ここ数日で一気に冬に突入しました。
メチャメチャ寒いです。
寒さを考慮して丸三日間放置しました。
72時間経てば大丈夫でしょう。
治具からリコイルプラグを取り外します。
ジーナスを削り落としてキラキラ凸プラグがズレていないか確認します。
ズレているとリコイルSPガイドロッドが入りません。やり直し確定です。
内側にガイドロッドを通せばズレの有無はすぐに判ります。
なので外側は後回しにして、まずは内側のハミ出たジーナスを全て削り落とします。
作動に直結する部分なので徹底的に除去します。
削り終えるとこんな感じです。
綺麗に一直線に繋がって見えます。目視でズレは確認されません。
棒ヤスリの感触でもズレは感じませんでした。
ノギスで挟んで水平も確認しました。こちらはバッチリ水平が出ています!
取付に問題はなさそうです。
矢印で指しているのがジーナスの層です。コンマ数ミリの世界です。
非常に薄く華奢に見えますが、横幅が1mmあるので強度は心配ありません。
それではガイドロッドを挿してみます。
緊張の瞬間です…
入りました!
何の抵抗もなくスルスル前後します。
バッチリです!
それでは外側のジーナスを削り落とします。
見えない部分なので少々雑に削っても支障はありません。
ガシガシ削ります。
最終的に800番のペーパーで仕上げました。
ヤスリ傷が少々残りましたが、ピカピカにする必要はないので構いません。
もうちょっと綺麗に仕上げても良かったかな? とは思いますが。
先端部分です。
ピカピカ凸パーツ→ジーナス→WA/MGCプラグの三層構造です。
後は本体に組み込むだけです。
が、しかし…
ここで埋もれていた現実が掘り起こされました。
左側のジーナスが上手く削れないので左右をよ~く見比べると…キラキラ凸パーツが僅かに左側にズレて見えます(下側からの写真なので文中では左右が逆になります)
しかしガイドロッドは抵抗なくスルスル前後しました。
作動に問題はないように思われますが…
「目の錯覚か?」
などと淡い期待を抱きましたが、光を透かすと一目瞭然。
取付位置が僅かに左方向にズレています。
あー、なんてこった。
僅かとはいえズレはズレです。
しかもガイドロッドが高速で前後移動する重要部品のズレです。放置する訳にはいきません。
ズレ幅を計測します。
プラグの直径11mmに対して先端部分が11.2mm。0.2mmのズレです。
むむむ…
リューターでズレた0.2mmを削り落とせば外径はバッチリ11mmになります。
しかしそれでは折角のキラキラ凸パーツが台無しになってしまいます。
かといって僅か0.2mmのために切断してイチからやり直すのは正直メンドクサイ…
「とりあえず組み込んでみよう!」
何事もポジティブ思考が肝心です。
リコイルスプリングとガイドロッドを組み込んで圧縮します。
何の問題もなく圧縮できます。妙な引っかかりなど一切感じません。
いよいよスライドに組み込みます…
ダストカバーにリコイルプラグを差し込む時に引っかかります。
しかしリコイルプラグが水平になるとバチン!とダストカバーに収まります。
差し込む時はリコイルプラグに角度が付いています。それで僅か0.2mmのズレでも引っかかってしまうのでしょう。
エアガンの設計精度はやっぱり凄いです。
組み込むとこんな感じです。
長すぎてバレルブッシングを圧迫している訳でもなく、短すぎて中に引っ込んでいる
訳でもありません。
長さはバッチリです!
それではスライドをフレームに組み込みます…
バッチリ組み込めました!
スライド動作も問題ありません。
途中で引っかかる事もなく、キチンと正常に作動します。
ただ少しだけキーキー音がします。
リコイルプラグの穴が0.2mm左側にズレているので、ガイドロッドの右側が加工前より0.2mmキツくなっています。それで擦れて音がするのでしょう。
試しに室内で1マガジン撃ってみました。
何の問題もなく全弾撃ち尽くしてホールドオープンします!
作動は完璧です!
不思議な事に撃った後はキーキー音がしなくなりました。
アタリがついたのか元々そのくらいの寸法公差が設けられていたのか不明ですが、とにかくキーキー音は消えてしまいました。
先に「放置する訳にはいきません」と書きましたが、放置しても良さそうです。
ガイドロッドの右側の隙間がキツいのがお分かりでしょうか?
ガイドロッドとリコイルプラグが共にステンレス切削加工のポリッシュ仕上げになって質感が統一されました!
言われなければパーツセットにしか見えません!
キラッキラです!
外が暗くなりかけてましたが、とりあえず屋外で撮ってみました。
冬は日が落ちるのが早いので撮影には不向きです。
バッチリです!
外が暗いおかげでキラキラパーツが引き立ってます!
スライド先端が輝くと精悍さ倍増です!!
とはいえ正直、この写真ではどれだけ輝いているか分かり難いです。
なのでちょっと無理な構図で屋内撮りしてみました。
この角度ならスライド先端の輝き具合がバッチリ判ります!
全てのパーツがキラキラになりました!
もうくすんだ亜鉛合金のパーツはありません。
エル・ポトロはもうちょっと続きます。
次回をお楽しみに!