SV Infinity ”Fast8 Pistol”⑥

スライド加工の続きです。

三度目の正直でようやく左右対称にセレーションが彫れました。
修正に次ぐ修正でプラリペア面積が増えていたので大変でした。



なぜ大変かと言えば、先にも書きましたがABS樹脂とプラリペアの硬度が全然違うからです。
完全硬化したプラリペア部分は硬くてカチンカチンです。鉄工用ヤスリでも結構チカラが必要です。しかも切粉がほとんど出ないので削れ具合が把握し難いのです。
ABS樹脂部分とプラリペア部分をまたぐ様にセレーションを彫る箇所など、気を付けないとABS樹脂の部分だけが削れ過ぎて歪みが生じます。

続いてリアセレーションを加工します。

が…

スライド後部の形状が大変なコトになってます。



上の写真の通りです。

ロゴマーク用の平面はともかく、間隔がゼロの四本セレーションはABS樹脂の強度的に無理です。仮に完璧に同じ形状を再現できたとしても、ガチャガチャ弄ってるうちに凸部分が折れてしまうでしょう。
金属製のスライドだからこそ実現できる造形です。

故にリアルさは損なわれますが間隔を開けて四本のセレーションを彫り、その前方に平面を整形することにしました。



このくらいのアレンジは許容範囲内だと思います。

さて、反対側も左右対称に彫るのですが…
またもや苦戦しました。



パッと見は問題なく見えますが、セレーションの間の凸部分の幅が明らかに広いのが分かると思います。

全く同じ位置にケガき線を引いて彫るのに左右対称になりません。
実はココも一回失敗してプラリペアで修正していますが、さすがにこれ以上修正すると平面が歪んでしまいます。
左右非対称な仕上がりですが仕方ありません。コレで我慢します。

ロゴマークの入る平面部分の幅は左右対称の21mmで掘りました。21mmという数字は単なる現物合わせの寸法ですが、せめて平面部分の幅だけは左右対称にしました。

下から見るとズレ具合が一目瞭然です。



ま、細かい事は気にしない方針で行きましょう。

とりあえずスライドの加工が一通り終わったので、荒れてる部分をプラリペアで修正して、240番→320番→400番→800番→1000番のペーパーで最終仕上げを行います。



全体的にキリッとしました!
彫りっぱなしと仕上げ研磨後では綺麗さが明らかに違います!



反対側も綺麗になりました。

細部を見てみます。
まずはフロントセレーションです。



小キズが消えて綺麗になりました。
バトラーカット部分も仕上げ研磨済みです。

スライド平面の先端上部のエッジが研磨に次ぐ研磨でタレてるのが残念です。
ま、いざとなれば簡単に修復できるので気にしません。



コチラ側はエッジのタレもなく綺麗に加工できています。
不等ピッチのセレーションが美しいです。



エジェクションポート部分です。
研磨に次ぐ研磨でプラリペアで埋めたリーフカットと刻印がクッキリ浮かび上がってます。つまりこれだけスライド側面が薄くなったという事です。
エアガンとしての強度を考えると、これ以上の研磨は控えた方が良さそうです。



リアセレーション部分です。
左右非対称を考えなければ上出来です。



反対側も十分綺麗な仕上がりです。
ブリーチが収まる部分を極限まで深く掘ったので強度が心配ですが、天下のマルイ製品なので大丈夫でしょう。

この後、形状の確認と小傷消しを兼ねてサフを吹きました。
これでスライドの加工はひとまず終了です。

次はシャーシの加工です。

先端部分のバトラーカットは済んでいますので、それ以外の部分を加工します。
実物はレール部分の形状が4.3のシャーシと異なってます。



実物はレールの中央部分にスリットが一本あるだけですが、ハイキャパは縦横にスリットが入ってます。
コレを再現するために新しいスリットを彫って既存のスリットを埋めます。
金属部分なのでジーナスを使用します。

まず中央部分にスリットを新設します。



そして不要なスリットをすべてジーナスで埋めます。
豪快にモリモリいきます。



シャーシ右側のマルイ刻印もすべて埋めます。
ジーナスは高いのできるコトは一度に全部やっておきます。



スライドストップの軸穴も完全に埋めてますが、これには理由があります。
実物の写真を見てみましょう。



ハイキャパのシャーシはスライドストップを外しやすい様に軸穴の周囲に座グリ加工が施されてますが、SVのシャーシは座グリ加工がありません。
この形状を再現するためにスライドストップ軸穴を埋めました。

そしてリコイルプラグの用途不明な切り欠きも埋めてしまいます。



完全硬化後に反対側からリューターでスライドストップの軸穴を開けます。
萎え刻印は全て埋まってます。



リコイルプラグも上手く埋まりました!
違和感ありません!



