マルイG17改G17Gen5③

ホームセンターでドリルビットと切削砥石を購入しました。
これでスライドストップ製作を再開できます。



と言いながら開封すらしていません。
仕事の合間に購入したものの、忙しくて放置していました。
しかも土日の仕事が超ハードだったので全身筋肉痛です。

今回はスライド加工を行います。
マルイG17(Gen3)スライドを加工してGen5スライドを製作します。
本来はスライドストップ製作より先に行うべき加工です。

この加工に際し、事前にオクでマルイG26のスライド一式を入手しておきました。



そしてパーツ取り用にアローダイナミック製G17Gen4を購入しました。

現在入手可能な海外製グロックGen4エアガンの中で、各部の形状をパーフェクトに再現している唯一の製品がこのアローダイナミック製G17Gen4です。
悲しいかな「品質はともかく」という但し書きが付きますが。
コチラです

ご覧の通り、グロックGen4を完全再現しています。
グリップのRTFテクスチャーに加えて、ダブルスプリングのリコイルSPアッセンブリーと、3mm後方に移動したスライドロック位置も完璧に再現されています。
遠くから見れば素晴らしい製品です。あくまでも「遠くから見れば」ですが…





この製品はスライドとアウターバレルがメタル製です。
スライド操作をすると「シャキン!」と金属音が響きます。昔の「メタル銃大好き時代」の私なら大喜びしていたでしょう。

しかし…



破壊しました。
人それぞれ考え方は異なるでしょうが、今の私はメタル銃は持たない方針です。
「白」「グレー」「黒」の意見が飛び交う現状は、100%安心してメタル銃を所持できる環境とは言い難いと思います。
少しでも「グレー」の要素が含まれるモノは持たないのに越した事はありません。



コレが目的のパーツ、Gen4リコイルSPアッセンブリーです。
銃全体の品質も性能もイマイチなのに、このパーツだけ異常に完成度が高いです。
カスタムパーツとして単品販売してくれれば最高なのですが。

マガジンキャッチもGen4から形状が変更されています。
コレもパーツ取りしました、が…
このパーツ、プラリペアが反応しません。
恐らくジュラコン(POM樹脂)製だと思われます。



スプリングの固定位置が異なりますが、加工すれば容易に対応できます。
しかしマガジンを保持する高さがマルイG17と異なる場合、調整が困難です。
指掛け部分だけマルイG17のマガジンキャッチに移植する方が無難ですが、その場合、ジュラコンとABS樹脂を強力に結合させる接着剤が必要です。
工夫次第では使えるかもですが、現状では要検討です。

それではスライドを加工します。

まずはスライド右側にスライドストップノッチ加工を施します。
Gen5のアイコンとも言える部分です。





棒ヤスリとペーパーで左右対称に削ります。
10分位でサクッと完成しました。

仮組みしてみます。
実銃同様に反対側の景色が見えると思いきや、実銃とエアガンではインナーシャーシの位置が違う様で、反対側は見えませんでした。
ちょっと残念です。



続いてスライド先端の加工を行います。
マルイG17とG26のスライド先端を同じ位置で切断して入れ替えます。
両者ともスライド幅24mm、高さ20mmの同一寸法なので問題ありません。

試しにG26スライドをG17フレームに組み込んでみます。
マルイのグロックシリーズは互換性の高さが特徴…と思いきや、ここで問題発生!
G26スライドがG17フレームに組み込めません!

G26スライドの前面下部がG17より大きいので干渉しています。
G17とG26のスライドは互換性がありませんでした!
既出のネタかも知れませんが、私は知りませんでした。



フレーム先端にスライド前面下部の輪郭をケガきます。
G26スライドの方が1mm大きいです。
この部分を棒ヤスリとペーパーで削り落とします。



インナーシャーシ先端もG17サイズなので干渉しています。
太いGen4リコイルSPアッセンブリーを組み込めば更に干渉するでしょう。
削るより切り取る方が楽です。



サクッと切り取りました。
これでようやくG26スライドがG17フレームに組み込めました。
先が思いやられます…



改めてスライド先端の入れ替え加工を行います。

G17とG26のスライド先端を切断します。
少しでも接合面を長くするために斜めに切断します。



切断面の内側をリューターで凸凹に荒らしておきます。
接合面を少しでも増やすために欠かせない加工です。



スライドが切断前と同じ長さになる様に両者をセロテープで固定します。
両者が干渉して全長が長くなる場合、干渉している部分をリューターで削ります。
削ると必ず隙間ができますが、プラリペアで埋めるので問題ありません。

