KSCマカロフPM②

それではカスタムを始めます。

最初に部品の寸法を計測します。
①アウターバレル本体と②チャンバー部分の外径、③バレルベース内径、④アダプターのネジ切り部分と⑤ストレート部分の外径、⑥サイレンサー内径の6箇所です。

まずは①アウターバレル本体と②チャンバー部分の外径、それと③バレルベースの内径です。



各部分の寸法です。

 ・ アウターバレル外径      11.2mm
 ・   〃  チャンバー部分外径 12.5mm
 ・ バレルベース内径       12.5mm

アウターバレル本体の外径11.2mmに対してチャンバー部分の外径は12.5mmです。
これはバレルベースの内径12.5mmと全く同じ寸法です。
シンプルブローバック方式のマカロフはバレル一式の組立精度がブローバック性能と命中精度に直結します。そのためアウターバレルとバレルベースがガタなくガッチリ嵌合する様に全く同じ12.5mmで設計されています。

次は④⑤アダプターの寸法です。



寸法は次の通りです。

 ・ ネジ切り部分    12.2mm
 ・ ストレート部分   10.5mm
 ・ アウターバレル外径 11.2mm(参考)

バレルベースの内径12.5mmよりネジ切り部分の外径12.2mmの方が0.3mm細いので、ネジ切り部分をアウターバレル先端に移植して製作したカスタムバレルをそのままバレルベースに組み込めます!



わずか0.3mmの寸法差でカスタムの可否が決まるギリギリの世界です!
結果オーライですが上手く行きそうです!

ストレート部分の外径は10.5mmでアウターバレルの外径11.2mmより0.7mm細いですが、このくらいの寸法差はジーナスで接合する際に修正できます。
内径も同様に0.7mm細くなっていますが、BB弾の通過に影響はないと思います。

最後に⑥サイレンサーの寸法を計測します。



寸法は次の通りです。

 ・ サイレンサー内径  11.8mm
 ・ アウターバレル外径 11.2mm(参考)

寸法は問題ありません。
しかしネジ切り部分の最後の溝をジーナスで埋めるなりネジ切り部分の後ろにABS板でストッパーを設けるなり、何らかの方法でネジがギュッと止まる措置を施さないとサイレンサーがグラグラしたまま固定されません。

本来はサイレンサーを一杯までネジ込んでアダプター本体に密着させる事でサイレンサーをガッチリ固定させる製品です。そのためアダプター本体がストッパーの役割を担っています。
要はネジがそれ以上進まない障害物があればOKなので、ネジ切り部分をジーナスで接合する際に小さな隔壁を設けようと思います。

寸法の計測は以上で終りです。
いよいよ加工開始です!

まずアダプターのネジ切り部分を切断します。
柔らかい金属なので簡単に切断できます。恐らく亜鉛合金だと思います。



横から見ると判りますが、切断した側は1mm位しか残っていません。
これではアウターバレルと接合するのに長さが足りません。
なので本来は銃口に相当するストレート部分(左側)をアウターバレルとの接合に使用し、切断した側(右側)を銃口として使用します。



切断面を銃口らしく加工します。
棒ヤスリで断面を整えて内側にテーパーを付けます。
そして1,000番のペーパーで仕上げます。



銃口側はこれでOKです。

次に接合側のストレート部分を加工します。
切断砥石で等間隔に8本の切り込みを入れます。



8本の突起ができるので、このうち4本をペンチで除去します。
亜鉛合金なので簡単に折れます。



これでOKです。

続いてアウターバレル先端にも同じ加工を施します。
ABS樹脂は丸ノコビットで綺麗に切断できますが、ここではジーナスの食いつきを重視して切断砥石を使用します。
イイ具合に切断面が荒れてくれます。



そして両者の突起部分にドリルビットで1mmの穴を開けます。
ジーナスが穴に入り込んだ状態で硬化して、引っ張り方向に対するピンの役割を果たしてくれるのを狙った加工です。

サイレンサーを装着するとネジ部分に負荷が集中します。その負荷に負けて外れてしまわない様にガチガチに接合しなければいけません。
そのための加工です。



ではジーナスで両者を接合しま…の前に、確実に垂直水平とセンターを出した状態で結合する準備を行います。

インナーバレルをセロテープで養生します。
両者を仮組した状態で養生したインナーバレルを銃口側から挿し込みます。この状態でネジ部分の位置を確認します。
確認すれば一旦インナーバレルを抜いて、ネジ部分の位置にセロテープを厚く巻きます。
ネジ部分の内径とセロテープの外径が同じになればOKです。



マカロフのインナーバレルは先端部分に回転防止加工が施されているので、銃口側から挿し込んでもチャンバー側から挿し込んでも、どちらから挿し込んでもアウターバレル内側に施された回転防止用の隔壁に真っ直ぐ垂直に差し込まれて動きません。

ネジ部分の内径とインナーバレルに巻いたセロテープの外径を同じにしているので、垂直に挿しこまれたインナーバレルがネジ部分の垂直と水平を自動的に規定します。

特殊形状のインナーバレルを持つKSCマカロフPMならではの方法です。



これで準備は完了です。

両者の接合面にジーナスを塗り付けて合体させます。
そしてインナーバレルを差し込んでネジ部分の位置を規定します。アウターバレルの内側にハミ出たジーナスは気にしません。処理は硬化後に後回しです。

