エル・ポトロ②

それでは加工に入ります。
この銃は作業途中の写真を沢山撮ってました。
やっぱり銃によって気合いの入れ方が違いますね。

前オーナーさんが塗装しているので、完全分解してIPAにドブ漬けします。



固い塗膜ではなかったので、漬け込み時間は30分で十分でした。
歯ブラシで気持ち良く塗膜が剥がれていきます。

ここで問題発生!

アウターバレルはシリーズ'70を加工したものだと思ってましたが、バレルの黒色が剥がれて銀色のメッキ面が現れました。
シリーズ'70ニッケルフィニッシュのアウターバレルを短縮加工してバレルを黒色に塗装したモノでした!



シリーズ'70のアウターバレルは2ピースなので、ライフリングを残すためにバレルの根元側を短縮してチャンバーと結合しています。
しかも微妙に寸法が合わなかったのか、先端がバッサリ切られてます。

これではクラウンを再成型してシルバーで塗装してもメッキと質感が合いません。
修復不可能です。



仕方ないのでアウターバレルを新調しますが…転んでもタダでは起きません。
これを機にバレルをリアル化します。

M1911A1とM92Fミリタリークロームステンレスのアウターバレルを部品注文します。実は両者のバレルは外径が同じです。

M1911A1のチャンバーとM92Fのバレルを合体させます。
ズレると作動しなくなるので慎重に作業します。
乾燥したら余分なプラリペアを削り落として仕上げます。



これで9mm=.38スーパー口径のアウターバレルの出来上がりです。
外径は同じなので作動に問題はありません。
インナーバレルはもちろんツイストバレルです。



続いてスライドとフレームの刻印消去と平面出しを行います。
スライドはこんな感じです。



前オーナーさんがスライドストップノッチ位置を変更した痕が浮き出てきました。
みんな大好きなプラリペアです。

実銃のエル・ポトロは全身ロイヤルブルーでしたがさすがにそれは無理なので、機能パーツをシルバーのポリッシュ仕上げにして派手さをUPします。
これなら私にも可能です。
技量に応じて、時にはこういうアレンジも必要です。

これだけのパーツをポリッシュしました。



ハンマーとグリップセフティ以外は純正部品をポリッシュしました。

ハンマーはKM企画のリングハンマー「ブラック」です。
サイドポリッシュ狙いであえてブラックを購入しましたが…サイドポリッシュだと他のポリッシュパーツと全く合わなかったので、結局全体をポリッシュしました。
最初からシルバーを買えば良かったです。

グリップセフティはAnvilのダックテイルグリップセフティです。
この商品は加工しないと取付できません。私の個体だけかと思いきや、色々な人達がブログやレビューで「要加工」と書いてらっしゃるので、これは仕様です。

赤丸の部分を削るかフレームのブリッジ部分を切断するかしないと取付不可能です。
私はセフティ側を削りました。



削り終えたら仮組みします。
問題なさそうです。



ハイキャパ4.3用のロングリコイルSPガイドもポリッシュしましたが…凸凹が酷くていくら磨いても綺麗になりません。



結局これもKM企画のステンレスロングリコイルSPガイドに交換しました。
社外パーツは高いので純正パーツをポリッシュする作戦でしたが、思惑通りにはいかないものです。

更に専門店に依頼してエキストラクターをステンレスで作製してもらいました。
これはオススメ! リアル化に効果絶大です!



グリップはWEの怪しげなプラスチックグリップをチョイスしました。
本来はフルメタルエングレーブモデルに標準装備されるグリップですが、単品販売もされてます。
不定期にamazonで売られています。
実銃のグリップに雰囲気が似ていたので購入しました。



マルイ1911に取り付けるには、取付穴を広げる加工が必要です。
位置自体は合ってるので、リューターで取付穴を広げればOKです。

ここで一度組み立ててみます。



なかなか良い感じです。
ダストカバー部分のオリジナルカットはそのままでもOKです。



実銃はロングトリガーですが、マルイ1911用のプレーンなロングトリガーはAnvilのNightHalkタイプだけしかありません。しかもどのwebショップも売り切れ入荷待ちで結局買えませんでした。
ここだけは心残りですが仕方ありません。シリーズ'70のトリガーを使用します。



アウターバレルが2mm突出しましたが、気にならないので修正しません。
私はちょっとバレルが突き出してる方が好きです。
「M92Fは好きだがバーテックは嫌い」と言えば伝わるでしょうか?

スライドを更に加工します。
エル・ポトロはシリーズ'80がベースなので背の高いF/Rサイトが装着されてます。
フロントはナイトウォーリア用で代用できますが、リアはWAのシリーズ'80用を部品注文で購入しました。

WAのシリーズ'80用リアサイトは実物の形状を忠実に再現して非常にリアルですが、そのおかげでドットと溝の位置が高いです。
エアガンで標的を狙うには前後の高さを同じにしないとまともに使えません。
少なくとも私は同じ高さが好みです。

溝を掘り下げます。
それだけだと見た目のバランスが悪くなるので高さも低くします。



ナイトウォーリアのフロントサイトはドブテイル式なので、スライドをドブテイル加工して合わせてみました。
水平に削るのに結構苦労しました。



しかし実銃が直付け方式なのでどうしても違和感が拭えません。
結局ドブテイルはプラリペアで埋めて直付け方式にします。

まずフロントサイト両側の土台部分をカットします。
黒染め前提なので同時にポリッシュも行います。これはリアサイトも同様です。



この状態でプラリペアを流し込んでドブテイルを埋めます。
位置がズレると終わりなので慎重に作業します。



固まるとこんな感じで「取付穴」が整形されます。
ま、最初から直付け方式で加工すれば最小限の加工範囲で済んだのですが。



リアサイトはマルイとWAでは取付方法が全く違います。
寸法もWAのリアサイトの方が前後幅が薄いです。

取付穴の前後幅をプラリペアで狭くします。
同時に裏側からリアサイトの両脚が乗る土台を作製します。プラリペアが固まればブリーチをはめ込んで干渉部分を削ります。
最終的にブリーチが干渉しないギリギリまで削って仕上げます。
この土台にリアサイトを乗せて接着固定します。



リアサイトを乗せるとこんな感じです。
なかなか良い感じです。



後ろから見るとこんな感じです。
取付穴を狭く加工したのが効いてます。



確認が終われば黒染めします。
ホワイトドットも綺麗に入りました。
リアサイトの中央部分がブリーチに干渉していたので削りました。そのためアーチ形状になってます。



そして最後はエジェクションポートです。
エル・ポトロはエジェクションポートが下側に広げられたシリーズ'80形状なので、同じ形状に加工します。



深さのバランスをチェックします。
我ながら上手くいきました。



全体を組み立てます。
緊張の瞬間です。



このあと加工に出すのでF/Rサイトは取り付けてません。
雰囲気は悪くありません。
機能パーツは亜鉛合金のポリッシュなので、他の ”エル・シリーズ” モデルのギラギラなパーツ類の輝きはありません。
アレを再現するにはメッキ加工しないと無理です。
メッキ専門業者に頼めば実現できるでしょうが…そこまでは望みません。



これが刻印加工と塗装でどう変身するか楽しみです。
この状態でF/Rサイトを同封して専門店に送ります。

次回に続きます。




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