Randall 1911 Model B111⑫

ジーナスを棒ヤスリで削り、セレーションを加工します。

細かいキズやスはタミヤパテで埋めるので、削り加工はこれでOKです。

ノッチ部分の厚さを二倍にしました。これだけ厚さがあれば、スライドにノッチが乗り上げる不具合はまず発生しないと思います。

次にスライドのノッチ部分を整形します、が…

今月も忙しくて、まだ加工ができていません。いままで最低でも月に3回は記事をアップしていたのですが、2月と3月はそれぞれ1回しか記事をアップしていません。

今月から頑張ってカスタムを再開したいと思います。

次回に続きます。

Randall 1911 Model B111⑪

サムセフティとスライドストップを組み込んで、作動チェックします。

サムセフティはこんな感じです。

現状ではグリップセフティをフレームに固定する機能と、セフティONの状態でスライドの後退を直接ブロックする機能しかありません。その状態でもシアーは機械的にブロックされないので、トリガーを引けばハンマーは落ちてしまいます。

実質的にはただの飾りですが、最初から判っていた事なので問題ありません。

スライドストップはこんな感じです。

セレーション部分が少しガタついていますが、全体の形状は上手く出来ました!

それではマガジンを組み込んで、スライドを引いて…

…あれ?

スライドストップがかかる事はかかるのですが、突起が上手くノッチに入らず、後方にズレた位置でスライドが止まります。スライドストップの上がり方も中途半端です。

スライドストップの突起がノッチの後端に乗り上げてスライドに食い込み、なんとかスライドを停止させている状態です。

よく見ると、スライドストップ自体がかなり浮いています。

マガジンにガスを注入してカラ撃ちすると…

今度はスライドストップノッチを通り越して、テイクダウンノッチにスライドストップがかかってしまいました。

おおぉ…

恐らくブローバックの衝撃でスライドストップが浮いてしまい、突起が上手くノッチに入らずに通り越し、ノッチの後端に激突して乗り上げる事で、なんとかスライドを停止させている状態だと思われます。

スライドストップノッチを通り越してテイクダウンノッチの後端に乗り上げるのは、多分スライドストップノッチの後端が削れてかかりが悪くなったのが原因でしょう。

純正スライドストップには、スライド内側の亜鉛合金部品「スライドレール」と接触してスライドを停止させる上向きの突起が整形されています。この突起はスライドストップの抜け防止の機能も果たす重要な部分です。

しかしスライドストップを左右反転する際に、この上向きの突起は切り落としています。現状ではプランジャーのスプリング圧だけでスライドストップが固定されている状態です。

今から金属パテで抜け防止の突起を造形しても、十分な強度は期待できません。スライド内側と激しく擦れ合う部分なので、簡単に折れてしまうと思います。

スライドストップは多少浮いても、抜け落ちてしまう事はありません。

 ・ スライドストップを確実に上昇させる
 ・ 多少スライドストップが浮いても、確実にスライドを停止させる

この二点を実現すれば、とりあえずスライドストップが機能する様になると思います。

まずスライドストップを確実に上昇させるために、マガジンのBBリップを削ります。前回までの加工で限界まで深く削っているので、ほとんど削りシロがありませんが、ほんの少しだけ深く削ります。

プランジャーピンの先端を0.5mm削ります。削った部分は綺麗に丸く整形し直します。

スライドストップ側も0.5mm削ります。

これで接触部分が1mm短くなりました。これ以上削るとスライドストップが固定できなくなるので、この部分の調整はこれが限界です。

次にスライドストップの突起部分にジーナスを盛り、突起を内側方向に厚くします。あまり強度が期待できない方法ですが、他に良い方法が思い付きません。

セレーション部分のガタつきも埋めて、再加工します。

そしてガタガタになったスライドのノッチ部分をジーナスで修正します。ノッチを整形する際にノッチ周辺をプラリペアで整形しましたが、亜鉛合金のスライドストップが相手では簡単に削れてしまいます。ジーナスで補修する方が安心です。

ジーナスの完全硬化後に、スライドストップとスライドを加工します。

その後は作動確認と微調整の繰り返しになりそうです。完璧に作動する状態まで仕上げた後にマッドさん刻印加工をお願いして、それが終われば塗装して…と考えれば、8月のカスタムガンコンテストまでそんなに余裕がある訳ではなさそうです。

早く作動調整を終わらせなければいけません。

次回に続きます!

