マルイG17改G17Gen5③

ホームセンターでドリルビットと切削砥石を購入しました。
これでスライドストップ製作を再開できます。



と言いながら開封すらしていません。
仕事の合間に購入したものの、忙しくて放置していました。
しかも土日の仕事が超ハードだったので全身筋肉痛です。

今回はスライド加工を行います。
マルイG17(Gen3)スライドを加工してGen5スライドを製作します。
本来はスライドストップ製作より先に行うべき加工です。

この加工に際し、事前にオクでマルイG26のスライド一式を入手しておきました。



そしてパーツ取り用にアローダイナミック製G17Gen4を購入しました。

現在入手可能な海外製グロックGen4エアガンの中で、各部の形状をパーフェクトに再現している唯一の製品がこのアローダイナミック製G17Gen4です。
悲しいかな「品質はともかく」という但し書きが付きますが。
コチラです

ご覧の通り、グロックGen4を完全再現しています。
グリップのRTFテクスチャーに加えて、ダブルスプリングのリコイルSPアッセンブリーと、3mm後方に移動したスライドロック位置も完璧に再現されています。
遠くから見れば素晴らしい製品です。あくまでも「遠くから見れば」ですが…





この製品はスライドとアウターバレルがメタル製です。
スライド操作をすると「シャキン!」と金属音が響きます。昔の「メタル銃大好き時代」の私なら大喜びしていたでしょう。

しかし…



破壊しました。
人それぞれ考え方は異なるでしょうが、今の私はメタル銃は持たない方針です。
「白」「グレー」「黒」の意見が飛び交う現状は、100%安心してメタル銃を所持できる環境とは言い難いと思います。
少しでも「グレー」の要素が含まれるモノは持たないのに越した事はありません。



コレが目的のパーツ、Gen4リコイルSPアッセンブリーです。
銃全体の品質も性能もイマイチなのに、このパーツだけ異常に完成度が高いです。
カスタムパーツとして単品販売してくれれば最高なのですが。

マガジンキャッチもGen4から形状が変更されています。
コレもパーツ取りしました、が…
このパーツ、プラリペアが反応しません。
恐らくジュラコン(POM樹脂)製だと思われます。



スプリングの固定位置が異なりますが、加工すれば容易に対応できます。
しかしマガジンを保持する高さがマルイG17と異なる場合、調整が困難です。
指掛け部分だけマルイG17のマガジンキャッチに移植する方が無難ですが、その場合、ジュラコンとABS樹脂を強力に結合させる接着剤が必要です。
工夫次第では使えるかもですが、現状では要検討です。

それではスライドを加工します。

まずはスライド右側にスライドストップノッチ加工を施します。
Gen5のアイコンとも言える部分です。





棒ヤスリとペーパーで左右対称に削ります。
10分位でサクッと完成しました。

仮組みしてみます。
実銃同様に反対側の景色が見えると思いきや、実銃とエアガンではインナーシャーシの位置が違う様で、反対側は見えませんでした。
ちょっと残念です。



続いてスライド先端の加工を行います。
マルイG17とG26のスライド先端を同じ位置で切断して入れ替えます。
両者ともスライド幅24mm、高さ20mmの同一寸法なので問題ありません。

試しにG26スライドをG17フレームに組み込んでみます。
マルイのグロックシリーズは互換性の高さが特徴…と思いきや、ここで問題発生!
G26スライドがG17フレームに組み込めません!

G26スライドの前面下部がG17より大きいので干渉しています。
G17とG26のスライドは互換性がありませんでした!
既出のネタかも知れませんが、私は知りませんでした。



フレーム先端にスライド前面下部の輪郭をケガきます。
G26スライドの方が1mm大きいです。
この部分を棒ヤスリとペーパーで削り落とします。



インナーシャーシ先端もG17サイズなので干渉しています。
太いGen4リコイルSPアッセンブリーを組み込めば更に干渉するでしょう。
削るより切り取る方が楽です。



サクッと切り取りました。
これでようやくG26スライドがG17フレームに組み込めました。
先が思いやられます…



改めてスライド先端の入れ替え加工を行います。

G17とG26のスライド先端を切断します。
少しでも接合面を長くするために斜めに切断します。



切断面の内側をリューターで凸凹に荒らしておきます。
接合面を少しでも増やすために欠かせない加工です。



スライドが切断前と同じ長さになる様に両者をセロテープで固定します。
両者が干渉して全長が長くなる場合、干渉している部分をリューターで削ります。
削ると必ず隙間ができますが、プラリペアで埋めるので問題ありません。