インナーバレルを挿した状態でジーナスを塗り付けます。
突起部分に開けた穴にジーナスが入り込む様にしっかり塗り付けます。
最後に余分なジーナスを拭って表面を整えれば作業は終了です。



この状態で丸一日硬化させます。

ジーナスの説明書には「硬化時間は常温で2~6時間」とありますが、そんな短時間で完全硬化した事は一度もありません。
特に室温が高温になると硬化していても表面がベタベタする事があります。
さすがのジーナスも今年の37度超えの猛暑はキツいでしょう。

様子を見ながらジックリ硬化させます。
次回に続きます。

(さらに…)

KSCマカロフPM①

今回からKSCマカロフPMをカスタムします。

先に予告した通り、冷戦時代のヨーロッパが舞台の映画『アトミック・ブロンド』でわんさか登場するマカロフの中でもひときわ異彩を放つ、ラストの銃撃戦で使用されるサプレッサー付きマカロフを再現します。



KSCマカロフPMは既に手元にあります。
ver.2化された再販モデルです。

カスタム用にKM企画製35スタウトサイレンサー105mmと各社M92F系用サイレンサーアダプターを購入しました。
このサイレンサーが劇中のサプレッサーとほぼ同じ大きさだと思います。



実際にはマカロフで十分な減音効果を得るにはかなり長いサプレッサーが必要です。
コンパクトサイズ故の短いバレルが原因なのでしょうか?
本体より長いサプレッサーはなんとも仰々しく、とても撃ち難そうです。


同じ様なサプレッサーを使用している動画です。
かなり減音されています。さすがワルサーPPを参考に開発されただけの事はありますが、この長さではバランスが悪過ぎて撃ち難そうです。


しかしバレルの長いMk23専用サプレッサーもかなりの長さです。
拳銃の発砲音を低減するには口径やバレル長に関係なく、概ねこのくらいの長さが必要なのかも知れません。



動画はコチラです。
やはり『USSOCOM制式採用』の肩書は伊達ではありません。驚異の静粛性です!
マルゼンM4504の方が音がデカイ気がします…


実銃のサプレッサー事情はこんな感じですが…
映画はあくまでも映画です。

映画ではリアルさよりも演出効果が重視されます。なのでどの映画にも程度の差はあれ「?」な部分は存在します。



特にこの映画は最近流行りの「カッコイイ近接格闘術をこれでもかと魅せる」手に汗握るガチのアクションシーンがウリの作品です。ラストの銃撃戦も格闘しながら銃を奪い合い撃ち合う激しいシーンなので、見た目重視の短いサプレッサーが選ばれたのだと思います。
実際にはこの長さのサプレッサーでは減音効果はほとんど期待できないでしょう。

さて、KSCマカロフPMです。
用意したサイレンサーとM92系用アダプターを並べてみました。
こんな感じでサイレンサーが装着されます。



しかしこのアダプターはアウターバレルに被せてイモネジで固定する方式なので、そのままではM92系の様にスライド先端からアウターバレルが突き出ている銃にしか装着できません。

マカロフに装着するにはバレルを延長する必要があります、が…
それ以前に問題が発生しました。



マカロフのアウターバレル外径11.2mmに対してアダプターの内径は13mmです。しかもアダプターの内径は調整用のカラーを装着した状態で13mmです。
これ以上調整するにはビニールテープ等でアウターバレル外径を1.8mmも太くしなければいけません。

いくら何でもカッコ悪過ぎです。

そもそも何でこうなったのか…
マルイM92FミリタリーとKSCマカロフPMのアウターバレルを比較してみます。



同じ9mm口径ながら、両者のアウターバレル外径は大きく異なります。

 ・ マルイM92Fミリタリー 13.5mm
 ・ KSCマカロフPM    11.2mm

なんとマカロフの方が2.3mmもアウターバレル外径が細いです。これではM92系用アダプターの内径が大き過ぎるのも当然です。
両者とも実銃の寸法を厳密に調査して製作されている筈なので、実銃のアウターバレルの外径そのものが異なっているのでしょう。

M92系が肉厚で頑丈というべきか、マカロフが肉薄でコンパクトというべきか…
同じ口径でここまで外径が違うのは驚きです。



やはりアダプターを介さずに直接サイレンサーを取り付けた方がカッコイイです!

この取付方法を実現するためには、アダプターのネジ部分を切断してアウターバレル先端に移植しなければいけません。
もし十分な強度が出なければ『型取くん』でアダプターのネジ部分を型取り、プラリペアで複製したネジをアウターバレル先端に溶着する方法もあります。

しかし…
冷戦時代のマカロフ用サイレンサーにこの刻印はあり得ません。



600番のペーパーでガシガシ削りましたが刻印は消えません。一瞬で消えると思っていただけに驚きました。プリント刻印もなかなか侮れません。
塗装して刻印を消すしかなさそうです。



マカロフの通常分解はとても簡単です。
ストレートブローバック方式なのでシンプルな部品構成です。



ここで少し脱線しますが…
ver.2のマカロフはver.1で頻発した不具合が解消されていると言われています。
歯切れの悪い表現ですが、コレについては賛否両論ありますので…

