ハドソン ジェリコ941⑦

仕事帰りのエアガン弄りは至福の時間です。やはり人間、夢中で没頭できる趣味というのがひとつはないといけません。テッポー趣味はあまり周囲から好意的に見られませんが、好みは人それぞれです。堂々と楽しみましょう。

★  ホントはもっと前に書くべきでしたが、CZバレル一式を組み込むのは無理でした。旧型ホップパッキンの時は手動操作で装填できましたが、部品注文で新型精密チャンバー化してからは全く装填できず、弾がすべて弾かれてしまいます。旧型はチャンバーパッキンが給弾側にルーズに開いてましたが、新型は金属製のホップカラーがパッキンをガッチリ覆っています。その結果、他機種のノズルが弾をルーズに給弾できる余地がなくなってしまいました。「ジェリコにマルイ並みのKSC新型精密チャンバーを移植できたらどんなに素晴らしいだろう」と思っていただけに、実現できなくて残念です。★

さて、塗装が乾いたマガジンを組み立てます。







少しマシになったとはいえ、やはり「怪しいマガジン」感は隠せないですね。しかもブラッセンのつや消し黒が異質さを際立たせてます。ブルーイングならまだ違ってたでしょうが、ジーナス部分は染まらないので…

現状で装弾数21発を確保してます。



しかしいざ撃つと給弾不良が激しくて連射できません。一発ごとにスライド操作して全弾撃ち切る感じです。

通常このような場合、考えられる原因はおおむね以下の通りです。
 1. フォロアースプリングが弱くてBB弾がうまく押し上げられていない
 2. マガジンリップが硬すぎて給弾が上手く行っていない
 3. ガス放出量が不足してスライドストロークが不足している

1はレール部分が短くなってむしろスプリング圧が増加してますし、2も棒ヤスリで軽く削って調整済みです。一番可能性があるのは3でしょう。
先にアップした作動確認の動画を改めてチェックすると、BB弾未装填なのにホールドオープンしていません。明らかにストローク不足です。

そもそも合ってないガスルートを斜めに削って強引に合わせている時点で、ガス放出量の面では不利です。でも斜め上から覗き込めば、狭いながらもちゃんとギガバルブが見えます。しかしマルイグロックなどと比べればガスルートが狭いのは否めません。

といいつつ、マガジンを下から押し上げながら撃ってみると…連射できます! ホールドオープンします! 押し過ぎるとハンマーに乗り上げて止まってしまいますが、「適度に」軽く押し上げながら撃つと快調作動します!

これってどこかで聞いたことがあるような…


数々の先人達がブログに残した「ジェリコトラブルあるある」じゃないですか!? ここまでマガジンを大改造して、まともに作動させてバンザイ!と思いきや…何のことはない、今やっと先人達のスタート地点に辿り着いたのでした!

しかしここまでくれば対処法はすぐに見つかるはず…見つかるはず…

次回に続きます。

(さらに…)

ハドソン ジェリコ941⑥

先ほどギガバルブが到着しました。
ウチは四国の香川県なので、amazonお急ぎ便といえども通常は二日後に到着します。しかし今回は発送元が東大阪だったので、ホントに翌日の今日届きました。日本の物流サービスは本当に素晴らしいと思います。

早速作業を始めます。
ブラックバルブの全長は18.1mmです。



これを基準にギガバルブ付属のスペーサーを色々試した結果、1mmと0.5mmの金属スペーサー二枚で1.5mm高くした状態がベストな作動結果となりました。これより高くても低くてもうまく作動しません。マルイのガスガンは1mm以下のバルブ高など誤差の範囲といわんばかりにガシガシ作動しますが、ジェリコは非常にシビアでデリケートな調整を強いられます。
調整後のギガバルブの全長は19.1mmです。ブラックバルブより1mm頭が高くなりました。



バルブ取付面からは0.5mm突出した状態です。CZ純正バルブはポン付けでツライチでしたが、ギガバルブは0.5mm低かったようです。このあたりは個々のバルブの個体差なのでしょう。シビアなカスタムには調整可能なギガバルブ一択です。



正面から見るとこんな感じです。なかなか精悍な面構えです。



あと注入バルブが少しヘタってたので、新品交換しました。
同時にガス注入パイプをジェリコ純正パイプと同じ長さまでカットしました。パイプを切らないとマガジン内の柱が邪魔でベース部分がものすごく取り付け難いので、作動確認の際に切りました。こんな些細な場所すらすんなり取り付けできないジェリコマガジンは、悪い意味で賞賛に値します。