レールのスリット部分です。
研磨すると予想以上にスや埋め残しが出てきました。
新しく掘ったレールも加工の雑さが目立ちます。



再度ジーナスでスや埋め残しを完全に埋めます。
雑な加工のスリットも一旦埋めます。



スリット部分です。
一旦埋めてからセロテープを巻いた割り箸を押し付けて型をつけています。
これで小傷も歪みも平面出しも一度に解消できる筈です。



刻印部分も念のために埋め直します。
スライドストップの軸穴は反対側から開け直すので問題ありません。



シャーシはひとまず乾燥待ちです。
ジーナスの完全硬化後に作業を再開します。

ここで追加注文したパーツを組み込みます。
KM企画のステンレスハンマーストラットです。



なぜコレを注文したかと言えば…

中途半端なポリッシュのハンマーを研磨し直してピッカピカに仕上げたのですが、そうすると純正の安っぽいハンマーストラットの安っぽさが際立ってしまいました。
地味なパーツですが銃を構えると必ず目に入る部分なので妥協はできません。



シルバー同士で相性はバッチリです!
細かい所ですが最終的な仕上がりに差が出る筈です。



さて、今回のカスタムはもうひとつ大事な加工が残ってます。

グリップです。

BWC製ディンプルグリップをハイグリップ加工します。
実はハイグリップ加工は初めてなのですが、要はトリガーガード下部を削ればいいんだろう…と軽く考えながら実物写真を見ました。

が…

さすがは ”Fast8 Pistol”。一筋縄ではいきません。



なんとトリガーガードが外側も内側も完全なスクエア形状です!
トリガーガード自体も非常に細いです!
Infinityの実銃写真は沢山見ましたが、トリガーガードがこんな完璧なスクエア形状なのはこの銃だけです!

ホントに爆弾だらけの銃です…

BWCのグリップを見てみます。



センスの良いグリップです。
握り心地が良い上にザラザラした素材で滑りにくいです。
理想的なグリップだと思います。



太いトリガーガードです。
コレを削ってあの細いスクエア形状に仕上げなければいけません。
始める前から目まいがしてきます。

で、作業に入りますが…このグリップ、グラスファイバー入りの強化樹脂製なので非常に硬いです! 普通にポン付けで使用する分には強度があって摩擦に強くてとても良いグリップなのですが、硬くて加工が大変です!

鉄工用ヤスリでひたすらゴリゴリ削る事、小一時間…

できました!



物凄く疲れました。
腕がプルプルしています。



まぁ初めてにしては上出来かな、と思います。

マガジンキャッチの下側は内側の隔壁が透けるまで削ったのでコレが限界です。
トリガーガード下部の一直線の部分も強度的にこれ以上は無理だと思います。



しかし実物はフロント部分のチェッカリングがないスムーズタイプです。
それは作業前から分かっていました。
でも疲れ過ぎてそこまで削る気力がありませんでした。

ま、気が向いたら後日削ります。



なかなか上手く加工できました、この角度までは…
もう少し光を当ててみます。



240番→400番→800番→1000番のペーパーで仕上げたのでツルツルですが、いくらシリコンリムーバーで磨いても削った箇所の白い削り痕が消えません。
ABS樹脂なら真っ黒に戻るのですが。

素材の特性でしょうか?

グリップなので塗装はしたくありません。
常に握る部分なのですぐに剥がれるのが目に見えてます。
光にかざさない限りそんなに目立たないので、とりあえずこのまま様子を見ます。



マグウェルを付けてみました。
カッコイイです!
ギラギラじゃないマットシルバーなので落ち着いた渋い格好良さです!

