ハドソンデザートイーグル.44 カッタウェイ⑯

ようやく塗装が終わりました。
銃本体が大きいのと小物パーツが多いのとで、かなり時間を費やしました。

バレルとスライドとフレームとサブフレームです。
完全乾燥後に改めて見ると、紫色の効いたブロンズ色も悪くありません。薄く均一に塗装できたので非常に美しい仕上がりになっています。





スライドのボルト部分を鉄色倶楽部 青組で塗り分けています。実銃のブルーイングされたボルトとエキストラクターを青組で再現しました。



サフ吹きの段階でシャーシとサブシャーシを接合させたのですが、ブロンズ色に塗装した後で切断面を細かく塗り分ける必要があるので、サフ吹きの後に分離させました。
フレーム内側の凸凹は接着剤の食い付きを良くするためにリューターで削った部分です。亜鉛合金製のサブフレームは重いので、ガッチリ接着させないと自重で剥がれてしまいます。そのための対策です。





しかしスプレー塗装するために溶剤で希釈したのが原因なのか判りませんが、このブロンズ色には「隠ぺい力」が全くありません。塗装中に下地の状態が透けて見える状態だったのでかなり厚吹きしましたが…イージーペインター自体が薄吹き仕様なので、荒れた下地が見えている部分が無数に存在します。





小物パーツは9点です。
数がメチャクチャに多い訳ではありませんが、塗装に手間がかかるパーツが多かったので時間がかかりました。



メカボックス本体を青組で塗装して、実銃のブルーイングされたハンマーメカニズムアッセンブリーを再現します。この時に中央のハンマーアッセンブリーカバーに相当する部分をクレオスの黒鉄色で塗り分けてアクセントにしました。
亜鉛合金製ハンマーと真鍮製ハンマースリーブ&シアースリーブは無塗装です。ハンマースプリングも質感が良かったので無塗装のままにしています。



トリガーバーをアサヒペンの『メッキ調スプレー シルバー』で塗装しました。実銃ではブルーイングされていますが、青組で塗ってしまうとブロンズ色のフレームと青組で塗ったメカボックスに同化して目立たなくなってしまいます。

トリガーバーはカッタウェイモデルの重要ポイントです。トリガーメカニズムを理解する上で「トリガーバーがどのように組み込まれているか」が一目で判るのと判らないのでは天と地ほどの差があります。
そのために実銃とは異なるシルバー仕上げにしました。



ストライカー(ファイアリングピン)をメッキ調スプレーでシルバーに塗装します。
ガスピストンとFサイトは青組で塗装です。
実銃のガスピストンはブルーイング仕上げなので、実銃に準じた塗装です。
Fサイトは切断したベース部分を研磨する際に右側面を削ってしまったので、染め直す代わりに青組で塗装しました。Rサイトは質感が良かったので塗装していません。



ハドソンデザートイーグルは、ハンマーに叩かれたストライカーが後退してブリーチ側に突き出した円筒部分がブリーチ内のジュラコン製ファイアリングピンを叩き出し、前方に弾き出されたカートリッジがデトネーターに激突して発火する構造です。

しかしブリーチを切断して金属パテで切断面とボルトを成形する際にファイアリングピンとスプリングを除去して埋めてしまったので、円筒部分を切断しないとスライドに組み込めません。

そのためにブリーチ側の円筒部分を切断しました。





マガジンとマガジンベースをパーカーシールで塗装しました。実銃マガジンはパーカライジング調の仕上げが施されているので、違和感はありません。
本当にパーカライジング仕上げかどうかは判りませんが…



実銃のマガジンフォロワーはブルーイングが施されていますが、パーカーシールと青組の組み合わせでは違和感が強過ぎるので、ダークパーカーで仕上げました。
中央のパーツは無塗装です。



左側グリップにミッチャクロンを吹いてクレオスのブラックで塗装し、仕上げにブラックブラッセンを塗りました。定着力の弱いブラックブラッセンで仕上げ塗りを行うために金属部分とラバー部分をブラックで下塗りして塗装皮膜を形成し、その上にブラックブラッセンを上塗りしてつや消し仕上げにしました。
この方法なら塗膜の弱いブラックブラッセンもそこそこ定着してくれます。



各パーツの「通常の」塗装はコレで終了です。
それではいよいよお待ちかね!「カット面の塗装」を行います!

