問を達成してから一ヵ月経ちました…

やりました! 8,000訪問を達成しました!
しかも今回は僅か一ヵ月! 驚きの短期間で+1,000訪問達成しました!
凄い! 素晴らしい! パチパチパチ!



前回の7,000訪問の時と同様に、今回もまだハドソンデザートイーグルが完成していません。初めての試みで苦戦中とはいえ、もう三ヶ月も同じカスタムをダラダラと続けています。早く完成させたいのは山々ですが、仕事が忙しくてどうにも…
そんな状況にも関わらずご覧頂いた皆様、ありがとうございました!

ブログの訪問数というのは不思議なモノで、自信たっぷりな記事を書いた時には数字が伸びず、カスタムの経過報告みたいな面白味のない記事で数字がドカッ!と伸びたり、どういう記事で数字が伸びるのか全く予測がつきません。

一昨日は遅い時間に帰宅しました。で、ブログをチェックすると…
なんと140訪問!? なにこれPC壊れたの!? と思いましたが、壊れてはいません。
日付が変わるまで数字をチェックすると…最終的に148訪問になりました!



一日で約二週間分の訪問数をカウントしてしまいました! このおかげで異例の一ヵ月での1,000訪問になりました!
時々こういう不思議な現象があるので、ブログは本当に面白いです!

次は9,000訪問を目指します!


先週、新しい銃が届きました。
過去に一度手放した銃ですが、改めて購入し直しました。
しかも新品未使用ながら既にカスタムが施されています!
KSCトカレフ木製グリップ仕様です!





過去に所有していたのはBARNSトカレフ "ストラーフ" です。荒々しいウェザリング加工と素晴らしい塗装仕上げのカスタム銃でしたが、歳出超過による補正予算編成に伴い繰上償却し一般財源化しました(=金欠でLAさんに買い取って頂きました)。



その後も定期的に「欲しいな」と思っていましたが、別の銃を入手してカスタムする事が続いていたので、購入する機会がありませんでした。

そんな年明け早々のある日、暇潰しにネットサーフィンしていると…
見つけました! 見つけてしまいました!
戦民思想さんが数量限定でトカレフ用木製グリップをweb販売しているのを見つけてしまいました! まだ在庫があります!
コレは買うしかない!
コチラです

前々から木製グリップを装着したトカレフが存在する事は知っていました。
トカレフの制式グリップは黒色ベークライト製ですが、大戦中に物資不足を補うために多数の木製グリップが代用品として使用されました。
それ以外にもローカルメイドのグリップや現在販売されている各種カスタムグリップなど、新旧を問わず様々なトカレフ用木製グリップが存在しています。

例えばコチラの1942年製トカレフには、ベークライト製グリップの代用品として木製グリップが装着されています。大戦中のベークライト樹脂不足を補うために木製グリップが装着された銃ですが…素晴らしい保存状態です!
コチラです



コチラのグリップは現在、ハンガリーの「マーシャルグリップス」が製造販売しているカスタムグリップです。写真のグリップはメープル材ですが、他にも様々な木材で同じグリップが販売されています。
コチラです



このラップアラウンド形状はハンガリー製トカレフ "Tokagypt 58" まで遡ります。
ハンガリーではトカレフグリップはこの形状の方が人気があるそうです。

この銃はエジプト軍の要請を受けたハンガリーが、自国製トカレフ "M48" にエジプト軍の求める改修を施した「改良版トカレフ」です。
口径が9×19mmに変更され、ベークライト製ラップアラウンドグリップとマニュアルセフティが装備されました。開発当初は "TT-9P" という名称でしたが、輸出先がエジプトだった事から "Tokagypt 58 (Tokarev-Egypt sample 1958)" の名称に変更されました。
エジプト軍に30,000挺を納品する契約が13,250挺を納品した時点で打ち切られたため、余剰分が民間市場で販売されました。太くて握り易いグリップとマニュアルセフティを備えていた事から、オリジナルのM48より人気を博しました。
コチラです



