TK1911T cal. 44TK⑬

銘板のウレタンつや消しブラックが完全硬化しました。
ホコリが付着する度に修正吹きを行って念入りに仕上げました。おかげで五層塗りになりましたが、表面がボッテリする事もタレる事もなく塗装できました。



刻印部分にスミ入れを行います。
今回使用するのはサクラクレパスの『おうどいろ』です。コヨーテタンでもフラットダークアースでもハイエナブラウンでもありません。
あくまでも『おうどいろ』です。



昔ながらの「おうどいろ」という言葉に懐かしさを感じます。
ただ現用装備品の世界では「おうどいろ」が上記の様々な色に細分化されているので、ただ「おうどいろ」と言ったのでは「どの色か判らない」という問題が発生してしまいます。どうでもいいコトですが。

刻印部分にグリグリと塗り込みます。
今回も凹が浅くて面積が広いというスミ入れし難い刻印です。慎重に拭き取りと塗り込みを繰り返して可能な限り綺麗に仕上げます。



スミ入れが終わればウレタンつや消しクリアーで表面保護します。
コチラもホコリ対策で六層塗りという厚塗りになってしまいました。冬は風が強いので完全にはホコリを防ぎ切れませんが、修正吹きにも限界があります。最後の六回目を塗装したのは午後8時でした。気温を考えれば七回目以上の塗装は無理です。
少しホコリ跡が残りましたが仕方ありません。



そして今日、最後の作業を行いました。
ガンケースへの貼り付けです。

塗装からまだ44時間程度しか経っていませんでしたが、イサム塗料の二液ウレタンスプレーの初期乾燥硬化時間は60分です。60分経てば軽く触れても表面が荒れない程度に硬化します。
44時間硬化させれば貼り付け作業程度の軽作業は十分可能です。



"TK1911" の "T" 部分にホコリを除去した跡が残っています。コレを何とかしたくて六回目の修正吹きを行いましたが、上手く跡が消えてくれませんでした。
幸運にも目立つホコリ跡はこの部分だけなので、コレで良しとします。

今回は銘板を埋め込まずに、ガンケースの表面にそのまま貼り付けます。
使用するガンケースはGuarder製スタンダードハードガンケース タンカラーです。
お手頃価格ながらMTM製ガンケースと同程度の頑丈さがあります。
コチラです



貼り付け部分を彫刻刀で軽く彫ります。
接着剤の食い付きを良くするのと、接着剤の厚みで銘板がカッコ悪く浮き上らない様にするための作業です。

接着剤はいつもの『ボンド ウルトラ多用途SU プレミアムハード クリア』です。
コチラです

今年の年末は晴れるとか連日曇りとか色々な情報がありますが、総じてあまり天気は良くなさそうです。
今日も昼間は曇っていましたが、夕方に思わぬ晴れ間が訪れました。
銘板の完全硬化を待たずに作業を行ったのはそのためです。

完成したガンケースはコチラです!



文字がイエローにしか見えませんが、あくまでも「おうどいろ」です。
つや消しクリアーを上塗りすると見た目の色味が濃くなりました。
コレはコレで綺麗なので大満足です!



"T" 部分のホコリ跡は…光の角度によっては全く見えません!
黒地に「おいどいろ」の文字がカッコイイです! 高級感あります! とてもタダで製作して頂いた銘板とは思えない美しい仕上がりになりました!



彫刻刀で彫っていたおかげで銘板の浮き上りはゼロです!
ちょっとした事ですがやっておいて良かったです!

TK1911Tと.38super仕様マガジンを並べて写真を撮りました。
タンカラーのガンケースとTK1911Tの相性は最高です! ギラギラなマガジンも慣れると違和感がなくなってきました。
黒色の銘板が全体の引き締め効果を発揮しています!

素晴らしいガンケースが完成しました!







来年にカスタムガンコンテスト用の動画撮影は行いますが、TK1911T編自体は今回で終了です。全13回と予想外に長くなりましたが、それもこれも3Dプリントフルスクラッチでスライドを製作するという初めての試みがあったためです。

スライドとアウターバレルには苦労させられましたが、終わってみれば楽しい時間でした。やはりエアガンカスタムは楽しいです!

次のカスタムも決まりました。
今までとは全く方向性の異なる初めてのカスタムです。
正直、全く自信はありませんが…

お楽しみに!