ファーストさんが改良箇所を詳しく紹介されています。
コチラです

作動に直結するハンマー周りの改良箇所を見てみます。
まずはスライド側です。
セフティレバーとハンマーハウジングの接触部分が改良箇所です。



そしてフレーム側です。
ハンマーに設けられたシアーと噛み合う凹部分が改良箇所です。



どのくらい改良されたのか調べてみたいのですが…
ver.1が手元にないので寸法を比較する事ができません。

しかし以前持っていたver.1で発生した「シングルアクション病」が今のところ発生していないのは事実です。
シングルアクション病についてはあんこさんが分かり易く解説されています。
コチラです。

とはいえver.2でver.1の不具合が解消された事を疑問視する意見も存在します。
基本構造が変更されていないのは事実ですので…
パドックさんのブログです。
コチラです



KSCマカロフPMの記事でこの問題をスルーするのは何となく無責任な気がしましたので、肯定的な意見と否定的な意見の両方を紹介しました。

確かに作動は良くなっていますが、少数の部品形状を少し改良しただけという印象は否めません。一般的には小変更レベルの改良だと思います。
「ver.2」などという大袈裟なネーミングを採用したのが混乱の原因でしょう。

さっさと全面改良した「ver.3」を発売して欲しいです…



閑話休題。

今回もカスタム後に塗装します。
塗装するには銃を完全分解しなければいけませんが、マカロフは取説に分解方法が詳しく記載されているので容易に分解できます。

まずスライドを分解します。
極小のセフティレバースクリューを0.7mmの六角レンチで外すのですが、物凄く固くネジ込まれているので、指で回すと六角レンチが食い込んで痛いです。
ペンチで六角レンチを回して外しました。



セフティレバースクリューを外すとセフティとハンマーブロックが外れます。
極小の部品が多いので紛失注意です。

そしてRサイトの下側にあるブリーチロックスクリューを外します、が…
Rサイトがガチガチに差し込まれているので外すのに苦労しました。
取説に「プラハンマーなどでずらして…」と記されているので、設計の段階から工具で外す前提で、ブローバックの衝撃でズレないガチガチ寸法にされている様です。



ブリーチロックスクリューが外れるとブリーチが落ちてきます。
今回はブリーチは分解しません。
これでスライドの分解は完了です。



次にフレームを分解します。
グリップスクリューを外してグリップを後ろに引き抜きます。



次にアウターバレルを取り外すために周囲の部品を外します。
スライドストップとスライドストップスプリングは簡単に外れます。
そしてスライドストップの裏側に隠れていたバレルピンを抜くのですが、このピンは方向性があるので、写真の様に右側から左側に向かって引き抜きます。



これでバレルベースからアウターバレルを引き抜く事ができます、が…
固く差し込まれているのでチカラが必要です。

全般的にマカロフは部品同士の寸法公差が非常に少なく設計されている様で、各部品の嵌合がキツくなっています。
ま、不要なガタが出るよりはキツい方が良いと思います。



インナーバレル一式を分解します。
コチラも取説に記載されているので簡単に分解できます。
アウターバレル下側の三本のピンを抜くだけです。



これでバレル一式が分解されます。
インナーバレル前方左右に回転防止加工が施されています。非常に凝った造りです。
今回はインナーバレルは分解しません。



取説に分解方法が記載されているのはここまでです。
フレームの分解方法は一切記されていません。
「フレームは分解するな」「何があっても自己責任」という事なのでしょう。

気にせず分解を続けます。

まずはハンマースプリング一式を外します。
最初にハンマースプリングリテイナーをフレーム下側の切り欠き加工が施されている部分まで引き下げて取り外します。
そうするとハンマースプリングがリアハウジングに刺さった状態になるので、下側に引っこ抜きます。



本当はリアハウジングを分解してハンマースプリングを外すのが正しい方法だと思います。リアハウジング内で色々な方向に圧力がかかった状態でハンマースプリングを引っこ抜くと、最悪の場合ハンマースプリングが変形しかねません。
1911系に良く似た形状に惑わされて、よく考えずに引っこ抜いてしまいました。
どういう風に組み込まれていたか写真も撮っていません。

組み立てに一抹の不安が残ります…

ま、気にせず分解を続けます。
フレーム後方の三本のピンを抜きます。



これでリアハウジングが取り出せます。
トリガーバーもリアハウジング内に組み込まれた状態で一緒に出てきます。
スプリングテンションがなくなるので、トリガーがプランプランになります。



リアハウジングはピンでガッチリ固定されていますが、不測の事態に備えてセロテープでグルグル巻きにしておきます。
内部に細かい部品がギッチリ組み込まれていて、KSCらしい精密さを感じます。
ハンマースプリングの組み込みが恐ろしく難しそうですが…



フィードランプの下側に隠れていたバレルベースボルトを外します。
コレを外すには4mmの六角レンチが必要です。



バレルベースボルトを抜くとバレルベースが外れます。
このボルトの同軸上に細かい部品が多数組み込まれていますが、どれもバレルベースやフレームにガッチリ組み込まれています。
特にフレームに組み込まれたトリガーガードピンは外し方すら判らないのでそのままにしています。



またバレルベース前方下部にはクッションバッファーというゴム板が張り付けられています。ココはブローバック時にスライド前方下部が激突する部分なので、衝撃を緩和するために装着されているのでしょう。



