ハドソンデザートイーグル.44 カッタウェイ⑪

いよいよ最後の加工になりました。
マガジン加工です!

その前に…
マガジンを観察すると、マガジンフォロワー左側に突起が設置されています。
内部にスプリングが組み込まれていて、押すと引っ込みます。



この突起はマガジンフォロワーが上方に飛び出すのを防ぐストッパーと同時に、マガジンを分解せずにマガジンフォロワーとマガジンスプリングを上方に取り出すピンの役割を果たしています。なぜこんな凝った構造が採用されたのかは判りませんが…


マガジンを分解します。
デザートイーグルのマガジンはマガジンベースを後方に引き抜くだけで完全分解できます。1911系より遥かに簡単です。



ハドソンデザートイーグルは実銃の構造をかなり正確に再現しています。
しかしマガジンは作動優先のアレンジが随所に施されています。

実銃のマガジンフォロワーはこんなカタチです
マガジンフォロワー前方下部が円筒形になっており、ここに円筒形のマガジンスプリングが組み込まれます。実銃デザートイーグルのマガジンスプリングは一般的なマガジンスプリングとは異なる、円筒形のスプリングです。



実銃マガジンの分解写真があれば良いのですが、webで探し回っても見つかりません。仕方なくCG動画をキャプチャーした画像を掲載しました。
実銃デザートイーグルのマガジンスプリングはマガジン前方に組み込まれます。




しかしハドソンデザートイーグルのマガジンフォロワーは円筒部分が完全に省略されており、そこに一般的なジグザグ形状のマガジンスプリングが組み込まれています。
実銃マガジンとは似ても似つかぬ構造です。





恐らくマガジンスプリングを前方に配置したのではマガジンフォロワーを押し上げるチカラが前後で均一にならず、マガジンフォロワーが後のめりになって給弾不良が発生したのではないか? と思います。

しかしこれではマガジンをカットする以前の問題です。
マガジン本体を加工する前に、マガジンフォロワーとマガジンスプリングを実銃と同じ形状に変更する必要があります。

マガジンフォロワーを分解します。
3mmの六角レンチでイモネジを抜いて、突起とスプリングを取り外します。





次にマガジンフォロワーの形状を修正します。
実銃のマガジンフォロワーは上辺と下辺が平行ですが、ハドソンデザートイーグルのマガジンフォロワーは平行ではありません。
切るか盛るかで悩みましたが…とりあえず切断しました。



そして切断面と、肉抜きされているマガジンフォロワー右側を金属パテで完全に埋めます。肉抜きのおかげで切断は楽でしたが、見せる側の右側が肉抜きされているのは頂けません。完全に埋めてしまいます。



完全硬化後に削り落として整形します、が…
上辺と下辺が上手く平行になりませんでした。しかも実銃マガジンフォロワーより上下幅がかなり短くなりましたが…とりあえず良しとします。



実銃マガジンフォロワーの写真が極めて乏しいので正確な形状は不明ですが、恐らく右側の六角ネジ周辺の構造は同じだと思います。
資料がないのでなんとも言えませんが…



マガジンスプリング用のスプリングをモノタロウで購入しました。
外径10mmと12mmの円筒形ステンレススプリングです。



マガジンフォロワー前方下部の円筒部分を再現するための丸棒も同時購入しました。
外径8mmと9mmのステンレス丸棒です。



外径12mmのスプリングを仮組すると…ピッタリです!
細過ぎず太過ぎない完璧なサイズでした!
この外径12mmスプリングでマガジンスプリングを再現します!







外径12mmのスプリングと外径8mmの丸棒がサイズ的にピッタリでした。
円筒部分の再現は外径8mmのステンレス丸棒で行います。



しかし…
ダミーカートリッジを4個装填してマガジンフォロワーの位置を調べると、マガジンキャッチ部分とマガジンフォロワーがほぼ同じ位置になります。これでは苦労して円筒部分を再現してもフレームに隠れてしまうかも知れません。

円筒部分は後回しにして、先にマガジンをカットします。
サインペンでマガジンにラインを描いて、マガジンをゴリゴリ切断します。



こんなに大きなスチールマガジンの切断は初めてです。
案の定、物凄く大変な作業になりました。
本当ならココで途中経過の写真を掲載するトコロですが…切断中の写真は一枚も撮っていません。

