『コラテラル』な鉄砲達②

さてトム・クルーズが最後に使用するのがS&W M5906ですが、これが厄介です。





この銃はM5906の「後期型」です。残念ながらドンピシャ形状のトイガンは商品化されてません。一番近いのはコクサイM5906ですが、これは「前期型」をモデルアップしたもので、刻印や形状が色々と異なってます。



いきなり残骸の写真でアレですが、部品取りに使用したコクサイM5906ポイントゲッターです。この銃のトリガーガードを加工してリアサイトを交換します。定番のカスタムですね。



いきなり完成写真です。
トリガーガードのウネりをラウンド形状にするために、まず外側をプラリペアで盛ってから内側を削ります。そして外側を成型します。でなおかつ前方のチェッカリングも残さないといけません。地味にメンドクサイです。



リアサイトは1911用のノバックサイトでいけるだろう…とジャンクBOXに転がってたサイトを取り付けると、高すぎて筆舌に尽くしがたいカッコ悪さ。これはイカンと色々調べて、WAのショーティ.40用ローマウント・ノバックサイトを部品注文して装着。バッチリ決まりました。



ここまでサクサクと書いてきましたが、カスタムベースはブラックABSのM5904です。M5906はメッキ仕上げなので加工できません。またコクサイのこのシリーズには「標準モデル」と「ポイントゲッター」がありますが、ポイントゲッターは大型スタビライザーを取り付ける都合上、アウターバレルがありません。なので加工ベースは絶対に「M5904標準モデル」でないといけませんが、これを入手するのに時間がかかりました。

本体の加工が終わった後、セフティやハンマー、トリガー等の金属パーツの黒染めを磨いて落とそうとすると…落ちません? 黒染めではなくて塗装でした。厚い塗膜を削り落とすと、まるで月面のクレーターの様な荒い仕上げの亜鉛合金が現れました…



研磨ビットで一生懸命研磨しましたが、残念な結果に終わりました…。また塗装仕上げの本体と合わせると、金属むき出しのパーツ類がとても浮いてしまいます。そこで仕方なく部品取りにもう一丁、シルバーモデルのM5906を入手しました。それが最初の残骸の写真です。小物パーツが目的なのでポイントゲッターでも構わない作戦です。

ここで意外な発見をしました。写真はありませんが、M5904とM5906はトリガーバーの厚さが違います。これはM5904とM5906の違いというより、生産時期の違いによるものと思います。強度に関する改修があったのか、明らかにトリガーバーの厚さが異なるモデルが存在しています。でたまたま異なる両者が私の手元にやってきた訳です。すごい偶然です。



左がM5904(トリガーバー厚い)マガジンで右がM5906(トリガーバー薄い)マガジンです。M5906マガジンをM5904に挿すことはできますが、トリガーを引くとそこで固まってしまいます。そうなるとスライドをガチャガチャやったりトリガーを指で戻したりしないと元に戻りません。最初は意味が分からず焦りましたが、分解してトリガーバーを見比べると一目瞭然です。まぁこれも既出のネタだと思いますが、私は知らなかったのでビビりました。

塗装はイサム塗料の二液ウレタンメタリックシルバーです。クリアーは吹いていません。この後、専門店に刻印加工に出しました(元の刻印は埋めておきました)。

そんなこんなで完成したS&W M5906後期型。結構思い入れの強い銃です。プロップのラバーガンが"FINAL TARGET"という名前で売りに出てましたが、これよりは綺麗に作成できたかな?と思います。








コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です