他にも詳細不明ですが、白系の木材を使用した木製グリップもあります。恐らく現在どこかのカスタムグリップショップが製造販売しているグリップだと思います。
年代物ではなさそうです。



戦民思想さんは名称がイカついので取っつき難いイメージがありましたが、実際にメールでお話しすると、とても親切丁寧な対応をして頂いた上に、コチラの希望や予算を考えて色々なアイディアを提案して頂きました。

実は前々から戦民思想さんのwebサイトで目を付けていたグリップがあります。
「パープルハート」というマメ科の木材を使用した1911系ハーフチェッカーグリップの中央にシルバーアクセサリーを埋め込んだ超絶カッコいいグリップです!
コチラです



「パープルハート」は中南米に生息するマメ科の広葉樹で、心材を切り出すと鮮やかな赤紫色をしているのが特徴です。別名「バイオレットウッド」とも呼ばれます。
美しさと非常に硬い丈夫さから、家具や楽器や筆記用具やビリヤードのキューなど様々な用途に用いられています。しかし希少品種なので現在は輸入が禁止されています。
コチラです







今回はトカレフ用木製グリップの購入とパープルハート製1911系グリップの製作を依頼しました。すると「それでしたらトカレフ用木製グリップをパープルハート材で製作する事も可能ですよ」と、驚きの提案をして頂きました!
もちろん二つ返事でOKです!

コレでトカレフ用パープルハート製グリップの製作が始まりました。
形状はシルエットのみ純正形状で、表面はスムース仕上げ。チェッカリングなしでお願いしました。
上記の「マーシャルグリップス」がパープルハート製トカレフグリップを販売しているので、同社の商品ラインナップとカブらない「純正形状だがとランヤードリングの切り欠きと上部の斜めカットがないスムース仕上げ」をチョイスしました。
コチラです



私のパープルハート製グリップはコチラです。
木材とシルエットが同じでも、表面が完全なスムース仕上げだと印象がガラリと変わります。なによりパープルハート自体の質感と風合いが素晴らしい! チェッカリングを入れてしまうとこの味わい深い質感は楽しめません!





戦民思想さんから途中経過の写真が送られてくる度に期待値が上昇していましたが、完成品を見ると想像を遥かに超える素晴らしさでした!

鮮やかな赤紫の色彩の美しさに加えて、手触りが最高です! サラサラ感としっとり感が同居した高級感あふれる触り心地です! さすがは銘木! こんな木製グリップは初めてです! 握るだけで幸せになります!(語彙力)





このトカレフは私が事前に用意したモノではありません。メールでのやり取りで「今は手元にトカレフはありませんが、グリップが届けば購入する予定です」とお伝えすると、なんと「当店の仕入れ先から購入できるかも知れませんが、いかがですか?」と、トカレフ本体まで手配して頂きました! それも仕入れ価格+@程度の金額です!
コチラです



至れり尽くせりでトントン拍子にハナシが決まったので、私はナニもする事はありません。ただ完成を待つだけです。
戦民思想さん、素晴らし過ぎます!





アタマの中では「グリップが赤系ならサイドポリッシュしてHW樹脂の金属っぽい地肌を出した方が色合いが良いかも?」とか色々考えていましたが…そんな小細工は一切しません! このままの状態が一番カッコイイと思います!

「ただグリップを交換しただけ」というお手軽極まりないプチカスタムですが、デキの良いKSCトカレフと素晴らしいグリップの組み合わせは最強です!
この銃はコレで完成です!

「銘木は水物」
「銘木と材木は別次元」

戦民思想さんに色々と木材の事を教えて頂きました。木材と木製品に関して豊富な知識と高度な技術をお持ちの、とても頼りがいのあるショップさんです!
また新しいお店とお知り合いになれました! 思わぬトコロで素晴らしい「ご縁」ができるのも、テッポー趣味の面白いトコロだと思います!



