ドルフィン あるいは フロビスネイビースライド③

さて、実銃92SBを見てみます。


今さら語るまでもありませんが、M92Fとの相違点は四箇所です。グリップの違いはここでは省略します。
 1. トリガーガードがラウンド形状で前後幅が短い
 2. フレームのグリップ前面がストレート形状
 3. ランヤードリングが横向き
 4. マガジンボトムが短く薄い

部品注文で予備フレームを購入して、いざカスタム開始です!

まずはトリガーガードです。M5906は内側にウネってたので加工が大変でしたが、今回は外側を削るだけでOKです。



トリガーガードの前後幅はそのままです。短くしてもいいのですが、フレームごと後退させないといけないので結構厄介です。インナーシャーシも削る必要があります。わずか数ミリトリガーガードを後退させるのにそこまでやるのはメンドクサイので、これで良しとします。

次はグリップ前面です。ここはちょっと手間がかかります。
前方への突き出しが始まる場所から下側を切り落とし、予備フレームから切り出した直線部分を合体させてストレート形状にします。



はみ出したプラリペアをすべて削り落とし、両サイドのエッジを整形します。そして縦グルーブ内のプラリペアを棒ヤスリと超硬スクレイバーで除去し、折った耐水ペーパーで綺麗にエッジを立てていきます。地味にメンドクサイですが、目立つ場所なので手抜きは厳禁です。



こんな感じになります。溝の幅が多少チグハグしてますが、まぁ許容範囲です。
サクッと書きましたが、実際は何日もかけて削り倒して作業してます。
最後にボトム部分を綺麗に平らに削って完了です。



92SBの横向きランヤードリングは好きじゃないので、思い切って削り落としました。これだけで驚くほどミリタリーテイストが薄くなるので、ウッドグリップとの相性も期待できます。



ただ内側の寸法がキツくなり、マガジンが入らなりました。仕方なく棒ヤスリでガシガシ削ってマガジンが自重で落下するまで内径を広げましたが、青丸で囲った角の部分が1mm以下の厚さになってしまいました。上にいくほど肉厚になるとはいえ、ボトム部分が1mm以下というのはちょっと不安です。

この間、削る度にグリップを付けたり外したりして確認しながら作業しました。それはもう何回脱着したのか分からないほど繰り返し脱着しました。おかげでフレームの加工は上手くできましたが、M92Fミリタリーでそれをやるとアレなんですよね…

ネジ山がすべてバカになりました。

M92Fミリタリー定番のトラブル発生です。なんで金属じゃないんだよ!
仕方なくリューターでネジ山を全部削り落としてひと回り大きい穴を貫通させ、そこに予備フレームから切り出したネジ山を移植しました。



これを四箇所すべて行いました。強引なやり方ですが効果テキメンです。フレームがサフで白くなってますが、気にしないでください。





次にちょっとしたプチ加工を行います。既に上の写真に写ってますが、フレーム右側のトリガーピンのモールドが平面出しで消えかかったので、ハイキューパーツ製ダミーリベットでリアル化します。モールドの直径に合わせて3mmのダミーリベットを使用します。ジェリコのダミーファイアリングピンに使ったのと同じダミーリベットです。

モールドより一回り大きな穴を開け、直径3mmのフレックスリベットを垂直に立てた状態でプラリペアを流し込みます。別にフレックスリベットでなくても金属製の棒ならなんでも構わないのですが、そんな都合の良い金属棒は手元になかったのでホームセンターで買いました。



固まったらフレックスリベットを抜き、綺麗に平面出しを行ってダミーリベットを接着剤で固定します。



なかなか良い感じです。

さていよいよ最後はマガジンボトムの形状変更です。これはもう失敗覚悟の一発勝負でやりました。
一度マガジンを完全分解し、パッキン類をすべて取り除いてボトム部分だけを組み立てます。そして事前に本体に挿入してケガいておいた線に沿ってグラインダーで一気に削り落とします。マガジンがフライパン並に熱くなるのが分かってたので、皮手袋でマガジンを持ち、借り物の業務用グラインダーと鉄工砥石で削りました。
といっても削り落としたのはフレームから前方に突出した部分だけです。実銃と同じ薄さに削ることもできましたが、それをやると注入バルブがボトムから飛び出してしまいます。こればっかりは構造上の問題なので仕方ありません。ボトムの厚さはM92Fのままです。

家に持って帰ったマガジンは熱で青白く変色してました。「大丈夫か?」と思いつつ、棒ヤスリでバリ落しと整形を行い、耐水ペーパーで仕上げます。グラインダーでも結構正確に削れるもので、修正らしい修正はせずに済みました。やはり良い道具は違います!

黒染めしてマガジンを組み立てます。



何日か経つと元の色に戻りました。
金属って面白いですね。



そしてすべての部品を組み立てます。
レトロクラシックな92SBの完成です!



「これはこれでいいんじゃない?」と思いましたが、ここは鉄の意志で初志貫徹。あくまでも「フロビスネイビースライド」を搭載するためのベースガンにします。

次回に続きます。




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