衝撃によるスライド割れは事前に想定できた様ですが、シングルアクション病は事前に判らなかったのでしょうか?
耐久テストなど行えばすぐにシングルアクションでハンマーが落ちなくなると思うのですが…
どこかの社外メーカーが絶対にシングルアクション病が起きなくなるカスタムハンマーとカスタムシアーを販売してくれるのを期待します。

最後の部品を分解します。
トリガーガードシャフトを抜きます。



トリガーガードシャフトを抜くとトリガーガードが外れます。
これでフレームの分解は完了です。



とりあえずカスタムの下準備は整いました。

実は月初めの大雨災害の前にここまでの作業を済ませていたのですが、災害で徹夜になったりグロックGen5を完成させてロケを行ったり、色々な事をバタバタやっている間に記事を書くのがすっかり遅くなってしまいました。



昨日、この夏初めて海に行ってきました。
真っ青な空に浮かぶ巻雲と積乱雲(入道雲)に夏を感じます。
とても気持ち良くて楽しかったのですが、夜のニュースで「命に係わる暑さ」と報道されていてドン引きしました。

海水浴も命がけとは…
平成最後の夏は悪い意味で記録に残りそうです。

次回に続きます。

(さらに…)

祝! 3000訪問!

さて、3月に2,000訪問を達成してから四ヶ月経ちました…

やりました! 3,000訪問を達成しました!
凄い! 素晴らしい! パチパチパチ!

3月から今月まで、ヒマネタを挟みながらグロックGen5の記事をダラダラと18回も続けてしまいました。
それでも飽きずに訪問して頂いた皆様、ありがとうございました!



次は4,000訪問を目指します!!

実はこの記事、木曜日に書こうと思っていましたが…
Windowsの大規模アップデートのせいで朝からPCが異常に重く、記事を書くどころではありませんでした。
先週は本当に災難続きの一週間でした。

先月後半に面白い銃をオクでゲットしました。
コクサイ ラーマ・オムニです。
見つけた瞬間に即決で購入しました。



箱は痛みもなく綺麗です。
銃自体の外観はそんなに悪くはありません。ちょっとしたキズは許容範囲内です。
前オーナーが刻印に白いスミ入れを施しています。





オクで見つけた時は衝撃でした。
まさかこんな珍銃が過去に製品化されていたとは…

この銃はスペインのラーマ社(Llama-Gabilondo y Cia SA)が1970年代後半~80年代にかけて行われたスペイン軍のハンドガントライアルに三回提出した ”オムニシリーズ” の最終モデル "オムニⅢ” をモデルアップしたものです。



オムニⅢは2ピース・ボールジョイント構造の破損防止ファイアリングピンやシングル/ダブルアクション用の二本のシアバー、トリガーセフティ、セフティ/デコッキングレバーなど意欲的なメカニズムを多数盛り込んだ9mm口径の多弾装オートでしたが、生産コストの高騰により採用されませんでした。

後に外観だけを残して内部機構をベレッタM92の丸パクリに変更した ”ラーマM-82” が開発され、1987年に ”Modelo M-82 Double Action” の名称でスペイン軍に採用されました。



外観が残されたとはいえオムニⅢの面影が残るのはフレームだけで、スライドはM92(ドルフィン?)の丸パクリです。

こんな珍銃オムニⅢの劣化版ことラーマM-82ですが、何とバリバリの競技用モデルが存在します。それが1986年~97年に製造された ”ラーマM-87” です。


コンペンセイターやアンビセフティ/デコッキングレバー、フルアジャスタブルRサイト、追加サムセフティ、大型マガジンリリースレバー、リバースツートーンフィニッシュなど、これらすべてが標準装備された豪華モデルでした。

上記はすべてコチラです

しかもこのモデル、何とあの映画『レオン』に登場しています!
コチラです(※リンクを修正しました)



まぁこれでは何の銃だか全く判りませんが…


オムニⅢに戻ります。
この銃に関しては私がいまさらアレコレ語るまでもなく、既に大勢の方々がブログで詳細なレビューを書いてらっしゃいます。

個人的にはコチラのお二方のレビューが参考になりました。

私が買った個体は「コッキングしてもエアが圧縮されない」「刻印に白いスミ入れあり」というジャンク品でした。
ま、私も30年前のエアガンに実射性能は期待していません。カタチが欲しいだけなので外観さえ良ければジャンク品でも全くOKです。
握るとギシギシいうのは「味」と解釈します…





カッコイイのか悪いのか何とも判別できませんが…
バシッ! とリアル塗装を施せば見違えそうな気はします。



サイドポリッシュされた実銃はそれなりにカッコイイです。
この外観を塗装で再現するのは難易度が高いです。私のウデではちょっと無理だと思いますが…
塗装のウデを磨くために挑戦してみようかな? と思ったりもします。



割り箸でもなくフルサイズでもない、何とも中途半端なマガジンです。
こんなトコロにもスミ入れを施す前オーナーも中々の好きモノさんだと思います。

という訳で今回はコクサイ ラーマ・オムニを紹介しました。
珍銃も調べると色々な面白い情報が出てきて楽しいです。
まさか後継モデルの派生バージョンが『レオン』に登場していたとは驚きです! もう一度DVDを観てチェックしなければ…

次回に続きます。

(さらに…)