実は私、この手のいわゆる「レースガン」はあまり好きではないのですが、この銃に関しては好きになれそうです!
無意味に華美に走るのではなく、全ての部分が機能最優先で選ばれた形状とパーツで構成されているのが好印象です。

ま、この銃はちょっと特殊ですが…

6月5日にブログを始めてからご訪問頂いた1,379名の皆様!(重複大歓迎!)
ありがとうございました!

後10分で来年ですが、これからもよろしくお願い致します!

来年に続きます。

(さらに…)

SV Infinity ”Fast8 Pistol”⑤

いよいよ本格的なカスタム作業開始です。

まずはスライドです。
事前にエジェクションポートの形状をチェックしておきます。
ハイキャパとは結構カタチが違います。



不要な部分をすべてプラリペアで埋めます。
今回はスライド先端のリーフカットも埋めてしまいます。



もちろん刻印も消去します。
同時にエジェクションポートのリーフカットも埋めます。



スライド後端のセレーションも彫り直すので埋めます。
ガッツリいきます。



そしてひたすら削ります。
240番のペーパーでガンガンいきます。
プラリペアはスやヒケが必ず出るので一回では上手くいきません。
一回目はザックリで十分です。



そして二回目です。
一回目で上手く埋まらなかった部分を再度プラリペアで埋めます。

スライド先端はリーフカットの下部が埋め足りませんでした。
凸凹になってます。



足りない所はすべて埋めます。
刻印部分もスが多かったので追加で埋めます。



セレーションのスも埋めます。
反対側も同様です。



エジェクションポートのリーフカットは一回目で綺麗に消去できました。

ここでエジェクションポートを下方向に拡大します。
まずリューターのノコ歯で下側を切ります。
そして両端のRの大きさを考えて、このくらい左右を残して下部を切り落とします。



そして両端のRを整形します。
エル・ポトロで一度やってる加工なのでサクサク進めます。



この段階では多少汚くても構いません。
切り溝をプラリペアで埋めます。
セレーションのスも忘れずに埋めておきます。



そして再び研磨します。
削り終えるとこんな感じです。



なかなか良い感じです。
リーフカットはこんな風にすべて埋まりました。



刻印も綺麗に消えました。
毎回、刻印が消えると清々しく感じてしまいます。
消えた刻印が "マルイ・レスポンス・ピストル” なので余計清々しいです。



エジェクションポート周りです。
雑だった断面もペーパーで綺麗に仕上げています。
これで実物と同じ形状です。

エジェクションポートの下の刻印も消えています。



セレーションも完全に消去できました。
ここまで消えると気持ち良いです。



凸凹が一切なくなったので、スライドが角材に見えます。
ここまで埋めたのは初めてです。

写真では判別できませんが、スライド上部のカドを落としてます。
ハイキャパのスライド上部はカクカクした角断面ですが、カドを削り落としてラウンド形状に加工しました。
実物に合わせた加工です。



ここから難易度の高い加工が続きます。

まずはバトラーカットです。
シャーシ先端にカットするラインをケガきます。



そしてリューターで慎重に切っていきます。
切断砥石でガリガリ削りますが、部材が厚いので亜鉛合金と言えどもなかなか切れません。リューターを壊さない様に慎重に削っていきます。



このくらい削れたら糸ノコで切断します。
何回も切ると要領も良くなります。学習能力って凄いですね。
「バカのひとつ覚え」とも言いますが。



急にシャーシの加工を行ったのは、このシャーシ先端の角度がスライドのセレーションの角度と同じだからです。
なのでココを決めておかないとスライドの加工ができません。
地味ですが超重要ポイントです。



現状で1,000番のペーパーで仕上げています。
最終仕上げはシャーシの加工が全て終わってからなので、今はコレで構いません。

スライド加工に戻ります。

バトラーカットのラインをマジックでマーキングします。
シャーシ先端の加工が終わっているので、バトラーカットのラインが決まります。
何事も段取りが大事です。



反対側も同様にマーキングします。
ここから先は「左右対称」がキーワードの作業が続きます。



数種類のビットを用いてリューターで加工します。
プラリペアで埋めたリーフカット部分の加工です。プラリペアはABS樹脂より硬いので削るのも苦労します。ガガッ!と走らない様に回転数を落としてるので尚更です。
一回目にザックリ削ります。
凸凹をプラリペアで修正して、二回目で仕上げます。