戦民思想さんには最初に依頼したパープルハート製1911系グリップについて、パープルハートとは異なる驚きの銘木で製作して頂きました! コチラはどういう1911を製作するか全く未定なので、まだベースの1911すら入手していません。
あれこれ妄想を巡らしている最中です…

という訳で、KSCトカレフのグリップカスタムをご紹介しました!
次回は本当にデザートイーグルの続報です!

お楽しみに!

(さらに…)

WE グロックG17Gen5 (訂正)

昨日書いた記事の中で「スライド左側のノッチ部分には、内側に長さの異なるノッチ欠け対策プレートが組み込まれている」と記載しましたが…全くの勘違いでした。

右側スライドストップレバーがホールドオープン時にスライドと接触していないのは事実ですが、それは単に左側レバーのアーム部分が右側アーム部分より約1mm後方に長いからそうなるのであって、スライド左側にノッチ欠け対策プレートは組み込まれていません。スライド左側と左側スライドストップレバーは直接接触しています。



バラバラに破壊したスライドを確認してみると…スライド内部のモールドをノッチ欠け対策プレートと勘違いしてしまった様です。

記事の本文は正しい内容に修正しました。
誤った内容を公表してしまいました事、謹んでお詫び申し上げます。
既にお読み頂いた皆様には申し訳ありませんでした。

(さらに…)

WE グロックG17Gen5

今回は速報です! プチレビューです!

※ 左側スライドノッチ部分の内容に誤りがありましたので、訂正しました。

昨年、渾身のフルカスタム銃 "マルイG17改G17Gen5" を製作しました。加工に次ぐ加工の末にひとまずカタチになったのが昨年の5月4日です。それがあまりにも嬉しくてスライドに "FpdtR. 2018.5.4" の記念日刻印を施してもらったのが懐かしいです…




その後、スライドストップの追加補強と最終仕上げを行って完成させました。
「世界最速のエアガンGen5!(多分)」と銘打った動画を世間の皆様にご披露したり、カスタムガンコンテスト2018に応募して銅賞を頂いたり、ショットショージャパン2018秋の会場でみさみささんに見て頂いたり、思い入れと思い出が沢山詰まった特別なカスタム銃です!






それから約10ヵ月後…
遂に海外トイガンメーカーのWE TECHからグロックGen5が発売されました! グロック好きの私としては、トイガンメーカーが発売したグロックGen5が気にならない筈がありません! オルガさんで告知と同時にG17Gen5の初期ロットを予約注文しました!
コチラです

そして…水曜日に届きました!
トイガンメーカー初のグロックGen5です!





気になるので購入したとはいえ「メタル銃NG」の方針に変わりはありません。なので初速計測とか作動確認とか、そういう事は行いません。

今回は「リアルさ」チェックです!
WEのグロックGen5が実銃Gen5をどこまで再現しているかを検証します!
「Gen3とGen4/Gen5は別物!」と言えるほど、Gen3とGen5では異なる部分が山積みです。私がマルイG17Gen3をGen5にカスタムする際には、ほとんど銃全体を造り変えなければいけませんでした。

そこで今回はWE Gen5を実銃写真と実銃準拠で製作した私のG17Gen5と比較して、どのくらいリアルに実銃Gen5が再現されているか、チェックしてみました!



※ 今回はかなりマニアックな比較記事になります。
普通に「グロックGen5が欲しい!」かつ「ハーフメタルは合法だよね?」な方は、迷わず「買って良し!」の製品なのでスルーして下さい。私の様に重箱の隅をつつく様なマニア的視点に共感して頂ける方だけ読んで頂ければ幸いです。

※ また今回の記事は、オルガさん他のトイガンショップ様の営業を妨害する意図は全くありません。あくまでもマニア的な視点で「ここはこうだよね…」と、普通のテッポー好きな方は気にも留めない様な事をチマチマ書いています。
悪意は全くありません。


一通りチェックして、良い点と残念な点が判明しました。

○ 良い点
  ・ 低価格
  ・ アンビスライドストップ完全再現
  ・ スライドプレートとエキストラクターが別パーツ
  ・ 特徴的なマガジンベース形状
  ・ フレームの基本的な特徴の再現
     RTFテクスチャー
     フィンガーレストのないフロントストラップ
     交換式バックストラップ
     下部のマグウェル形状
     右側下部の三行刻印