Randall 1911 Model B111⑩

前回の記事からかなり時間が経ちました…

最近は仕事が忙しいので、休日はまったりお休みモードです。銃をイジる時間もなかなか取れません。そんな月初めに気晴らしドライブに行ってきました。

目的地はズバリ! 大阪の通天閣です!

しかし…

始めて訪れる通天閣はコテコテの観光地でした。客は親子連れやカップルばかりで、ひとりで来ている客など私以外には誰もいません。周囲から浮きまくりで「なんだかなぁ」と思いましたが、せっかく来たので展望台に登りました。

地上91mの展望台から見る大阪市です。素晴らしい景色です!

さらに階段を登れば、地上94.5mの吹きさらしの屋上でダイナミックな眺望を楽しめるのですが…さすがにひとりでそんな所に行くのはイヤなので、上には登らずにそのまま降りました。

ひとりドライブの目的地選びは難しいです…

Fサイト形状がMEUピストルよりランドール製1911に似ているWA1911ウィルソンコンバットCQBのスライドを、オクで入手しました。

Fサイト両側の土台部分を切断します。

切断面を棒ヤスリとペーパーで整えます。

スライド前端のFサイト取付部分をリューターで掘り、Fサイトをセロテープ固定してプラリペアを流し込みます。

硬化後に棒ヤスリとペーパーで形状を整えます。

これで新しいFサイト取付部分の完成です。

ここまで加工したスライド/フレームです。

左右反転はバッチリですが、スライドストップノッチが古いWA製品の "貫通式スライドストップノッチ" と同じ形状になっています。

これはリアルではないので修正します。

0.5mmのABS板をスライドレール幅に切ります。

スライドレールを0.5mm削り、ABS板をプラリペアで溶着します。

硬化後にリューターと棒ヤスリで整形します。

裏側にハミ出したプラリペアを綺麗に削り落とします。

これに合わせて、スライドストップのノッチ部分も0.5mm削っておきます。

これで実銃と同形状の非貫通式スライドストップノッチが完成しました。

下から見るとこんな感じです。

スライドストップノッチ内側とインナーシャーシがツライチになっています。

バッチリです!

ランドール製1911は全機種がオールステンレスのシルバー仕上げで、組み合わされるバレルはシルバー仕上げのスチール製バレルです。

シルバーに輝くバレルが美しい!

これを再現するために、シリーズ'70のメッキアウターバレルを移植します、が…

チャンバー部分は左右反転したオリジナル形状なので、ここは塗装またはアルミテープ貼り付けでシルバーに仕上げます。

チャンバー部分より前方のバレル部分を移植します。

両者のバレル部分を切断します。

切断面をリューターで等間隔に掘り、ガッチリ接合する様にしておきます。

チャンバー部分にチャンバーとインナーバレルを組み込んだ状態でバレル部分を装着し、その状態で木の板に固定します。この固定方法だと組み込まれたインナーバレルのおかげでセンターがキッチリ出ている上に、下面と側面の二方向を固定するので垂直と水平がズレません。

この状態でプラリペアを流し込み、バレル部分を溶着します。

硬化後に棒ヤスリで整形します。

これで左右反転メッキアウターバレルの完成です。

銃を組み立てます。

これが前々回の記事で紹介した組立状態です。スライドストップノッチが実銃と同じ非貫通式になるだけで、銃全体がキリッ!と引き締まります!

ホールドオープンさせると、移植したシリーズ'70のメッキアウターバレルが姿を現します。メッキの輝きが美しい!

これで外装の加工はほぼ終了しました。

あとはシリーズ'80形状のRサイトを装着するだけです。これについては、昨年末にオクで入手したWA M1991A1から取り外したRサイトが手元にあるので、いつでも作業できます。

問題はガタガタになったスライド後端の修正と左右反転です。何回も修正作業を行っているのですが、やればやるほどガタガタになる悪循環に陥っています。

いっその事、新品のスライドを切断してスライド後方部分を移植する方が綺麗に仕上がるのでは? と思います…

次回は作動調整です。

ここまでの作業で各パーツは上手く加工できましたが、銃を組み立てて作動させると、上手くスライドストップが機能しません。

今回のカスタムは見た目はハデですが、機能的にはスライドストップを左右反転させただけのシンプルなカスタムです。なので簡単に上手く作動すると思っていましたが、実際には上手く行きません…

お楽しみに!

