エル・ポトロ①

今回も過去作品です。
前回のMGC MKⅣ オフィサーズACPより更に以前にカスタムした銃です。
忘れないうちに記録に残しておく意味も兼ねて記事にします。

まずタイトルを見て「?」と思われた方が大半だと思います。
全てはオクで一丁の素敵な個人カスタム銃を見つけた所から始まりました…

コレです。
マルイM1911A1をコマンダーに改造した個人カスタム銃です。
お手頃価格で出品されてました。
以下の三枚は当時のオクの出品写真です。



とても美しく格好良いカスタム銃です。
コマンダー独特のスタイルが完璧に再現されてます。



出品画像を見る限り、以下のパーツが変更されています。
 ・ スライドとフレームはM1911A1
 ・ トリガーとハンマー、アウターバレルはシリーズ'70純正品
 ・ サムセフティはメーカー不明の社外品
 ・ リコイルSPガイドはハイキャパ4.3純正ロングリコイルSPガイド



更にスライド短縮に加えて以下の加工が行われているとの事。
 ・ スライドストップノッチの位置変更
 ・ ダストカバー部分はフライス盤でオリジナル形状に加工
 ・ オリジナルカラーで塗装

コマンダー化に合わせてスライドストップノッチ位置を変更するのは苦労します。
なのでスライドを短縮してもノッチ位置変更=スライドストローク短縮までキッチリ行う人は少ないです。
定番ですが手間のかかるカスタムです。

そんなカスタム銃を逃す術はありません。
執念でゲットしました。

手元に届いたその日に早速カスタムです。
とりあえず手元にあったキャロムのフェイクパールグリップを付けてみました。



コレはコレで悪くはないですが、何というか…



普通過ぎる…
なんかこう、誰もやってないカスタムをしてみたい…

そんな事を考えながらwebでコマンダーについて色々調べてると、とあるサイトで衝撃の記事に出会いました!



その名も ”エル・コマンダンテ”!
コルトマークの入ったコルト社純正モデルなのに名前がスペイン語。
しかも口径は.38スーパーです。
意味が分かりません。

このサイトに掲載されてました。
テッポーwebでは有名な方なので、この記事をご覧になった方も多いと思います。

サイトの趣旨は「コマンダー誕生の歴史」なのですが、後半でこの ”エル・シリーズ” について貴重な情報を提供されています。
私も散々調べましたが、日本のwebサイトでこの ”エル・シリーズ” に関する記事を書いているのはこの方だけでした。

曰く…
 ・ ベースはシリーズ'80
 ・ 口径は全てメキシコで合法かつ人気のある.38スーパー
 ・ 基本的にステンレスハイポリッシュとロイヤルブルーの二種類
 ・ フルサイズからコマンダー、オフィサーズまで無数のモデルが存在
 ・ 米国市場で各モデル350丁の限定品として販売

要は80年代にコルト社の販売戦略の一環で製造販売された商品群です。
メキシコ市場とは一切関係ありません。

まー珍品もいいとこですがコレクターズアイテムとして人気があるようで、オリジナルモデルはプレ値で取引されてます。
当然レプリカやコピー品も数多く出回ってます。

こちらのサイトで各モデルが写真付きで紹介されてます。

紹介されてるモデルを見てみましょう。

★ El Grito
1810年9月16日のメキシコ独立記念モデルとして300丁限定で販売された豪華カスタムモデルです。
このモデルの販売が一連の ”エル・シリーズ” 販売のきっかけになった可能性はありますが、真相は不明です。



★ El Caballo dorado
フルサイズ。金のエングレーブが美しい豪華モデルです。



★ La Mexicana
フルサイズ。”La” は女性名詞に付ける定冠詞で男性名詞に付ける ”El” と意味は同じです。語尾が ”…a" の名詞は女性名詞です(例外はありますが)。
スライドのエングレーブがカッコイイです。



★ El Matador
フルサイズ。エングレーブ入りホワイトパールグリップと金色パーツ類がとにかくド派手です。



★ El Dorado
フルサイズ。名前の割に地味なモデルですが、何気にエッグホールハンマーとフルアジャスタブルサイト、カスタムトリガーでヤル気満々です。
セレーションも斜めに切られてます。



★ El Oficial
フルサイズ。むしろこっちが ”El Dorado” じゃないかと思うド派手なモデルです。



★ El Jefe Supremo
フルサイズ。米国では「メキシコ=パールグリップ」なイメージなのでしょうか?



