エル・ポトロ⑥

それではリコイルプラグを加工します。

最初にWA/MGCのプラグの凸部分の平面部分から後端までの寸法を計測します。
加工後に同じ寸法になっていれば取付可能です。
ジャスト31mmです。



それではKSKキラキラプラグを切断します。

まず軽く浅い溝をグルッと一周刻みます。
大まかなマーキングとリューターが滑って走るのを防ぐ処理です。



そして切断を始めますが…ステンレスは硬いです!
すぐにリューターが過熱するので、少し削っては休憩して冷えるのを待ちます。

さすがに同じリューターを二度も壊せば慎重にもなります。
こんな感じで少しずつ削っていきます。



ちなみに削る部品は何かに固定している訳ではありません。手で持ってます。
当たり前ですがヤケドするほど高温になります。とても素手では持てません。
なので濡らしたタオルで部品を巻いて左手で持ち、その手を椅子の肘掛けに置いて右手のリューターで部品を削ります。

「お前、バカなのか?」

と言われそうですが、所詮はミニリューターです。大した加工はできません。
エアガンの部品を削るだけなら濡れタオル作戦で十分です。
まぁミニバイスくらいは持ってた方が良いとは思いますが。

一時間かけて切断しました。
本当にステンレスは硬いです。



硬い材質を切削加工しているだけあって、非常に美しいです。
表面の微細なツールマークに当たった光が虹色に反射しています。
くすんだ亜鉛合金とは比較になりません。

棒ヤスリでバリを落として切断面を軽く整形します。
硬い上に小さく薄く部品なのでゴリゴリ削るのは無理です。

平面部分の厚さを計測します。
一番厚い部分がジャスト2mmです。



続いてWA/MGCの凸部分を切断します。
薄い亜鉛合金なのであっという間に終わりました。



ここから寸法の辻褄合わせを行います。

キラキラ凸パーツを合わせた寸法が31mm以下になるように、切断面をひたすら棒ヤスリで削っていきます。
とはいえ内側のリコイルSPを受ける段差を残す必要があります。
最終的には段差が0.5mmになるまで削りました。



キラキラ凸パーツを合わせた寸法が30.8mmです。
僅か0.2mmですが31mmに収まりました。

言い換えれば「ジーナスの厚さを0.2mm確保した」という事です。



それでは接着します。

このような治具を用意します。
セロテープで養生した板に同じ養生をした木のブロックを固定したモノです。
板の下端とブロックの下面の幅をジャスト31mmにしています。



切断面にジーナスを盛って接着します。

位置決め用にリコイルSPロッドと同じ外径の棒があれば良いのですが、そんな都合の良い棒はありません。
手である程度位置を決めたら治具に乗せ、セロテープで固定します。

キラキラ凸パーツの水平がズレているとリコイルSPロッドが入りません。
上下左右がズレていてもリコイルSPロッドが入りません。
位置決めが最重要ポイントです。



この状態で後ろからブロックに押し付ければ水平が決まります。
真上から金属棒で押せば上下の位置が決まります。
問題は左右の位置決めですが…これはもう色々な方向から金属棒で押して決めるしかありません。

手で触りまくったのでプラグがジーナスまみれですが、どのみち硬化後にハミ出たジーナスを削り落とすので気にしません。



今回使用した工具です。
ミニリューター&切削砥石と棒ヤスリ二種類です。
貧相にも程があります。
「ちょっとはマシな道具使えよ!」と、我ながらそう思います。

ABS樹脂はまだしも、金属加工は毎回非常に苦労します。

以前、この趣味の世界では神の様な存在の「オラガバニスト」あじゃさんにコメント欄で「金属加工にどんな工具を使ってらっしゃるのですか?」とお尋ねしましたら、ご丁寧に「ベローベ社のヤスリを使ってます」とお答え頂いた事があります。

ベローベ社はスイスの高級ヤスリメーカーです。
公式webサイト
品質は超一流ですが価格も超一流です。
長さや目の粗さを自由に選べるので膨大な組み合わせが選択できます。
私が一番よく使う半丸タイプの場合、一番安い「長さ150mm&目の粗さ120mm」でお値段なんと7,530円(税抜)です。







ホームセンターで2,980円の棒ヤスリさえ「高っ!」と思う私はまだまだ修業が足りません…
まぁ私がこんな高級なヤスリを持っても宝の持ち腐れ以外の何物でもありませんが。
道具より先にウデを磨かないといけませんね。

とりあえずジーナスの硬化待ちです。
次回に続きます。




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