※ ちなみに現在、マッドさんがマルイデザートイーグルを最新のMark XIX化する
  キットを販売中です。販売方法はヤフオクです。
  私も購入しましたが、表面はTK1911T同様にザラザラ凸凹です。
  根気のある方は購入してみてはいかがでしょうか?
  キットはコチラです
  デザートイーグルMark XIXはコチラです

(さらに…)

TK1911T cal. 44TK⑫

MGC製.38super仕様マガジンが届きました。
オクで落札したMGC製.38superダミーカートリッジ10発も揃っています。
どちらも雰囲気アイテムとして購入した品です。





刻印はWinchester製.38super+P弾薬を再現しています。
プライマーはありません。
シルバーの薬莢と銅色の弾頭部分のコントラストが美しいです。



マガジンはエル・ポトロ用とTK1911T用の二本です。
.38superダミーカートリッジも基本的にはエル・ポトロ用マガジンに使用します。

始めての.38super仕様マガジンです!
見た目の雰囲気が.45ACP仕様マガジンとはかなり異なります。
独特の形状と渋いステンレス無垢仕上げがカッコイイ!



マガジンには8発装填できます。無理すれば9発目も装填できそうな感じでしたが、貴重なマガジンを壊すといけないので8発にしておきました。
エル・ポトロの雰囲気アイテムはコレで完成です!





余った2発をTK1911T用マガジンに装填…はしません。
.38superと.44TKは形状が違い過ぎます。



.44TKに限らずテクリム社の非致死性ゴム弾薬はゴム弾が薬莢内に埋没して外側から見えない構造になっています。
実物と同じ手法で7.62×39mm弾薬の薬莢を切断して.44TKの薬莢を製作しても、それがMGC製.38siuper仕様マガジンに装填できるかどうかは別問題です。

上の写真の左端が.44TK弾薬で右端が9mm弾薬です。
長さはともかく太さが全然違います。どう見ても9mm≒.38super仕様マガジンに装填できるとは思えません。



という訳で黒色の.44TKマガジンを再現します。
今回のMGC製マガジンはステンレス無垢仕上げです。コレを黒色に染めます。
G. Smith. Sの『シャイニーブルーステンレス用』を使用します。
コチラです



超簡単なインディのドブ漬け亜鉛合金用ブルー液でさえ綺麗に染められない超ヘタクソな私が難易度の高いステンレス染めを成功させる自信は全くありませんが…

何事も経験です。

マガジンの表面を1,000番のペーパーで研磨します。
ツルッツルのピッカピカです!



次にマガジンを分解…なのですが、モデルガンに疎い私にはどうやってもマガジンの分解方法が判りませんでした。
仕方がないので分解せずにこのまま染めます。

この時点でどうかしています。

今回のブルー液は筆塗り等ではなく漬け置き方式です。100mlしか入っていないのに勿体ないと思いましたが、説明書に「ブルーイング<深漬法>」と記載されているのでその通りにします。
100均のタッパーにブルー液を入れて、そこにマガジンを着けます。



漬けた途端に物凄く鉄臭いというかサビ臭いニオイが発生して、ブルー液がみるみるうちに変色してきました。
裏返すと染まっているのかどうか微妙な状態です。



そのままマガジンを何回も裏返していると、ブルー液が真っ茶色になりました。
何やら剥離したステンレスの皮膜の様なモノも浮かんでいます。
しかしまだまだ全然染まっていません。



ブルー液を入れ替えて同じ作業を繰り返します。
徐々にマガジンが黒くなると共に反応が鈍くなってきました。
8回目のブルー液に漬け込んだ状態です。



ブルー液があと一回分になったので作業を終了します。
マガジンを水洗いしてメラミンスポンジとティッシュペーパーで拭き取ると…

全然染まっていません。

さすがはステンレス。錆びないから「ステンレス」なのに強引に錆びさせようという手法はどうなの? と思いながら作業を行いましたが…見事に失敗しました。



再チャレンジしようにも、ブルー液はあと一回分しかありません。
最後に水で1:1に希釈してマガジンを漬けてみました。
「1:1に希釈」というと聞こえは良いですが、単に残り少ないブルー液を水で増量しただけです。
そんなモノで綺麗に染まるとは思えませんが…



染まりませんでした。
死にそうなほど強烈なサビ臭さだけが残りました…

マガジン表面はザラザラです。ちょっと途方に暮れる荒れ具合です。
マガジンリップをガチャガチャ動かしていると急にポロッと取れました。まさかの作業終了後の完全分解です! 手際が悪いにも程があります。
中を見ると真っ黒なスラッジがガチガチに固着しています。マガジンスプリングも同じ状態です。

すべてが失敗しています…



ブルー液はもうありません。
失敗するのが目に見えていながらamazon価格2,463円(税込)もする高価なブルー液を何回も購入する訳にはいきません。あまりにも勿体なさ過ぎます。

「染め」がダメなら「塗装」するしかありません。
荒れた表面を修復して塗装します!