マルイG17改G17Gen5⑱

先週の大雨はまさに予測不能な「天変地異」でした。
梅雨の長雨があれほど大規模な災害を引き起こすなど誰も想像できません。異常気象も遂にここまで来たか!と思わされます。

香川県も多数の被害が発生しました。まだ被害が続いている地区もあります。
おかげで木曜日から日曜日まで三泊四日ならぬ三徹四日でアタマはフラフラ、カラダは全身筋肉痛でピキピキです。

月曜日の夜にようやく帰宅して爆睡しましたが…疲れが全然とれません。
歳はとりたくないモノです。



こう書くとまるで私が自衛隊か消防隊、警察または地方自治体に勤務しているかの様ですが、そんな事は一切ありません。
災害が発生するとデスクワークが100倍に増えるのは、全国5,293万人のフツーのサラリーマンの皆様にとっては周知の事実だと思います。今回は災害の規模が大きかったのでデスクワークが10,000倍に激増したため仕方なく徹夜しました。


火曜日の昼過ぎにボケ起きてスライドをチェックしました。
黒味の強いガンメタリックがとても綺麗です。







スプレー塗料なので表面がザラついていますが、実物は写真ほどザラザラが気になる訳ではありません。梨地ではありますが今回に限っては失敗ではありません。
このザラザラがnDLCコーティング特有のキラキラした金属感を醸し出す重要な役割を果たしているので、表面を研磨せずにこのままザラつき感を残しておきます。

ま、そもそも繊細な作業の苦手な私が塗装表面を綺麗に研磨するなどできる筈がありません。グダグダに失敗して塗り直すのが目に見えています。



とはいえ実銃Gen5の表面はツルツルしています。
メタリック塗料もnDLCコーティングの様な特殊コーティングも対象の表面に金属粒子を定着させる表面処理に変わりありません。

見た目の違いは金属粒子の大きさです。

メタリック塗料は顔料に微細なアルミ粒子を混合した塗料を対象に塗布する事で、樹脂や繊維、木材などの非金属素材に「金属的な見た目」を与える表面処理です。
目的は対象の外観に金属感と高級感を与える事です。
アルミ粒子が大きいので塗料によってはラメの様な安っぽい仕上がりになります。
コチラです

DLCコーティングは金属の硬度と対腐食性を高めるために、イオン化蒸着法を用いて金属の表面にダイアモンド結合やグラファイト結合を持つ炭素原子の非晶質膜を成膜する表面処理です。ダイアモンドと同じ炭素原子を用いる事からDLC=Diamond Like Carbonと呼ばれます。
目的は金属表面の硬度と対腐食性の向上です。
DLCコーティングの表面はナノレベルの非晶質膜で覆われているために平滑でツルツルしています。粒子そのものを目視する事は不可能です。
コチラです





このような高度な表面処理の質感を塗装で表現するのは至難のワザです。DLCコーティングはパッと見は黒またはグレー単色に見えますが、炭素原子がダイアモンドと同じ結合をしているので光の加減で実に複雑な表情を見せます。

特にGen4までのDLCコーティングはライトグレーに見えるので塗装で再現するのが困難だと思っていましたが、Gen5のnDLCコーティングは黒味の強いガンメタリックに見えるので、思い切ってメタリック塗料のミディアムグレーメタリックを購入して塗装しました。

それではスライド一式をフレームに組み込みます!
グロックGen5の完成です!





スライドの金属感がハンパありません!
室内では黒味が強いガンメタル。しかし屋外の自然光では一転してシャイニーなスチールグレー! ハイレベルな仕上がりです!

といっても何か特別な塗り方をした訳ではありません。①捨て吹き→②本吹き→③仕上げ吹きの三段階を教科書通りに行っただけです。
イサム塗料の二液ウレタンスプレーは気難しさがなく塗りやすい塗料です。







シャイニーなスライドのおかげでフレームの半ツヤ仕上げが目立たなくなりました。
良い具合にバランスが取れています。
そして ”Gen5” の四文字がスライドを引き締めています。

組み立てと撮影を行ったのは火曜日の夕方です。
青空のブルーと夕日の赤い輝きが同居したスライドは息を呑む美しさです。
良くできた塗料があればメタルスライドは不要だと改めて実感します。



右側スライドストップレバーです。
思えば今回のカスタムはこの機能を再現する事から始まったのでした。

この写真だけでも、①スライドとフレームの切り欠き ②右側スライドストップレバー ③スライドストップレバー下の凹形状 ④エキストラクターのモールド ⑤ロッキングブロックピン消去 ⑥交換式バックストラップ などカスタムがテンコ盛りです。

下の写真では⑦ダブルスプリングリコイルSPガイド+ガイドロッド ⑧スライドとフレームの先端左右の食い違い形状 ⑨”Gen5" 刻印 も確認できます。





G26/G34形状のフロントフェイスに見慣れてしまうと、Gen4までのグロックが1911系その他のトラディショナルなテッポー好きから「箱みたいでカッコ悪い」と言われ続けている理由が何となく理解できる様になりました。

見比べると確かに「箱です!」と激しく自己主張している様に見えます。
コレはコレで嫌いではありませんが…



F/Rサイトは以前も紹介したUAC製 ”Ultra-Blight Fiber Optic Front Sight” と ”Speed Shoot Sjght” です。
この組み合わせは非常に撃ちやすいです! ゴーストリングRサイトのおかげで驚くほど視界が良く、Fサイトが一瞬で標的を捉えます。そして瞬時にリカバリーできます。
集光ファイバーFサイトの狙い易さも特筆に値します!