実物のバトラーカットは先端部分が非常に短いです。
こんなに長くはありません。
印象がかなり違います。



今回は4.3のシャーシをそのまま流用しているので長さが足りません。
それを承知で製作しています。
完璧を目指すならシャーシを二個用意して継ぎ足し延長加工するべきでしたが…まぁ他の部分でも実物と異なるのを承知でパーツを揃えた箇所が多々ありますので、ココは割り切ってコレでいきます。

とはいえスライド先端部分は非常に目立つのですが…



反対側も上手くいきました。
削った部分が荒れていますが、最終仕上げの時に綺麗にします。
現状ではこれでOKです。

続いて…

今回は「スライド上部の逆Rを再現する」という大仕事があります。
さすがにコレはやったことのない加工です。
そのために事前にこんなモノを準備してました。



チェーンソー用の目立てヤスリです。
長さが何と250mm!
ホームセンターで長い丸棒ヤスリを探してたらコレがあったので買いました。

チェーンソー用なので鉄工用です。
私はヤスリに関しては「〇〇用」というのはあまり気にしません。
明らかに特殊なヤスリ目でない限り、使えそうなヤスリはサクッと購入します。
鉄が削れるのならABS樹脂も亜鉛合金も削れます。
むしろテッポー弄りには鉄工用ヤスリの方が向いてると思います。



これだけ長ければ十分です!
今回はゴム製の持ち手を外して使います。

逆Rを彫るラインをケガきます。



ラインに沿って削ります。
削り始めが難しいのですが、溝が掘れれば後はヤスリを前後するだけです。
意外と簡単に加工できたので驚きました。



逆Rがバッチリ入りました!
なかなか格好良いワンポイントカスタムです。



一直線にビシッと逆Rのラインが入りました。
銃が引き締まって見えます。
ラインは後端まで続きます。



マズル側から見ると逆Rがクッキリ!
我ながら非常に上手くいきました。
すべてはチェーンソー用ヤスリのおかげです!



そして特徴的なセレーションの加工に移りますが…
改めて実物を確認してビックリ!
フロントセレーションがまさかの不等ピッチです!



さすがはタラン・バトラー氏に ”most insane pistol”(最もイカれた銃)と言わしめた銃です。凝り過ぎ感が尋常ではありません。

コレにはちょっと目まいがしましたが…気を取り直して進めます。
色々と考えた結果、セレーションの中心線の間隔が8mm、9mm、10mm、11mmになる様にケガきました。
1mmずつ幅が増加する不等ピッチです。



そしてセレーションを彫ります。
逆Rより細い丸棒ヤスリを使用します。
角度が狂わない様に注意しながら削っていきます。

とりあえず片側を彫り終えました。



まだ仕上げ前ですが良い感じです!

この調子でもう片側も! と思いきや…



全く同じ位置にケガき線を入れた筈なのに、いざ削ると左右対称になりません。妙にズレた位置にセレーションが彫れてしまいます。
一度失敗してプラリペアで修正し、再度挑戦しましたがまた失敗。
写真は二度目のプラリペア修正です。
ただ削るだけなのですが、左右対称というのは難しいです…。

遅くなったので今日(昨日?)はここまでです。

次回に続きます。

(さらに…)

SV Infinity ”Fast8 Pistol”④

さてハイキャパです。
一発も撃たずに完全分解しました。



買ったばかりの新品をいきなり分解したのは初めてですが…なかなか手強いです。
中古だと誰かが弄った後なので割と簡単に分解できますが、新品だと部品同士がカッチカチに組まれているので外すのに硬くて苦労します。

用意したパーツを組み込んでいきます。
社外バーツが沢山あるとテンションが上がります!