上下左右の四面をツライチかつ曲りのない一直線に固定します。
ココで手を抜くとスライドが曲がってしまいます。
地味ですが最も重要な作業です。





内側からプラリペアで溶着します。

まず凸凹の隙間から外側に流し込みます。
続いて内側を盛り固めます。荒らした凸凹が埋まる様に盛り重ねます。
結構な量のプラリペアが必要です。



強度が必要な場所なので最低でも一時間は乾燥させます。

カチカチに硬化したのを確認してセロテープを剥がします。
この段階ではスライド外側の凸凹が完全に埋まっていません。
改めて外側にプラリペアを盛って乾燥させます。





硬化直後の状態です。
G17とG26のスライド表面仕上げの違いが目立ちます。G17のザラザラ仕上げに対してG26はツルツル仕上げです。

外側のプラリペアを削り落とします。
400番のペーパーでガンガン削って、600番と1,000番のペーパーで仕上げます。



内側のプラリペアはリューターと棒ヤスリで削り落とします。
1911系は少々凸凹が残っていても作動しますが、グロックやUSPの様にチャンバーがロッキングブロックを兼ねる銃はスライド内側が非常にタイトなので、凸凹が残っているとスライドが引っ掛かって上手く作動しません。
徹底的に凸凹を除去して平面を出します。



スライド先端がG26形状になりました!
研磨したおかげで表面処理の差がなくなりました!
角材の様なグロックのスライドは削り加工が非常に楽です。



しかし違和感がないと言うか、あまり変わっていないと言うか…
劇的な変化は感じません。
実用最優先とはいえ、四回目のモデルチェンジでようやくこの地味な変更とは…
保守的にも程があります。
オーストリアの国民性でしょうか?



それではスライドを組み立てて…と、ここでまた問題発生!
アウターバレルが入りません!
どうやっても写真の位置から先にアウターバレルが入ってくれません。



もしかして…と思って、G17とG26のアウターバレル外径を計測してみると…
寸法が違います!

何とG17とG26はアウターバレルの互換性もありませんでした!
コレも既出のネタかも知れませんが、私は知りませんでした…



アウターバレル外径
 ・ G17 13mm
 ・ G26 12mm

移植したG26スライド先端のアウターバレル穴を1mm広げないと、G17のアウターバレルが組み込めません。
棒ヤスリで削って広げました。

これでOK…と思いきや、またまた問題発生!
今度はリコイルSPガイドロッドの先端が入りません!



まさかのトラブル二連発です!
今度はリコイルSPガイド穴を広げないといけません。
おぉぉ…



リコイルSPガイドロッド先端部分
 ・ G17 10mm
 ・ G26 9mm

奇しくも同じ1mm違いです。
棒ヤスリでリコイルSPガイド穴を1mm削って広げます。

削り終えてリコイルSPガイドロッドが入るのを確認して組み立てます。
が、しかし…
またまたまた問題が発生しました。



リコイルSPガイドロッドが前方に3mm突出します。

これは冒頭で記した「アローダイナミック製Gen4はリアル形状なのでスライドロック位置が3mm後方に移動している」故にチャンバーブロック位置も3mm後方に移動しており、その3mmを補うためにチャンバーブロック前面から計測したインナーバレル長とリコイルSPガイドロッド長が延長された結果です。



インナーバレル長(チャンバーブロック前面から先端まで)
 ・ マルイG17(Gen3) 72mm
 ・ Gen4 77mm

リコイルSPガイドロッド長
 ・ マルイG17(Gen3) 79mm
 ・ Gen4 82mm

とりあえずリコイルSPアッセンブリーを分解します。
後端の六角ネジを抜くだけの簡単作業です。



六角ネジ一本で完全分解が可能です。非常に良く考えられた構造です。
ま、考えたのはグロック社ですが。
スプリングが硬過ぎないのが好印象です。



幸いな事にリコイルSPガイドロッドはジュラコン製でした。
ネジ穴がなくなりますが仕方ありません。後端を3mmカットします。
そしてドリルビットでネジ穴を新設します、が…
各々の径が違います。

・ 六角ネジ径 2mm
・ ネジ穴 1mm

ジュラコンの粘りを利用して、タッピングネジの要領で強引にねじ込みます。
こういう場面ではとても便利な樹脂素材です。



そしてスライドを組み立てます。
ようやく完成しました!



実銃のリコイルSPガイドロッド先端はスライドとツライチです。
しかしそこまでは拘って先端部分を削ると強度が落ちてしまいます。
コレで良しとします。

フレームに組み込んでみま…と、ここでまたまたまたまた問題発生!
四回目のトラブルです!



