M16A1ベトナムウォリアー②

KM企画のコットンスリングOD色を取り付けてみました。
定番のドレスアップですね。





ハンドガンはそれなりに知識がありますがライフル系はあまり詳しくないので、この取り付け方が正しいかどうかは分かりません。「戦場ではカチャカチャ音を消すために、金具部分にビニールテープを巻いていた」そうですが、せっかくの綺麗なスリングがベタベタになりそうなのでやめときます。

スリングの事を調べていて気付きましたが、AR-15~M16A1の歴史って物凄くディープな世界ですね…
深入りすると怪我しそうなので、表面をなでる程度に調べてみました。

 1. AR-15が空軍に採用される。



 2. ボルトフォワードアシストを追加し、A1ハイダーが装着される。
    XM16E1として陸軍に試験採用される。



 3. マガジンキャッチ周囲にリブが追加され、M16A1として制式採用される。



 4. ストック後部にトラップドアが設置される。

こんな感じです。
ただ色々と諸説あるようで、完全版みたいな回答はないらしいです。しかも仕様が統一されていなかったらしく、ゴタ混ぜ仕様も数多く存在しています。上の写真を集める際にもゴタ混ぜ仕様の写真がいっぱいで「なんだかなぁ…」の連続でした。

ただ、
 AR-15: チューリップハイダー
 XM16E1:A1ハイダー(チューリップハイダーも混在)
 M16A1:  A1ハイダー

この大きな流れはほぼ間違いないようです。XM16E1は両者が混在していた様ですが、M16A1になるとほぼA1ハイダーに統一されています。
となると、コクサイM16A1ベトナムウォリアーはA1ハイダーじゃないと史実に正確じゃない訳で…



A1ハイダーなんて社外品でいくらでも手に入るのですが、ネジピッチが合うかどうかは不明。このあたりは古い商品ならではですが、コクサイM16シリーズはモデルガンと同じ金型を使ってるので、ほとんどの部品が流用できる様です。あくまでも「入手できれば」の話ですが。

でもせっかくなら、ハイダー・ボルトフォワードアシストノブ・バットプレートはスチール製で揃えたいなぁ…と、つい妙な欲望が湧いてきます。





A1ハイダーだけ取り替えて、あとの部品は塗装を剥いでブルーイングするのが一番無難で安上がりです。
わかっちゃいるが…と悩むのもトイガン趣味の楽しみです。
ピッチゲージ買っちゃおうかな?

次回に続きます。

(さらに…)

ハドソン ジェリコ941⑫


いよいよジェリコの最終仕上げです。

本体はウージーイーグルになりましたが、ハミ出しマガジンはそのままです。
これではカッコ悪すぎるので、対策してカッコ良くします。



実銃ジェリコのマガジンは、一般的なフラットボトムのマガジンとポリマー製大型バンパーが装着されたマガジンの二種類が存在します。
ハドソンがモデルアップした最初期型はフラットボトムマガジンだけでしたが、早い段階で大型バンパー付マガジンが追加されています。
このマガジン追加は米国市場での販売と関係があります。

① ハンガリー警察で1995年~2000年に正式採用されたジェリコです。
スライドストップは第二期に進化してますが、マガジンはフラットボトムです。
参考webサイト



② ウージーイーグルです。スライドストップが同じ第二期です。販売期間も1997年~1998年なので完全に一致します。つまり①②両者は同じジェリコの刻印バリエーションといえます。
しかしウージーイーグルのマガジンは大型バンパー付きです。



私が調べた限り、フラットボトムマガジンのウージーイーグルは存在しません。
つまり1997年にモスバーグ&サンズ社が「ウージーイーグル」として販売する際に、米国市場の需要に合わせて大型バンパーを新規開発したのではないか?と推測されます。