まずロケットバルブとブラックバルブをサクッと組み込みます。



次にバレル関係です。
ゴールドマッチ純正アウターバレルにPDI DELTA 6.03mm+インナーバレルの組み合わせです。
PDI製インナーバレルはTARGETカスタムに装着して弾道が散りまくったアレです。
ツイストバレルと交換して取り付けていたハイキャパ改から取ってきました。おかげでハイキャパ改は遂にノーマルバレルになりました。



実はハイキャパ改は数年前から職場の先輩に「売って欲しい」と言われてましたが、ずっと「調子がイマイチなので」と先延ばしにしてました。

ステンレススチールという実銃のバレルと全く同じ材質の高硬度メタルアウターバレルを組み込んだメタル比率の高いハイキャパです。そんなグレーなカスタム銃をそのまま素人に譲る訳にはいきません。
ダイナピストンヘッドの気密不足もありますので。

それが今回のカスタムで思いがけず純正アウターバレルと純正ピストンヘッドが余りモノとして使用できる事になりました!



ツイストバレル→PDI DELTA→純正バレルと、完全に「パーツ取り銃」扱いです。
とうとう純正バレルになりました。

しかし作動は激変!「バシン! バシン!」とメチャクチャ強烈なブローバックでビシビシ弾を放ちます! 今日(昨日?)は部屋撃ちですが前回のロケより明らかに弾の威力が違います!



しかもアウターバレルがシルバーになって落ち着いた雰囲気になりました。
MEUスライドとの相性はコチラの方が良いと思います。

たなぼた的な改修でしたが、性能と外観が両立したナイスな銃になりました。
もっと早く直しておけば良かったです。



なんだか手放したくなくなってきました。
やはり作動が快調だと愛着が増しますね! 愛着倍増です!
しばらく話題になってないので、このまま忘れてくれるのを待ちましょう。



使い込んだ感がまた良いですね…

おっと、話が逸れました。

次はリコイルスプリング周りとハンマースプリングです。
GUARDER製リコイルSPガイドロッドとRA-TECK製リコイルプラグにAIP製120%リコイルスプリングを組み合わせます。
ハンマースプリングも同じAIP製の120%スプリングです。



なぜリコイルSPガイドロッドとリコイルプラグが別々のメーカーかと言えば…

コレです!



上が本物、そして下がハイキャパです。
お分かりですね。



このアウターバレルを保持するガイド部分がリコイルプラグの先端にあるのはRA-TECK製品だけです。
細かすぎるポイントですがマズル部分なので非常に目立ちます。
ココは妥協できません。

赤丸で囲った切り欠きの用途は不明です。
できるなら埋めてしまいたいです。

仮組みするとこんな感じです。
なかなか良い感じです。期待が膨らみます。



次はトリガーとハンマーです。
Anvil製インターチェンジャブルトリガーとSVハンマーです。



実は ”Fast8 Pistol” のハンマーはオールシルバーなのですが流通在庫にサイドポリッシュしかなかったので、仕方なく購入しました。
自分でポリッシュしてオールシルバーにする作戦です。

しかし…



皮膜が硬くて全然落ちてくれません。
240番のペーパーで削ってようやくこのくらい落ちました。
研磨が下手にも程がありますが…中途半端な使用感?になりました。
エッジが垂れちゃってますし。
新品パーツ満載の中でこのハンマーだけが浮いてしまいそうです。
要修正です。

トリガーはベースとインサートの組み合わせ構造です。

が…



アルマイトの色調が違ってます。
しかも噛み合わせの寸法がキツキツなので、圧入すると角のアルマイトがチョコチョコ剥げてしまいます。
これだからAnvil製品は好きになれません。
値段なりのクオリティを切に願います。

続いて純正流用パーツです。

シルバーの機能パーツはデュアルステンレスからの流用です。
普通のステンレスモデルだと銀色の塗装でお世辞にも綺麗とは言えません。質感を求めるならデュアルステンレスのメッキパーツになります。
スライドストップ、アンビセフティ、マガジンキャッチの四点です。



そして4.3のシャーシです。
これはバトラーカットを再現するために欠かせないパーツです。



長さが良い感じ!
もう数ミリ長ければ完璧ですが、少々の差異は気にしません。
これをバトラーカット用ロングシャーシとして使用します。



リーフカットを埋めてバトラーカットを整形して、シャーシ先端も斜めに削って…
結構大がかりな加工になりそうです。

次回に続きます。

(さらに…)

SV Infinity ”Fast8 Pistol”③

本日ようやくパーツがすべて揃いました。
久々のパーツまとめ買いです。

クソいAnvilのパーツ達。SVに拘るなら避けては通れません。
ハンマー追加で四点です。



それ以外のパーツ達。
バルブ関係はもはや儀式の様に交換してます。
純正ノーマルが一番バランスが良いのは百も承知なのですが。



BWCのディンプルグリップ&マグウェルセットです。
単品買いよりセットの方が少しだけ安いです。



今回も純正流用パーツ盛り沢山です。
色んな機種のパーツがごちゃまぜになってます。



で、最後に届いたのが…

本体です!