という訳で、水曜日に恒例のロケに行ってきました。

…しかしいつもの府中湖は昨年12月から今年12月まで一年かけて湖岸の遊歩道の補修が行われています。遊歩道の入口と出口には立入禁止の看板が設置されています。



とはいえ四六時中工事を行っている訳ではなく、写真の様に工事をしていない日は立入禁止が解除されています。

前にも書きましたが府中湖はブラックバス釣りで全国的に有名なスポットです。今年も工事などお構いなく釣りに興じる釣り人達が平日/休日問わず大勢訪れています。



こういう状況になるとテッポー趣味人は立場が弱くならざるを得ません。
釣り人達は「バス釣ってまーす」と言えば済まされるでしょうし、邪魔だと言われても身軽なので簡単に場所を変える事ができます。

しかし遊歩道から見え難い上にギリギリ20mを確保できる湖岸はいつもの一箇所しかありません。しかも三脚にセットしたカメラと標的の空き缶を設置しているので急に邪魔だと言われてもすぐには対応できません。

それ以前に抜き身のテッポーを見られた時点で、後の展開は運任せです…



仕方なく別の場所に移動しました。
絶対に地元民しか知らない秘密のスポットです。
府中湖にほど近い田舎の工業団地ですが、写真の左側を見てみると…



地上げされて造成された工業団地に隣接した場所に公園が整備されています。
写真ではただの茂みにしか見えませんが、この中に公園があります。
公園は地上げ前の元の土地に整備されているので、工業団地の地盤とは高低差が10m位あります。



清々しい程の田舎っぷりです。
ま、田舎だからこそ土地を造成して工業団地を建設できたのですが。

ちなみにココからいつもの府中湖の撮影スポットまでは、抜け道と裏道を走れば三分で着きます。
道を知らない人達だと15分はかかるでしょうか…



公園へのアクセスはこの進入路だけです。
一応「遊歩道」なのですが、田んぼで作業しているオッサン以外に誰かが歩いているのを見た事がありません。
ご覧の通りクルマ一台分の幅員しかありません。



進入路を降りて行きます。
道の右側は地上げした地盤の法面ですが、左側には田んぼがあります。
この道はトラックやトラクター、コンバイン等が田んぼにアクセスする農道も兼ねています…というか今では農道がメインの用途になっています。



何か見えてきました。
橋の様です。



ここで関所の登場です!
用水路にワザと斜めに橋を設置して進入路にクランクを設けています。
橋自体も5ナンバーのコンパクトカーがギリギリ通れる幅しかない上に橋の前後が超狭いので、前後に長いセダンやワゴンは絶対に橋を渡れない設計です。

橋を渡ると広い空間があるので、行政が「妙な輩の溜まり場にならない様に」関所を設けたのだと思いますが…
本当に通りたい人達にとってはクソ迷惑な障害物でしかありません。



公園に近づいてきました。
そして徐々に草が増えてきました。
前はこんな大量に生えていなかった筈なのですが…



「2t未満は通行不可」どころかトラクターしか通れねーじゃねーか!
コンパクトカーがギリギリ通れる幅員のある進入路なのですが、ここまで草が凄いと歩行者すら通るのが困難です…



『千と千尋の神隠し』状態になりました。公園の入口すら判らない有様です。
行政が草刈りとか最低限の管理をする義務があると思うのですが…
いくら何でも放置し過ぎです。





…着きました。
ラピュタの庭園もビックリの荒れっぷりです。後ろの山と同化しています。
昔はコンパクトカーを公園の中まで乗り入れた事もあります。写真からは信じられないでしょうが、間違いなく普通の公園です。しかも結構広い公園です。

工業団地建設当時はおそらく「昼休みにお弁当を食べたりする憩いの空間」的な発想でこの公園を整備したのでしょうが…
誰がこんな田んぼの真ん中で蚊に刺されながら弁当を食べるんだ?
完全に失敗しているとしか思えません…


仕方なくクランク橋の奥の広い場所に戻ります。
今回のロケはここで行います。
ここなら20mの標的射撃も余裕です。



反対側を見ると道路が見えますが、道路側からは簡単にはコチラは見えません。仮に見えたとしても何をやっているかは絶対に判らないでしょう。
走行するクルマから一瞬人影が見えたとしても、その一瞬で「エアガンを手に持っている!」と判別するのは不可能だと思います。



的はいつものモンスターエナジーウルトラ(白缶)です。
前回ちょっとだけ使用したので若干凹んでますが、概ね新品です。



今回は他人の目を気にする必要が全くなかったので、思う存分、好きなだけ時間をかけてジックリ撮影しました。

やっぱり屋外でエアガンを撃つのは楽しいです!

府中湖は常に風が吹いていますが、コチラはほぼ無風です。初投入のラムダジャパン製6.05mmインナーバレルの性能をチェックするには最適の環境です。
銃自体もカスタムのカタマリといえる代物なので、基本的な作動確認からアンビスライドストップの作動確認、10mと20mの標的射撃と入念に作動確認を行いました。

それではご覧下さい。


最初に動画をUPしたのは水曜日ですが、UPした後に動画リストをチェックしていると…以前UPした「メープルリーフ製クレイジージェットインナーバレルの標的射撃」の動画がいつの間にか削除されているのを発見しました!