そして現行型のベビーイーグルⅡではフラットボトムマガジンが消滅し、すべてのモデルが大型バンパー付マガジン標準装備になりました。



前置きが長くなりましたが、要するに「ウージーイーグルの時代に既に存在していた大型マガジンバンパーを再現してマガジンのハミ出しを隠す」作戦です。
時代考証を行うと長文になってしまいますが、史実と一致しないヘンテコ銃を造ってしまうのは嫌なのでご理解ください。

CZのフレーム下部を切り取ってマガジンバンパーを作製します。
しかしグリップ内側の凸部分が左右非対称なので、フレームも左右非対称に成型されてます。このまま切り出しても高さも長さも足りないので、フレームの他の平面部分も切り出します。



切り出したフレームを切った張ったでバンパーの形状に成型します。今回のカスタムは最初から最後まで切った張ったの連続です。

普通マガジンバンパーはマガジンベースの下側に下方向に取り付けますが、今回はハミ出し部分を隠すために、マガジンベースの下側から「上方向に」取り付けます。変則的な方法なのでバンパーの高さをピッタリにするのがちょっとメンドクサイです。

形状を整えると、こんなカタチになります。



次にバンパーの下側を、マガジンベースがスッポリ収まるように一段低く削っていきます。棒ヤスリや彫刻刀だとうまくいかないので、こんな切削ビットを使います。



マガジンベース周囲の縦幅が1mmなので、溝の深さも1mmになるように削ります。相変わらず雑な加工ですがあまり目立たない場所なので気にしません。



バンパーとマガジンベースをよく脱脂して接着します。ABSの弾力で広がらないように、完全硬化するまでセロテープで固定しておきます
今回もコニシ製ボンド ウルトラ多用途 SU プレミアムハード クリアを使用しました。使いやすくて良い接着剤だと思います。



本当は下側もプラ版でキチンと造り込むべきなのですが、CZのマガジンベースは下側に1mm突出した形状をしています。強度的に0.5mmのプラ版使用で計算するとバンパーが厚くなり過ぎてカッコ悪くなります。個人的にマガジンバンパーは薄い方が好みなので、今回は側面のみの貼り付けとします。
せめて接着面をジーナスで埋めてビシッ!と平面を整えようとも思いましたが、メンドクサイのでやめました。

完全硬化したら塗装します…が、なんとサフを切らしてました! ABS部分だけサフでアラ隠しする作戦だったのに思わぬ失態です。
仕方なく全体を脱脂してイサム塗料のウレタンつや消しブラックで塗装します。



三回目の仕上げ吹きが終わった状態です。写真ではつや消しに見えますが、実際は半艶っぽい仕上がりになりました。実物はポリマー製なので半艶くらいがちょうど良いかも知れません。

完全乾燥したらマガジンに取り付けます。







純正マガジンの面影がなくなってきました。ジェリコオーナーの方でもこの写真をパッと見せられて「何のマガジンですか?」と問われれば、すぐにはジェリコマガジンと判別できないと思います。

バンパー部分を見てみます。「バンパー」とは名ばかりの苦肉の策でハミ出し部分を隠してるのがよく分かります。







バンパーではなくて「壁」ですね…
マガジンベース後端が0.5mmハミ出しちゃってます。加工した寸法はピッタリでしたが、接着剤の弾力で後方に出てしまいました。まぁジックリ見ないと分からない部分なので良しとします。相変わらず詰めが甘いですね。

本体に装着してみます。





バッチリです! ハミ出し部分が完全に隠れてます! しかもカッコイイ!!
とはいえマガジンベースの突出部分が見えちゃってるので造形として完璧とは言えませんが、個人的には大成功です!
突出部分を完全に隠すと計算では2mmバンパーが厚くなりますが、そんなボッテリぶ厚いマガジンバンパーはジェリコには似合いません。やらなくて正解でした。

ただ…マガジンはガス注入の際に必ず目にする部分なので、見る度に「丁寧に仕上げれば良かった」とちょっと(かなり)後悔しています。
気が向いたらジーナスで接着面を埋めて平面を整えます。

それでは最後に記念ショットです!