久しぶりに新品の銃を買いました! 今回は新品ベースのカスタムです!
当たり前ですがキズひとつ付いていません。
手に持った瞬間に「軽い! 小さい! カワイイ!」と思いました。

ブログを始めて以降、やれTARGETカスタムだのエル・ポトロだのデザートイーグルだの、明らかに普通じゃない銃ばかり触れてカラダが慣れてたのでしょう。
素のハイキャパに癒しを感じてしまいます。



「ハイキャパってこんなに綺麗な銃だったっけ?」と思いました。
月日が経つと同じ銃に対する印象がこうも変わるものかと驚かされます。
ま、色々とマイナーチェンジされているとは思いますが。

ハイキャパは実売価格がとても安いので、中途半端な中古を買うよりも新品をカスタムする方が後々リフレッシュに手間と時間とお金を取られずに済みます。

さて、どこから手を付けましょうか?

次回に続きます。

(さらに…)

デザートイーグル.50AE エングレーブカスタム①

突然ですがマルイのデザートイーグル.50AE ハードキックモデルです。

マルイデザートイーグルに手掘りのエングレーブ加工を施した外装カスタム銃です。内部は完全ノーマルです。
夏頃にオクで見つけてずっと狙ってた商品です。先週やっと落札しました。
半年間も誰にも見向きされない商品もどうかと思いますが、それを落札する私も我ながらどうなの? と思います。

出品時の写真です。



デザートイーグルはデカい上に外装がだだっ広い平面で構成されているので、どうしても大味な印象を受けてしまいます。特にスライド後部は締まりのないボテッとした大きなお尻にモッサリ感を感じます。

ま、実銃がこういうカタチなので仕方ないのですが。
文句をいうならマルイではなくIWIです。

届いた銃を見てみます。
それなりに使用感はありますが、概ね良好な状態です。



コントラストがキツい室内撮りですが、逆に彫刻部分を鮮明に撮影できます。

ご覧の通り、バレルとスライドの大半の平面にエングレーブが施されています。
おかげで銃全体が引き締まってモッサリ感を感じさせません。
ノーマルとは全く別物の精悍さをビシビシ放ってます!



バレルとスライド先端部分です。
オクの説明通り彫刻刀で掘られたちゃんとしたエングレーブです。
定番の唐草模様が良い味出してます。



スライド後部です。
上下に繋がった唐草模様が横から見た時の間延び感を巧みに消しています。彫刻師のセンスを感じます。
「彫師」と書くとアレなので「彫刻師」で表記を統一します。



上から見てみます。
物凄く気合いの入った彫刻が施されています。
よく曲面にこれだけ複雑な模様が彫れるものだと感心してしまいます。



面を折り返してリアサイトの手前まで彫刻が続いてます。
気合いの入り方がハンパないです。まさに職人芸です。



しかし…バレル先端上部の平面だけが何だか物足りない彫刻しか彫られていません。

プロの彫刻師が「疲れた」とか「飽きた」とかの理由で中途半端に仕事を終わらせるとは思えないので、この部分はこれで完成形なのでしょう。しかし明らかに他の部分と馴染まない違和感を感じます。

まさかコレは…意図的なやり残し感や中途半端さで余韻を感じさせる「侘び寂び」を表現しているのか!?