コチラです


おそらく特定の商品名が入っていたのが削除された理由だと思います。この時の標的射撃では芳しい成績が出なかったので、販売元がクレームを申し出たのでしょう。

今回の動画はあくまでも「エアガン最速のGen5完成!」が本題なのですが、動画内に「ラムダジャパンの6.05mmインナーバレル」というキャプチャーを入れていたので一旦削除して、編集し直した動画を再度UPしました。

本題と関係のないトコロで削除されてはたまったモノではありません。
世間様に向かって物申すからには細心の注意が必要です。

ラムダジャパン製6.05mmインナーバレルは決して悪い商品ではありません。
むしろ数あるインナーバレルの中では優秀な部類に入ると思います。

○ 初速計測
   一回目 73.94m/s
   二回目 73.82m/s
   三回目 71.29m/s
   四回目 72.55m/s
   五回目 70.45m/s
  平均初速 72.41m/s

○ 標的射撃 10m
   25発中12発ヒット(48%)

○ 標的射撃 20m
   26発中2発ヒット(0.7%)

20mではパッとしませんでしたが、コレは主に私のウデに問題があると思います。
10mでは驚異の12発ヒット! 実に五割近い命中率です! 10m以下の近距離用と考えれば素晴らしいインナーバレルです!
初速の変動もなく70m/s台前半で安定しています。
総じて高いポテンシャルを秘めたインナーバレルだと思います!





三月から始めた「グロックGen5カスタム」が無事に終了しました。
実に四ヶ月の月日を費やした渾身のカスタムです!
加工していない部分がないフルカスタムながら、見た目は実に落ち着いたフツーのグロックGen5です。
こういう「羊の皮を被った」的なカスタムも良いモノです。

そして今回は…

世界最速のグロックGen5のエアガン!!(多分)

この称号が欲しくて頑張りました!
まぁこんな酔狂なカスタムを行う方が他にいるとは思えませんが…



今回初めて動画に音楽を入れてみました。著作権フリーの音源をダウンロード購入したロシア民謡の『一週間』です。
この曲を選んだのは、この一週間が①大雨の災害あり ②翌日の晴天&梅雨明け宣言あり ③人間ドックあり ④ロケ場所変更あり…の怒涛の一週間だったからです。

しかも木曜日がまさかのWindowsの半年毎の大規模アップデートでPCがまともに動かず、金曜日(昨日)の夜から記事を書き続けて今に至りました。
本当に大変な一週間でした。

記念すべき100記事目が記念すべき内容になりました!
グロック編はこれで終了です!
パチパチパチ!

次回はマカロフです。
お楽しみに!

(さらに…)

マルイG17改G17Gen5⑰

今日は昼前まで爆睡しました。起きると台風一過の晴天です。
四国は徳島県と高知県で積算雨量800mmを超える大雨となりましたが、香川県ではそこまで大雨にはなりませんでした。
私は高知大学出身なので、高知で自然災害が発生すると他人事とは思えません。
今回の台風でもドキドキしながら災害情報をチェックしていました。



寝過ぎアタマでボーっとしていると…郵便が届きました。
マッドさんからです! 完成したスライドが戻ってきました!
実に二ヵ月ぶりの里帰りです。
事前にメールも何もなかったので驚きましたが、まぁよくある事です。



綺麗に刻印が施されています。
グロックなので無機質な刻印ですが、無刻印よりは100倍良いです!
やはり銃に刻印は不可欠だと改めて思います。



Gen5刻印です!
たかが ”Gen5” の四文字ですが、単なる刻印カスタムとは訳が違います。
ダブルスプリングのリコイルSPアッセンブリーやアンビスライドストップなどを完全再現して、完璧なグロックGen5を製作しました。
その苦労の集大成がこの ”Gen5” の四文字です。感慨深いです!



その意味を込めたオリジナル刻印を依頼しました。
”FpdtR.2018.5.4” です。

”FpdtR”=”First production Run" です。「初回生産分」という常用句で主にナイフ業界で用いられます。
昔、ナイフ収集にハマっていた時期がありました。その頃はこの ”Firtst production Run" の文字が輝いて見えたものです。



コレは「初回生産分1,000本の内の618本目の商品」です。
こういう「何本目」が特定できるナイフや高級ナイフメーカーの初回生産分は通常生産分より高額な事が多く、モノによってはプレ値が付く場合もあります。
もちろん売却する際にも高値が付く場合が多いです。

しかしこの ”Firtst production Run" という常用句がナイフ業界特有の表現である事から「何を意味しているのか分からない」とか「いつ買ってもこの言葉が書かれているんだが?」という顧客の疑問や不満があるのも事実です。
コチラです



中にはこんなのもあります。「初回生産分5,000本の内の一本」という意味ですが、ナイフ業界は非常に限られた特殊な世界なので、総生産数が5,000本未満というお粗末な商品も珍しくありません。

海外の有名ハンドメイドナイフ職人のナイフなど一本数十万円もする高額商品です。安価なのも高額なのも多数コレクションしていましたが、お金が続かないのと、エアガン以上に他人様に見せられないどころか合法的に持ち歩く事すらできないので辞めてしまいました。

…話が脱線しました。

今回はフレームのGen5化とアンビスライドストップが完成して、事実上グロックGen5の完全再現が完了した5月4日を記念して刻印してもらいました。
加えて「世界最速のグロックGen5のエアガン」という意味も込めています。


この動画を撮影したのが5月4日です。
この時はアンビスライドストップのガタつき未修正状態で撮影しましたが、今はガタつきを修正し、アンビスライドストップレバー全体をガッチリ補強しています。
今の状態なら右側スライドストップを操作するだけで確実にホールドオープンを解除する事ができる筈です、が…

それは後のお楽しみ!