上下左右の四面をツライチかつ曲りのない一直線に固定します。
ココで手を抜くとスライドが曲がってしまいます。
地味ですが最も重要な作業です。





内側からプラリペアで溶着します。

まず凸凹の隙間から外側に流し込みます。
続いて内側を盛り固めます。荒らした凸凹が埋まる様に盛り重ねます。
結構な量のプラリペアが必要です。



強度が必要な場所なので最低でも一時間は乾燥させます。

カチカチに硬化したのを確認してセロテープを剥がします。
この段階ではスライド外側の凸凹が完全に埋まっていません。
改めて外側にプラリペアを盛って乾燥させます。





硬化直後の状態です。
G17とG26のスライド表面仕上げの違いが目立ちます。G17のザラザラ仕上げに対してG26はツルツル仕上げです。

外側のプラリペアを削り落とします。
400番のペーパーでガンガン削って、600番と1,000番のペーパーで仕上げます。



内側のプラリペアはリューターと棒ヤスリで削り落とします。
1911系は少々凸凹が残っていても作動しますが、グロックやUSPの様にチャンバーがロッキングブロックを兼ねる銃はスライド内側が非常にタイトなので、凸凹が残っているとスライドが引っ掛かって上手く作動しません。
徹底的に凸凹を除去して平面を出します。



スライド先端がG26形状になりました!
研磨したおかげで表面処理の差がなくなりました!
角材の様なグロックのスライドは削り加工が非常に楽です。



しかし違和感がないと言うか、あまり変わっていないと言うか…
劇的な変化は感じません。
実用最優先とはいえ、四回目のモデルチェンジでようやくこの地味な変更とは…
保守的にも程があります。
オーストリアの国民性でしょうか?



それではスライドを組み立てて…と、ここでまた問題発生!
アウターバレルが入りません!
どうやっても写真の位置から先にアウターバレルが入ってくれません。



もしかして…と思って、G17とG26のアウターバレル外径を計測してみると…
寸法が違います!

何とG17とG26はアウターバレルの互換性もありませんでした!
コレも既出のネタかも知れませんが、私は知りませんでした…



アウターバレル外径
 ・ G17 13mm
 ・ G26 12mm

移植したG26スライド先端のアウターバレル穴を1mm広げないと、G17のアウターバレルが組み込めません。
棒ヤスリで削って広げました。

これでOK…と思いきや、またまた問題発生!
今度はリコイルSPガイドロッドの先端が入りません!



まさかのトラブル二連発です!
今度はリコイルSPガイド穴を広げないといけません。
おぉぉ…



リコイルSPガイドロッド先端部分
 ・ G17 10mm
 ・ G26 9mm

奇しくも同じ1mm違いです。
棒ヤスリでリコイルSPガイド穴を1mm削って広げます。

削り終えてリコイルSPガイドロッドが入るのを確認して組み立てます。
が、しかし…
またまたまた問題が発生しました。



リコイルSPガイドロッドが前方に3mm突出します。

これは冒頭で記した「アローダイナミック製Gen4はリアル形状なのでスライドロック位置が3mm後方に移動している」故にチャンバーブロック位置も3mm後方に移動しており、その3mmを補うためにチャンバーブロック前面から計測したインナーバレル長とリコイルSPガイドロッド長が延長された結果です。



インナーバレル長(チャンバーブロック前面から先端まで)
 ・ マルイG17(Gen3) 72mm
 ・ Gen4 77mm

リコイルSPガイドロッド長
 ・ マルイG17(Gen3) 79mm
 ・ Gen4 82mm

とりあえずリコイルSPアッセンブリーを分解します。
後端の六角ネジを抜くだけの簡単作業です。



六角ネジ一本で完全分解が可能です。非常に良く考えられた構造です。
ま、考えたのはグロック社ですが。
スプリングが硬過ぎないのが好印象です。



幸いな事にリコイルSPガイドロッドはジュラコン製でした。
ネジ穴がなくなりますが仕方ありません。後端を3mmカットします。
そしてドリルビットでネジ穴を新設します、が…
各々の径が違います。

・ 六角ネジ径 2mm
・ ネジ穴 1mm

ジュラコンの粘りを利用して、タッピングネジの要領で強引にねじ込みます。
こういう場面ではとても便利な樹脂素材です。



そしてスライドを組み立てます。
ようやく完成しました!



実銃のリコイルSPガイドロッド先端はスライドとツライチです。
しかしそこまでは拘って先端部分を削ると強度が落ちてしまいます。
コレで良しとします。

フレームに組み込んでみま…と、ここでまたまたまたまた問題発生!
四回目のトラブルです!