前回の撮影は晴れた夕方だったので多彩な色が発色してましたが、今回は曇りの昼過ぎなのでブルーグレーというかパープルグレー単色に見えます。プロの塗装は本当に素晴らしいです。実銃写真の中に紛れ込ませてもすぐには気付かれない再現度じゃないでしょうか!?

前人未到の「マガジンを切った張ったでRタイプ化する」基地外カスタムが大成功しました! ものすごく感慨深いです。ブログまで始めて臨んだ甲斐がありました!

ジェリコ編はこれで終了です!

(さらに…)

M16A1ベトナムウォリアー①

先日オクでポチりました。送料込みで1万円+@と安かったので。
完全な衝動買いです。



コクサイM16A1ベトナムウォリアーです。

97年頃に発売された「コクサイ・ニューコンセプト・ガスブローバック」シリーズは「初のマガジンリキッドチャージ式ガスブローバックM16」と言われています。このベトナムウォーリアもそのひとつです。
JAC末期のマガジンリキッドチャージ式M16もダミーボルトが疑似ブローバックするのですが、こちらは「ブローバックM16」にはカウントされていない様です。タニオコバの設計とはいえ「疑似」ブローバックなので、本来の意味での「ブローバック」の範疇には入らないのでしょう。

「ガスブロM16が欲しいのならマルイMWS買えよ!」なのですが、今風なレール標準装備の「M4」にはあまり惹かれません。私のミリタリー原体験は小学生の時に親に連れて行ってもらった映画『ランボーⅡ』なので、80~90年代の銃器やナイフを見ると無条件に「カッコイイ!」となってしまいます。



フレーム左側です。見た感じリアル刻印です。
前方のテイクダウンピンがマイナスネジになってたり妙な所に割りピンが打ち込まれてたりしますが、それなりにリアルです。
亜鉛のボルトストップでジャキン!とボルトを閉鎖できると良いのですが、残念ながらダミーです。しかし造りに手抜きは一切ありません。



フレーム右側です。こちらはJASG刻印とシリアルナンバー以外はリアル刻印です。
ダストカバーは開きっぱなしです。閉鎖用の突起すらない潔さです。とはいえ可動する上にスチール製でブルーイングされているので、質感はとても良いです。
ボルトフォワードアシストノブも可動パーツながらダミーです。形状もちゃんとM16A1標準のL型です。こういう所で手を抜かないのがコクサイの良さですね。

全体にフレームは薄くコンパクトです。以前WAのガスブロM4を持ってましたが、それよりも薄い感覚です。これがリアルサイズなのか改造防止策であえて小さく造っているのかは分かりません。ただ間違いなくWAのM4より「シュッ!」としてます。
グリップもWAより細いと思います。痛いくらい立ったチェッカリングで全く手が滑りません。

チャージングハンドルを引くとボルトが半分ほど後退します。後退させると内側のローディングノズル一体型シリンダーが露出しますが黒色の樹脂製なので、JACやWEの「真鍮コンニチハ!」より100万倍見栄えが良いです。



これぞ最初期ベトナム仕様のチューリップハイダーです。こちらは指で弾くと軽金属っぽい「キン!」という音がします。ブルーイングではなく塗装なので多分アルミ製でしょう。塗装のハゲ具合がなんとも良い味出てます。

『ランボー』に登場するM16A1は既にバードケージハイダーが装着されています。



といいつつ取ってきた写真はボルトフォワードアシストのないAR-15です。
『ランボー』劇中写真でM16A1バードケージハイダーが鮮明に写っているものがなかったので仕方なく…ですが、このスッキリ感は良いです。つい「ボルトフォワードアシストをブッタ切ってAR-15に改造しよう!」と荒っぽい妄想をしてしまいます。



マガジンは物凄くリアルです! スチール製でブルーイングされている上に経年劣化で至る所にサビやキズなどがあり、発売から20年を経た風格が感じられます。実物マガジンと見比べても遜色ない「凄み」というか「オーラ」を発しています。

マルイBBローダーと重ねてみると寸分違わぬ同サイズ! もしマルイBBローダーが実物マガジンと同サイズなら、このコクサイマガジンも実物サイズになります。その場合フレームも実物サイズということで…なかなかどうしてコクサイM16A1、侮れません!