作動確認が終わったので、汚いマガジンをブラッセンで塗装します。



塗ればそれなりにアラは隠れます。妙な段差やウネリはどうしようもありませんが。
乾燥すればいよいよ最終組み立てです!
今度は天気の良い日に人里離れた場所で動画撮影したいと考えてます。

次回に続きます。

(さらに…)

ハドソン ジェリコ941⑤

二日間放置してカチンコチンに硬化したジーナスを削り落とします。

ここでちょっとしたトラブルが発生しました。
ジェリコマガジンとCZマガジンは前後幅は同一なのですが、左右幅はCZの方が1mmほど狭いです。前回は二個の部品を合体させるだけだったので上手くセンター出しができましたが、今回は5mmスペーサーを含む三個の部品を合体させるのに難儀して、微妙にセンター出しを失敗しました。
フォロアー溝の右側を基準に一直線の並びを出しましたが、実はフォロアー溝はジェリコよりCZの方が広いため、右側の側面が1mm引っ込み、左側の側面がツライチという不格好な仕上がりになりました。



不格好なだけなら良いのですが、いざジェリコ本体に挿入しようとすると左側が干渉して入りません。仕方なく棒ヤスリでガシガシ削って調整しましたが、マガジンが自重で落下するまで削るのに一時間ほどかかりました。



途中で挿したマガジンが抜けなくなってプラハンマーでガンガン叩いてたら、フレームを叩いて変形させてしまいました。まさに泣きっ面に蜂です。

そんなこんなで調整が終わったマガジンに、各部品を組み込みました。





汚いですね…
まぁ悪名高いジェリコマガジンですので、このまますんなり作動確認が終わって快調作動になる訳がありません。マガジンを完璧に作動させるまでこのまま作業して、最後にブラッセンで塗装する予定です。

マガジン上部のガス放出部分はこんな感じになりました。



ガスケットが入るようにジーナスを削り落とすのですが、落とし過ぎると穴が開いてしまうので苦労しました。
ガスケットとマガジンリップを取り付けるとこんな感じになります。
放出バルブの頭が取付面とツライチなのに注目して下さい。



写真はありませんが、実はジェリコの放出バルブは頭が取付面から1mm奥まった位置になるように設計されています。しかしCZの放出バルブはツライチ設計です。そのまま合体させると確実に不具合が発生します。



このことは事前に採寸して把握していました。なのでCZのバルブ取付面が1mm奥まった位置にくるように前後幅を調整して切り出して合体させました。見た目は不格好ですが、この段差にはこのような重要な意味があります。

ジェリコ本体に挿入してみます。グリップは外してます。



なんか違和感ありますね…



マガジンがハンパなく飛び出してます。実に前方4mm、後方3mmの突出量です。ある程度飛び出すだろうとは予想してましたが、ここまで飛び出すのは想定外です。よく見ると、二箇所のジーナス接合面に各1mmの厚さがあります。逆算すればスペーサーは幅2mmで良かった訳ですが、いまさらそんな結果論をいっても仕方ありません。もう一回切って合体し直すのはゴメンです。

いよいよガスを注入してみます…


漏れません! 全く漏れません! プスッとも漏れません! 完璧です!!

まぁ天下のKSCマガジンを隔壁ごと移植してジーナスでガチンガチンに接着してるのですから、もはやジェリコのマガジンとはいえない状態です。ここまでやれば漏れなくて当たり前です。



ではいよいよ撃ってみます…

ポフッ…

ポフッ…

10禁モデルより弱いガスしか放出されません。BB弾を装填して撃っても弾が発射されないほど放出ガスが少ないです。どうやらバルブノッカー(部品名「プッシュロッド」)がバルブを叩く量が少ないようです。
しかしここで安易に「プッシュロッドを延長する」などしてはいけません。

マガジンの赤丸で囲った部分に注目して下さい。



長方形の穴はマガジンリップを固定するためのスリットですが、その上側のクワガタみたいな形状はなんだろう?とずっと思っていました。今回改めて観察してみると、ちゃんと意味のある形状なのが判りました。



赤丸で囲っているのがプッシュロッドです。全弾撃ち尽くしたり射撃途中でマガジンを抜いたりすると、このように飛び出したままになります。
ここからマガジンをもうひと押ししたのが、次の写真です。



このクワガタ形状はプッシュロッドが飛び出した状態でもマガジンを出し入れ可能にする形状だった訳です。これではプッシュロッド延長など論外です。

やはりマガジン側をどうにかしないと正常に作動しないようです。どこまでいっても何をやってもジェリコマガジンはやっぱりジェリコマガジンです。

なんとなくバルブ頭をセロテープで0.5mm高くしてみます。



マガジン挿入して引き金を引いてみます…

バスン! バスン! バスン!