そういう目で見ると、この部分だけ何となく「生け花」に見えなくもありません。
ま、100%違うと思いますが。
多分、お金の都合でこうなったのでしょう。
何にせよ個人的には唐草模様でギッシリ埋まっていて欲しかったです。

一般的にエングレーブは銃全体に対し何%の面積を占めるかが表示されます。
"70% coverage” は全体の70%にエングレーブが施されているという意味です。
例えばこの1911は ”50% coverage”、つまり全体の半分の面積がエングレーブされています。
コチラです



結構スカスカに見えますが、これで50%のエングレーブです。
今回のデザートイーグルはフレームに一切エングレーブが施されてませんが、スライドが彫刻で埋め尽くされてますので、50%のエングレーブといった所でしょうか?

屋外の自然光の下で見てみます。



室内撮りほど鮮明にはエングレーブが写ってくれません。
銃が大きいので引きで撮っているのも原因です。
それでも只ならぬオーラを感じます。



反対側も同じエングレーブが施されています。
デザートイーグルは基本的に左右対称で左右のレバー類だけが若干異なる形状です。
まるで鏡に映しているみたいです。



ホールドオープンさせると流石のド迫力です。
よく「フルストロークじゃないのが残念ポイント」と言われますが、私は気になりません。これだけストロークすれば十分です。



この写真でようやくエングレーブがクッキリ写りました。
優雅さと厳つさが違和感なく同居しています。他の銃だとこうはいきません。

半年間粘った甲斐がありました!
素晴らしい銃です! パチパチパチ!



”Mr Anderson, welcome back. We've missed you...”

デザートイーグルの登場する映画は数えきれない程ありますが、私の中での一番は『マトリックス』三部作です。
無機質感を追求した独特の映像にピッタリの銃です。
そしてコレを使う敵がムチャクチャ強いのが堪りません。
個人的にはシュワルツェネッガーよりスミスの方がこの銃が似合ってると思います。

今回はこの世界観とは真逆のカスタムを行います。

落札と同時にキャロムのグリップを購入しました。
グリップ交換はカスタムの基本ですが、今回はそれだけが理由ではありません。
キャロムを選んだのには意味があります。

マルイデザートイーグル用のグリップにはアルタモント製品もあります。実銃メーカーの実物グリップなのでそちらを選んだ方が実銃らしい銃ができる筈です。
実売価格はキャロムもアルタモントもほぼ同じです。



しかし…

マルイがデザートイーグルで一番デカい.50AEモデルを商品化する際に日本のユーザーに合わせてグリップを小さくアレンジしたのは有名な話です。
加えて国内で流通しているアルタモント製グリップは「本当の実銃用」ではなく、日本のトイガン用に製作されたモノが輸入販売されているのも良く知られた話です。

マルイのグリップが日本人向けにアレンジされているにも関わらず、アルタモントの「実物」グリップがマルイのグリップ形状と瓜二つなのがその証拠です。
「トイガン用」と「実銃用」の両方を販売しているアルタモントはとてもユーザーフレンドリーな企業と言えます。
日本のテッポー好きは「実物」という言葉に弱いので、言い方を替えれば実に商売上手な企業です。

実銃は一番口径の小さい.357マグナムモデルさえ、マルイの様にグリップ後端が反り返っていません。緩やかなラウンド形状を描いています。
コチラです


.50AEモデルはコチラです。
.357マグナムモデルよりグリップが一回り大きいのが分かります。後端がグッと後方に突き出すと同時に左右の厚みも増しています。
マルイのグリップと形状が全く異なるのが一目瞭然です。



純正のラバーグリップでこの大きさなので、厚さがないと強度が出ないウッドグリップは更に大きくなります。
「実銃用」ウッドグリップを装着した.44マグナムモデルの写真です。
コチラです



グリップのサイズが大変な事になってますが、これは.44マグナムモデルです。
.50AEモデルだと更にデカくなるのは言うまでもありません。

コレを指摘したのは「オラガバニスト」のあじゃさんです。
マルイのデザートイーグルに「本物の実銃用グリップ」を加工取付されています。
コチラです

既出のネタだと思いますが、この「実銃用」ウッドグリップを再現したと思われるのがキャロムのグリップです。



外形も鷲マークもフィンガーチャンネルの形状も全て瓜二つです。ネジ穴の数以外は実銃用グリップを完全再現しています。
しかも日本製なので品質の心配は不要です。

このグリップを取り付ければグリップ形状が実銃と同じになります!
これがキャロムのグリップを購入した理由です!