まずマガジン内部のスラッジを真鍮ブラシで削り落とします。
完全には取れませんが仕方ありません。底面のスラッジは残ったままです。
見えない部分なので良しとします。



マガジンスプリングも同様にスラッジを削り落とします。
表面の荒れた層をリューターの砥石ビットで削り落とさない限り、完全なピカピカ状態は復活しません。しかし見えない部品なのでそこまでする必要はありません。
表面がザラザラしていますがコレで良しとします。



マガジン表面の荒れた層を砥石ビットで完全に削り落とします。
そして240番→320番→400番→600番のペーパーで研磨します。切粉からサビ臭さとは別の鉄臭さが漂うので、部屋中にサビ臭さと鉄臭さの入り混じった凄まじい臭気が充満しました。
絶対にカラダに良くないと思います…

マガジン本体とマガジンリップが復活しました!
どちらもピッカピカのツルッツルに光り輝いています!





そして両者を鉄色倶楽部 青組で塗装します。

青組の完全乾燥後に二液ウレタンクリアーで表面保護します。
今回はツヤツヤしたブルーイングの雰囲気を出したかったので、つや消しクリアーではなく普通のクリアーを使用しました。




完全硬化後のマガジン本体とマガジンリップです。
元々つやが多めのイサム塗料なので多少つやが多いだろうと思っていましたが、多少どころではないテカテカのギラギラ状態になりました。





「ここまでギラギラ&テカテカにする必要があるのか?」と思いますが、青組の美しい色合いとツルツルの手触りが最高の仕上がりになりました!
「ブルーイングらしさ」が感じられるかどうかは微妙です…







実銃TK1911Tのマガジンはフツーのブルーイングです。
角度によっては青く光って見えますが、こんなにギラギラしていません。しかし完全なつや消しでもないのが悩ましいトコロです…





マガジンを組み立てて.38superダミーカートリッジを装填してみます。
なかなかカッコイイです、が…
TK1911Tは.44TK仕様なので、何となく違和感を感じます。

.38superダミーカートリッジの弾頭部分を切断して.44TKダミーカートリッジをでっち上げても良いかも知れません。



ココで問題発生!
ダミーカートリッジを取り出してマガジンリップを取り外します。
何が問題かといえば…



ダミーカートリッジをたった二個装填しただけで塗装が剥がれてしまいました!
ミッチャクロン+青組+ウレタンクリアーといえども所詮は塗装です。カートリッジのエッジ部分で引っ掻かれると一発で剥離してしまいます。
コレでは気楽に遊べません…



という訳で塗膜を剥離します。
人為的に剥がそうとすると二液ウレタン塗料の塗膜は頑強です。ペーパーでは手間がかかり過ぎるので砥石ビットで削り落とします。
そして240番のペーパーでヘアライン風に仕上げました。



改めてマガジンに組み込みます。
青黒いマガジン本体とステンレスシルバーのマガジンリップのコントラストがイイ感じです! 最初からこの仕様にすれば良かったと思うカッコ良さです!







マガジンはこれで完成です!
ただの雰囲気アイテムに随分手こずりましたが、やって良かったです!

銃本体と一緒に並べるとこんな感じになります。マガジンリップをステンレスシルバーにする前に撮った写真ですが、パッと見ではそこまで判りません。ダミーカートリッジを装填しなければこういう雰囲気になります。

やっぱりギラギラ感が強いですね…



コレでTK1911T編はひとまず終了…ではありません。

マッドさんから素敵なモノを頂きました。
ガンケースに貼り付ける銘板です。何と今回はタダで製作して頂きました!
1mm厚のABS製です! 感謝感激です!



G17改G17Gen5のガンケースには「ミリタリーロゴ入りiPhoneケース」のロゴ部分を切り取ってグロック純正ガンケースに貼り付けました。ショットショージャパン2018秋の会場でウピウピ隊のみさみささんにサインして頂いたガンケースです。
iPhoneケースはコチラです



グロックガンケースの際は銘板を埋め込む部分を彫刻刀で彫って一段低くしましたが、今回はどうするか考え中です。
弾力のある樹脂を彫刻刀で彫るのは大変なので…

とりあえず銘板を800番のペーパーで研磨して表面を整えました。
今回はカドの部分を丸めています。一段低く彫らずにそのまま貼り付ける場合、カドの部分が立っていると引っかかります。そのための対策です。





そして今日、ウレタンつや消しブラックで塗装しました。
雨上がりで湿度の高い悪条件でしたが、雨上がりはホコリが飛ばないので広い平面を綺麗に塗装するには好都合です。



完全硬化まで78時間放置します。
その後に刻印部分にスミ入れを行い、ウレタンつや消しクリアーで表面保護します。
ガンケースに貼り付ける銘板なのでガッチリ表面保護しないとキズだらけになってしまいます。メンドクサイですが二液ウレタン塗料の二層塗りを行います。

完全硬化時間を考えると完成は年内ギリギリになりそうです。
折角マッドさんが好意(人柱代金?)で製作して頂いた銘板なので、バッチリ綺麗に仕上げたいと思います!