組み込むとリコイルSPガイドが5mm突出します。
しかもスライドを一杯まで引いてもスライドストップ位置まで後退しません。
こんなトラブルの原因はひとつしかありません。
太いGen4リコイルSPアッセンブリーとインナーシャーシの干渉です。
あらかじめ先端部分を切り取っていましたが、後端が干渉している様です。

ココは切り取る訳にはいかないので削ります。
限界まで低く削ります。
固定ネジの頭も削ってセフティ板バネとツライチまで削り込みます。



ここまで削ってようやく組み込む事ができました!
まさかここまで苦労するとは思ってもいませんでした。
ま、やっている事は「三個イチ銃の製作」なので簡単な部類には入りませんが…

組み込むとこうなります。
といっても普通のグロックの写真にしか見えないのが悲しいトコロです。



駄菓子菓子!
まさかの五度目のトラブルが発生しました!

スライドを引き切るとロックしてしまいます。
スライドストップは製作中なので組み込んでいません。
それでもロックします。
おいおい…



この位置でロックします。ちょっとスライドを押した位では元に戻りません。
スライド後端を「ガン!」と叩かないとロックが外れません。
マガジンの有無は関係ありません。
インナーシャーシは限界まで削っています。それにロックが外れる時に「カチン!」という軽い衝撃と金属音が発生します。インナーシャーシが原因ではありません。

正直、意味が分かりません…

ガチャガチャ…
ガン!

ガチャガチャガチャガチャ…
ガン! ガン!


ガチャガチャ…カチン!
スコン!

……!??

全くの偶然ですが、ロックした状態でトリガーを引くと「カチン!」という軽い衝撃と金属音が発生してロックが外れました!

これで原因が判りました。

スライドがオーバーランしてトリガーバーを通り越しています。そしてトリガーバーがスライドをロックしてしまっています。
トリガーを引くとロックが外れるのは当然です。



G17改G34を見てみました。
見事にトリガーバーの寸前でスライドが止まっています。



マルイグロックのスライド後退量を規定するのはスライド先端下部とインナーシャーシの接触位置です。
両者が物理的に接触する事でスライドがオーバーランしない構造になっています。



計測すると、オーバーランを5mm前方で止めればトリガーバーを乗り越えません。
この「5mm」という数値、どこかで出てきた様な…と思って記事を遡ると、インナーシャーシを削る前にリコイルSPガイドが突出していた数値が5mmです!

色々なトコロが関連しているのですね…
エアガンは奥が深いです。

という訳で、スライド前方下部に5mmのスペーサーを取り付けます。
材料はABS板です。



Infinityのスライド後部をプラ版(スチロール樹脂)で修正しましたが、その後マッドさんから「スライドの歪み修正の最中にプラ版の部分が全部溶けたよ。スチロール樹脂とABS樹脂は同じ用途では使えないからね。別物と考えた方が良いよ」とアドバイスを頂いたので買っておいたモノです。
コチラです

5mmのABS板は加工に難儀しそうなので、2mmと3mmのABS板を切り出します。
そしてスライドに当てて輪郭とリコイルSPガイド穴をケガきます。
輪郭はニッパーで雑に切りましたが、硬くて3mmが限界です。



そして穴を開けます。
これまた大雑把ですが、取り付け前の下準備はこれで十分です。



これをプラリペアでスライドに溶着して整形します。
棒ヤスリで外側と内側を削って大雑把に形状を整えます。
仕上げは作動を確認した後に行います。



但し、このままでは厚過ぎてアウターバレルが組み込めません。
現物合わせでアウターバレルが干渉する場所を削り落とします。
この加工はリューターで行います。



リコイルスプリングを組み込むとこんな感じです。
5mmも暑さが増したのに違和感がありません。
「言われてみればこんなカタチだったかな?」という感じです。



これでスライドを引き切ってもオーバーランする事はなくなりました。
安心してガチャガチャできます。
スライド後退位置はスライドストップと同じ場所です。



ようやく「すべての部品を組み込む」という当たり前の事ができました。
想像を遥かに超える悪戦苦闘をしてしまいました。
ここまで苦戦するとは夢にも思っていませんでしたのでビックリです。

しかし現状でスライドの動きが物凄く渋いです。
ガスを入れてBB弾を撃つ事はできますが、一発ごとにスライドが止まります。
原因は不明ですが、アウターバレルとリコイルSPアッセンブリーが干渉している可能性はあります。

スライドストップ製作どころではなくなってきました。
まずは本体を快調作動の状態に完成させるのが最優先です、が…
なかなか一筋縄では行きません。
ま、それが楽しいのですが。

次回に続きます。

(さらに…)

マルイG17改G17Gen5②

それではカスタムを始めます。
ベースガンはInfinityと同じ様に新品のG17を使用します。



Infinityの時にも書きましたが、実売価格が安いマルイの銃は中途半端な中古をオクで入手してカスタムするよりも、新品をカスタムする方がリフレッシュに余分なお金と手間と時間がかららないので結果的に安上がりです。
それに新品をカスタムする方が作動良好な状態を長く楽しめると思います。