作動チェックは後回しにして、先に塗装を行います。
先に作動チェックをしても塗装後に塗膜の厚み調整などで再度作動チェックしなければいけないので、塗装前の作動チェックはあまり意味がありません。





実は刻印加工以外に「いくらプラリペアで埋めてもヒケて浮き出てくるスライドの接合跡を完全に消して欲しい」という、他力本願な加工もお願いしていました。

見事に消えています!

プラリペアがヒケけるのは模型業界では常識なので、マッドさんもほとんど使用しないそうです。どうしても使用しなければいけない場合には200度?以上の高温で完全硬化させて絶対にヒケが生じない処理を施すのだがメンドクサイので滅多にこの作業は行わないと仰っていました。
今回は企業秘密の材料でヒケを埋めて接合跡を綺麗に消して頂きました。

スライド全体がマットブラックで塗装されていますが、コレはマッドさんの刻印加工に含まれる基本メニューです。刻印を彫り直す際に元の刻印を埋める必要があるため、刻印消去した表面をマットブラックで塗装してから新しい刻印を彫ります。
マッドさんのwebサイトにも記載されています。
ページの一番下に「★★刻印加工★★」があります。その中の一番下の「◇注意◇」に下線引きで記載されています。





写真の黄色い丸に注目!
何とマルイグロックでは省略されていたエキストラクターのモールドがワンオフ加工で完全再現されています!

マッドさんがWAシグマSW40Fの記事を見て頂いていたのかどうか分かりませんが、私が記事中で「WAでは20年前のシグマでさえモールドで再現しているのにマルイグロックでは一切再現されていない」とボヤいていたエキストラクターがサプライズ加工で見事に再現されていました!



サプライズと言えばスライド先端下部のダストカバー部分も綺麗な表面仕上げが行われていました。ココはヤスリ傷で表面が荒れていたのですが、スライドをフレームに組み込めば見えなくなる部分なのでそのまま送りました。それが帰ってくると見事にツルツルピカピカに仕上げ直されていました!

ビックリしましたが感謝感激です! ありがとうございました!

という訳で早速塗装します!

今回使用するのは、イサム塗料のウレタン「ミディアムグレーメタリック」です。
いわゆるガンメタリック系の色ですが、買ってはみたものの色が合う銃がなさそうなので今まで使うのを躊躇していました。
コチラの方がブログで紹介されています。



一番下の黒いスライドがグロックGen5です。
グロックGen5は従来の金属系特殊コーティング ”DLCコーティング” が進化して黒味の増した ”nDLCコーティング” が施されています。
この結果、従来のDLCコーティングよりガンメタリックに近い色合いになりました。
いよいよミディアムグレーメタリックの出番です!



いつもはこんなに丁寧に養生しないのですが、このグロックGen5はスライド内側のクリアランスがシビアなのでティッシュペーパーでしっかり養生します。

今日は風がありましたが貴重な晴天を逃す手はありません。風をカラダでブロックしながら塗装します。風が舞うと塗料が目に入って痛いのですが気にせず続行します。
屋外での塗装はスピードが命です。モタモタ塗装しているとタレたりホコリが付着したりするので、ササッと済ませるに越した事はありません。
塗装ブースをお持ちの皆様が羨ましいです…



ウレタンスプレー塗料は一日で使い切らないといけないので、エアガン程度の塗装面積では使い捨て感覚で割り切って使用しなければいけません。

今回は思いのほか良い色合いだったので、他の銃のスライドとアウターバレルも一緒に塗装しました。それでも1/3くらい余りましたが。
「他の銃」はまた別の機会に紹介します。
暇潰しのお供にしている安いエアコッキングです。

塗装を終えて改めて本体を見てみると…スーパーブルーで染めたトリガーバーの加工部分にうっすらと赤サビが浮いています。
赤錆をティッシュで拭き取ってシリコンオイルを塗布しました。



その他の部品に異常は見られません。
トリガーバーを元通り組み込みますが、この時点では他の部品にはシリコンオイルは塗布しません。
スライドの塗装が完全硬化した後の塗膜調整と擦り合わせの際に内部が乾いている方が塗膜の削り粉などがベタベタ付着せずに済みます。
完全に擦り合わせ調整が終われば、その時点でシリコンオイルを塗布します。



これですべての作業が終了しました。
後はウレタン塗料の完全硬化を待つだけです。
78時間後が待ち遠しいです。

週末は金土日と、まさかの早朝始業~深夜終業三連発です。
フツーのサラリーマンはカラダが資本ですが、ここまで寝不足と肉体労働が続くと体力が持つのか不安になります。
ま、カラダがどんどんムキムキになっていくのが嬉しかったりするのですが。

次回に続きます。

(さらに…)