なんとこれだけで見違えるように快調作動しました!
BB弾を装填して撃ってみると、ちゃんと全弾撃ち尽くしました! MAXパワーかどうかは分かりませんが、とりあえず「弾を発射できるジェリコ」になりました! 給弾不良が激しくて一発一発スライド操作しないといけないのでマガジンは要調整ですが、とりあえず完成までの目途が立ちました!

作動確認の動画を撮りました。玄関先なので弾は入れてません。
放出バルブはブラックバルブです。


早速、バルブ頭の高さを調整可能なギガバルブをamazonお急ぎ便で注文しました。ここまでくれば完成は目の前です!

次回に続きます!

(さらに…)

ハドソン ジェリコ941④

無事に給料をもらえたので、リューターを購入しました。ぶっ壊れた(ぶっ壊した)のと同じプロクソンMM100です。ワンランク上位機種を買っても良かったのですが、やはり長年使って手に馴染んでる機種が一番使いやすいです。

今回は糸ノコも動員して、ジェリコマガジンを完全に切断しました。



バルブ取付部分に加えてボトム部分も切断します。この二箇所にCZマガジンを移植して、ジェリコマガジンのガス漏れ問題を完全解消する作戦です。

まずバルブ取付部分を見てみます。



なんとジェリコマガジンの内部には、マガジンボトムを固定するためのネジ穴が大黒柱の様に下から上までズドーンと無駄に成形されています。折角のダブルカラムマガジンなのに、これでは大きさに見合ったガス容量が稼げません。
さらにこの場所はCZマガジンのガスルート穴のちょうど真下になります。柱を残したままバルブ取付部分を移植するとガスの通り道が非常に窮屈になるどころか、最悪ジーナスが柱の上にはみ出してガスルート穴そのものを塞ぎかねない危険な形状です。

究極のクソマガジンです。

でもこれは最初にマガジンを分解して内部構造をチェックした時に把握していました。この柱は厄介だと。そこでこんなブツを購入しました。



ハイス鋼の超硬切削ビットです。亜鉛合金がリンゴのようにサクサク削れる斬鉄剣のような代物です。これで柱を削り落とします。





柱をすべて削り落としてガス容量を増やしたいところですが、手元にフレキシブルシャフトがないので無理でした。でもこのくらい開口部が広がればガスルートは十分確保できるので、柱についてはこれで良しとします。

マガジン上部を仮組してみると、バルブ側の開口部とガスルートパッキン(部品名「ガスケット」)側の開口部が微妙に前後にズレています、これではガスが正常に放出されないので、両者を合わせる加工が必要です。

まずバルブ取付部分の開口部を前方に広げます。広げるのはあくまでもバルブに接するガスルート穴より上側の部分です。ガスルート穴自体を削ってしまうとガス漏れの原因になってしまうので要注意です。



そしてガスケットを後方に広げます。これでなんとかガスルートが一本の道に繋がります。地味に手間がかかります。



これでバルブ取付部分の準備は完了です。

次にボトム部分を見てみます。こちらも色々と大変です。



左がジェリコで右がCZです。フォロアーの形状が異なるので、レールの形状も当然異なります。普通なら「CZのレールをジェリコに合わせて削ればいいのでは?」となりますが、コトはそう単純にはいきません。

CZのボトムにはスチール製のリアルなマガジンベースが装着されてます。マガジンベースはボトム左右の突起に差し込まれたあと、フォロアースプリングが押し下げるマガジンベースロックに固定されます。この構造を生かしておかないとマガジンベースが固定できないので、レールの形状を変えることができません。

ボトム部分は切り取られてレールが短くなっているので、マガジンベースロックも機能するギリギリまで短くカットします。同時にフォロアースプリングも短くカットしておきます。
左が新品のマガジンベースロックで、右が今回カットしたものです。



いよいよ切り取った部分を合体させます。
セロテープで養生した板の上でジーナスモリモリで接着です。



サクッと「合体させます」と書きましたが、異なるレールの形状を変えられないということは、後からフォロアーとフォロアースプリングを組み込むことができないということです。なので事前に両者を組み込んでおく必要があります。