組み込むとリコイルSPガイドが5mm突出します。
しかもスライドを一杯まで引いてもスライドストップ位置まで後退しません。
こんなトラブルの原因はひとつしかありません。
太いGen4リコイルSPアッセンブリーとインナーシャーシの干渉です。
あらかじめ先端部分を切り取っていましたが、後端が干渉している様です。

ココは切り取る訳にはいかないので削ります。
限界まで低く削ります。
固定ネジの頭も削ってセフティ板バネとツライチまで削り込みます。



ここまで削ってようやく組み込む事ができました!
まさかここまで苦労するとは思ってもいませんでした。
ま、やっている事は「三個イチ銃の製作」なので簡単な部類には入りませんが…

組み込むとこうなります。
といっても普通のグロックの写真にしか見えないのが悲しいトコロです。



駄菓子菓子!
まさかの五度目のトラブルが発生しました!

スライドを引き切るとロックしてしまいます。
スライドストップは製作中なので組み込んでいません。
それでもロックします。
おいおい…



この位置でロックします。ちょっとスライドを押した位では元に戻りません。
スライド後端を「ガン!」と叩かないとロックが外れません。
マガジンの有無は関係ありません。
インナーシャーシは限界まで削っています。それにロックが外れる時に「カチン!」という軽い衝撃と金属音が発生します。インナーシャーシが原因ではありません。

正直、意味が分かりません…

ガチャガチャ…
ガン!

ガチャガチャガチャガチャ…
ガン! ガン!


ガチャガチャ…カチン!
スコン!

……!??

全くの偶然ですが、ロックした状態でトリガーを引くと「カチン!」という軽い衝撃と金属音が発生してロックが外れました!

これで原因が判りました。

スライドがオーバーランしてトリガーバーを通り越しています。そしてトリガーバーがスライドをロックしてしまっています。
トリガーを引くとロックが外れるのは当然です。



G17改G34を見てみました。
見事にトリガーバーの寸前でスライドが止まっています。



マルイグロックのスライド後退量を規定するのはスライド先端下部とインナーシャーシの接触位置です。
両者が物理的に接触する事でスライドがオーバーランしない構造になっています。



計測すると、オーバーランを5mm前方で止めればトリガーバーを乗り越えません。
この「5mm」という数値、どこかで出てきた様な…と思って記事を遡ると、インナーシャーシを削る前にリコイルSPガイドが突出していた数値が5mmです!

色々なトコロが関連しているのですね…
エアガンは奥が深いです。

という訳で、スライド前方下部に5mmのスペーサーを取り付けます。
材料はABS板です。



Infinityのスライド後部をプラ版(スチロール樹脂)で修正しましたが、その後マッドさんから「スライドの歪み修正の最中にプラ版の部分が全部溶けたよ。スチロール樹脂とABS樹脂は同じ用途では使えないからね。別物と考えた方が良いよ」とアドバイスを頂いたので買っておいたモノです。
コチラです

5mmのABS板は加工に難儀しそうなので、2mmと3mmのABS板を切り出します。
そしてスライドに当てて輪郭とリコイルSPガイド穴をケガきます。
輪郭はニッパーで雑に切りましたが、硬くて3mmが限界です。



そして穴を開けます。
これまた大雑把ですが、取り付け前の下準備はこれで十分です。



これをプラリペアでスライドに溶着して整形します。
棒ヤスリで外側と内側を削って大雑把に形状を整えます。
仕上げは作動を確認した後に行います。



但し、このままでは厚過ぎてアウターバレルが組み込めません。
現物合わせでアウターバレルが干渉する場所を削り落とします。
この加工はリューターで行います。



リコイルスプリングを組み込むとこんな感じです。
5mmも暑さが増したのに違和感がありません。
「言われてみればこんなカタチだったかな?」という感じです。



これでスライドを引き切ってもオーバーランする事はなくなりました。
安心してガチャガチャできます。
スライド後退位置はスライドストップと同じ場所です。



ようやく「すべての部品を組み込む」という当たり前の事ができました。
想像を遥かに超える悪戦苦闘をしてしまいました。
ここまで苦戦するとは夢にも思っていませんでしたのでビックリです。

しかし現状でスライドの動きが物凄く渋いです。
ガスを入れてBB弾を撃つ事はできますが、一発ごとにスライドが止まります。
原因は不明ですが、アウターバレルとリコイルSPアッセンブリーが干渉している可能性はあります。

スライドストップ製作どころではなくなってきました。
まずは本体を快調作動の状態に完成させるのが最優先です、が…
なかなか一筋縄では行きません。
ま、それが楽しいのですが。

次回に続きます。




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