今回も一発も撃たずに分解します。
まずはスライドです。



ハンドガン用のツイストバレルが廃版で入手が困難です。
昨年それに替わるインナーバレル探しを行いましたが、扱いが難しいタイトバレルばかりでしたので、最近は純正インナーバレルの先端を黒染めして使用しています。
なのでチャンバーは分解しません。

ロケットバルブとブラックバレルをサクッと組み込みます。
スライドはまだまだハードな加工が控えていますが、それは後回しにします。



続いてフレームを分解します。



いきなり本丸のアンビスライドストップを製作します!
ま、どうしても上手く行かなければ諦めますが…

グロックのフレームはスライドストップが下がった状態でスライドに干渉しない様に、スライドストップを沈み込ませる凹加工が施されています。
この凹加工をフレーム右側に行います。





仮組みしてみます。
左右対称の凹部分から背景が見えています。



実銃と同様にトリガーバーの外側に右側セフティレバーを組み込む予定ですが、現状ではトリガーバーがフレーム内側に接触しています。
これではトリガーバーの外側にセフティレバーを組み込む事は不可能です。


そこでこんな切削ビットでフレーム右側の内側を削ります。
ABS樹脂がリンゴの皮みたいにサクサク削れる超強力な切削ビットです。



とりあえず強度は二の次で可能な限り深く削りました。
削り過ぎて刻印部分の裏側に穴が開きました。
ま、予想以上に削り代が多くて深く削れたので良しとします。


改めて仮組みすると削った効果が一目瞭然!
トリガーバーの外側に数mm程度の空間ができました!
フレーム内側にトリガーバーの影が映っているのが証拠です!



この空間はマガジンを挿しても維持されます。
元々マガジンとトリガーバーは接触しない設計です。マガジンの有無で空間の広さが変化する事はありません。



この空間に右側スライドストップを組み込みます、が…
問題は位置と形状です。

実銃のトリガーを挟んで二股に分かれる形状が一番良いのですが、私の様な金属加工の素人がコレを再現するのは不可能です。
こんなスライドストップを製作する切断工具も切削工具も持っていませんし、トリガーとインナーシャーシを一発勝負で大加工する技術もありません。
旋盤でもあれば話は別なのでしょうが…



既存の左側スライドストップに右側スライドストップを合体させるのが、エアガン的に実現可能な方法だと思います。
という訳で、まずは紙でスライドストップのテストピースを作製して、最適な位置と形状を探ります。

色々試した結果、この位置と形状が一番良いと判断しました。
ここならマガジンにも干渉しません。






今回、三種類のステンレス板を用意しました。
各々0.3mm、0.5mm、1mm厚のステンレス板です。



紙のテストピースと同じ形状にステンレス板を切り出します。
コレは0.5mm板です。
試した結果、この若干傾斜したL字板はボツになりました。
改めて直角のL字板を切り出して使用します。



0.5mmは硬いので0.3mmで…と思いましたが、0.3mmは薄過ぎて全く使い物になりません。
写真の左側が0.3mmです。コレを元に右側の0.5mmを作製しました。



コレを曲げたり伸ばしたり切ったり削ったり…
試行錯誤を繰り返した結果、ようやく左側スライドストップと合体させる段階まで到達しました!

写真には全く写っていませんが、スライドストップとの接合面にドリルビットで二箇所、直径1mmの穴を開けました。そして直径1mmの真鍮棒…はなかったので真鍮製の小クギを差し込んでカシめて固定しました。

素人丸出しの雑な加工です…



写真の上側に写っているのはGUARDER製スチールスライドストップの指掛け部分を切り取ったモノです。
左側用のモノを右側に使用するので、必然的に左右反転します。

実はこの「左右反転」が曲者なのです。

スライドストップの形状はこのようになっています。
スライドがホールドオープンする際には、外側から見えている「スライドストップレバー」から3mm前進した箇所にスライドが接触します。
コレは実銃もエアガンも同じ構造です。



つまり「スライドストップレバー」の部分を切断して左右反転させると、右側スライドストップが左側より3mm分だけ早くスライドと接触します。しかし左側スライドストップはノッチの切り欠きから3mm遠いために完全に上がりません。
アンビスライドストップは左右が連動して動くため、左側が上がらなければ右側も上がりません。
結果的にスライドストップが機能しない事になります。

それを避けるために、今回は右側スライドストップレバーを3mm前進させて、左側と同じ位置でスライドと接触する様に合体させます。

しかし手持ちのドリルビットがすべて摩耗してしまいました。
ミニリューター用のドリルビットでステンレスやスチールにガンガン穴を開ける訳には行かない様です…

明日、ドリルビットを買ってきます。
次回に続きます。

(さらに…)

マルイG17改G17Gen5①

今回から新しい記事が始まります。
たまには最新のトレンドを反映したカスタムを行ってみたいと思います。

最近の銃器業界でのビッグニュースといえば…

遂にグロックが第五世代(Generation5:Gen5)に進化しました!
最も注目されている銃といえばコレでしょう!