○ 残念な点
  ・ スライド/アウターバレルがメタル製
  ・ スライドが無刻印
  ・ スライド先端の形状がイマイチ
  ・ スライドロック位置が実銃Gen5と異なる
  ・ リコイルSPアッセンブリーがGen3と同じシングルスプリング仕様
  ・ 右側スライドストップレバーの操作感がイマイチ

こんな感じです。
順番に見て行きましょう。

まずスライドです。
ご覧の通り、メタル製で無刻印です。
オルガさんは今後、刻印入りのスライドを単品発売する予定だそうです。
コチラです



スライド先端部分は…惜しくも造形が甘く彫りが浅いです。
実銃Gen5はG26とよく似た面取りが施されていますが、G26ほどアグレッシブではありません。私のG17Gen5はマルイG26のスライド先端をそのまま移植したので、面取りが激し過ぎます。「Gen5のスライド先端はG26と同形状」と思い込んでいたためにミスしてしまいました。完全なリサーチ不足です。



逆にWE Gen5のスライド先端は面取りが「あと一歩!」な感じで、スライド先端に角ばったエッジが残ってしまっています。実銃Gen5はエッジが完全に丸められているので、細かい部分ですが比較すると違いが目立ちます。スライド先端は「銃の顔」ともいえる部分なので、もう少し頑張って欲しかったです。
それでも雰囲気はバッチリです!







WE Gen5のスライドプレートとエキストラクターは別部品で再現されています。
両者はマルイG19でようやく別パーツ化された部分ですが、WE Gen5でもキチンと別パーツで再現されています。マルイG19のスライドプレートは樹脂製ですが、WE Gen5は亜鉛合金製です。エキストラクターは両者とも樹脂製です。
私のG17Gen5はマルイG17ベースなので両者ともモールドです。ココは素直に羨ましいです…



グリップ側面を見てみます。
コチラは全く問題ありません。実銃Gen5の特徴を余すトコロなく再現しています。
グリップ周辺の外観は100点満点です!



特に「コレは良い!」なのが、グリップ部分の刻印です。
実銃Gen5ではGen4まで施されていたグリップ上部の二行刻印が廃止されて、グリップ下部の三行刻印に統一されました。WE Gen5はその変更点を忠実に再現しています! 私のG17Gen5では再現できなかった部分です。コレは素晴らしい!
刻印の内容が "MADE IN TAIWAN …" なのはご愛嬌です。





交換式バックスストラップはMサイズとLサイズです。何も装着しない状態がSサイズで、そこからサイズアップしていく方式です。
既に各社Gen4フレームで再現されているので、特に珍しい部分ではありません。



マガジンベースの形状も実銃Gen5とほぼ同じです。
こういう細かいトコロがちゃんと再現されているのは素晴らしいです! パーティングラインが少々目立ちますが…





ココまでは良いのですが…残念な部分もあります。
まずはスライドロックの位置です。

実銃Gen5はGen3/Gen4に装着されていたフレームロックピンが廃止されて、スライドロック周辺のピンがトリガーピン一本だけになりました。この変更と同時にスライドロックの位置が数ミリ後方に移動しました。
実銃Gen5とGen4以前のフレームの最大の相違点が、このスライドロック位置です。
コチラです



しかしWE Gen5のスライドロック位置はGen4までの位置と全く同じです。
私のG17Gen5と並べてみれば一目瞭然です。WE Gen5のスライドロック周辺は、単にフレームロックピンのモールドを消去しただけで、スライドロック位置を後退させる大変更は行われていません。





この部分は私も悩んだトコロです。
スライドロック位置を下げるとなると、インナーシャーシを大改造するだけでは済みません。チャンバー下部のロッキング部分も後退させる必要があります。そこまで大加工してスライドロック位置を僅か数ミリ後退させる「労力」に見合った「成果」が得られるかどうかを考えると、加工には踏み切れませんでした…