実は作業中にデジカメを落として壊してしまいました。マガジン切断中の写真が一枚も撮れていないのはそのためです。

私のデジカメはリコーCX6です。この8年間ずっとこのデジカメを使用しています。
リコーとHOYAが合併してペンタックスを買収し、社名が『ペンタックスリコーイメージング』になる直前に発売された、最後の100%リコーオリジナル設計のコンパクトデジカメです。
現在は『リコーイメージング』という社名になっていますが、CXシリーズは復活しませんでした。
CX6はコチラです
リコーイメージングはコチラです



長年使い慣れたCX6を壊れては買い、また壊れては買い…を凝り返してきました。
2011年発売の商品なので廃盤になって久しいのですが、リコーのCXシリーズは使い易い上にマニア好みの機能が充実しているので人気が高く、現存する新品(長期在庫品)は凄まじいプレ値が付いています。
なんとamazon新品価格152,966円(税込)!
コチラです

今回は幸運にも「ほぼ新品」の中古美品CX6を見つけたので即買いしましたが、数日間カメラがなかったのでマガジン切断作業の途中経過は一枚も撮影していません。

切断したマガジンです。
切断面を鉄工ヤスリで整えて、全体の小キズを400番のペーパーで消しました。
全然消えていませんが…



複雑な形状なので苦労しました。
チカラ技で折り曲げて破断させた箇所が僅かに歪んでいますが、よく見ないと判らないので良しとします。



マガジンを組み立ててダミーカートを装填してみます。
ダミーカート4個のうち3個は既に弾頭部分を塗装しているので、マスキングテープで保護しています。
一番上のダミーカートリッジは位置決め用に塗装しなかったモノです。

実銃デザートイーグルマガジンの特徴がバッチリ再現できました!
マガジン本体を染め直してマガジンフォロワーを塗装すれば完璧です!





マガジンフォロワー前方下部の円筒部分ですが、外観的にはあってもなくても大差ない気がします。スプリングの線径が太い上にピッチが狭いので、仮にスプリング内部に円筒部分が存在しているとしても視認し難い状態です。

円筒部分の長さはスプリング二巻き分程度です。鉄色系の塗装を施すとまず外側からは見えないと思います。外径8mmのステンレス丸棒を切断して接合する労力に見合った成果が得られるかは…正直ちょっと疑問です。



それではマガジンをフレームに装着して…と、ココで問題発生!
折角のマガジンスプリングがフレームに隠れて見えません!
マガジンスプリングの再現はマガジン加工の最重要ポイントなので、コレは何とかしなければいけません!



という訳でフレームを切断しました。
スチールマガジンを切った後にHW樹脂を切ると、まるで紙を切る様にHW樹脂がサクサク切れてしまいます。人間の感覚とはいい加減なモノです。
切断後に鉄工ヤスリと320番のペーパーで断面を整えます。



改めてマガジンを装着します。
バッチリです! マガジンスプリングが丸見えです!

マガジンをフレームに装着した状態では、マガジンフォロワーの上下幅はこの位がちょうど良く見えます。あと5mm程度長くして上下を平行にすれば完璧です!
前方下部の円筒部分も手抜きせずに再現した方が良さそうな気がします…



これでマガジンの加工は完了です。
細かい修正や追加加工は残っていますが、大掛かりな加工は完了しました。

銃全体を組み立てます。
カートリッジが装填されるとカッタウェイモデルらしさが急上昇します!
我ながら圧巻の出来栄えです!







グリップスクリューに余りモノのスプリングを組みこんでみました。
なかなか良い感じになりました。



この状態でバレルはバレルロックにガッチリ固定されています。リコイルスプリングの圧力がスライドをフレームに押し付けているので、コチラもビクともしません。
ピンとバネだけで部品を固定する実銃の構造は素晴らしいです!



しかし…
バレルピンとFサイトベースを切断し忘れていました。
切らなくても問題なさそうですが、なんとなく「切り忘れた」感が漂います…





サクッと切断しました。
切断面を鉄工ヤスリと800番のペーパーで仕上げれば完成です。
ちょっと仕上げが荒いですが…



銃本体とマガジンの加工が完了しました!
あとはマガジンフォロワーの追加加工と最終仕上げを行います。
そして塗装すれば完成です!

ゴールまであと一歩です!
次回はマガジンフォロワーの追加加工です!

お楽しみに!




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