このグロックGen5は、一昨年の夏頃に米国FBIに制式採用されたグロックGen4の改良版 "G17M" と "G19M" を更に改良し細部の仕様変更を行った上で、昨年の秋に正式デビューを遂げたグロックシリーズ最新の銃です。
G17MとG19Mはコチラです
Gen5は現在、G17、G19、G26、G34MOS(Modular Optic System)の四種類が販売されています。全て9mm口径です。
コチラです

Gen5の代表的な特徴は以下の通りです。



① ライフリングが従来のポリゴナルライフリングから、グロック社が『マークスマンバレル』と呼ぶ一般的なライフリングに変更されました。
ま、エアガン的には無視しても良いと思います。



同時にスライド先端がG26と同じ面取りされた形状に変更されました。
ホルスターからの抜き差しを容易にするための変更です。
トイガン的には無視できませんが、コレを再現するとなると、G26のスライド先端を移植するしか方法がなさそうです…



リコイルSPプラグ先端の形状もG26と同じ様に見えますが、このリコイルSPアッセンブリーはGen4と同じモノで色は銀色です。
エアガン的には頭を抱えてしまいます…



② スライド表面処理が従来のDLC(Diamond-Like Carbon finish)からnDLC(new DLC)に変更され、従来のスライドより色味が黒くなりました。
一番下のスライドがGen5です。
エアガン的には簡単に対応可能です。



③ グリップ前方のフィンガーチャンネルが廃止されました。
実銃では大好評の変更ですが、エアガン的にはフィンガーチャンネルを削り落とした後にGen4の表面処理(Rouph Textured Frame:RTF)を再現する必要があります。
非常に難しい加工が必要です。

④ グリップ下部の左右がマグウェル形状になると同時に、前方が大きく丸くカットされました。前者はマガジンの挿入をし易くため、後者はマガジンを引き抜き易くするための改良です。
これもエアガン的には難しい加工が必要です。




⑤ スライドストップがアンビになりました。
これがトイガン的に最も再現が難しい変更点です。単に見た目をそれらしくするのは簡単ですが、機能まで忠実に再現するのは非常に困難です。





⑥ Gen3から採用されていたロッキングブロックピンが廃止されて、トリガーピン一本だけになりました。
元々これは強力な.40口径や.45口径の使用に耐える強度を確保するためにGen3から追加採用されていたモノですが、今回のGen5で改めて廃止されました。
その理由としてグロック社は「Gen5は9mm口径モデルしか販売しない」と公言しているそうです。FBI制式採用の17Mと19Mが9mm口径モデルだった事から、グロック社は「法執行機関から9mm口径以外のモデルの要請はないだろう」と判断しているらしいのです。
ま、エアガン的にはプラリペアで埋めるだけなので一瞬で再現可能です。



上記以外にもGen5ではGen4から20箇所以上の変更が実施されています。
グロック社の思惑に関する推測も記されています。
コチラです。

実は既に今日(昨日)マルイG17のカスタムを開始しましたが…
前置きを書いていると午前一時半になってしまいました。
これから寝ます。

次回に続きます。

(さらに…)

祝! 2000訪問!

さて、11月に1,000訪問を達成してから四ヶ月経ちました…

やりました! 2,000訪問を達成しました!
凄い! 素晴らしい! パチパチパチ!

秋以降は寒過ぎて銃が作動しないので屋外でのロケや動画撮影を行わず、割と軽めのカスタムが続いていました。
それでも飽きずに訪問して頂いた皆様、ありがとうございました!



次は3,000訪問を目指します!!

実はこの記事、昨日の夜に書こうと思っていましたが…
書けませんでした。

仕事が忙しくて帰りが夜中になったとか、そういう事ではありません。
昨日は三ヶ月毎の消防訓練で午前中はバタバタしましたが、午後は通常勤務で定時に帰宅しました。
記事を書く時間は十分にありましたが…

一昨日の3月14日はBUCK-TICK通算21枚目のアルバム『No.0』の発売日でした。
昼過ぎにショップから商品入荷の連絡がありましたが、一昨日はMk23の最後の記事を書くのに忙しくて買いに行けませんでした。

