マルイG17改G17Gen5④

四月になりました。
お花見シーズン到来です。



府中湖の桜も満開です。
湖と桜の組み合わせはなかなか風情があります。
桜を愛でる人達とブラックバスと戯れる人達が遊歩道に同居しています。

さてグロックです。
平日(勤務日)は帰宅後の一時間位しか作業ができません。
その少しの時間で黙々と作動調整を行います。



分解と加工の繰り返しでスライドとフレームがキズだらけです。
しかもプラリペアがヒケてスライド接合跡が浮き出ています。
バトルダメージさながらの悪戦苦闘ぶりです。

それでも試行錯誤を繰り返していると、作動不良の原因が分かってきました。
原因が分かれば対応方法が分かります。
日数がかかりましたが、作動不良は解消しました。



スライド表面をプラリペアと800番のペーパーで整えました。
最終仕上げはカスタムがすべて完了した後に行います。

マルイグロックのリコイルSPアッセンブリーとアローダイナミック製Gen4リコイルSPアッセンブリーを比較してみます。
太さの違いが一目瞭然です。



実はマルイグロックのリコイルSPアッセンブリーはリアル形状ではありません。
Gen3のリコイルスプリングもそれなりに太いモノが使用されています。
現在の純正リコイルSPアッセンブリーは板バネ仕様です。
コチラです



マルイグロックはこの細いリコイルSPアッセンブリーを水平に組み込むために、インナーシャーシ後端が一段高く成型されています。そしてこの部分にリコイルSPガイド後端が乗る事でリコイルSPアッセンブリーが水平になり、スライドと共に水平に伸縮します。
マルイグロックの内部構造はこのように設計されています。



対する実銃のGen4/5のインナーシャーシにはそのような上げ底形状はなく、太いリコイルSPアッセンブリーを収納するために低く成型されています。



内部形状がこれだけ異なるため、太いGen4リコイルSPアッセンブリーをマルイグロックにポン付けすることはできません。
インナーシャーシとリコイルSPガイド後端が干渉してしまいます。

そのために前回、インナーシャーシの一段高い部分をリューターで削りました、が…
削り具合が足りませんでした。



リコイルSPガイド後端が収まるだけでは作動不良が解消されません。
太い外側スプリング基部の干渉を解消して、リコイルSPアッセンブリーを綺麗に収める必要があります。

左右の幅を拡大すると同時に下側も限界まで低く削ります。
ネジ頭も容赦なく削ります。



とはいえネジ頭を削り過ぎるとネジ穴がなくなってしまいます。
ネジ穴をギリギリ残して周囲をU字型に深く削り込み、ネジ頭より前方の部分を一回り広いU字型に削ります。
これで外側スプリング基部の干渉が完全になくなり、スライド組込時の引っかかりが解消されます。



リコイルSPアッセンブリーの組込位置が1mm下がりました。
ネジとセフティ板バネが組み込まれているので、これが限界です。



左右幅はピッタリですが、下方向は余裕を持たせています。
写真の様に組み込むとリコイルSPアッセンブリーが無理なく下側に傾き、フレーム先端に接触する程度の余裕です。

この「リコイルSPアッセンブリーが無理なく下側に傾く」が超重要です!
これがなければ作動不良は解消しません。



Gen4リコイルSPアッセンブリーで一番太いのは先端のリコイルSPプラグです。
直径が12mmもあります。
このリコイルSPプラグとアウターバレルの接触を解消しなければ、作動不良を解消する事ができません。

ここで「リコイルSPアッセンブリーが無理なく下側に傾く」を利用します。
スライド後退時にリコイルSPプラグが下側に移動してアウターバレルと接触しなくなれば、作動不良が解消される筈です。

とはいえ事はそう簡単には行きません。
アウターバレルとスライド前方を加工する必要があります。



アウターバレルと外側スプリング基部との干渉部分を切り取ります。
これでリコイルSPが圧縮されてもアウターバレルと接触しなくなります。
強引な加工ですが、他に良い方法がありませんでした。



次にアウターバレルの下部を削ります。
削り過ぎると外観が破綻してしまいます。0.5mmが限界です。



しかし0.5mmでも見事に外観が破綻しています。
いくらなんでもカッコ悪過ぎです。
後で先端だけプラリペアで修復します。

そしてリコイルSPガイド穴を一回り広げます。
リコイルSPガイドロッドが下側に傾くためには、リコイルSPガイド穴を下方向に広げる必要があります。そのための加工です。



頂点の位置を変えずに下方向を棒ヤスリで削って広げます。
銀色のリコイルSPプラグが見えていますが、アウターバレルと接触しない角度まで傾けるためには、ここまで広げなければいけませんでした、



リコイルSPガイド穴を下方向に広げると、ABS板で製作したリコイルSPガイド穴の外径が薄くなり、強度が低下します。
この部分はブローバック時にインナーシャーシと激突するので、闇雲に強度を落とす訳にはいきません。

そこで一度外側を薄く削り、プラリペアを盛って成型し直します。ABS樹脂より硬いプラリペアの層で強度アップする作戦です。



かなり薄くなりましたが、強度は十分です。

リコイルSPアッセンブリーを分解してダブルスプリングパーツを撤去し、マルイ純正スプリングを組み込んでみましたが、上手く作動しませんでした。
Gen4の太いリコイルSPプラグとアウターバレルの接触を解消しなければ作動不良は解消しません。もはやこの段階ではリコイルスプリングが太いダブル構造か細いシングルスプリングかは関係ありません。



リコイルSPアッセンブリーを分解した時にリコイルSPガイド後端を3mm切断して、先端を実銃同様のツライチ形状にしました。
前回の長さ調整の3mm切断と今回の3mm切断で、合計6mmの短縮になりました。
6mm分だけスプリング圧が増しています。



スライドの後退と共にリコイルSPガイドが下側に傾いて、アウターバレルとの接触を回避しています。
これでようやくスライドが抵抗なくシャカシャカ動く様になりました!
やっと作動不良が完全に解消されました!

…何かとてつもない事を成し遂げた様な書き方をしましたが、やっている事は「銃を正常に作動させる」という当たり前の事です。
当たり前の事を成し遂げるまでに結構な日数がかかってしまいました。



作動不良の解消とスライド表面のキズ消しが終わりました。
次はフレーム加工です。

マグウェル部分の加工は脳内シュミレーションが完了していますが、RTFテクスチャーの再現方法は全く分かりません。多分、アローダイナミック製Gen4グリップを部分的に移植する事になると思いますが…
Gen4マガジンキャッチも再現する必要があります。



上記すべてが終わった後で、改めてアンビスライドストップの製作を再開します。
ま、順番的にフライング気味だったのは否定しません。本来は外装カスタムがすべて完了した後に行うべき作業です。

外装カスタムは時間をかけてコツコツやれば完成します。
とはいえ道はまだまだ遠いです…

次回に続きます。




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