次回に続きます!

(さらに…)

KSC SIG P232②

塗装が完全硬化しました。
スライドとフレームはこんな感じです。



塗装マジックで表面の細かいキズが目立たなくなりました。
小キズが消えてスッキリした印象です。
大きいキズや凹みは当然そのまま残っています。

グリップはこんな感じです。
安っぽいテカテカが消えて落ち着いた雰囲気になりました!



それでは組み立てます。
最初にピン穴の塗膜を削り落とします。この作業をせずにピンを打ち込むと周囲の塗料がベリッと剥がれてしまうのでキッチリ削ります。







まずスライドを組み立てます。
といっても特別な事は何もありません。P230/232のスライドは非常にシンプルな構造なので、あっという間に完成しました!



続いてフレームを組み立てます。
コチラも外した部品を装着するだけなので難しいトコロはありません。
サクサク作業を進めます。











ここまでは楽勝でしたが…

遂に来ました! 分解時に組込状態を確認しないまま落っことしたプレートです!
ただの小さなプレートなのですが、どこにどう組み込むのかサッパリ判りません。webで検索してもこのプレートに関する情報は全く出てきません。

格闘すること30分…

ようやく正しい組込方法が判りました!
コチラです!



判ってしまえば「間違いようがない」組込状態ですが、何の予備知識もなく組み込もうとすると正しい位置や方向が判らずに七転八倒しました。
組込方法をご存知の方は「バカじゃないの?」と思われるでしょうが…

デコッキングレバーを押し下げるとこのプレートがデコッキングレバーの凸部分に接触して、デコッキングレバーを斜め下方向にグイッと押し込みます。
そしてデコッキングレバーがシアーを解放すると同時に、レバー右端部分がハネ上がろうとするハンマー下端を受け止めてハーフコック位置まで持ち上げます。
デコッキングレバーのストロークはここまでなので、ハンマーは必然的にハーフコック位置て停止します。

銃器のメカニズムというのは本当によく考えられています…



アウターバレルにホップ調整パーツを乗せてバレルホルダーに挿し込みます。
ホップ調整パーツはこの向きでないとホップ調整ができません。
そしてピンで固定します。





スライドストップとスプリングを組み込みます。
コレでフレームの組み立ては完了です!



リコイルスプリングを組み込んでスライドを挿し込みます。
そしてロッキングレバーでロックすれば完成です!


今回は昼休みに海で簡単なロケを行いました。
シルバーの銃は快晴の直射日光を受けると光り過ぎて写真のホワイトバランスがおかしくなるので、曇天の方が綺麗な写真が撮れる事が多いです。



完成したP232を撮影します。
メッキほど光り過ぎないサテン調のシルバーが美しいです!
つや消しグリップも良い感じです! 高級感あります!





ちなみにFサイトはマスキングしていたのでABS樹脂の黒色そのままです。
小さい部品なので鉄色倶楽部 青組で上塗りする程でもありません。
このままで十分です。



斜め方向から撮るとスライド上面の凹みがハッキリ判ります。
私的には全く問題ないレベルです。むしろ積極的に「味がある」と思います!
お疲れ感の漂うこの個体をゲットした甲斐がありました!







表面の引っ掻きキズはウレタン塗料の隠蔽力で消えてしまいました。
しかしあちこちに付いた凹みは残っています。
前オーナーが使い倒して自然にできた凹みです。後から人為的に凹ませようとしても、これほど自然に凹ませるのは逆に難しいと思います。







ホールドオープンするとこんな感じです。
快晴だと直射日光でメッキアウターバレルがギラッ!と光り輝くトコロですが、今回は曇天マジックで質感の差があまり感じられません。
銃全体に統一感がある反面、各部分のメリハリが感じられないのも事実です…





そこで銃を思い切り寝かせて背景を入れてみました。
なかなか良い雰囲気の写真が撮れました!
初めての「海と銃」の組み合わですが、バッチリ決まってます!





しかしここはLAではありません。
海上を疾走するのは高級クルーザーではなくフツーの漁船です。

○ 脳内イメージ(LAの豪華クルーザー)



○ 現実(瀬戸内海のフツーの漁船)



今回は塗装カスタムなので特別なコトをした訳ではありません。
とはいえ塗装だけで見違えるほど美しく変身しました!
念願の "Briefcase scene" に登場するP232ステンレスモデルの完成です!