という訳で昨日の仕事帰りに購入しました。
中央に写っているのがニューアルバム『No.0』の初回限定盤ジャケットです。



バカみたいな写し方には理由があります。

テッポーの写真はテキトーに海外webサイトから無許可で拝借していますが、自分がファンクラブに加入しているアーティストとなると話は別です。
ファンクラブに電話して、ブログでアルバムを紹介する際の注意点を伺いました。

・ ジャケットの大写し写真は掲載NG
・ 歌詞を最初から最後まで文字に起こして全文を掲載するのはNG
・ DVDやブルーレイの動画をアップするのは当然NG

要はジャケ写だけでなく歌詞そのものも知的財産に該当するという事です。
web検索すれば山ほど出てくる「歌詞検索サイト」は実はすべてNGな存在です。
動画アップに関しては言うまでもありません。
コチラです

実はBUCK-TICKはその時々の世相や空気感に非常に敏感で、社会の趨勢を反映した楽曲を数多く生み出しています。
2002年にリリースされた『極東より愛をこめて』はノリの良いリズムとカッコイイ系の歌詞で人気が高く、一昨年のツアーでもガンガン演奏されました。



今回の『No.0』にも、昨年から緊迫した状況が続く北朝鮮情勢を意図したと思われる『ゲルニカの夜』という曲が含まれています。
モチーフが1937年4月26日の「ゲルニカ空爆」なのは明らかです。

が、しかし…

重い曲です。物凄く重い曲です。
トラウマになって眠れなくなりそうな、とにかく胸にズシン!とくる曲です。

許して下さい ねぇ神様 何でよ 何でよ お願いだよ
君の躰 吹き飛んでゆく 愛する者達を連れてゆく
僕の街が燃えているよ 愛している 愛している
さようなら

この曲を聴くと「無邪気にテッポー弄りなんかしていいのか?」「拳銃なんて人殺しの道具以外の何物でもないんじゃないか?」と、重い気分になってしまいました。


最近はBUCK-TICKもメジャーになったもので、アニメの主題歌などを多数手掛けた影響なのか、毎回ライブ会場は20代前半の若い女の子達で一杯です。
客層の若返りです。とても良い傾向です。

現在、公式webサイト上に「ニューアルバム『No.0』全曲視聴トレーラー」がアップされています。
これは所属先のビクターエンターテイメントが公開している動画なので、私の様な個人が自分のブログにアップしてもOKです。
これもファンクラブに確認しました。

このトレーラーの12曲目に『ゲルニカの夜』の冒頭部分が収録されています。
重いリズムに重い歌詞。
救いのない世界が展開されます。



昨日初めて聴いて、二度見ならぬ二度聴き、いや五度聴きくらい聴いて…
すぐに寝ました。
お気楽なテッポーの記事を書く気にはなれませんでした…

三曲目の猫をテーマにした『GUSTAVE』を聴いた時点では「あー、今回も安定のBUCK-TICKっぷりだなー」と油断していただけに衝撃がハンパなかったです。

お髭がくるくるCool おしゃれさんだね
真夜中過ぎのパーティー Heroine決めて

デビュー以来変わらない毒っ気全開です。
英語表記で誤魔化してもヘロインはヘロインだろ!
しかも、よりによってこの部分が視聴トレーラーでバッチリ聴けてしまいます!
これはイカン!

とまぁ、こんな感じの2,000訪問達成!でした。

(さらに…)

KSC H&K Mk23⑦

ようやく風邪が治りかけてきました。
前回の記事を書いた頃がほぼピークでしたが、今は快方に向かっています。
とはいえ油断は禁物です。



Mk23の最終仕上げを行います。
KSC Mk23の外装で唯一不満なF/Rサイトのドット部分を加工します。

実銃Mk23のF/Rサイトです。
ドット部分に鮮やかな白色の素材が埋め込まれています。
抜群の視認性です。

対するKSC Mk23のF/Rサイトです。
ドット部分に半透明のPP樹脂が埋め込まれています、が…
物凄く暗い色なので全く視認できません。



しかしそこは突出した外装の再現度を誇る古き良きKSC製品です。
意味のない造形は行いません。
この中途半端な半透明のPP樹脂にも意味があります。
素材選びに失敗している印象は否めませんが、ちゃんと意味があるのです…



PP樹脂を細いドリルビットで削り落とします。
ドット部分の丸い穴を削ってしまわない様に慎重に削っていきます。

穴は結構深いです。
奥まで削ってPP樹脂を完全に除去します。

削ります…

ドンドン削ります…

……ズコッ!

なんとPP樹脂が反対側に抜けました!
凹形状の穴かと思いきや、トンネルの様にサイトの前後を貫通していました!



完全に貫通しています。驚きのトンネル構造です。
棒状のPP樹脂が「ズコッ」と抜けた時にはビックリしました!

