デザートイーグル.50AE エングレーブカスタム①

突然ですがマルイのデザートイーグル.50AE ハードキックモデルです。

マルイデザートイーグルに手掘りのエングレーブ加工を施した外装カスタム銃です。内部は完全ノーマルです。
夏頃にオクで見つけてずっと狙ってた商品です。先週やっと落札しました。
半年間も誰にも見向きされない商品もどうかと思いますが、それを落札する私も我ながらどうなの? と思います。

出品時の写真です。



デザートイーグルはデカい上に外装がだだっ広い平面で構成されているので、どうしても大味な印象を受けてしまいます。特にスライド後部は締まりのないボテッとした大きなお尻にモッサリ感を感じます。

ま、実銃がこういうカタチなので仕方ないのですが。
文句をいうならマルイではなくIWIです。

届いた銃を見てみます。
それなりに使用感はありますが、概ね良好な状態です。



コントラストがキツい室内撮りですが、逆に彫刻部分を鮮明に撮影できます。

ご覧の通り、バレルとスライドの大半の平面にエングレーブが施されています。
おかげで銃全体が引き締まってモッサリ感を感じさせません。
ノーマルとは全く別物の精悍さをビシビシ放ってます!



バレルとスライド先端部分です。
オクの説明通り彫刻刀で掘られたちゃんとしたエングレーブです。
定番の唐草模様が良い味出してます。



スライド後部です。
上下に繋がった唐草模様が横から見た時の間延び感を巧みに消しています。彫刻師のセンスを感じます。
「彫師」と書くとアレなので「彫刻師」で表記を統一します。



上から見てみます。
物凄く気合いの入った彫刻が施されています。
よく曲面にこれだけ複雑な模様が彫れるものだと感心してしまいます。



面を折り返してリアサイトの手前まで彫刻が続いてます。
気合いの入り方がハンパないです。まさに職人芸です。



しかし…バレル先端上部の平面だけが何だか物足りない彫刻しか彫られていません。

プロの彫刻師が「疲れた」とか「飽きた」とかの理由で中途半端に仕事を終わらせるとは思えないので、この部分はこれで完成形なのでしょう。しかし明らかに他の部分と馴染まない違和感を感じます。

まさかコレは…意図的なやり残し感や中途半端さで余韻を感じさせる「侘び寂び」を表現しているのか!?



そういう目で見ると、この部分だけ何となく「生け花」に見えなくもありません。
ま、100%違うと思いますが。
多分、お金の都合でこうなったのでしょう。
何にせよ個人的には唐草模様でギッシリ埋まっていて欲しかったです。

一般的にエングレーブは銃全体に対し何%の面積を占めるかが表示されます。
"70% coverage” は全体の70%にエングレーブが施されているという意味です。
例えばこの1911は ”50% coverage”、つまり全体の半分の面積がエングレーブされています。
コチラです



結構スカスカに見えますが、これで50%のエングレーブです。
今回のデザートイーグルはフレームに一切エングレーブが施されてませんが、スライドが彫刻で埋め尽くされてますので、50%のエングレーブといった所でしょうか?

屋外の自然光の下で見てみます。



室内撮りほど鮮明にはエングレーブが写ってくれません。
銃が大きいので引きで撮っているのも原因です。
それでも只ならぬオーラを感じます。



反対側も同じエングレーブが施されています。
デザートイーグルは基本的に左右対称で左右のレバー類だけが若干異なる形状です。
まるで鏡に映しているみたいです。



ホールドオープンさせると流石のド迫力です。
よく「フルストロークじゃないのが残念ポイント」と言われますが、私は気になりません。これだけストロークすれば十分です。



この写真でようやくエングレーブがクッキリ写りました。
優雅さと厳つさが違和感なく同居しています。他の銃だとこうはいきません。

半年間粘った甲斐がありました!
素晴らしい銃です! パチパチパチ!



”Mr Anderson, welcome back. We've missed you…”

デザートイーグルの登場する映画は数えきれない程ありますが、私の中での一番は『マトリックス』三部作です。
無機質感を追求した独特の映像にピッタリの銃です。
そしてコレを使う敵がムチャクチャ強いのが堪りません。
個人的にはシュワルツェネッガーよりスミスの方がこの銃が似合ってると思います。

今回はこの世界観とは真逆のカスタムを行います。

落札と同時にキャロムのグリップを購入しました。
グリップ交換はカスタムの基本ですが、今回はそれだけが理由ではありません。
キャロムを選んだのには意味があります。

マルイデザートイーグル用のグリップにはアルタモント製品もあります。実銃メーカーの実物グリップなのでそちらを選んだ方が実銃らしい銃ができる筈です。
実売価格はキャロムもアルタモントもほぼ同じです。



しかし…

マルイがデザートイーグルで一番デカい.50AEモデルを商品化する際に日本のユーザーに合わせてグリップを小さくアレンジしたのは有名な話です。
加えて国内で流通しているアルタモント製グリップは「本当の実銃用」ではなく、日本のトイガン用に製作されたモノが輸入販売されているのも良く知られた話です。

マルイのグリップが日本人向けにアレンジされているにも関わらず、アルタモントの「実物」グリップがマルイのグリップ形状と瓜二つなのがその証拠です。
「トイガン用」と「実銃用」の両方を販売しているアルタモントはとてもユーザーフレンドリーな企業と言えます。
日本のテッポー好きは「実物」という言葉に弱いので、言い方を替えれば実に商売上手な企業です。