こんな感じで先にフォロアーとフォロアースプリングを組み込んだ上で、スプリングをフォロアーに巻きつけて固定しておきます。こうしないとスプリングが強力にボトム部分を下方向に引き離そうとするので接着ができません。
また「事前に組み込んでおく」はすなわち「二度と取れない」を意味します。スプリングは隙間からなんとか交換できるかもですが、フォロアーは絶対に取れません。これも下側をギリギリまでカットして少しでも装弾数を確保できるように加工してから込み込んでます。

ボトム部分はこんな感じです。



マガジンベース一式を組み込んだ状態です。各部品の位置関係や機能が分かると思います。パッと見はジェリコのフォロアースプリングがマガジンベースロックを押し下げているように見えますが、ジェリコのフォロアースプリングは合体部分のジーナスのカタマリで止まってます。マガジンベースロックを押し下げているのは短くカットしたCZのフォロアースプリングです。

横から見るとこんな感じです。



これで合体までの工程はひとまず終了です。


と思いきや! 翌々日にジーナスを削り落として成型し、ジェリコ本体に挿入してみると…何とまさかの採寸ミス! マガジンキャッチがかかる前にボトム左右の突起がマガジン挿入口に当たってしまいます。移植したボトム部分が短すぎました!

仕方なく接着部分からボトムを切り離し、CZマガジンから幅5mmのスペーサーを切り出します。



そして再びジーナスで接着です。二度手間もいいところです。



ここまでやって時間切れ。明日は仕事が忙しいので帰りは夜中の予定です。続きは明後日以降かな~

次回に続きます。

(さらに…)

ハドソン ジェリコ941③

「ファイアリングピンの再現度」はエアガンのリアルさを左右する重要なポイントです。銃を構えると絶対に目に入る部分なので、そう簡単に妥協はできません。その辺はメーカーも認識しており、色々なカタチでファイアリングピンを再現しています。

MGCオフィサーズACPです。



リアルさブッチギリNo.1はもちろん可動式の別パーツで完全再現しているKSCです。動く様を目視できる訳ではありませんが、その妥協のない造り込みには感動すら覚えます。
WAも可動こそしませんがキチンと別パーツで再現していて好感が持てます。まぁ値段が値段なので手抜きは世論が許さないのですが。
マルイはモールドで頑張ってる機種もあれば、ネジ頭コンニチハで残念な機種もあります。KSCと比べると「なんだかなぁ」な評価に甘んじていますが、たとえネジ頭でもあるのとないのとでは雲泥の差があります。

翻ってジェリコのハンマー打撃面は真っ平です。なにもありません。絶壁という言葉はジェリコのために存在する、いやハドソンがイスラエルに敬意を表しエルサレムの『嘆きの壁』を再現したのだ、といっても過言ではない潔さです。モールドのかけらすらありません。ハドソンの唯我独尊ぶりがこんなところにも垣間見えます。

「ないものは作ればいい」

プチカスタムのスタートです。
スライドからブリーチ(部品名「ピストンベース」)を取り出します。



とてもコンパクトで良くできたエンジンです。マガジンその他で足を引っ張られなければ進化して大化けしていたかも知れません。簡単に取り出せる整備性の良さも評価できます。スライドを割る勢いで引っ張り出さないと出てこないCZのブリーチとは大違いです。
ジェリコの亜鉛パーツはお世辞にも仕上げが綺麗とはいえないので、ハンマー打撃面を研磨します。細く奥まったとても磨きにくい平面ですが、頑張って磨きます。



磨き終えたらファイアリングピンを取り付ける場所にリューターで細い穴を開けます。そして黒染めです。



いい感じに染まりました。
いよいよファイアリングピンを取り付けます。ハイキューパーツ製プラモデル用ダミーリベットです。このダミーリベットは造りが良く大きさも豊富な上に安価なのでよく使ってます。今回使用したのは直径3mmのフラットタイプです。
接着剤で張り付けます。



なかなか良い感じです。
硬化を確認して組み立てます。といっても5分ほど待つだけですが。



やはりあるべきトコロにあるべきモノがある安心感は絶大です。ハンマーの先に絶壁が見えてしまうと、ユダヤ人でなくても嘆いてしまいます。

私はこの手の接着にコニシ製ボンド「ウルトラ多用途 S・U プレミアムハード クリヤー」を使ってます。安くてどこでも手に入る便利さと、接着力の強さがポイントです。硬化後も弾力があって衝撃に強いので、エアガン向きの接着剤といえます。



さて給料日まで一週間を切りました。仕事柄ホームセンターによく行きますが、その度にリューターをチェックしてます。重さとか握りやすさとか、現物チェックできるのがホームセンターの良さですね。価格はネット通販が圧倒的に安いですが。

次回に続きます。

(さらに…)