次回に続きます。

(さらに…)

ハドソン ジェリコ941⑪

ジェリコは今、ハミ出しマガジンを見栄え良くするプチカスタム中です。
ウレタン塗料を使ったので、乾燥まで数日かかります。

今回はジェリコの「悪の元凶」マガジンについて考察します。

皆様ご存知のように、ジェリコマガジンは構造的にガス漏れ不可避な「非Rタイプ」マガジンです。既に語り尽くされている事ですが、マガジンを切り刻んでまで構造を確認した方は多分いないと思います。
せっかくなので「非Rタイプ」マガジンとはどこがどうなってるからダメなのか?を具体的に見てみましょう(ここでは対象をジェリコマガジンに限って考察します)。

ジェリコマガジンから隔壁ごと切り出した「非Rタイプ」マガジンの心臓部です。



手前の丸い穴が放出バルブ取付部で、隔壁上部の四角い穴が放出側ガスルートです。

かなり奥にガスルートがありますが、この位置はバルブ後端部分の真上です。バルブが押されて後端部分が開いたときに真上にガスが放出されるように、ここにガスルートが設置されています。これはマルイ等の「Rタイプ」マガジンとは逆のガスの流れです。「Rタイプ」マガジンではバルブ後端部分からガスが流入しますが、このマガジンでは逆にバルブ後端部分からガスケットへとガスが放出されます。

後ろ側から見てみましょう。



後ろ側にも丸い穴が開いてますが、これは放出バルブ後端部分がストロークするための空間につながる穴です。
ジェリコマガジン内部にはマガジンボトムを固定するためのネジ穴が大黒柱のように下から上までズドーンと成形されています。放出バルブ後部がこの穴に密着し、穴の奥にある上部が開いた空間内で後端部分がストロークします。

下側から見てみましょう。



写真上側がバルブ取付部分で、下側が柱です。そして柱の手前にある四角い穴が流入側ガスルートです。

バルブ後端部分は無駄にデカイ柱の中でストロークします。放出側ガスルートはこの柱部分に設置されています。対して流入側ガスルートは柱の手前に設置されています。先入観で「流入側ガスルートと放出側ガスルートが一直線に設計されている」と思い込んでいましたがさにあらず、上下で異なる位置に設置されていました。

この位置は放出バルブ側面の開口部の真下です。つまり放出側ガスルートと同様に、マルイ等の「Rタイプ」マガジンではガスを放出させる開口部が、このマガジンでは逆にガスの流入に用いられています。

つまりジェリコ式「非Rタイプ」とマルイ等の「Rタイプ」マガジンは「ガスの流路は同じだが、流れる方向が真逆である」という、ちょっと驚きの結果になりました、

模式図にしてみました。



「非Rタイプ」マガジンを解説したwebサイトを数多く見て構造を理解したと思ってましたが、いやいやどうして切り刻んで初めて詳細が理解できました。まぁこれも既出のネタだと思いますし、切り刻まなくてもちゃんと理解している方々が大半だと思いますが。そして皆こう思っているでしょう。

なんでこんな構造にしたの?

他のガスガンと同じ構造の放出バルブを使いながら、ガスの流路を全く逆にするという離れ業。設計者はよほど他社と同じ構造が嫌だったのか?
私は「全ては無駄にデカイ大黒柱が諸悪の根源」だと思います。これがなけれな普通にバルブ後端部分からガスを流入させてバルブ側面の開口部から放出させる「Rタイプ」設計が可能だったのではないか? 柱の存在が大前提でガスルートを設計せざるを得なかった設計者の苦肉の策が、ジェリコ式「非Rタイプ」マガジンなのでは?