最初は苦手だった塗装も今ではすっかり好きになりました。
何事もやってみなければ判らないモノです。



実はKSC SIG P230にはモデルガンも存在します。
今回のカスタムに際してモデルガン用マガジンとKSC純正.380口径ダミーカートリッジも購入していました。

ロケに持って行くのを忘れたのはご愛嬌です…



エアガンP230/232のマガジンにもスチール外装が使用されています。
大きさは全く同じです。エアガンP232にモデルガンP230マガジンが問題なく挿入できます。恐らく同じモノを流用しているのだと思います。
KSCの「リアルさ」への拘りは本当に凄いです…



さて、次は何をカスタムしましょうか?
アイデアだけは沢山あるので、少しずつカタチにしていきたいと思います。
ようやく仕事の超繁忙期が終わったので時間だけはあります。
お金はアレですが…

次回をお楽しみに!

(さらに…)

KSC SIG P232①

先月、ある銃をゲットしました。
長期在庫切れ状態でオクにもあまり出てこない銃ですが、先月上旬に良さそうな個体がオクに出品されたので落札しました。

KSC SIG P232 ブラックABSモデルです。





継続販売中のP230JP(HW)と昨年登場したアーリーモデル(HW)に加えて先月末にP230(HW)が再販されました。にも拘らずP232は長期在庫切れのまま再販の気配すらありません。今は「P232以外」はいつでも入手可能な状態です。

何だろう、このピンポイントな嫌がらせは…

今回ゲットした個体は外装がキズだらけです。おまけに前オーナーが各種レバー類をシルバーモデルのパーツに交換してツートーン仕様にしています。
全体的に「お疲れ感」が漂っています…







しかし今回は外観の程度の悪さは全く気になりません。パーツ組み換えのツートーンカスタムも大歓迎です! それどころか自分でKSCに各種シルバーパーツを注文する手間が省けて超ラッキーです!

なぜかといえば…

このブログを始めて間もない頃に映画『コラテラル』に登場する銃を取り上げました。「劇中でトム・クルーズが使用する三種類の銃をコンプリートする」という内容でしたが、劇中で銃を使うのはトム・クルーズだけではありません。沢山の登場人物が様々な銃を使用します。

その中でも有名な "Briefcase scene" に登場するSIG P232ステンレスモデルはこの作品のファンにとってはコレクションに欠かせない存在です。






こういうお兄さん達が自分の銃を大事に丁寧に宝物の様に扱う筈がありません。こんな荒っぽい悪さばかりしていると銃がキズだらけになるのは目に見えています。

現在休止中のKSCマカロフPMカスタムでは「リューターでエッジ等をキズだらけにする」荒業を行いましたが、あの荒っぽいダメージカスタムはエレガントなSIGの銃には似合いません。
今回ゲットした個体からは前オーナーが使い倒してキズだらけにした「自然な使用感」が感じられます。コレがこの個体を選んだ最大の理由です。



残念ながらこの個体は本体のみ出品でした。古いモデルに取説は欠かせませんが仕方ありません。webで調べて大体の構造や分解/組立方法を確認します。
今回は子連れ狼さんのブログを参考にさせて頂きました。
コチラです

今回はKSC P232の塗装カスタムです!
トム・クルーズに秒殺されたチンピラのP232ステンレスモデルを再現します!



メッキモデルを落札すれば簡単にステンレスモデルが手に入りますが、古いメッキモデルはメッキの劣化や剥離が心配です。
その点、無塗装のブラックABSモデルは自分好みに仕上げる楽しさがあります。

本体を通常分解します。
テイクダウンレバーを90度回転させると…有名な『隠し刻印』が登場します!



この状態でスライドを引いて後端を上に持ち上げるとスライドが外れます。
通常分解は非常に簡単です。



まずスライドを分解します。
スライド後端にブリーチとピストンを固定しているネジがあります。コレを3mmの六角レンチで外します。



KSCのP230/232シリーズはエキストラクターが金属製の別パーツで、シリンダーの前進位置を規定する役割を果たしています。
上部の固定ネジを1.5mmのマイナスドライバーで外して前方に引き抜くと外れるのですが、この個体は前オーナーが瞬間接着剤?で裏側から接着していたので外すのに苦労しました。