実銃は一番口径の小さい.357マグナムモデルさえ、マルイの様にグリップ後端が反り返っていません。緩やかなラウンド形状を描いています。
コチラです


.50AEモデルはコチラです。
.357マグナムモデルよりグリップが一回り大きいのが分かります。後端がグッと後方に突き出すと同時に左右の厚みも増しています。
マルイのグリップと形状が全く異なるのが一目瞭然です。



純正のラバーグリップでこの大きさなので、厚さがないと強度が出ないウッドグリップは更に大きくなります。
「実銃用」ウッドグリップを装着した.44マグナムモデルの写真です。
コチラです



グリップのサイズが大変な事になってますが、これは.44マグナムモデルです。
.50AEモデルだと更にデカくなるのは言うまでもありません。

コレを指摘したのは「オラガバニスト」のあじゃさんです。
マルイのデザートイーグルに「本物の実銃用グリップ」を加工取付されています。
コチラです

既出のネタだと思いますが、この「実銃用」ウッドグリップを再現したと思われるのがキャロムのグリップです。



外形も鷲マークもフィンガーチャンネルの形状も全て瓜二つです。ネジ穴の数以外は実銃用グリップを完全再現しています。
しかも日本製なので品質の心配は不要です。

このグリップを取り付ければグリップ形状が実銃と同じになります!
これがキャロムのグリップを購入した理由です!



それでは作業を始めます。

まず取付用の雌ネジが切られた座金を取付穴に圧入します。
外径が取付穴よりコンマ数ミリ大きいので、取付穴を棒ヤスリで少しずつ削ります。
硬い木ではないので加工は楽です。

丁度良い寸法になると自然にグイッと押し込めます。
外周に刻まれたキザギザのおかげで空回りすることはありません。



次に裏側の金具が入る穴の調整をします。
この金具はグリップが後方にスッポ抜けるのを防ぐためのストッパーです。
裏側なので割と雑に加工されています。



純正グリップを取り外した状態です。

ハードキック以前のモデルのグリップ取付面がどういう形状をしているのか知りませんが、ハードキックモデルは取付面に穴が開いています。

この穴に金具の凸部分が入ることでストッパーとして機能します。



しかしグリップ側の加工がイマイチ不正確なのでピッタリ入りません。
グリップが浮いてしまいます。
裏側の穴を加工しなければいけませんが、穴が浅いから入らないのか位置がズレているのかが分かりません。

そこで金具にペイントマーカーで色をつけて…



グリップを取り付けて上からギューっと押し付けます。
そして外して確認すると一目瞭然。穴の位置が僅かに後ろにズレています。



両側とも同じ状態です。
銃との相性なのか個体差なのか仕様なのかは分かりません。
しかし原因が分かれば簡単に対応できます。



リューターで色のついた分だけ穴を広げます。
同時に少しだけ穴を深くします。
裏側なので雑な加工でもOKです。

金具が裏面とツライチになれば加工終了です。



グリップを取り付けます。
左右を合わせてネジ止めするだけなので簡単です。
複雑な形状にも関わらず、どこかの角が干渉したり幅が合わなかったりなどの定番トラブルは一切ありません。
さすがは日本製です。値段に見合ったクオリティの高さです。



反対側を取り付けてネジで結合すれば完成です。
アメリカンウォールナットなので高級感あります! フリーダムアートのメープル騎士グリップとは大違いです!
方向性が違うので単純な比較は意味がありませんが、ウッドグリップに関してはキャロムに一日の長を感じます。



全体像はこんな感じになります。
グリップの落ち着いた色合いと木目が非常に美しいです。
視覚的に上半分のエングレーブが際立ちます!



そしてシルエットが実銃に近くなりました。
その分グリップがデカくなったので純正より格段に握り難くなりました。
実銃らしさを追求して使い勝手を悪くするという、物凄く漢らしいパーツです!

私みたいな変わり者はともかく一般ユーザーには不評で売れないんじゃないかと心配になるグリップです。
普通のテッポー好きは迷わずアルタモントを買うでしょう。

この状態で府中湖に写真を撮りに行きました。
日が傾くのが早いので、光を求めていつもとは全然違う場所で撮影しました。



室内撮りとは全くグリップの色合いが違います!
自然光での撮影は本当に面白いです。
上半分の黒が強調されて銃全体がギュッと引き締まって見えます!



上手くエングレーブに光が当たると美しく浮かび上がります。
迫力満点です! ドスが効きまくってます! でも上品です!
本当に素晴らしいカスタム銃です!



満を持して夏に買った実銃ガンケースに入れて持ち運びます。
1911サイズの銃だと余裕で二丁入るのに、さすがデザートイーグルは一丁でピッタリサイズです。
やっぱり専用ケースは良いです!



イーグル ON イーグル。
このケースを買った時からやってみたかった写真です。
デカい銃+デカいケースですが、見た目が自然過ぎてサイズ感が分かりません。

しかし…

調子に乗って撃ってるとシリンダーのアームが折れました…



どのくらい使用された銃なのか分からないので仕方ありません。
折れる寸前だったのかも知れません。
すぐに書留注文でシリンダーを発注しましたが…正直、デザートイーグルは分解したくありません。

以前も同じハードキックモデルを持ってたので経験済みですが、この銃はマルイ最凶の分解し難い銃だと思います。
「二度と分解したくない」レベルの難解さ&面倒くささです。

しかし裏を返せば「分解=塗装」のタイミングでもあります。
世の中、良い方に考えた方が得というものです。

次回に続きます。




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