カット面の塗装はカッタウェイモデル最大の醍醐味です! しかも「この色でなければいけない」という決まりはありません。カット面のサビ止めができれば何色でも構いません。すべては製作者のセンスと好みに委ねられています。

よく見るのは赤色とか黄色とかの「ココを切っています!」が一目で判る色です。軍隊の教材は審美性よりも視認性の方が重要視されます。コレクション用のカットモデルなら多少は「綺麗に見える」色が選ばれるでしょうが、それでも大抵は赤色と黄色です。青色とか緑色とか、そういう色は見た事がありません。





たまに白色を見かけます、が…
このカッタウェイ1911は凄いです! なんとラリー・ヴィッカーズ氏がウィルソンコンバット社から提供された「射撃可能なカッタウェイ1911」です! 高価なウィルソンコンバット1911が惜しげもなくカットされているだけでも驚きなのに、ジャムの気配すら感じさせずに快調作動しています! コレは凄い!





カッタウェイモデルはカット面積が大きいほど、カット面の色が自己主張します。赤色や黄色は自己主張が強過ぎてクドくなりがちです。
白色はそこまで自己主張が激しくないので、落ち着いた見た目になります。金属の地色に似て見えるので、カット面積が大きくなっても違和感が少ないのも美点です。



今回は見た目が爽やかな白色…と思いましたが、HW樹脂製のモデルガンにサビ止めは不要です。サビの心配がなければ何も塗らない「切りっぱなし」の金属地色仕上げが一番綺麗だと思います。サカナも銃も捌きたてが一番です!

という訳で今回はクレオスのスーパーステンレス2を使用します。金属粒子をこれでもかと含有させた「スーパーメタリックシリーズ」の製品です。
コチラです



残念ながらこの色はスプレー仕様がなく、筆塗り用のビン仕様しかありません。金属粒子が多い塗料は伸びが悪くムラになりやすいのですが仕方ありません。

まずバレルを塗装しました、が…
パッと見でも判るほどムラになりました。近くで見ると「コレはちょっと…」なムラムラ状態です。塗料の伸びが悪い上に金属粒子がすぐに固まってしまいます。それを避けるためにサッ! と素早く筆を走らせると、今度は塗料がハミ出します。
コレは難しい…



それでもバレルとガスルート内には一切ハミ出さずに塗りました! ココは今回のカッタウェイカスタムの最重要ポイントなので、絶対に失敗はできません!





バレルピンの切断面も質感を統一させるために塗装しています。塗料の金属感がハンパなく高いので違和感は全くありません。



スライドはボルト部分が入り組んでいるので苦労しました。あちこちに塗料のハミ出しが目立ちます。ハミ出しを修正するために再度ブロンズ色を調色しても良かったのですが、コチラもメタリック系の色なので余計なムラを増やす可能性があります。
多少のハミ出しは我慢する事にしました…





ファイアリングピンとエジェクターを装着すると迫力あります! スタビライザーはバレルを組みこむと完全に見えなくなるので装着していません。
頑張って整形した甲斐がありました!





ハンマー側のファイアリングピン(ストライカー)もバッチリです!
ストライカーとストライカーストップは接着剤で接合しています。元々はスプリング圧で固定されるパーツですが、ファイアリングピンとスプリングが入る穴を金属パテで埋めてしまったので接着しないと外れてしまいます。そのために接着剤で接合しました。



フレームとサブフレームを塗装して、完全乾燥後に接着剤で接合しました。
コチラもサマになっています!