Fサイトは一体成型なので外れません。
Rサイトは前オーナーが紛失したのか固定用のネジ穴にネジがありません。横から押すだけで簡単に外れる状態です。

コレでスライドの分解は完了です。
非常に部品点数が少ないシンプルで合理的な構造です。



次にフレームを分解します。
まずスライドストップとスプリングを外します。



左右のグリップを外します。
SIGはグリップ内に色々な機能パーツが収められているので気を遣います。
ベレッタやH&K P7M13もグリップが内部の機能パーツを固定しています。ヨーロッパの銃はグリップを機能パーツとして利用する事が多い気がします。

左側にはデコッキングレバーとスプリングが収められています。
それともうひとつ…





実は左側グリップを外した瞬間に上の写真の黄色い丸の位置に組み込まれていたパーツが脱落しました。なのでこのパーツの正しい組込状態を確認できませんでした。
黄色い丸で囲んだプレートです。



おかげで組立時に正しいプレートの組込方法がサッパリ判らずに七転八倒する羽目になりました。始めて分解する銃なので判らなくて当然です。
この小さなプレートが驚くほど重要な機能を果たしていました…

右側はこんな感じです。
コチラ側にはトリガーバーとスプリングが収められています。
ベレッタとほぼ同じ光景です。



この構造はマルイM92Fミリタリーで慣れています。
サクッとふたつのパーツを取り外します。



デコッキングレバーを固定しているピンを抜きます。
このピンは方向性があるので左側にしか抜けません。右側からピンポンチで押し込んで左側から引き抜きます。
ピンを抜くとデコッキングレバーが外れます。







ハンマースプリング一式はノッチ部分に引っ掛けてあるだけなので、下からスプリングを圧縮して外側にズラせば簡単に外れます。



アウターバレル一式を取り外します。
バレルホルダー下側のピンがアウターバレル一式を固定しています。マカロフPMと全く同じ方式です。
このピンは左右どちらからでも抜けます。



ピンを抜いて後方に引き抜きます。
この時に黒色のホップ調整パーツがポロッと落ちるので紛失注意です。
コレでアウターバレル一式が取り外せます。



トリガーピンには方向性があるので左側にしか抜けません。
ピンを抜くとハンマーが外れます。





ハンマーピンには方向性はありません。左右どちらからでも抜けます。
ピンを抜くとハンマーが外れますが、ハンマー内に組み込まれているカラーが抜け落ちるので紛失注意です。





ハンマーの下側にガス放出に関わるパーツ一式が組み込まれています。
細いスプリングと複数のパーツが組み合わされた複雑な構造です。







スプリングを固定しているピンを抜けば取り外せそうですが、取説もない状態でこんな複雑なパーツ一式を取り外すのはちょっと怖いです。よく判らずにこねくり回して極細のスプリングを曲げてしまっては元も子もありません。

このパーツ一式は取り外さすにマスキングテープで対処します。
今回は塗装カスタムなので無理して完全分解に拘る必要はありません。
無理をするとこういう事になりかねません…



最後にテイクダウンレバーとロッキングブロックを取り外します。
ロッキングブロック上面のイモネジを1.5mmの六角レンチで外します。イモネジを外すとテイクダウンレバーがフリーになってクルクル回りますが、引き抜こうとしても途中までしか抜けません。



どうやってテイクダウンレバーを引き抜くのかが判りません。
チカラ技で引っこ抜くのか、それとも特定の角度に合わせると簡単に抜ける構造なのか、webで検索しても全く情報が見つからなかったので途方に暮れました…



回したり引っ張ったりネジ穴に細いピンを挿し込んでコジッたり…
30分以上あれこれ弄り回しましたが一向に抜けません。いい加減イライラしてきたので思い切り引っ張ると「ポン!」と抜けました!



何とロッキングブロックの下側にスプリングとクリックボールが組み込まれて、常にロッキングブロックに圧力を加える構造になっていました。
冷静に考えれば「テイクダウンレバーを操作するとクリック感を伴って二箇所で停止する」時点でスプリングとクリックボールの存在に気付く筈です、が…

まだまだ修業が足りませんね…





コレでフレームの分解が完了しました。
部品点数の少ないシンプルな設計ながらも、エアガン用のアレンジが最小限に抑えられているトコロが古き良きKSC製品の美点だと思います。
他の製品がすべてシステム7化された現在もハードキックエンジンのまま継続販売されている点を見ても、当時の設計がいかに優れていたのかが判ります。



今回塗装するのはスライドとフレームと左右グリップの四点です。
グリップは「いかにもエアガン」な安っぽいテカテカを抑えるために、ウレタンつや消しクリアーで塗装します。

フレームはガス放出パーツ一式をマスキングして塗装します。
青いマスキングテープの部分です。
手抜きも良いトコロですが見えない部分なので気にしません。



実は塗装を行ったのはTK1911Tと同じ日です。
二液ウレタンスプレーは使い捨てなので使い切らないと勿体ありません。なので可能な限り多くの部品を同時に塗装する事にしています。





既に組み立てが終わってカスタムが完了しているのですが、記事が予想外に長くなったので一旦ココで切ります。

次回は組立作業と簡単なロケの記事になります。
お楽しみに!