しかしWE TECHはトイガンメーカーなので、私の様な個人カスタマーとは訳が違います。やろうと思えば大改造を施してスライドロック位置を後退させる事もできた筈ですが…費用対効果を優先したのか、この部分は全く手が加えられていません。

スライドロック位置が全く同じなので、私のG17Gen5にWE Gen5のスライドを組み込む事ができます。写真はWE Gen5のスライドとマガジンを装着した状態です。
この状態で何の問題なくBB弾を発射してホールドオープンします。



逆にWE Gen5に私のG17Gen5スライドを組み込む事はできません。リコイルSPアッセンブリーが太過ぎる以前に、チャンバー下部とインナーシャーシ前端が干渉しています。これではどうやっても装着できません。
マルイグロック系とWEグロック系は微妙に互換性がなさそうです…



そして…
次の残念ポイントがリコイルSPアッセンブリーです。

実銃グロックはGen4からダブルスプリング式リコイルSPアッセンブリーが使用されています。インナースプリングを収納した金属製スリーブの上にアウタースプリングが装着された、複雑な形状のリコイルSPアッセンブリーです。





実はアローダイナミックG17Gen4は、この特徴的なリコイルSPアッセンブリーを完全再現しています。恐らくトイガンで唯一Gen4/Gen5のダブルスプリング式リコイルSPアッセンブリーを再現した商品だと思います。
コチラです



私のG17Gen5にはアローダイナミックG17Gen4のリコイルSPアッセンブリーを短縮加工したモノを装着しています。
リコイルSPガイドロッドがジュラコン製なので短縮加工は容易ですが、直径がマルイGen3のモノより一回り以上太いので簡単には装着できません。インナーシャーシ前方を切り落としてシャーシ前方内側の上下幅を確保した上で、残ったインナーシャーシ前側を大胆に削り込んで上下左右の幅を拡大しました。ココまで加工してようやくアローダイナミックG17Gen4のリコイルSPアッセンブリーを装着する事ができました。







しかしWE Gen5のリコイルSPアッセンブリーはGen3と同じシングルスプリング方式で、リコイルSPガイドロッド先端部分だけが直径の大きなモノに交換されています。そしてリコイルSPアッセンブリーの装着位置をGen3より下方に下げるために、リコイルSPガイドロッドの根元とチャンバー前方に突起と穴を設けて、リコイルSPアッセンブリーそのものを下方にオフセット装着しています。

見た目と機能をGen5のリコイルSPアッセンブリーと同じにするナイスアイディア! なのですが…ダブルスプリング式リコイルSPアッセンブリーは実銃Gen4/Gen5の主要な特徴だけに、頑張って再現して欲しかったです…









そして…
もうひとつの残念ポイントが、右側スライドストップレバーの操作感です。
あくまでも微妙なフィーリングのハナシですが…

ホールドオープン状態で左側スライドストップレバーを押し下げると、カチッとした感触で心地良くレバーが下がります。しかし右側スライドストップレバーを押し下げると、なんとなく「クニュ」とレバーが捻じれている様な感触があります。
もちろん押し下げればホールドオープンが解除されてスライドが前進するので問題はないのですが、左側レバーで感じる硬質感は右側レバーでは感じられません。

フレームを分解してアンビスライドストップレバーを取り出すと、理由が判りました。コチラがWE Gen5のアンビスライドストップレバーです。材質は1mm厚のスチール板ですが、左右のレバーが「横向きの」ブリッジ板で連結されています。





実はこのブリッジ板を用いた形状は、私が最初にアンビスライドストップを製作しようとして断念した形状と全く同じです。
当時の製作途中の写真がコチラです。



スライドストップレバーには「上に押し上げられてスプリング圧を受け止める」チカラと「スプリング圧のかかった状態で下に押し下げる」チカラが加わります。

つまり「チカラの方向は常に縦方向」なのです。コレは左側スライドストップレバーが縦向きの鋼材で製作されているのを見れば一目瞭然です。縦向きの鋼材に縦方向のチカラを加えてもビクともしません。しかし両端を持って横方向に折り曲げるチカラを加えると、僅かに鋼材が反るのが判ります。