今となっては真相は闇の中ですが。

「ガスの内圧が常にバルブを開放する方向に働いている」設計がガスガンにとって最悪なのは変わりませんが、切り出した心臓部を見比べると「非Rタイプ」と「Rタイプ」の違いはガスルート穴の位置だけです。同じ構造の放出バルブを使用しながらも、ガスルート穴の位置次第でこうも変わるものかと驚かされます。

ガスガンは奥が深いです。

(さらに…)

ハドソン ジェリコ941⑩

ジェリコが戻ってきました!
我ながらとんでもないモノを造ってしまいました!



今回のカスタムは、実銃ジェリコに関する知識が豊富な方ほど度肝を抜かれる内容になってます。なので少しだけ「予習」にお付き合いください。

米国市場でのジェリコの歴史を簡潔にまとめてみました。
私の英語力と推理力が正しければ、米国市場でジェリコはこのような経緯を経て現在に至っています。

 1. 1990年~1997年 K.B.I.社が輸入販売
    商品名:ジェリコ941
 2. 1998年~1999年 モスバーグ&サンズ社が輸入販売
    商品名:ウージーイーグル
 3. 2000年~2008年 マグナムリサーチ社が輸入販売
    商品名:ベビーイーグル、ベビーデザートイーグル、デザートイーグル
 4. 2009年~2010年 K.B.I.社が輸入販売
    商品名:ジェリコ941
 5. 2011年~ マグナムリサーチ社(カーアームズ社が子会社化)が輸入販売
    商品名:ベビーイーグルⅡ

参考webサイト

こういう訳でアメリカ市場ではジェリコは様々な名前で呼ばれています。
一番ポピュラーなのは販売期間が一番長い『ベビーイーグル』です。『ジェリコ941』も十分普及しています。『ウージーイーグル』は短期間でしたが、天下の「ウージーあやかりネーム」が功を奏してそれなりに認知されているようです。

ハドソンがモデルアップしたのはK.B.I.社が90年代に輸入販売していた最初期型です。刻印の様式に最初期型の特徴が見られます。フレーム右側先端にK.B.I.社のアドレス刻印が打刻されてます。



モデルガンメーカーの本領が炸裂した驚異的な再現度です。これで唯一のダメポイントことフレーム左側の ”HUDSON JERICHO 941” 刻印を打ち直せば、完璧なジェリコが完成します。

しかし! このブログを見て頂いている皆様は既に御存知だと思いますが…私、「人と同じことをするのが嫌」という困った癖を持ってます。ものすごく良く言えば「オリジナリティあふれる発想の持ち主」ですが、サクッと言えば「変わり者」です。

その私がジェリコを「史実に忠実に」リアル加工すると…こうなります!



ウージーイーグルです! モスバーグ&サンズ社からたった二年間しか販売されなかった、実銃ジェリコの中でもレアなモデルです。



店長渾身の塗装が怪しく輝いてます!
ウレタンサフ→ウレタンシルバー→ウレタンクリア→ヘアライン加工→ブルーブラック、の四層塗装です。角度によって色を変えながら「鉄」の輝きを放ちます。ヤバいです!

こちらが再現目標にしたウージーイーグルです。



よくジェリコは「砂漠の強烈な照り返しを考慮した漆黒のつや消しブラック仕上げ」と言われますが、実際は金属感あふれる美しいブルー仕上げです。現行モデルのベビーイーグルⅡはマットブラックコーティングが基本ですが、ウージーイーグルの時代にはブルー仕上げが基本でした。それを再現するために凝った塗装をオーダーしました。

細部を見てみます。
まず刻印ですが、これは左側が圧倒的にド派手です。

小学生の落書きみたいなヘタウマな鷲のマークが、牧歌的なアメリカン風味を醸し出してます。飲む方の鷲のマークはもっと写実的で上手ですが。
アドレス刻印はウージーアメリカ社の住所です。この時期はモスバーグ&サンズ社の子会社で、ウージーイーグルの輸入に関する実務を行っていました。
IMI社の刻印はデザートイーグルと同じですね。