(さらに…)

TK1911T cal. 44TK⑪

ようやく休日です。
しかし明日は休日返上で仕事が入ってます。
今月も忙しいです…



実はオクでこんなグリップを入手していました。
これなら現状でインパクトに欠けるTK1911Tにピッタリです!
届いた時点で表面にニスが塗られていましたが、ニスだけでは心許ないので二液ウレタンつや消しクリアーで強力に表面保護しました。

しかし…

このグリップは米国製です。
使用されているヘビ革は "ヒガシダイヤガラガラヘビ(Eastern Diamondback rattlesnake)" という米国の固有種です。ロシアには生息していないヘビです。
コチラです



ロシア製の銃にロシアに生息していないヘビ革グリップを装着するのはどうなの?と思いましたが、このヘビはワシントン条約で輸出入が禁止されていません。
それに妙なトコロに拘っていると「拘るポイントがおかしくない!?」とツッコまれそうなので、有り難く装着する事にしました。
ワシントン条約はコチラです
とはいえこのヘビは「世界最大のガラガラヘビ」として米国で保護活動が行われているのも事実です。貴重なヘビ革の割には安かったですが。
コチラです

ヘビの話はこの位にして…

昼まで爆睡して起きると今日は晴天です!
今年一番の冷え込みを除けば絶好のロケ日和です!

という訳でやってきました府中湖!
北風がピュウピュウ吹いていますが極寒という程ではありません。
冬らしい巻積雲が波状に浮かんでいます。



いつもの湖岸は本格的に工事が始まった様で完全閉鎖されています。
そこで別の場所から湖岸に降りられないか探索してみました。
すると竹藪の中に湖岸へ降りる鉄の階段を発見!



喜んで降りて行きます。
階段自体がユサユサ揺れるので不安でしたが、無事に降りました。
しかし…



降りたトコロは行き止まりでした。
今は冬なので水位が下がっています。3m位下側に湖の底が露出していました。飛び降りれば降りられますが、登る方法は皆無です。ロープすらありません。
諦めて別の場所を探索します。



湖をグルッと一周して反対側に来ました。
ちょうどクルマを停められる広い路肩と湖岸に降りるコンクリートの階段を見つけたので降りてみました。

恐らく冬以外は水没していると思われる水位0m地点に降りてきました!
大自然(大袈裟)を独り占め状態です!
しかし…



さすがは湖の底です。油断していると急にズボッ!と足首まで沈みました!
「ヤバいトコロに侵入したかも」と思いながら必死で歩いて木々が生えている固い斜面に辿り着きました。
釣り人に見られたら腹を抱えて笑われそうです…



このポイントからの府中湖は絶景です!
嘘偽りなく『逆さ富士』も目じゃない美しさです! さしずめ『逆さ城山』といった趣のある風景です。

右側の斜面沿いに進んで行きます。



斜面は固い地盤なので安心です。
標的のモンスターエナジー白缶を吊り下げるのに丁度良い木々が沢山生えています。
「足ズボ地帯」を踏破するのが大変でメチャクチャ疲れました。



後方を確認しても民家は全く見えません! ココなら本当に誰にも邪魔されずにロケに集中できる完璧なロケーションです! 良いポイントを見つけました!
水位の下がった「冬限定」の可能性はありますが…





ヘビ革グリップを装着したTK1911Tです!
普通のガンブルー仕上げの1911系に装着するとグリップだけが悪目立ちしそうなアクの強いグリップですが、アースカラーのTK1911Tには抜群に似合ってます! 実銃TK1911Tを忠実に再現したオリーブドラブのM1911A1グリップとは「ハマり具合」が比較になりません!



銃全体が冬枯れの風景に完全に溶け込んでいます。迷彩効果の高さに驚きます!
「究極の迷彩は野生動物の外観」と何かで見たか読んだ記憶がありますが、このヘビ革グリップはそれを完璧に証明しています。
そういえばカマキリも夏は緑色、冬は枯葉色になりますよね。



今日の府中湖周辺の最高気温は9度ですが、湖岸を吹く北風のおかげで体感気温は7度がいいトコです。
事前にコンビニでホッカイロを購入しておきました。

今回のロケは来年のカスタムガンコンテスト用の動画撮影も兼ねているので、いつも以上に気合いが入っています。
いつもの初速計測と10m&20mの標的射撃に加えて、3Dプリントフルスクラッチで製作したPA12製スライドが普通のABS樹脂スライドと何ら変わりなく使用できる事を証明する動画を合わせて撮影します。

撮影した動画がコチラです。


…あまりの寒さに全く作動してくれませんでした。
ドライヤーならともかくホッカイロ程度ではどうにもなりません。これだけ寒いとガスブローバックは厳しいです。
朝起きた時から判ってはいたのですが、どうしても撮影に行きたかったので…

という訳で、ちゃんとしたロケは来年の春以降に延期です。
次回こそビシッ!と完璧な動画を撮影します!