リアサイトも同じ構造です。棒状のPP樹脂が二本挿入されていました。
清々しい貫通っぷりです。



ふたつのトンネルが綺麗に並んでいます。
なんとも大胆かつ無駄に手間のかかる構造です。

しかしこれでは前方からドットの穴が丸見えです。
実際、リアサイトを前方から見ると綺麗にトンネルが貫通しています。



これはちょっと…と思いながら実銃写真をwebで探してみると、なんと実銃のF/Rサイトも同じトンネル構造になっていました!
リアサイトは前方からもドット部分に挿入された白色の素材が目視できる構造です。

ここまで再現するか! KSC!

まさにKSCの本領発揮! と言わんばかりの驚異の再現度ですが…真っ白な樹脂を使用しないとコレは再現できないのでは?
事実、PP樹脂を除去するまでは全く気付きませんでした。



思うにKSCは敢えて半透明のPP樹脂を使用する事で、ドット部分が外光で薄く光る仕様を試みたのでは!?
それ以外に半透明のPP樹脂を用いる理由が見当たりません。

しかし悲しいかな、素材選びに失敗していると言わざるを得ません。
いくら半透明のPP樹脂でも、この長さでは外光は透けません…



外装がほぼパーフェクトなMk23ですが、このF/Rサイトのドット部分だけは思惑通りに行かなかった様です。
普通に真っ白な樹脂を挿入した方が良かったと思います。

という訳で真っ白な樹脂を挿入します。



100円ショップで購入したミニサイズのカゴです。
裏側の磁石で色々な場所に設置できます。
素材はPP樹脂です。

このカゴの細く丸い棒状の部分を切って使用します、が…
棒状の部分がF/Rサイトのトンネル部分より太いので、更に細かく切ります。



そしてトンネル部分に差し込んで、ライターで炙って柔らかくします。
柔らかくなったら素早くグッ!と押し込みますが、この段階ではサイト正面から見える部分はグニャグニャで汚い状態です。

反対側から少しだけドット部分を押し出します。
そしてグニャグニャ部分をカッターで切り落として整形します。



ドット部分の視認性が格段に向上しました!
これでようやく「ドット」と呼べる状態になりました。



リアサイトのドット部分の整形が少し粗くなりました。
とはいえジックリ見ないと分からない程度の荒れ具合です。
視認性に影響はありませんので、これで良しとします。



リアサイトを前方から見るとこんな感じです。
実銃はもう少し前方まで白色の素材が出ていますが、形状が複雑でPP樹脂の断面を綺麗に整形するのが非常に難しいです。
とりあえず整形の粗さが目立たない状態に留めました。

サイトピクチャーはこんな感じです。



F/Rサイトのドット部分はこれで完成です。

いよいよ最後の加工を行います。
民間仕様(MARK23)のF/Rサイト側面に施された識別用の凹加工を再現します。




映画『アイアムレジェンド』でウィル・スミスが使用するのは民間仕様(MARK23)ですが、私のMk23は米軍正式採用モデル(Mk23 mod 0)ですので、F/Rサイトの凹加工がありません。
民間仕様を再現するには、F/Rサイトに凹加工を施す必要があります。



しかし…

「スライドの刻印が "USSOCOM" なのにF/Rサイトを民間仕様にしてしまうと、銃全体の辻褄が合わなくなるのでは!?」

こう思われる方も多いと思います。
実は私もそう思います。

そう思ってMk23の刻印をwebで徹底的に調べましたが、いくら調べても米軍正式採用モデル(Mk23 mod 0)の刻印が解明できません。



詳細は不明ですが、フェイズ2プロトを使用中の写真です。
銃は右向きです。
コチラです



コチラも詳細は不明ですが、シールズまたは海軍特殊舟艇チーム(Special Boat Team)の写真らしいです。
ここでも銃は右向きです。
コチラです。
つまり「コレはホンモノの米軍正式採用モデル(Mk23 mod 0)だろう」と思われるMk23の写真には、スライド左側の刻印が写っていないのです。

Mk23はトライアルの公平性や透明性を示す必要性と、H&Kの販売戦略に関する政治的配慮から、詳細なスペックに加えてフェイズ1、フェイズ2、フェイズ3(正式採用モデル)全モデルの写真も公開されました。

しかしこの事と「実際の使用状況」を公にするかどうかは全く別問題です。
特殊部隊の使用する銃器はトップレベルの機密事項ですので、実際の使用状況に関する情報が公開されないのは当然です。
この「公開されない情報」には当然「刻印」も含まれます。