警告文はフレーム右側に移動しています。
これは最初期モデル発売時には存在しなかったフレームマウントセフティ装備の「Fタイプ」が追加されたために、警告文がフレーム左側から右側に移されたのが理由です。

実銃Fタイプの写真です。フィリピン国家警察のジェリコです。
赤丸で囲ったのがフレームマウントセフティです。こんな所にセフティを設置すると、必然的に警告文を右側に移動させざるを得ません。



ハドソンジェリコはスライドマウントデコッキング装備の「Rタイプ」ですが、さすがにデコッキング機能は再現されず、マルイM92Fミリタリーと同じコック&ロックになっています。

続いて金属パーツを見てみます。

ジェリコの金属パーツはお世辞にもキレイではありません。なので仕上げ直しを依頼しましたが…「いくら研磨しても新しいスが出てくるので、逆手にとってビンテージ仕上げにしましょう」と方針変更。一度ブルーイングしたパーツを研磨してビンテージ仕上げにするという、ものすごくメンドクサイ仕上げをして頂いてます。おかげで金属パーツの仕上がりはバッチリです! パーティングラインも完全処理してます!







そして今回のカスタムの目玉! スライドストップです!



私が確認した限りでは、ジェリコのスライドストップは四回の形状変更を受けています。以下に変遷を図示してみました。勝手に最初期~第四期と名付けてます。


ハドソンがモデルアップしたのが最初期で、ウージーイーグルでは第二期と第三期を確認しています。第四期は現行のベビーイーグルⅡのスライドストップです。
今回は第二期のスライドストップを純正+デブコン盛りで作成して頂きました。純正の最初期よりスッキリしたデザインで使いやすいです!

あと細かい所ではアウターバレルにヘアライン仕上げを施して艶を落とし、金属感を増す加工を行ってます。





こうして完成したジェリコことウージーイーグルを引っさげて、今日の昼休みにロケしてきました。
いつものロケ場所で雑草の伐採が行われてたので、今回は新しい場所で撮影です。府中湖はとにかくデカイ上に遊歩道が整備されているので、撮影場所探しには事欠きません。



前回ドルフィンを手すりにブツけたので、今回は遊歩道から降りて手すりのない湖畔で撮影です。手すりも何もない絶壁なので、三脚を蹴飛ばしてカメラを水没させないかドキドキしました。


残念な結果に終わりました…

塗装カスタムで作動が渋くなることはよくありますが、スライドストップがかからないのはかなりショックです…
まぁミクロン単位とはいえ四層も塗膜が重なると、渋くならない方がおかしいですよね。マルイとかだとシャカシャカやってるうちにアタリがとれて不具合が直ったりしますが、コレはガラス細工のように繊細なハドソンジェリコ。箱出し新品シルバーモデルでさえ作動が渋い「上級者向け」商品ですから、塗装なんかした日には動かなくて当然ってなもんです。

完璧なジェリコなんてジェリコじゃない。

もう悟りを開くしかありません。この境地に達しなければジェリコと戯れることなどできません。人生観が試されるエアガンです。

最後はロケ写真をババン!と掲載します。
我ながら会心のジェリコカスタムをご覧ください!





大きさがピッタリだったCZ実物ガンケースに入れてみました。撮影用アクセサリーとして実物M9放出品マガジンにダミーカートを装填してみました。ジェリコマガジンはM9マガジンとも形状が似ています。
クリーニングロッドはガンケース付属品です。





作動が完璧ならこれでジェリコ編は終了でしたが、スライドストップがアレなので、もうちょっと続きます。
ハミ出しマガジンもなんとかしたいですし。
とはいえ今はお腹いっぱいなので、しばらくジェリコはお休みです。

次はなにを弄ろうかな…

(さらに…)