切断面の塗装が終わりました!
いよいよ銃の組立です! 長い長いカスタムも最後の工程に到達しました!
ここまで製作期間が長いと「完成させたくない」という不思議な感情が湧いてきますが、それでは永遠にカスタムが終わりません。

トリガーを組みこみます。
事前にすべてのピン穴の塗膜を棒ヤスリで削り落としてクリアランスを確保しています。おかげで組立作業は至ってスムーズです。



メカボックスを組みこみます。
接着剤で接合しようと思っていましたが、塗膜の厚みでキツキツなので外れる心配はありません。二本のピンで固定します。



マガジンキャッチを装着します。
ステンレスシルバーのネジが目立つので青組で塗装しました。



グリップを装着します。
グリップビスに余りモノのスプリングを忘れずに装着します。



スライド先端にガスピストンを装着します。
ココは最初からネジ込みが固いのですが、僅かに塗料が乗った分だけ固さが増しました。ガスピストンをタオルで巻いて、その上からペンチで挟んでネジ込みます。



スライドとバレルを装着します。
塗膜でクリアランスが厳しくなっているので、塗膜をガリッ! と剥がさない様に細心の注意を払いながら組み立てます。



しかしトリガーバーのメッキ調シルバーにキズが入ってしまったので、急遽スーパーステンレス2で塗装しました。ムラだらけですが…

この塗料は凄いです! メッキ調シルバーに上塗りしても、色味や質感の差がほとんどありません! 凄まじい金属感です! 塗り難い塗料ですが、それを補って余りある金属光沢を放ってくれます!



バレルロックとバレルロックピンの切断面もスーパーステンレス2で塗装しています。バレルピンを含む三本のピンの質感を統一するための塗装です。



マガジンを組み立てます。
まずマガジンベースを接着します。次にマガジンフォロワーとマガジンスプリングを接着剤で接合させて、マガジン本体に挿入して接着固定します。
マガジンフォロワーがガッチリ固定された後に、カートリッジを一発ずつ接着固定していきます。見た目より確実な固定を優先したので接着剤がハミ出していますが、後からポロポロ剥がれ落ちるより100万倍マシなので、見た目はコレで良しとします。



マガジンを装入します。
カートリッジが装填されたマガジンが大迫力です! これこそカッタウェイモデルの醍醐味です! 頑張ってマガジンを造り込んだ成果です!



そして最後の作業です!
バレル後端にカートリッジを接着固定します!
薬莢の先端とガスルートのスタート地点が完全に一致しています! 今回のカスタムの最重要ポイントが見事に決まりました!



長い長いカスタムが遂に完了しました!
ハドソンデザートイーグル .44 カッタウェイモデルの完成です!
おおおぉぉぉ…



こうして見ると、このブロンズ色は悪くありません。年季の入ったデザートイーグルの雰囲気がそれなりに出ていると思います。
スーパーステンレス2のムラもツールマークに見えなくもありません。コレはコレでアリかな? と思います。ハミ出しはどうにもなりませんが…

そして今回のコダワリ!
「反対側から見ると完全ノーマルのデザートイーグル」もバッチリです!
ディスプレイケースに固定するためにセフティレバーを外しているトコロ以外は、完全にフツーのデザートイーグルです! セフティの赤ドットも塗装済みです!
左右のギャップが面白過ぎます…



作業が完了したのは昨日です。
昨日の夜から記事を書き始めて、今日ようやく書き終わりました。

そんな今日、まるでデザートイーグルの完成を祝福するかの様に(大袈裟)5月22日に発売されるBUCK-TICKのニューシングル『RONDO』のプロモーションビデオの15秒スポット動画が公開されました!

この曲は4月7日の今日から放送されるフジテレビ系TVアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』のエンディングテーマ曲のために、BUCK-TICKが書き下ろしたバリバリの新曲です!


昨日、完成お披露目用の写真をこれでもかと撮影しましたが…写真掲載枚数が50枚なので、今回の記事には掲載できません。
次回の記事でご紹介します!

この写真を使って今年のカスタムガンコンテスト用の動画を製作します!
静止画オンリーの動画は初めてですが、観ていて飽きがこない様に音楽とか編集とか色々工夫しないといけません。

いよいよ最終回です!
お楽しみに!




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