この二枚の写真はイチローナガタ氏が撮影して "American Handgunner" 誌に掲載されたモノです。
コチラです。

一枚目の "USSOCOM" 刻印のMk23ですが、F/Rサイトは凹加工が施された民間仕様のモノが組み込まれています。
二枚目の民間仕様(MARK23) 刻印のF/Rサイトは、写真を拡大すると判りますが、凹加工が施された正しく民間仕様のサイトです。

これは私の想像ですが…

・ "USSOCOM" 刻印のMk23は各種メディア向けの「広報用」
・ 特殊部隊が実際に使用しているMk23は民間市場モデルと同じ刻印または無刻印
  F/Rサイトの凹加工は "そのための" 識別用

要は「特殊部隊が戦場で "USSOCOM" なんて身元がバレバレな刻印の入った銃器を使う筈がない」という、当たり前過ぎる推測です。これなら各種メディアで見られるMk23のF/Rサイトがすべて凹加工の施された民間仕様なのも納得できます。

いかがでしょうか…?

という訳で、F/Rサイトの凹加工を行います。

KSCの取説によるとF/Rサイトの凹加工は左側だけに施されている様ですが、今回は両側に凹加工を施しました。
何が正解か分からない謎の多い銃なので、両側に凹加工があっても構わないかと…



こんなビットでサイトの側面に丸く浅い凹加工を施します。
サイトは小さくて持ち難いので、スライドに組み込んだまま加工します。

彫り終わるとこんな感じです。
綺麗な丸が彫れました。



リアサイトです。
こちらも上手く彫れました。



黒染めして仕上げます。

いつものインディのドブ漬け用ブルー液を、いつもの様にペットボトルのフタに入れて、いつもの様に組み込んだままドブ漬けします。
相変わらず横着の極みな染め方ですが、結果良ければすべて良しです。



染まりました!
横着でも脱脂などの基本をしっかり行えば綺麗に染まります。
ま、オススメはしませんが…



リアサイトもこの通り! 綺麗に染まりました!
細かい加工ですが、見た目の印象はかなり変わります。
コチラの方が断然カッコイイと思います!



これでMk23の加工はすべて終了しました!

ここで試し撃ちをすると、また20発目で生ガスを吹く状態に戻っていました。
ブリーチ/シリンダーを固定しているリアサイトにリューターで振動を与えたのが原因でしょうか?

リアサイト固定ネジを微妙に締めたり緩めたりしても症状は変わりません。
試しにトラムセットのシートをもう一枚入れて0.6mmのかさ上げにしてみましたが、スライド後退時の抵抗が増すだけで、やはり20発目で生ガスを吹きます。
抵抗が大き過ぎるので0.3mmのかさ上げに戻しました。

ま、しばらく様子を見てみます…



今日も晴天の暖かい日ですので、屋外で撮影しました。
屋外といってもただ玄関先に出ただけですが。

今日の日中は四月上旬の暖かさです。
日差しが暑い位です。



F/Rサイトの凹加工がバッチリ決まってます!
イッキに民間仕様らしくなりました!
タンカラーの色合いもなかなか綺麗です。
実銃に拘り過ぎるとどこまで行っても満足できません。これでOKです!



スライドのブラックパーカーがとても美しい色合いになりました!
しかしデザートイーグルの黒々した色合いとは全く異なります。
同じ塗料なのにこれだけ仕上がりが違うとは…

塗装の世界は奥が深いです。



シャープなエッジにシャープな刻印。
素晴らしい造形美です。
古き良きKSC製品の素晴らしさをヒシヒシと感じます。
ま、"USSOCOM" はエアガンオリジナルの刻印と受け取ればOKです。



強い日差しを受けてスライド前方が輝いています。
その影響で全体的にコントラストの強い写真になりました。
自然光での撮影は本当に面白いです。



ホールドオープンです。
銃の大きさを改めて実感します。
とはいえデザートイーグより格段に扱いやすいのは、やはりH&Kの銃です。
完成度の高さが違います。
米国特殊作戦軍(USSOCOM)が認めた完成度です。



グレージングパテⅡという荒業を使ってまで緑色のOリングを再現した甲斐がありました!
やはりバレルの先端にOリングがあるのとないのとでは雲泥の差があります。
乾燥後も擦れる部分に緑色の粉が溜まって大変ですが、現代のH&K製拳銃のアイコンなのでココは譲れません。
やって良かったです!



しかしスライドとアウターバレルは同じブラックパーカー+イサム二液ウレタンつや消しクリアーなのですが、ここまで色合いが異なるとは…
下地の色が透けて見えているのでしょうか?
それ以外にここまで色合いが違って見える理由が見当たりません。

塗装の世界は本当に奥が深いです…



最後はサプレッサーと一緒にガンケースに入れてみました。
二丁用のガンケースに一丁しか入らないのもデザートイーグルと同じです。

KSC Mk23は今回で終了です!

(さらに…)