マルイG17改G17Gen5⑫

グロックの製作もいよいよ最終段階になりました。
右側スライドストップレバーの製作です。

まずトリガーバー周辺のクリアランスを確認します。

前回も書きましたが、丸で囲んだ直角部分が非常にタイトです。
インナーシャーシとの隙間が紙一枚分しかありません。





そしてトリガーバーとフレーム側面の隙間も非常にタイトです。
コチラも紙一枚分くらいしか隙間がありません。



このフレームとの隙間はどうしようもありません。
今回はフレームを削らない方針なのでこのままにしておきます。

直角部分の裏側はインナーシャーシが斜めに突き出した形状になっています。
この部分を削り落とします。


そして切断砥石でトリガーバーの直角部分の下側を切り取って上下幅を短くします。
このような加工を行うためにGUARDER製スチールトリガーバーを事前に用意していた訳です。



これで直角部分の隙間が大きく広がりました。
これだけ隙間があれば十分です。



スライドストップを組み込んで、右側のステンレス板を現物合わせで曲げます。
既に左側を完成させているので失敗する訳にはいきません。
一発勝負で曲げていきます。



左側はGUARDER製スチールスライドストップを合体させて補強しましたが、右側は0.5mm厚のステンレス板だけで製作しないといけません。
できるだけ上下幅を確保しておきたいのですが、インナーシャーシから出て直角に曲がる部分の上側を削って細くする必要があります。



これだけ細くしてもインナーシャーシと干渉して上にハネ上がりません。
インナーシャーシの突き出した部分を完全に削り落とします。
そして内側に向けて浅い角度の傾斜を設けます。



トリガーバーを組み込んだ状態です。
この状態で何の抵抗もなくスライドストップがハネ上がります。

この時点ではトリガーバーとフレームの隙間は問題なくクリアしています。
紙一枚分の隙間しかないとはいえ、0.5mm厚のステンレス板自体が紙の様な厚さなので当然と言えば当然なのですが。



最終的にステンレス板の形状はこのようになりました。
レバーが下がった状態で上側がフレーム上面と平行になります。





それでは最後の加工を行います。
フレームの外側に突き出しているレバー部分の移植です。

GUARDER製スチールスライドストップのレバー部分を切断します。
使用するのはレバー部分だけです。



そして位置決めを行います、が…
最初の記事に書いた様に、スライドと接触するのは外側へ伸びる垂直な部分です。
この部分を揃えなければスライドとの接触位置が左右で異なってしまいます。

しかしこの部分はレバー部分の前半分にしか整形されていないので、左右の位置を合わせるとレバー部分そのものの位置が左右非対称になってしまいます。



見た目を重視してレバー部分を左右対称に取り付けるのであれば、スライド右側のノッチ部分を後方へ2mm削って伸ばす必要があります。

逆に上の写真の様に左右のレバーとスライドとの接触面を合わせると、下の写真の様にフレームに施した凹形状の部分とレバー部分の位置が合わなくなります。



どちらを選択するか悩みましたが、スライドと左右のレバーが同時に接触する方が負荷が左右に均等に分かれるので良いだろうと判断しました。
左右非対称になりますが、スライドとの接触面を左右対称にします。

ステンレス板にレバー部分を取り付けます。
左側と同様に穴を二箇所づつ開けます。



そして直径1mmの真鍮クギでかしめて固定します。
しかしトリガーバーとの隙間はほぼゼロです。
必然的にステンレス板の外側にレバー部分を取り付ける事になります。







アンビスライドストップが完成しました!
材質は全く異なりますが、見た目は実物とほぼ同じです!
スライドとの接触面を左右対称にしたおかげで外観のバランスが保たれています。
この形状を選んで正解でした!

しかし…

かしめた真鍮部分とトリガーバーが干渉してスライドストップが全く動きません。
完成したと思った途端に問題が発生しました。


この部分は隙間がほぼゼロなので、できる事は限られています。
まず真鍮部分を可能な限り薄く削ります。



そしてトリガーバーの干渉部分を削ります。
トリガーバーはトリガーの動きに連動して動くので、スライドストップとの位置関係は様々に変化します。
トリガーバーが前後移動する範囲をすべて削る必要があります。



最終的に1.5mm厚のトリガーバーを1mm厚まで削りました。
実に1/3の厚さ分を削り落とした訳ですが、補強リブの入ったスチール製なので必要十分な強度は残っていると思います。

フレーム側は特に不具合は出ませんでした。
スリット加工が効いている様です。



加工後はスムーズにハネ上がる様になりました。
問題解決です!

フレームを完全に組み立てて作動チェックしました。
カラのマガジンを装填すると、マガジンフォロアーに押されて左右のスライドストップレバーがハネ上がります。
完璧です!







スライドを組み込んで作動させると、スライドが快調に回転してバシッ!とホールドオープンします。
この状態で右側スライドストップレバーを押し下げれば、スライドストップが解除されてスライドが前進する筈です、が…

前進しません。

左側スライドストップレバーを押し下げると解除されますが、右側スライドストップだけを押し下げてもスライドストップが解除されません。
ホールドオープン時にはリコイルスプリングの圧力でスライドがスライドストップに押し付けられています。
リコイルスプリングの圧力を受けたスライドストップレバーを押し下げるには、0.5mm厚のステンレス板では役不足だった様です。

簡単な作動チェックを行いましたので、ご覧下さい。


本当は左手の人差し指で左側スライドストップレバーを押し下げて解除した方がスライドストップレバーの動きが良く見えて分かり易いのですが、それだと右側スライドストップレバーがまるで飾りの様に見えてしまうので、敢えて右手で両側のスライドストップレバーを押し下げています。





ステンレスは焼き入れができないので、折角の右側スライドストップも飾り状態に甘んじるしかないのでしょうか?
何か良い方法がないかマッドさんに聞いてみます。





グロックGen5が完成しました!
物凄い時間をかけてあらゆる箇所を加工し倒した渾身のカスタム銃です!

後はマッドさんにGen5刻印を依頼して、スライドとフレームを塗装するだけです。
塗装で失敗してグダグダになるという最悪の事態は許されません。
今度は塗装のウデが試されます。

次回に続きます!




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