マルイG17改G17Gen5⑤

昨日(一昨日)加工したスライドを見ていると…
図らずも銃の先端が実銃と同じ形状になっていました。

「スライドの面取りラインとフレームの面取りなしのラインが合っていない」と苦情が殺到した部分です。





なるほど素直にG17形状のフレームとG26形状のスライドを組み合わせると、上下のラインが合いません。明らかにカッコ悪いです。
組み込んだ瞬間に判る不具合です。
しかし何の改修もせずにそのまま発売したグロック社はよほど改修が面倒だったのか、それとも「ウチの銃は機能最優先!」と見て見ぬフリを決め込んだのか…
なかなか豪快な会社です。

今回はフレーム加工を行います。

まずはグロック社が ”Flared Mag-well” と呼ぶマグウェル部分を製作します。
文字通りグリップ下部がフレア形状に成型された一体型マグウェルです。



しかし、フレア幅がどのくらいなのか分かりません。
散々調べた結果、Youtubeで「フレア幅は片側1/2インチ(≒1.27cm)」と言っている動画を見つけました。
2分37秒の所で ”It's probably being  flared in half inch, on both sides, …” と言っています。
コチラです


あくまでもこの人の目測でしかありませんが、加工の目安にはなります。
「寸法は目見当かよ!」のツッコミはナシで方向でお願いします…

グリップ下部の両端に縦の切れ目を入れます。
そして底面から8mmの高さの平行線をケガきます。この線がフレア形状の基準になります。この「8mm」も全くの目見当ですが…



内側の隔壁にも切れ目を入れておきます。
角度が斜めなのは丸ノコビットを縦に綺麗に入れるのが難しかったからです。
特に意味はありません。



切れ目が入れば準備完了です。
グリップ下部をドライヤーでキンキンに加熱して、ペンチで一気に広げます。
広げながらフレア部分が綺麗な平面になる様に微調整しながら作業します。荒っぽい力技に見えますが、同時に繊細さも必要な作業です。
熱いので軍手必須です。







こんな感じになります。
角度は約45度です。これも目見当です。
フレア部分の両面がペンチでガリガリに削れています。

広がった切れ込み部分とペンチのキズをプラリペアで埋めてしまいます。
内側の隔壁がなくなっている部分もプラリペアで修復します。
グリップ下部を一周グルリとひたすらプラリペアで埋めて行きます。
大量のプラリペアが必要です。





この後はひたすら削り作業です。

この段階では実銃のマグウェルとは形状が異なっています。
あくまでも「グリップ下部を左右に広げた」だけの状態です。
まずは表面の凸凹を削り落として表面を整えます。



大量の切粉が出ますのでマスク必須です。
目に入るとチクチク痛いので作業用ゴーグルも装着した方が良いです。
どちらもホームセンターで数百円で売られています。

削り終えるとこんな感じになります。
まだまだ荒い造形です。



ここから実銃写真を見ながら全体の形状を整えていきます。

実銃のマグウェルは結構複雑な形状です。
フレア部分は左右の前方だけで、マガジン後部の隔壁より後ろの部分は交換式バックストラップの関係でGen4と同じ形状です。この部分の手前でフレア形状は終わっています。



シンプルながら美しいマグウェル形状です。
この形状になるように棒ヤスリで全体の形状を整えます。





マルイグロックはGen3なので交換式バックストラップをハメ込む溝がありません。
グリップ左右の凸凹部分後端のラインが交換式バックストラップの溝ラインそっくりでしたので、このラインを目安にフレア形状を終わらせました。







なかなか良い感じです。
隔壁の復旧も上手く行きました。

ここでフロントストラップのフィンガーチャンネルを削り落とします。
このタイミングで行う理由は全くありませんが、強いて言うなら「同じ棒ヤスリで削る単純作業だから同時に行う方が効率が良い」という事です。
ま、本音は「疲れる作業は一度に済ませたい」なのですが…



棒ヤスリでゴリゴリ削り落としました。
ここでも大量の切粉が出ます。マスクとゴーグル必須です。

削り終えると見た目がガラリと変わりました!
握ってみると確かに加工前とは全くフィーリングが異なります。
加工前は全く気になりませんでしたが、加工後にG17改G34を握るとフィンガーチャンネルに物凄く違和感を感じます!
「グロックカスタムの基本」と言われるのも納得です。



マグウェル加工に戻ります。
次はマガジンを引き抜くための半円状の切り抜き加工です。
特に呼び名はないようです。
「カドが手の平に食い込んで痛い」と苦情が殺到した部分です。



確かに痛そうな形状です。
こんなに尖らせる必要は全くないと思いますが、見た目的にはビシッ!とシャープな半円形は綺麗ではあります。
妙なトコロで気が利かないのがグロックらしいとも言えます。

パッと見は見落としそうな箇所ですが、マガジン後部の隔壁も同じ様に半円形に切り抜かれています。マガジンベースの前後をつまんで引き抜くためには後部の隔壁にも切り抜きが必要です。

フロントストラップと隔壁の二箇所を加工します。
これまた寸法が全く分からないので、目見当で切り抜きます。





そしてプラリペアのスを埋めて400番のペーパーで表面を整えます。
最終仕上げはすべて終わった後に行います。
この段階では400番でOKです。





マグウェル部分の製作が完了しました!
我ながらなかなかの出来栄えだと思います!

私の場合、キッチリ寸法を計測してキッチリ加工するよりも、目見当でザックリ加工する方が性に合っているのかも知れません。
ザックリした性格ですので…

フレームはまだまだ加工がテンコ盛りです。
次回に続きます。




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