★ El Aguila
フルサイズ。美しいブルー仕上げに金文字仕上げ。コルトマークも金色です。



★ El Tigre
フルサイズ。ハイポリッシュとホワイトパールグリップで統一されてます。
エッグホールハンマーのモデルは斜めセレーションが標準の様です。



★ El Toro
フルサイズ。パールグリップにエングレーブが入ると派手さ倍増です。



★ El Caballero
フルサイズ。ツートーンモデルです。
米国ではこのタイプのツートーンは 「リバースツートーン」と呼ばれます。



★ El Centauro
フルサイズ。ブラックパールに金色グリップスクリューの組み合わせです。



★ El Presidente
フルサイズ。こちらはホワイトパールグリップです。フルサイズですがリングハンマーが装着されてます。



★ El Patron
フルサイズ。こちらもリングハンマー仕様。理由は不明です。
後述しますが、WAが限定販売したモデルです。



★ El General
フルサイズ。派手なモデルばかり見てると地味に見えますが、十分派手です。



★ El Teniente
フルサイズ。ロイヤルブルーとホワイトパールグリップの定番仕様…と思わせておいて、エッグホールハンマーとフルアジャスタブルサイト、カスタムトリガー装備の戦闘的なモデルです。
セレーションも斜めです。



★ La Pantera
フルサイズ。マット仕上げに加えてパーツ類は真っ黒です。ド派手モデル以外にこんな質実剛健なモデルも存在していた様です。



★ El Sargento
フルサイズ。ロイヤルブルーと金色パーツがド派手なツートーンモデルです。



★ El Soldado
エンジンターン加工されたパーツ類がギラギラ光ってド派手です。
このセンスは日本人にはありません。



★ El Anillo del Fantasma
フルサイズ。ノバックサイトにチェッカーグリップ、漆黒のパーツ類と、場違いもいいとこなタクティカル仕様です。
メキシコ人が全員派手好きとは限らないので、こういう需要もあったのでしょう。



★ El Campeon
フルサイズ。やっぱりロイヤルブルーは美しいです。



★ El Cabo
フルサイズ。これまたエンジンターン加工のパーツ類が装備されたモデルです。



★ El Potro
コマンダー。ため息が出そうな美しいロイヤルブルーです。
後述しますが、この銃を今回のカスタムに選びました。



★ El Capitan
オフィサーズスライド+フルサイズフレーム。いわゆる ”コルト・ジェネラル・オフィサーズ” の組み合わせです。オフィサーズの一種なのでリングハンマーです。
コルトジェネラルオフィサーズについてはこちら。
同じ方のwebサイトです。




なにもwebサイトで紹介されている全ての銃を掲載しなくてもいいじゃないか!? と書いてる私も思いましたが、せっかくなので全部紹介しました。

しかし二つのwebサイトで ”エル・シリーズ” のコマンダーは二種類、オフィサーズは一種類しか確認できませんでした。
まだまだ未知のモデルが存在する様です。

”エル・コマンダンテ” の動画を見つけました。


動画で確認できますが、”エル・コマンダンテ” のスライド右側には ”COLT MKⅣ -SERIES 80-” の二行刻印が入ってます。

これが ”エル・シリーズ” 共通の仕様かと言えばそうではなく、もうひとつ確認されたコマンダーモデルの ”エル・ポトロ” にはこの刻印はありません。

別のwebサイトで紹介されている ”エル・ポトロ” です。



腰が砕けそうなほど美しいロイヤルブルーです。
メキシカンなグリップが装着されてますが、コレは後から交換されたモノでしょう。



スライド右側の刻印はなんと ”COMBAT COMMANDER MODEL” です!
ベースモデルはコンバットコマンダーが用いられた様です。



美しいスライドに美しい字体の刻印。
もちろん打刻です。
ちなみに ”エル・ポトロ” は「小鳥」の意味です。



”EPT001” は多分シリアルナンバーでしょう。
この個体はシリアルナンバー1番です。
美しいにもほどがあります。

決まりました。

この ”エル・ポトロ” を製作します!
ここまで美しく仕上げる自信は全くありませんが、魅力タップリなこの銃が再現できたら素晴らしいです!
何よりこんな銃、誰も持っていないでしょう!
変わりモノ好きの私のハートを串刺しです!!

実はこの ”エル・シリーズ”、過去に一度だけ商品化されています。
WAが2014年春スペシャルとして ”エル・パトロン” を30丁限定で販売しました。
商品紹介ブログ



中古販売webショップから拝借した画像です。
実銃の美しさはどこへやら、単なる刻印バリエーションでしかありません。
WAクオリティで ”エル・シリーズ” の再現は無理なのでは…

とりあえずこの ”エル・パトロン” より美しく仕上げたいと思います。
後出しジャンケンで負けてはいけません。

次回に続きます。




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