左右のレバーをブリッジ形状の板で連結した場合、右側レバーを押し下げるチカラは次の様に分析されます。

 ・ 支点  ブリッジ左端
 ・ 力点  右側スライドストップレバー先端
 ・ 作用点 ブリッジ全体

支点のブリッジ左端から遠い場所にある右側スライドストップレバー先端を縦方向に押し下げるチカラが加わると、アンビスライドストップレバー全体で唯一縦方向のチカラに弱い「横向きの」ブリッジ板全体が斜め下方向に捻じれる様に反ります。
それが「クニュ」という感触の正体です。



実銃Gen5のアンビスライドストップレバーはすべての部分が縦方向になる様に、一枚の鋼材を折り曲げて製作されています。横方向の部分が一切ないので見るからに剛性が高そうです。



私は0.5mm厚のステンレス板でアンビスライドストップレバーを製作していましたが、ブリッジ板を用いた形状ではどうやっても強度が出ませんでした。

そこで実銃と同じ様に一枚のステンレス板を折り曲げて製作する方法に変更しました。Guarder製スチールスライドストップレバーに0.5mm厚のステンレス板を連結し、その連結したステンレス板を折り曲げてトリガーを巻き込む部分、インナーシャーシに沿って折れ曲がる部分、そして右側レバーの根元までを製作しました。
右側レバー部分はGuarder製スチールスライドストップレバーを切断して連結しています。そのため左右反転して使用しているので、見た目が少しだけアレですが…

しかしいくらなんでも0.5mm厚のステンレス板では強度がなさ過ぎるので、曲げ加工を行った部分を中心に、ほぼすべての部分をジーナスで補強しています。おかげで縦方向のチカラに対してはビクともしません! ガチンガチンです!







…という経験をしていただけに、WE Gen5のスライドストップレバーが実銃と同じ形状で製作されているのを期待したのですが…縦方向の剛性がイマイチなブリッジ式アンビスライドストップレバーが出てきた時にはガッカリしました…

ちなみにWE TECHも右側レバーの剛性不足は認識しているらしく、パッと見は左右両側のレバーがスライドと接触してホールドオープンさせている様に見えるものの、よく観察すると左側レバーだけがスライドに接触してホールドオープンする構造になっています。

スライドストップレバーの写真です。
スライドと直接接触するのはフレームを跨ぐアーム部分です。この部分がスライドのノッチ部分に接触する事でスライドの前進が止まるのですが…左右のアームの前後長が同一ではなく、右側アームの方が左側アームより約1mm短くなっています。
このためホールドオープン時に右側レバーを斜め後方から見ると、アーム部分の後端がスライドに接触していないのが確認できます。



左右両側のレバーでブローバックの衝撃を受け続けると中央のブリッジ部分に負荷が集中して、最悪の場合には折れてしまうかも知れません。折れるよりは右側レバーの役割を「ホールドオープンの解除」に限定する方が賢明です。しかもリコイルスプリングのチカラは左側レバーに集中しているので、右側レバーでホールドオープンを解除してもブリッジ部分に負荷が蓄積する事もありません。

こういう工夫はさすがトイガンメーカーだけの事はあります! 私のG17Gen5はバカ正直に両側レバーがスライドを受け止める構造を再現したおかげで、右側のノッチ部分が少しずつ削れてきました。ノッチ欠け対策が必要です…


色々書きましたが、トイガンメーカーからグロックGen5が発売されたのは素晴らしい事です! しかも驚きの定価格! テッポー好きにとってはこの上ない朗報です!