それでは作業を始めます。

まず取付用の雌ネジが切られた座金を取付穴に圧入します。
外径が取付穴よりコンマ数ミリ大きいので、取付穴を棒ヤスリで少しずつ削ります。
硬い木ではないので加工は楽です。

丁度良い寸法になると自然にグイッと押し込めます。
外周に刻まれたキザギザのおかげで空回りすることはありません。



次に裏側の金具が入る穴の調整をします。
この金具はグリップが後方にスッポ抜けるのを防ぐためのストッパーです。
裏側なので割と雑に加工されています。



純正グリップを取り外した状態です。

ハードキック以前のモデルのグリップ取付面がどういう形状をしているのか知りませんが、ハードキックモデルは取付面に穴が開いています。

この穴に金具の凸部分が入ることでストッパーとして機能します。



しかしグリップ側の加工がイマイチ不正確なのでピッタリ入りません。
グリップが浮いてしまいます。
裏側の穴を加工しなければいけませんが、穴が浅いから入らないのか位置がズレているのかが分かりません。

そこで金具にペイントマーカーで色をつけて…



グリップを取り付けて上からギューっと押し付けます。
そして外して確認すると一目瞭然。穴の位置が僅かに後ろにズレています。



両側とも同じ状態です。
銃との相性なのか個体差なのか仕様なのかは分かりません。
しかし原因が分かれば簡単に対応できます。



リューターで色のついた分だけ穴を広げます。
同時に少しだけ穴を深くします。
裏側なので雑な加工でもOKです。

金具が裏面とツライチになれば加工終了です。



グリップを取り付けます。
左右を合わせてネジ止めするだけなので簡単です。
複雑な形状にも関わらず、どこかの角が干渉したり幅が合わなかったりなどの定番トラブルは一切ありません。
さすがは日本製です。値段に見合ったクオリティの高さです。



反対側を取り付けてネジで結合すれば完成です。
アメリカンウォールナットなので高級感あります! フリーダムアートのメープル騎士グリップとは大違いです!
方向性が違うので単純な比較は意味がありませんが、ウッドグリップに関してはキャロムに一日の長を感じます。



全体像はこんな感じになります。
グリップの落ち着いた色合いと木目が非常に美しいです。
視覚的に上半分のエングレーブが際立ちます!



そしてシルエットが実銃に近くなりました。
その分グリップがデカくなったので純正より格段に握り難くなりました。
実銃らしさを追求して使い勝手を悪くするという、物凄く漢らしいパーツです!

私みたいな変わり者はともかく一般ユーザーには不評で売れないんじゃないかと心配になるグリップです。
普通のテッポー好きは迷わずアルタモントを買うでしょう。

この状態で府中湖に写真を撮りに行きました。
日が傾くのが早いので、光を求めていつもとは全然違う場所で撮影しました。



室内撮りとは全くグリップの色合いが違います!
自然光での撮影は本当に面白いです。
上半分の黒が強調されて銃全体がギュッと引き締まって見えます!



上手くエングレーブに光が当たると美しく浮かび上がります。
迫力満点です! ドスが効きまくってます! でも上品です!
本当に素晴らしいカスタム銃です!



満を持して夏に買った実銃ガンケースに入れて持ち運びます。
1911サイズの銃だと余裕で二丁入るのに、さすがデザートイーグルは一丁でピッタリサイズです。
やっぱり専用ケースは良いです!



イーグル ON イーグル。
このケースを買った時からやってみたかった写真です。
デカい銃+デカいケースですが、見た目が自然過ぎてサイズ感が分かりません。

しかし…

調子に乗って撃ってるとシリンダーのアームが折れました…



どのくらい使用された銃なのか分からないので仕方ありません。
折れる寸前だったのかも知れません。
すぐに書留注文でシリンダーを発注しましたが…正直、デザートイーグルは分解したくありません。

以前も同じハードキックモデルを持ってたので経験済みですが、この銃はマルイ最凶の分解し難い銃だと思います。
「二度と分解したくない」レベルの難解さ&面倒くささです。

しかし裏を返せば「分解=塗装」のタイミングでもあります。
世の中、良い方に考えた方が得というものです。

次回に続きます。

(さらに…)