ハドソンデザートイーグル.44 カッタウェイ④

それではガスルートを製作します。
まずバレル下部の断面にサインペンでガスルートを…なのですが、その前に確認する事があります。

ガスルート先端が下方向へ曲がる部分です。

実はこの部分については二種類の図面が存在します。
先端から斜め下方向に鋭角に曲がる図面と、真下に直角に曲がる図面です。

○ 斜め下方向に曲がる図面



○ 真下に直角に曲がる図面



どちらも最初の記事で紹介した図面です。両者のガスルートはスタート地点が異なっていましたが、色々と考察した結果「上側の図面が正しいだろう」と判断しました。
しかし先端部分については、真下に曲がる図面は他にも複数存在しますが、斜め下方向に曲がる図面は見当たりませんでした。





マグナムリサーチ社の設計図面にガスルートが真下に描かれているので、先端部分のガスルートは真下に直角に曲がっていると考えるのが妥当だと思います。恐らくCG動画も実銃の構造を元に製作されたのでしょう。

しかし…

ハドソンデザートイーグルはバレル先端部分に亜鉛合金製のバレルウェイトが装着されています。今回のカスタムでは真っ二つに切断したバレルウェイトを金属パテで接着した上で平面出しを行っています。





ガスルートが真下に直角に曲がる形状を再現するとなると、バレルウェイトを切削ビットでゴリゴリ削る必要があります。しかし脆い金属パテが切削の振動に耐えられるとは思えません。恐らく振動でバレルウェイトが外れてしまうでしょう。

それは避けたいので…

バレルとバレルウェイトの境界部分を切削してガスルートを製作します。必然的にガスルートが斜め下方向に曲がる形状になりますが、実際にこの形状を描いた図面が存在する以上、100%間違いとは言えないと思います。

チャンバー部分にダミーカートを置いて、薬莢の先端部分からガスルートをサインペンで線引きします。



そして切削ビットで削ります。
フリーハンドなのでガタガタになりますが、気にせずザクザク削ります。
バレルウェイトの上側は削らずに済みましたが、前側はそういう訳にはいきません。
金属パテが剥離しない様に慎重に削ります。



削り終えるとこんな感じになります。
見事にガッタガタです。





このガタガタを修正するために様々な外径の真鍮パイプを用意しました。
amazon価格489円(税込)のお得な真鍮パイプ四本セットです。
コチラです

今回は『Aセット』の外径1.6mm真鍮パイプを使用します。



修正方法はバレルの型取りと全く同じです。
まず真鍮パイプをガスルートの長さに切断します。





そして真鍮パイプにシリコンオイルを吹き付けて、ガスルートに盛り付けた金属パテに渾身のチカラで押し付けます。僅か外径1.6mmとはいえパイプ形状なので強いです! 思い切り押し付けても曲がりません!

押し付けが終われば素早く真鍮パイプを取り外します。
真っ直ぐ一直線にガスルートが型取りできました!



完全硬化後にハミ出した金属パテを棒ヤスリと240番のペーパーで削り落とします。
そして欠けたり崩れたりした部分を黒い瞬間接着剤で修正します。
これまでと全く同じ作業です。



完全硬化後に黒い瞬間接着剤を削り落として平面を整えます。
それでもまだ修正し切れない部分があったので、また金属パテで修正します。
バレルの加工は本当に盛って削って…の繰り返しです。大量の切粉で粉だらけになりながらゴリゴリ削ります。

そして遂に完成しました!
ガスルートを装備したデザートイーグルバレルの完全再現です!



といってもコレではよく判らないので…
クレオスのサフェーサー1000を吹きました。仕上がりを確認するための薄吹きです。
コチラです。





イイ感じです!
これまで図面でしか見る事ができなかったデザートイーグルのガスルートが立体的に再現できました! 金属パイプ型取りのシャープでエッジの立った綺麗な形状です!

しかし…
金属パテはヒケないので便利ですが、あくまでもパテなのでスが発生するのは避けられません。ジックリ見ると無数のスが確認できます。







実銃同様に銃口部分のテーパー加工を行いましたが、如何せん金属パテが脆いのでポロポロ崩れて荒れてしまいました。
目立つ部分だけに何とかしたいトコロです。



とはいえ全体的には大満足の出来栄えです!
ガスルートの再現は今回のカッタウェイモデル製作の最重要ポイントです。ココが上手く再現できたので一安心です。
細かいスは最終仕上げの際に溶きパテか何かで綺麗に消してしまおうと思います。

反対側はこんな感じです。
コチラは問題なく1ピース構造バレルが再現できました!



エアガンで2ピース構造バレルを見慣れているので、1ピース構造バレルがとても新鮮に見えます。バレル下部も綺麗な形状に仕上がっています。
コチラも大満足の出来栄えです!

コレでバレルの加工が完了しました。
バレルだけで三回も記事を使いましたが、今回のカスタムの最重要ポイントなので妥協せずに加工した結果です。
同じ様な内容の連続で記事がダレてしまった感はありますが…

次回はスライドの加工です。
お楽しみに!




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