「しかしメタル銃なので…」

メタルスライド/フレームのエアガンに関しては色々な考え方があります。「ハーフメタルは合法です♪」とか「現実に大手ショップで普通に販売されていますよ?」という見解を述べてらっしゃる方々の記事を見る事も多いです。



私も昔は嬉々としてメタルエアガンを収集していました。
しかし現在は「メタル銃NG」の方針に変わりましたので、メタル銃はすべて処分しました。高額な製品も多かったのですが、すべて完全分解してメタル外装だけLAさんに「パーツ扱い」で買い取ってもらいました。
驚くほど安価だったのを覚えています…

という訳で、今回のWE Gen5のメタルスライド/アウターバレルも破壊しました。
WE Gen5のメタル外装はマグネシウム製ではなくアルミ製です。しかしDETONATOR製アルミ外装パーツほど硬度がくないので、ホビー用ハンマーで簡単にバラバラになりました。





結局、フレームとマガジンだけが残りました。

「私のG17Gen5の手作りフレームをWE Gen5のフレームに置き換えようか?」と思いましたが…WE Gen5フレームにマルイG17マガジンを装着すると、マガジンのさが約1mmほど低くなりました。WE Gen5のフレームを流用する場合にはマガジンキャッチ位置を加工調整する必要がありそうです。

iv>
折角のトイガンメーカー純正Gen5フレームなので、このままジャンクBOXに放り込むのは勿体ないです…



今回はトイガンメーカー初のグロックGen5! WE Gen5の「リアルさ」をチェックしました! グロック好きなら間違いなく「買い!」の完成度です! 何よりアンビスライドストップがキチンと機能するのが素晴らしいです!

唐突な記事ではありましたが、グロック好きの私としては「果たしてWE Gen5はどんなモノか?」をチェックせずにはいられませんでした!
客観的に見れば「お金が勿体ない!」「なにやってるの?」なのですが…

次回はデザートイーグルの続きです。
今週も忙しいので停滞気味ですが、頑張って最終仕上げを行います!

お楽しみに!

(さらに…)

ハドソンデザートイーグル.44 カッタウェイ⑬

不覚にも風邪を引いてしまいました。
前回の記事を書いた頃から体調が「?」になり始めましたが、先週は仕事が超タイトな過密スケジュールなので一日も休めず、三日徹夜して仕事を強行しました。
そんな無茶をした結果、ここ数年間で一番激しく症状が悪化しました。しかしビタミン飲料とプロテインを摂取しまくったおかげで、案外と早く体調が回復しつつあります。

プロテインは筋トレのお友達なイメージが強いのですが、風邪の時に素早く栄養補給できるのでオススメです! 味がイマイチなのは相変わらずですが…



という訳でデザートイーグルの最終仕上げは全く進んでいません。
風邪と業務多忙が一番の原因ですが、実は最終仕上げの前にしておかなければいけない加工をすっかり忘れていましたので、先にそちらを行いました。

ディスプレイケースへの固定加工です。
最終仕上げと塗装を行った後に加工すると、折角の塗装が剥げたりキズが付いたりする可能性があります。なのでこの加工は最終仕上げの前に行う必要があります。

今回の加工ではグリップとディスプレイケース底板にネジ穴を開けます。
このために事前にホームセンターで3,980円の格安電動ドリルを購入しておきました。ホームセンター『コメリ』のオリジナル商品です。
コチラです



ブリスターケースに収納された、なんとも安っぽい商品です。
「ホビー用途限定なのでコレでもいいか…」な使い捨て感覚で購入しました。付属品のドリルビットは2mm、3mm、4mmの三種類です。

ハドソンデザートイーグルはHW樹脂製で重いのですが、今回は半分にカットしているので重さも半分です。コレなら4mmのネジで十分固定できます。

銃を仮組します。
グリップに固定用のネジ穴を開けるだけなので、本当に簡単な仮組です。



銃をディスプレイケースに置きます。
銘板用の『マトリックス・レボリューション』メダルも一緒に置いてみます。
この状態で位置決めを行いました。
位置が決まればセロテープで銃を底板に固定します。