Randall 1911 Model B111⑨

今回はフレーム加工です。

まず現状でカタカタ動くプランジャーをガッチリ固定するために、フレームにプランジャーを固定して、隙間が空いている部分にプラリペアを流し込みます。

硬化後に棒ヤスリとペーパーで仕上げます。

刻印を埋めてから二ヵ月以上経過しているので、プラリペアがヒケて刻印が浮き出できました。プラリペアで刻印を埋めた場合、大体一ヵ月程で刻印が浮き出てくる事が多いです。マッドさんがプラリペアを極力使用しないのも納得です。

再度プラリペアで刻印を埋めます。

これでフレーム加工は終了…と思いきや、大事な加工を忘れていました!

ランドール製1911はシリーズ'70に準じた形状になっています。そのためフロントストラップはチェッカリングのないスムース形状ですが、今回はMEUピストルのフレームを使用しているので、不要なチェッカリングを除去する必要があります。

棒ヤスリでチェッカリングを削り落とします。

320番→400番→600番のペーパーで仕上げます。

良い感じです!

加工が終われば銃を組み立てて…の作業を繰り返していると、純正グリップのメダリオンがポロリと取れました。ウェイトを外しているので、グリップを持つ際に裏側から指でメダリオンを押していたのかも知れません。

メダリオンは、少量の接着剤で軽く固定されているだけです。これでは裏側から押せば簡単に取れてしまいます。

この穴をプラリペアで埋めて、チェッカリングを刻んでやろうと思いましたが…

 ・ プラリペアを純正チェッカリングと同じ高さに均一に盛る。
 ・ 薄い棒ヤスリで切る様にプラリペアを削ってチェッカリングを彫る。
 ・ 純正グリップとプラリペアの境界線を完璧に消す。

不器用な私には、硬いプラリペアを自由自在に加工する技術はありません。どう考えてもゴミの様な汚いグリップになりそうなので、穴をプラリペアで埋めた段階で諦めました…

そこで! 実銃用バッファローボーン(牛骨)グリップをオクで入手しました。

以前、彫刻加工専門webショップ「エングレーブ」さんにお願いして、TARGETカスタム用のカスタムグリップを製作した時に使用したのと同じグリップです。左右反転という大掛かりな加工を行うには、チェッカリングも何もないスムースグリップが一番加工が簡単です。

そのために同じ出品者様から再度落札しました。

前回はこういうカスタムグリップを製作しましたが…

今回はランドール製左利き1911用の、左右反転グリップを製作します。

まず左側グリップを装着して、マガジンキャッチが干渉するか確認します。干渉しなければ加工は不要ですが…見事に干渉しています。

グリップに切り欠きを削る目安をマーキングします。

グリップを丸棒ヤスリで削り、切り欠きを整形します。

次に右側グリップを組み込み、プランジャーと干渉する箇所をマーキングします。

リューターと棒ヤスリで削ります。

写真に撮ると真っ白になるので、どこをどう削っているのか全く判りませんが…かなりガッツリ削っています。

削り過ぎるとプランジャーの固定が甘くなり、プランジャーがカタカタ動いてしまいます。そのため少しずつ慎重に削ります。

このくらい削ればOKです。

削り加工の次は、パテ埋め加工です。

右側グリップのマガジンキャッチ用の切り欠きと左側グリップのプランジャー固定用の切り欠きは不要なので、金属パテで埋めます。

また今回のグリップは個体差なのか加工ミスなのか、メインスプリングハウジングピンの切り欠き形状が左右対称ではなかったので、金属パテで埋めて左右対称に整形し直します。

硬化後に棒ヤスリとペーパーで整形します。

左右のグリップを重ね合わせて、メインスプリングハウジングピンの切り欠き形状が左右対称になるように削ります。

左側プランジャー固定用の切り欠きは部分は、こんな感じに整形しました。まるで何もなかったかの様に、綺麗に整形できたと思います。

加工が終わると、こんな感じになります。

良い感じです!

左右反転しました!

あとは塗装するだけです。

最初はトヨタ純正色の『ターコイズブルーマイカメタリック』で塗装して、ターコイズ調のグリップにしようと思いましたが…

トヨタ自動車公式webサイトより

目指すのはこんなグリップ! 大理石風塗装を駆使すれば再現できるかも!?