という訳で泥んこの靴で運転して帰宅しました。
そして泥に足を取られながら必死で歩いて汗だくの服を着替えて、日が暮れないうちに家の前で改めてブツ撮りしました。

マルイMEUピストル改TK1911Tの完成です!
実銃TK1911Tを忠実に再現すると予想以上に面白味がなかったので急遽グリップを交換しましたが、なかなかどうして魅力的な銃になりました!





アースカラーの1911系というだけでも新鮮味がありますが、無刻印のスライド左側やキリル文字刻印のスライド右側など見どころ満載です!
各種レバー類が黒色で統一されているトコロにもセンスの良さを感じます。





スライド上の反射防止リブが特徴的です。
思えば「マカロフみたいな波状のセレーションの入ったゴールドカップナショナルマッチ風のリブを再現したい」という私の問い合わせにマッドさんが「1911系のリブ加工は見た目以上に加工が大変で工賃が高くなりますよ…」というハナシの流れで「スライド全体を3Dプリントで製作する」事になったのがコトのキッカケでした。





「清水の舞台から飛び降りる」とはよく言ったモノで、何事も積極的に新しいコトに挑戦すべきですね。
ま、今回は「清水の舞台から転落死」にならなくて良かったです…

アスファルトの上だとヘビ革グリップが松の木か何かのエキゾチック系木製グリップに見えなくもありません。元々が少々下品なテカテカのニス仕上げだったのをつや消し仕上げに変更したために余計そう見えます。それもこれも銃全体がつや消し仕上げなのでグリップだけが悪目立ちしないようにつや消し仕上げに変更した結果です。
それでも触れば凸凹したウロコの感触がハッキリ判ります…







そして.44TK仕様のアウターバレルです。
正直この弾薬については未だによく判りません。使用する薬莢は7.62×39mm弾を.45ACPの長さに短縮したモノですが、実際に使用するのはボトルネック部分より後方の太い部分です。そして装填されるのは球形の11.5mm非致死性ゴム弾。
「ゴム弾といえども相当強引に押し込まないと装填できないのでは?」「銃口の口径は何ミリなのか?」など、この弾薬とバレルに関する疑問は尽きません。

現状は純正インナーバレルの外径とはぼ同じ直径なので「口径8.55mm≒9mm」となります。実銃TK1911Tの写真はもう少し口径が小さい様に見えますが、大体9mm口径や.38super口径と同程度と思って良さそうです。









スラリと伸びた段付きアウターバレルが美しいです。
同時に露出するロングリコイルSPガイドロッドがチルトアップしないシンプルブローバック方式を際立たせています。

アウターバレルの表面仕上げは本当に苦労しました。
その甲斐あってピッカピカに輝いています! 頑張って研磨して良かったです!
それだけの研磨に耐えるPA12素材も凄いです!











良好なサイトピクチャーについては前回も書きました。
非常に狙い易い優れたF/Rサイトです。特にRサイトが素晴らしい!
1911カスタムではノバックサイトとか10-8サイトとか色々なRサイトが存在しますが、それらの有名なRサイトに決してヒケをとらない優秀なRサイトです。
トリチウムが埋め込まれれば完璧です!





アスファルトの上だとちょっと当たっただけで「ガリッ!」といきかねないので気を遣います。二液ウレタン塗料といえどもアスファルトには勝てません。
ま、一番剥がれ易いのはロングスライドストップに塗ったブラックブラッセンというのは公然の秘密です…



一見タクティカルなアースカラーながらヘビ革グリップやシルバーのアウターバレル等の絶妙なハズしワザを駆使した無国籍風味の漂う1911クローンになりました!

「思惑通りに完成しました」

この一言に尽きます!
来年のカスタムガンコンテストが今年と同じ二作品応募方式なら一作品はこの銃を応募します! そのために今日ロケに出向いたのですが…
撮影は来年に持ち越しです。



これでTK1911T編はひとまず終了です。
とはいえアクセサリー用のMGC製.38super仕様マガジンの記事があるので、もう一回だけ続きます!
来年ロケを行えばその記事もUPします!

お楽しみに!

(さらに…)