このディスプレイケースは三種類の底板を三枚重ねた状態が底板のジャストサイズになるように設計されています。
穴開け時には底板三枚をセロテープで固定しておきます。



穴開け作業を開始します。
まず2mmのドリルビットで穴を開け、次に4mmのビットで穴を開けます。
この電動ドリル、3,980円とはいえLEDの手元明かりも標準装備されていて使い勝手は良好です。ただ回転スイッチが物凄く重いので、すぐに指が疲れてしまいます。
恐らく初心者が使用する事を考えての安全対策だと思います。ダブルアクションピストルのトリガーが重いのと同じ理由ですね。



2mmの穴開けが終わった状態です。
上側の穴はちゃんとグリップに埋め込まれた亜鉛合金を貫通しましたが、下側の穴はラバー部分だけの穴開けになりました。もう少し大きな亜鉛合金の板が埋め込まれていると思いきや、実際には固定用のツメやネジ穴の土台部分に少ししか埋め込まれていませんでした。



4mmの穴開けが完了した状態です。
ラバー部分だけの穴開けだと不安なので穴を三箇所を増やしました。
格安商品でもやはり電動ドリルはミニリューターとは違います。4mmのドリルビットがラバーと亜鉛合金と底板(合板)を簡単に貫いてくれます。





グリップと底板はこんな感じになりました
4mm×三個の穴が頼もしい! ミニリューターではこうは行きません!
今回はグリップ部分だけで銃全体を固定します。三箇所固定すれば外れる事はまずないと思います。



銃をディスプレイケースに仮固定します。
仮固定なので固定ネジは最小限の二本だけ使用します。
使用するネジはM4×25mmのトラスネジです。ネジ頭が極小の『超低頭ネジ』も用意しましたが、長さが15mmしかないので短過ぎて使えませんでした。



根元までネジ込んだ状態です。
三枚重ねの底板とナット&ワッシャーの厚さを考えれば、この位の長さは必要です。



ネジを底板に挿し込んでナットで固定します。
フレーム右側に突出するスライドストップを組みこんで仮固定を行いましたが、ネジ二本でガッチリ固定できました! 全くグラつきません!
最終固定もネジ二本で十分かも知れません、その位ガッシリ固定されています!



この状態でのナット上面からの突出量は約7.5mmです。
ちょっと突出し過ぎです。
M4×20mmのネジに交換するか、突出した部分をグラインダーで切断する必要があります。そうしないと突出したネジが邪魔で壁掛けできません。





トラスネジのネジ頭は低いので、ネジを締め込んだ状態でマガジンがギリギリ装着できました! マガジン装着を考えて超低頭ネジを用意しましたが、普通のトラスネジで事足りました。



ディスプレイケースに仮固定した状態です。
最初に底板だけを見て選んだ時には緑色が一番綺麗でカッコイイと思いましたが…実際に銃を固定すると、なんだか学校の教材みたいです。
これはちょっと…



そこで底板を無垢の板材に替えてみました。
バッチリです!
木製ディスプレイケースの底板が無垢の板材になると、全体的な統一感がグッと引き上がります! この「木箱」な感じが銃を収納するディスプレイケースにピッタリです!



しかしコレでは『マトリックス・レボリューション』銘板が全く似合いません。それどころか底板が緑色でなくなったので、銘板が『マトリックス』である理由そのものが消滅してしまいました。
むむむ…



『マトリックス』メダルの替わりに、銘板としてステッカーを使用します。
数年前にオクで入手したIWIのステッカーです。入手したのは良いものの、使い道がないので部屋に放置していたモノです。
まさかこんなカタチで日の目を見るとは夢にも思いませんでした…



慎重に位置決めをして、底板にステッカーを張ります。
ステッカー本体は黒い部分だけで、白い縁取りに見える部分は裏側のシートです。今回貼って初めて判りました。とても紛らわしい配色です。
私と同様に勘違いされている方々は多いと思います…





バッチリです! 無垢の板材と黒いステッカーの相性が抜群です!
銘板はコレに決定です!

ディスプレイケースへの固定加工が完了しました。
いよいよ完成形が見えてきました!
後は風邪を治しながら最終仕上げと塗装を行うだけです!

ゴールまでもう僅かです!
次回に続きます!

(さらに…)