しかし…

クルマの塗装というのは、下地色と何層も塗り重ねられたクリア層の相乗効果でキラキラと輝く美しい色合いを放ちます。ただ補修用スプレーを吹いただけで同じ美しさが得られるほど簡単な塗装ではありません…

物凄く安っぽいグリップになってしまったので、一旦塗膜を削り落とします。

改めて、クレオスのつや消しホワイトで下塗りして…

アサヒペンの『高耐久ラッカースプレー アイボリー』で塗装しました。

以前、MGCオフィサーズACPをダメージ塗装した時には、同じアサヒペンの『弱溶性二液ウレタンスプレー アイボリー』を使用しましたが、コレはかなり白色が強いアイボリー色なので、今回はよりベージュ色の強いアイボリー色をチョイスしました。

MGCオフィサーズACPはこんな感じです。かなり白色の強いアイボリー色です。

今日の昼頃にグリップを塗装したばかりなので、まだ銃に取り付けた状態は確認できませんが、オフィサーズACPより濃いアイボリー色に仕上がると思います。

無難で堅実なアイボリー色をチョイスしましたが、シルバー色の銃とアイボリーグリップは定番の組み合わせです。よほどヘンテコなシルバー色をチョイスしない限り、失敗する事はないと思います。

これでフレーム加工は完了です!

次回はスライド加工です。

細部の小加工を除けば、現状で残された加工はスライド後端の形状修正とエジェクター/エキストラクターの左右反転だけです。それさえ完成すれば、あとは作動調整を行い、マッドさんにスライドの刻印加工を依頼するだけです。

上手く完成するでしょうか?

お楽しみに!

Randall 1911 Model B111⑧

サムセフティはこういう感じで硬化しています。

まず切削ビットで表面の大きな凸凹を削り落とします。

ここから棒ヤスリで形状を整えていきます。

またもや本体部分がナナメになっています。ただ前回ほど大きく傾いている訳ではないので、表面が水平になる様に削ります。

ランドール製1911のサムセフティは、指かけ部分が少し延長されたセミロングタイプです。セレーションの刻まれた指かけ部分の外側が緩やかにラウンドした、独特の形状になっています。

ラウンドさせた部分にセレーションを刻み直すのは難しいので省略しますが、それ以外の形状は上手く再現できたと思います。

と、思いきや!

なんとランドール製1911のサムセフティは、ロングサムセフティの指かけ部分を途中で切り落として外側をラウンドさせた様な、非常に独特な形状でした! 指かけ部分の先端は私が加工したシリーズ'70みたいな形状ではなく、真っ直ぐ延長されています!

加工し終わった後に写真を見つけたので、どうしようもありません。指かけ部分をジーナスで延長しても強度が出ないので、諦めて加工を続けます。

本体部分に金属パテを盛ります。

硬化後に棒ヤスリで削ります。

後方部分に面取り加工を施し、全体の形状を整えます。

金属パテは硬い反面、衝撃が加わるとすぐに割れたり欠けたりします。これだけでサムセフティを仕上げるには強度に不安があるので、表面にジーナスを盛ります。

硬化後に棒ヤスリで形状を整えます。

なかなか良い感じ…と思いきや!

指かけ部分の下側に大きな穴がありました!

穴を埋めて全体の形状を整えるために、タミヤパテを盛ります。これでジーナス+金属パテ+タミヤパテの三層構造になりました。

硬化後に400番のペーパーで表面を削ります。

良い感じになってきました。

しかしまたしても穴を発見! しかも今度は二箇所あります!

タミヤパテは大きく盛ると盛大にヒケるのを忘れていました…

穴が大きいのでタミヤパテは使わず、金属パテで埋めます。

硬化後に表面を仕上げます。

これで加工は終了…ですが、ジーナスも金属パテもタミヤパテもそのままでは表面の状態が確認し難いので、インディのブライトステンレスを軽く吹きます。

案の定、ヤスリキズが目立ちます。

スライドストップにも細かいキズが見えます。

再びタミヤパテを盛ってキズを埋め、600番→800番のペーパーで仕上げます。

クレオスのMr.サフェーサー1500を吹いて表面の状態を確認します。

良い感じです!

スライドストップは指かけ部分にアラが目立ちます。要修正です…

銃を組み立てると、こんな感じです!

時系列をスッ飛ばしてお見せしているので、スライドやフレームやアウターバレルにまだご紹介していない加工箇所がありますが、外観はほぼ完成しました!

今回のカスタムの最重要ポイントが無事に完成してホッとしました…

上の二枚の写真は作動調整中に撮影したモノです。

現時点ではすべての加工が終わり、作動調整の真っ最中ですが…よくある「部品単体では問題なく作動するのに、銃を組み立てると不具合が生じる」状態に陥ってしまいました。

次回はフレーム加工です!

お楽しみに!